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第30話 西へ

朝、清々しい朝。

やはり、寝具は重要だ。

寝心地が圧倒的に違う。

自主規制

まぁ、ねぇ、仕方ないか‥

ビッキーさんもそう言っていた気がするし。


それはさておき、起きてすぐにセーフティーゾーンが解ける。

目の前には‥

いつものおねーさんがいる。

好きな人がそばにいる事、とても大切な事だと思う。

これがリア充というやつだろうか?

リア充万歳!

まぁちょっと前まではリア充爆ぜろだったんだけどね。

多分、ボムの魔法あったらふっ飛ばしてるだろうね。


ん?

このクソったれな世界にいるのに、充実してるかは悩みどころだ‥

阿羅漢の境地にでも達すれば、三千世界の果てでわかるのだろうか?


それはさておき‥

「おねーさんおはよう。

元気?

怪我はない?」

念のため聞いてみる。


「おはよう、少年君。

朝からおねーさんは元気なのだ!

ぶっちゃけ、あの大きなワンワンは豚さんより余裕だし。

この錫杖とマントがあればノーダメージなわけだよ?」

元気そうでなによりだ。

いや、元気過ぎるのも、考え物か?

ベッドを仕舞うとキスの洗礼を受ける。


「とりあえず、腹減ってんじゃない?

早速朝ごはんにする?

肉しかないけどね。」


「戦闘すると前よりは腹減るよね〜、食べる食べる、肉肉肉〜」

凄い勢いで食べるおねーさんは楽しそうだ。


御飯を食べ終わったら今後について相談する。


「さて、これからだけど、西へ行こうと思うんだけどどうかな?」

俺は尋ねる。


「西に何かあるの?」


「中央は多分、花散って言う槍使いの屍体好き女がいる可能性が高いから、行きたくないかな。

北は反対側だし、毒使いがいるかもしれないから危険だと思う。

もちろんこの2人が移動していない保証はないけどね。

ただ、南東にボスがいて、そこに屍体が3つあると思う。

ボス討伐と魔石回収、俺たち、いや特に俺の能力かさ上げに必要だと思う。

だから、西かな?」


「まー私は少年君について行くだけだからいーよん。

ただ、豚さんのボスなら少年君に任せるかも?

打撃が効きにくいしね。

あの大きなお猿さんなら戦ってみたいから譲ってね。」

おねーさんは屍体から魔石を取り出すことについて何も言わないし、聞いても来ない。

って言うか気にもしてない?

気にしてないならそれ以上追求する必要はないかな‥


「オッケー、ちなみに魔獣のマントはおねーさんが付けて行く?」


「念のため、少年君が付けていたまえ。

そして、私の香りを充分に堪能するのだ〜

うはははは〜」


とりあえず、香りはともかく、遠慮なくマントを受け取る。


「じゃあ、この地図のこのポイントまで向かおうか?」

そう説明して先を進む。


途中でオルトロスを倒しながら進む。

2人でやれば、かなり効率がいい。

途中、水場で休憩したり、身体を洗いっこしたり、っていやらしい意味はなくだけどね。

とにかく、恙無く森に到着する。


森は久々だ。


「おねーさんは森で戦った事ある?」

一応聞いておく。


「森林内でのゲリラ戦は何度か経験してるけど、いかに先に見つけて気づかないように気絶させるか、みたいな感じ?

バンジステークとかも作れるけど、時間かかるしね。

多分、ゆっくりでいいなら多少は気配を消せるよ?」


「俺のスキルも足音消せるけど、おねーさんが後ろだと効果が無いんだよね。

気配察知もおねーさんの方が得意だし、先頭を任せていい?」


「ほーい、ただ、森は後ろの方が危険だから気をつけてね。

って言うか足音消せるとか便利でうらやまし〜」


「いや、おねーさんの方が凄いから、いろんな意味で‥」

魔獣の皮のマントは森では危険な可能性があるので脱いでおく。


おねーさんの進みは、森の中でもスムーズで早かった。

って言うか俺のスキル並みに静かで早い。

スキル要らないじゃん‥

光学迷彩のスキルがあったら無敵かも?


