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第25話 南洞窟第二層

南の洞窟1階層のボス、青いホブコブリンを倒した後、俺らは一応部屋を探索した。

すると、東の洞窟とは違い、次への扉を発見した。

慎重に開けてなかを見ると‥

「どーん!」




「おねーさん!だからそう言うおふざけはやめて!」


「いや〜つい退屈で、てへへ。」


というやり取りはあったものの、敵はいなく、階段があった。


先に進むか?

しかし、おねーさんのHPが少ないし、そろそろ寝る時間かもしれない。

セーフティゾーンを出すには離れる必要があるしな‥

入り口に戻るか?

ただまたリセットされても面倒だしな‥


「おねーさん、そろそろ眠い?」


「ん〜私は3日くらいならオールでも大丈夫だよ?そう言う修行したし」


「んじゃ、仮眠だけして、薬草で回復してから下に行ってみる?」


「はーい、じゃあ少年君の膝枕で、うしし」

まぁさっきやってもらったしな‥


おねーさんが俺の膝枕で仮眠する。

おねーさんの要望で、髪を撫でながら、子守唄を歌う。

俺の歌がよっぽど下手なのか、時々おねーさんはクスクス笑っている。

いや早く寝なさい。


そんなこんなで、おねーさんは今寝ている。

無防備な笑顔が可愛い。

ただし、筋肉はゴツいが‥

多分、今の俺にはおねーさんが必要だ。

だから、いつか来るその日までは、大切にしよう。


俺の脚の痺れが限界MAXになってきた頃、おねーさんが起きた。


「おはよう、おねーさん」


「おはよう、少年君、ちなみにおはようのキスは無いのかね?うしし」


「いや、脚が痺れてそれどころじゃないし、さっさとどいてくれ。」


「軟弱だな〜そんなんじゃ、某共産圏の拷問は耐えられないよ?」


「いや、某共産圏とか行かんし」

そう言って、キスの代わりに薬草をおねーさんの口に突っ込む。


「ゲホ、ゲホ、ちょっとひどくない?」


ごめん、ごめんと謝りつつ、食事の準備をして、2人で食べる。


さあ、次の階へ行こうか‥


例によって階段は慎重に歩く。

しかし、トラップはなかった。


「まぁその慎重さが少年君のいいところだよね。」

おねーさんに慰められる。


階段を下りるとまた扉が‥

開けてみると通路があった。

慎重に2人で進んでいく。

通路は比較的広いが、一階層よりは狭い。

おねーさんの錫杖は長いので振り回すのは難しいかもしれない。

「大丈夫、突きも行けるから。」

心を読むなつうの!


そして、更に進んだその先には‥

豚人間一体がいた。

ただの太った人なら豚耳と牙はないだろう。

つまりオークだ。

オークは粗末だが木の鎧と手には銅の短剣を持っている。

早速おねーさんが戦いを挑む。


ホブコブリンよりちょっと遅いか?

ただ、おねーさんの攻撃があまり効いていない気がする。


「少年君、なんかポヨンポヨンな感じ〜」

おねーさんが感想を言っている。

緊張感ないな、まぁ余裕があるのはいいことかな。

ちなみにオークは皮下脂肪が厚いのだろうか?

