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第40話 一個少ない

ミハイルが去って、俺らはどうするかを相談する。


「んー、実はな、まだまだ実験はしたいんやけど、ネタが無くなってな〜

とりあえず、わっちの眷属位のとこしか空いてないんだけど‥

あいつ、ちょっちあれだからな‥

まぁでも武器はあそこじゃないと作れないし。

問題はテンプテーション対策か‥

まぁ行ってみるか?」


すげーやな予感しかしないのだが、でもいつもの事なんだよな。


「流石にこれ以上は子供はいらんよ?」


「大丈夫、大丈夫〜

流石にそれはない。

あったら困るしな。」

とりあえず大丈夫のようだ。


タマキについて行くと、行き止まりでタマキが呪文を唱えると‥

何もない場所から扉が現れ、開いた。


その先には‥


「タマキ姉様いらっしゃいまし〜」

全身モザイクのようにゲートを蔓延らせた何かがいた‥


「タマキ、なんかゲートが多すぎて何がいるか見えないんだけど。」


「そうやったなぁ。

あんさんにはあやつの顔が見えんか。

ならテンプテーションは大丈夫そやね。

そしたら、あのゲートを全部閉じていってみ?」


俺はタマキに言われるまま、ゲートを閉じていく。

ただ、相手も抵抗してゲートを増やしてくる。


「あんた、えーかげんにしぃや!

タマキ様も止めるように言って下さいな。」

全身モザイクが怒る。


「いや、タマキの指示だし?

ゲートが多すぎて顔が見えないから仕方ないんだけど。」


タマキの指示と言うと諦めてゲートを解除していく。

ゲートが無くなると、そこには可愛い系の女の人がいた。


「人間に真の姿を見られるなんて、屈辱ですわ。

こんな醜い姿では魅了できませんし‥」


「この人間達はわっちの客やから魅了したらあかんよ。

っていうか、敵以外は魅了するなっていつも言ってるのにわからんかね〜

それはともかく、サッサと自己紹介したらどや?」


「私は白面金毛九尾の狐、玉藻前と申します。以後よしなに。」


「わっちの眷属で、尻尾が一個少ない九尾や、まぁ一個少ないやつって覚えておけばえーよ?」


「わかった、よろしく一個少ない狐さん。」


「そんなあだ名嫌ですわー!」


ちなみにおねーさんは、魅了の魔法にかかって動けなかったらしい。

おねーさんを操られたら危ないな‥


「少年君、凄い美人さんから可愛い女の子に変身したね?凄いね?」

魅了中は玉藻前が美人に見えていたようだ。

魔法が解けた後のギャップに驚いている。


「まぁでも、魅了の魔法がなくても、普通に可愛いと思うんだけどね。

おねーさんもそう思わない?」


「うーん、メイクを変えたらさらに良くなる気がする。

私、特殊潜入班をやってた時にメイク術も極めたから得意だよ?」

そう言って、おねーさんは玉藻前にメイクを施していく。

女性はメイクするだけで別人になるから不思議だな‥


しばらくすると、某アイドル似(好みではない)の可愛い女の子になった玉藻前がいた。


「へ〜、一個少ない狐さんも変わったね。

更に可愛くなったね。

変な魔法で飾るよりいいんじゃない?」


「ば、馬鹿な事を言わないでください。

それよりもタマキ姉様、今日は何の御用ですの?」


「わっちも今の方が似合ってると思うで?

それはともかく、隕鉄を貰いに来たんやけど、残ってるよな?」


「量は十分ありますけど‥

隕鉄で作る武器は扱いが難しいですわよ。

この方達に扱えるんですの?」


「んー、多分大丈夫じゃないかなあ。

例の改造に耐えたくらいだしね?」


「え?

本当ですの?