森の中の一匹目はオークだった。

2匹目はキラーエイプでデカイ猿だった。

ボス猿ではなかったので能力は大したことはないが、上からの投石がうざい。

全部おねーさんはかわして打ち返していたが‥

俺は一発喰らった。


俺が投げナイフを当てると落ちたので、おねーさんがトドメをさす。


慣れてくると、おねーさんが瞬時に木に登り

錫杖で下に撃ち落とす。

その方が楽みたいだ。


何度か戦って行くと、例の大剣を持ったホブコブリンのいた場所に近づく。


そこには、森が開けた広間があり、三体の屍体の前に、大剣を持ったオークジェネラルがいた。

ホブコブリンが進化した?

もしくは入れ替わったのだろう。


例によって、周りの敵を排除してからおねーさんに足止めしてもらう。

俺は後ろから魔法の準備をする。


オークジェネラルは大剣を軽々と振り回し、おねーさんに攻撃を仕掛ける。

上からの振り下ろしに対し、おねーさんは両手で錫杖を持ち、真ん中で受け止める。


僅かな膠着。

しかし、大剣が一瞬光り、おねーさんが退く。

その後、おねーさんは回避に専念している。


俺も側方からファイアーボールをぶつけてみるが、オークジェネラルは鉄の鎧を着ており、あまり大したダメージにはなっていない。


「おねーさん、仕方ないから作戦2で行くよ?」

そう言って、魔石を使い、オークジェネラルにファイアーボールを連続でぶつける。


流石に防御態勢をとるオークジェネラル。

その隙に‥


近くの屍体の頭を切り取り、逃げる!

おねーさんも足元の屍体を錫杖で器用に持ち上げ、持ち去る。

オークジェネラルは遅れて追撃できない‥


無事逃げ切った俺たちは、屍体を確認する。

魔石は‥


富嶽 猟似の魔石

確かこれはグラビティ、重力だ。


暗堂 司の魔石

こちらはアンチマジックシールド、魔法防御だ。


橋場 油痢の魔石

これは‥、ハルシネーション、幻覚魔法だったな。


これがあれば、なんとかなりそうだ。


「ちなみに、あのオークジェネラルの攻撃の時に光ったけど、なんかあった?」

俺は聞いた。


「なんかね〜、急に一撃が重くなった。みたいな感じ?

まぁ元々重そうなんだけど、300kg くらいな感じに急に上がったんだよね〜」

重力操作のできる剣なのかもしれない。

降るときは軽く、一撃は重く、のような‥

大分厄介だな。


しかし、重力には重力だ。

再び、俺はおねーさんに作戦を説明する。

今度こそ大丈夫だ。


しっかりと準備をしてから、オークジェネラルに向かう。

おねーさんはオークジェネラルに対峙する。

そして‥

俺は鎧の隙間を狙ってライトニングアローて撃ち抜く。

オークジェネラルは痛みで咆哮をあげる!

そして、雷撃がオークジェネラルの体内で神経を麻痺させる。


痺れた瞬間におねーさんがグラビティで足止めする。

今回はあえておねーさんに魔法で足止めを依頼したのは、オークジェネラルにグラビティが有効でも、トドメをさすにはボムの魔法が必要だからだ。


案の定、オークジェネラルは動けない。

魔法同士の干渉は今の所出ていない。

ゆっくりと狙いを定め‥オークジェネラルの頭を吹き飛ばす。

やった、成功だ!

そう思った瞬間、背筋が凍るような嫌な予感がした。

咄嗟に後ろを振り返ると、大きな影がおねーさんを狙っている。

魔法が解けていないおねーさんは動けない‥


そして、大きな影がおねーさんに振り下ろした腕は‥


咄嗟に割り込んだ、俺の身体を吹き飛ばしたのだった。

「少年君!」

おねーさんの悲痛な叫び声が聞こえる。

そして、派手に吹き飛んでバウンドし、当たりどころが悪く、意識を失った。


意識を失うサイトウ!

そのとき、おねーさんは‥

「てめーは私を怒らせた!」


次回 第31話 本気

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