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第38話 魔力の謎

「それでは早速始めましょう。

まずは魔力についてお話しします。

ある程度ご存知かもしれませんが、魔力とは精神的なイメージを具現化した力です。

魔石や魔力素子の扱いも全て魔力を使用します。

私ども魔人は一回に使える魔力の上限はありますが、基本的には使用量は無限です。

あなた方には人間は、MPで制限され、使用回数がありますが、実はこれは魔石でゲートを開く時のみに使用します。

つまり、それ以外の魔力は別物で、使い方次第では別の使用方法があるのです。

もちろん、MP以外の魔力も無限ではありませんが‥

先程私が見せた魔法の相殺も、この魔力を使用したもので、これから貴方にはその方法を覚えて頂きます。」

かなり話が難しいが‥

なんとなくわかった。


「少年君、さっぱだよ〜」

おねーさんはわからなかったらしい‥


「まずは、魔力を見ることから始めましょう。

このように、無色の魔石を手のひらに乗せ、中にある魔力素子をイメージで抜き取って下さい。」

ミハイルはそう言って魔石を取り出し、手のひらに乗せる。

すると、魔石が消え、靄の様なものが見える。


「私には見えないな〜

でもなんかがあるのはわかるかも?」

おねーさんは感覚派だし、多分。


「貴方には見えたようですね。

それでは、一度試してみて下さい。」


俺はミハイルからかなり小さな魔石を受け取り、魔力素子の抜き取りをイメージする。

すると、靄が出て‥

すぐに燃える。


「やはり、そのままでは無意識に魔石のゲートを開いてしまうようですね。

ですので、他の魔石を使うように、自分の魔石への意識を遮断してゲートを開かないようにして下さい。」

魔石への意識を遮断するため、とにかく手のひらだけに力が廻るようにイメージする。

すると、炎は出ないが魔力は直ぐに霧散してしまう。


「今度は力を入れ過ぎです。

魔力素子を抜き取るだけの魔力を使って下さい。」

中々難しい注文だ‥

何十回と失敗を繰り返し、慣れてくると5回に1回くらいはできる様になった。

まぁ3秒したら霧散するけど。


因みに、抜いた魔力素子が溜まると頭痛がして気持ち悪くなってくる。

その時ミハイルは魔力素子の壊し方も教えてくれた。

結構丁寧に‥

案外いいやつなのかもしれないな。


「毎回出せるまで繰り返しましょう。」

そう言われ、俺はひたすら繰り返す。


おねーさんは途中で飽きたのか、何故かタマキから48手の講義を受けている。

今は松葉崩しで盛り上がり中だ‥


なんとか慣れてきた、おねーさん達は駅弁について議論している。

っていうかいーじゃん正常位だけで‥


「では次の段階に行きましょう。

この魔石から取り出した魔力を、身体の中に取り込んでみて下さい。

そうですね、イメージ的には受け入れてあげる様な感覚とか、場合によっては食べる様なイメージでもいいですよ。」


俺は試してみるが、中々上手くいかない。

「あとちょっとな感じなんだけど、きっかけがあればできるかもしれない。」


「それでは、先に次の段階を試しましょう。」

そう言ってミハイルは俺の手を優しく握る。


「今から、貴方の魔力を抜いて、入れる事を繰り返します。

慣れないと気分が悪くなるかもしれませんが、リラックスして呼吸を深くし、落ち着いていて下さい。」

ミハイルはそう言うと、俺から魔力を抜き始めた。

明らかに力が抜けていく感覚がわかる。


「もっと力を抜いて下さい。

しかし、この濃密な魔力、タマキ様とあのお方の力が混じりあって何とも言えない濃厚でクリーミーな、それでいて気品に溢れ、荒々しい‥」

なんか、心なしかミハイルの顔が上気している気が。


「それでは、今度は魔力を入れます。

かなり違和感があるかもしれませんが、我慢して下さい。」

確かになんか‥

イメージとしてはマズイジュースを飲まされているような感じだろうか。

最初は喉が渇いているから飲めるが、次第にマズくて飲みたくなくなる。

更に腹一杯なのに無理矢理飲まされて吐きそうになる。

そんな感じだ。


もう無理、と言う手前でまたミハイルが魔力を抜き始め、抜いて、入れて、抜いて、入れてを繰り返していく。


段々慣れてくると、入る魔力も増えてくる。

うん、魔力が上がっているとは思うんだよ?

でも、恍惚の表情を浮かべるミハイルが怖い‥

100回くらい繰り返しただろうか。

やっと、終わった。


「ハァハァ、では、次は貴方の魔力を私に出し入れしてみて下さい。」


「ミハイル!

あんさんそれがどういう意味かわかってるんやろな?」

タマキが怖い顔で睨む。


「もちろんですタマキ様、当然命をかける覚悟です!」

ミハイルも真剣な顔で答える。


「ならばよし!

わっちも責任とってサポートしたるから頑張ってな。」


「ありがとうございますタマキ様、一生の恩にきます。」


「俺にも説明して欲しいんだけど?」


「あんさんは知らんでええから、さあミハイルが待っとるから、始めたり?」


何故か当時者の俺の意見は無視して、話は進んでいく。

仕方ないか‥


理由は不明だが、ミハイルはジャケットを脱ぎ、ワイシャツのボタンを外している。


俺は、ミハイルのてを握り、魔力を抜いてみる。

感覚は間違いないんだが‥

「魔力を抜くときは、わずかに自分の魔力を入れて、一気に引っ張る感じでやってみて下さい。」


わずかに魔力を注ぎ込んでみる。

そして一気に引っ張る。

お、満タンまで魔力を引き抜けた。

今度は、一気に入れる。

引き抜く、入れる、引き抜く、入れるを繰り返す。

なんか、時々ミハイルが、うっ、とかクフッとか、変な声を出している。

何なんだろう、この変な雰囲気‥

おねーさんは睨んでるし。


しかし、それは別として、魔力の奪い方はわかってきた。

何となくだが、通常魔力、魔力素子、MPの違いもわかってくる。

特にMPは魔力を多めに入れて強引に引き抜く必要があり、ミハイルはその度にアァっとか呻く。


繰り返しているとミハイルが倒れた。

タマキが近寄り、色々と身体を調べる。



「さて、重要な話があるんよ。」


「なんだ?

ミハイルが倒れたのと関係してることか?」


「そうやね、関係してるよ。

魔人っうのはな、モンスター達と同じで生殖器はないんよね。

所謂雄しべと雌しべがな。

ついでに性別もないんよね。」

一旦タマキが黙る。


緊迫した空気が流れる。


「代わりにな‥


いやしかし、あんさんには聞く権利があるし、とは言えそんな急に聞かされても困るとは思うが‥」


「俺が当時者なら教えてくれ。

頼む‥」


「そやな、まぁつまりや、魔人は他人の魔力を使って子供を作るんやけど、魔力の交じりが性行為にあたるんよね。

つまりや、ミハイルが妊娠した。

おめでとう?」















「は?」

俺は‥

どうしたらいいのだろうか?


新たな生命の誕生?

いやそんなの聞いてないし‥

っていうか修行終わってない!


次回 第39話 生命の神秘

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