なかなかヤバい方達ですのね。

なら問題無いと思いますわ。」


「んじゃ、わっちは隕鉄貰って武器を作るから、その間あんたが相手しといてな?」


「わかりましたわ、タマキ姉様」


タマキが何処かに行くと、玉藻前の表情が変わる。


「さて、姉様の命令ですからお相手して差し上げますわ。

白面金毛九尾の力、死なない程度に味わって頂きますことよ。」

そう言って、玉藻前が‥

大きな金色の狐が現れる。

顔は銀毛で白く見えるが、その他は金色だった。

それと、尻尾は9本。


対するこちらは、おねーさんが前衛で錫杖を構える。

俺は武器を出さず、後衛で魔法攻撃だ。


玉藻前は先制で鬼火を出す。

その数同時に30個!

ただ、タマキほどではないからビビる必要は無い。

俺が魔力で20個を放たれる前に相殺する。

あと、5個は放った後に軌道を変える。

残り4個はおねーさんが打ち落とし、最後の1個を俺が相殺する。


「私の鬼火を全て無効化するとは、中々ですわね。

流石タマキ姉様の改造を受けただけの事はあります。

次は、そうですね、この爪を避けられますか?」

ヤバい、狐状態で玉藻前が喋ると毒の息が出るようだ!

俺は風魔法で毒を散らす。


「玉藻前!

おねーさんはHPが低いから毒攻撃はやめてくれないか!」


玉藻前は一瞬迷うと、指でオッケーマークを作る。

一応利理解してもらえたようだ。


そして、強力な爪攻撃でおねーさんを襲う!

おねーさんは錫杖で受け止め、拮抗した後、弾き返す。

魔力の見える今ならわかる。

おねーさんは錫杖から気と魔力を混ぜたものを出し、玉藻前の前脚全体を覆って受け止めている。

多分、錫杖に比べ玉藻前の前脚か大きいからだろうが、あの質量差を覆す力が凄い。

恐らく近接戦では俺との実力差は100倍以上だろう。

下手すると、遠距離攻撃もいい勝負かもしれない。

負けてられないな‥


おねーさんは玉藻前の攻撃を難なく弾き返していく。

俺はというと、何もしていない訳ではない。

まぁ玉藻前の鬼火を全て魔力で相殺しているんだが‥

多分魔力が見えない人が見ていたら何もしていない様に見えるだろうな〜

実際、立ってるだけだし。


しかし、今の所は膠着状態だ、隙があればおねーさんも反撃できるかもしれない。



俺はおもむろに肉を取り出す。

オークジェネラルの高級部位だ。

玉藻前の前に投げると‥

玉藻前の視線は時々肉に逸れている。

でも、おねーさんの視線も時々肉に逸れているので一緒かもしれない‥

ダメじゃん!


代わりに鬼火が減った隙を見て、俺がフレイムの魔法で玉藻前の鼻先を焼く!

更にその隙におねーさんが錫杖で玉藻前の前脚を打ち据える。

「ギャ!」

っと玉藻前が叫び、一歩下がる。


おねーさんは毒の息を錫杖を回転させ散らし、再び構える。


玉藻前は、全身を光らせると、人間モードに戻る。

終わりか?

いや、先ほどと衣装が変わり、十二単のような着物になっている。

髪の毛は金色で、全身から今までにないオーラを放っている。


「まさかなぁ、私に第3段階を出させる人間がいるとは‥

流石姉様が連れてきただけの事はある。

これが私の本気だ!

かかってくるがよい。」

俺らは玉藻前の雰囲気に呑まれる。


「少年君、私も本気出すから。」

おねーさんもヤル気だ!


「と、その前に、このお肉食べていいですか?」

玉藻前が聞くと、おねーさんが頷いたので、一旦、みんなで食事にする事にした。

もちろん、肉しかないんだけど。



何だろう、最近シリアスシーンになると、変な邪魔が入るのは気のせいだろうか‥

まぁ、気にしたら負けなんだろうな、俺はそう思った。

玉藻前とサイトウ達の決着は如何に!

そして隕鉄を使った武器の力とは。

次回 第41話 流星

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