打撃耐性があるのかもしれない。


ただ、おねーさんが頭に集中して連続で突いたら流石に死んだ。


オークか‥

短剣は回収した、鎧は使えなさそう、魔石はゴブリンよりは大きい。

肉は‥

「おねーさんはステーキがいいなぁ〜」

食べるしかないようだ。


いつもの如く、俺が肉をさばく。

おねーさん不器用だし‥

確かに適度にさしが入っている。

焼き目を入れたら、多分美味い。

そう思うと異常に美味しそうに見えてくる。

うん、豚肉だ、手は豚足ではないが、足は豚足だな。

まぁでも、豚肉、人型ではなく豚、ぶたぶたこぶた〜

豚は死ぬのが嫌だから、ぶちゃっちゃ〜ってな。


「とりあえず、ここで焼くのは難しいし、戻る?もうちょい集める?」


「んー、沢山食べたいし、もーちょい狩ろうか?少年君も試し斬りしたいっしょ?」


「んじゃ、もう少し頑張りますか。」


第二階層はかなり広いようで、オークは一体ずつで何度か出てきた。

やはり打撃耐性があるようだ、ただ斬撃には弱く、鎧さえかわせば比較的余裕で倒せる。

おねーさんさんは打撃が効かないのがつまらないらしい。

それでも肉の魅力には勝てないみたいで、俺が狩ってさばくのを楽しそうに見ている。


5匹くらい狩ったところで階段に戻り、ステップのところで休憩しながら肉を焼く。

すごくいい匂いがする。

脂が滴り落ち、炭火でじっくり焼けるのを眺めているおねーさんは、ヨダレが垂れている。


「さあ、焼けたよ」

そう言うとおねーさんはすぐにかぶりつく。


「うまーーいーぞーおーー!」

どっかの美食家かよ?

そう思いつつ、俺も食べてみる。

確かに美味い。

犬肉の3倍美味い。

よし、もう一枚焼こう。


結局全部焼いて、食べてしまった。


「あのさ、おねーさん、このままずっとここで暮らす?」

なんか安心したのか、気が抜けたのか、俺は思わず小声で言ってしまう。


「ん?少年君なんか言った?」

おねーさんは多分聞いていないふりをしてくれている。


「いや、何でもない。多分気のせいだよおねーさん」


「まぁ、私の師匠の言葉なんだけどさ、人生逃げたら負けらしいよ?苦しくても戦って戦って戦って戦って、辛くても戦って戦って戦って戦って、いつか最期が来るその日まで戦い続けるのが修羅の道らしいよ?」


「いや、俺は修羅とか目指してないし、できれば安全で快適な生活が希望なんだけどな〜、まぁ惚れた相手がこれだからな‥」


「そうそう、山犬に噛まれたと思って諦めたまえ。」


そう言って2人で笑いあった。

こんな世界でも、笑い合える相手。

いつか殺し合う2人。

今はそれでも、この時間が永遠に続くのを俺は願った。


そして、再びおねーさんと

自主規制






俺が仮眠した後は、二階層攻略を続ける。

オークは相変わらず、打撃耐性が高く、おねーさんは苦労している。

それでも倒すんだけどね‥

俺は攻略を手伝いつつ、探索をする。

結局宝箱3つを発見し、薬草4つとエーテル2個を発見してはんぶんこする。


そして、何時間か彷徨った先に、ほんとは偶然だが、扉を見つけた。

扉を開けると‥

武装したオーク(大)がいた。

鎧は鎖帷子で武器はロングソード、厄介な事に、木の盾と、兜まで被っている。

こいつはボスか?


「少年君、いつも通り、私から行っていい?」


「HPは減ってないよね?初めてみるやつだから油断はしないでね?」


「オッケー、適当にパパっと殺してくるよ」

相変わらずわかっているのかわかってないのかがわからないが、まぁ大丈夫だろう。


しかし、武装オークは意外に剣さばきが上手く、おねーさんの攻撃は3回に1回くらいしか当たらない。

しかも、致命傷になるようなダメージは喰らっていない。

おねーさんは更にフィジカルブーストの魔法を使うも、状態は膠着している。


「少年君!時間かかってもいい?」

多分倒せると思うけど、時間のかけ過ぎはおねーさんの負担になるしな‥

「いや、ちょっと相手の動きを止めておける?」


「了解、んじゃ足止めに切り替えるね」

おねーさんは武装オークの剣を絶妙な力加減で受け止め、相手の動きを止める。


俺は、全神経を集中し、武装オークの頭にボムの魔法を喰らわす。

ボンっと頭が弾け、兜の中身がグチャグチャになる。

そして、武装オークが倒れた。


「うーん、やっぱり少年君は魔法とか技が強いよねー、でもあの脂肪さえなければ私でも速攻倒せるんだけどね。」

おねーさんはちょっと口惜しそうだ。


ちなみに、戦利品は鎖帷子、血塗れの兜、木の盾、ロングソード+3と無色の魔石だった。

ロングソードには剣の達人のスキルが付与されており、素人が使用してもそこそこ使える仕様らしい。

肉はオークジェネラルの肉で若干普通のオークより脂身が分厚かったが、筋肉はしっかりあり、食べ応えはありそうだ。


魔石はおねーさんで、後はいらないらしい。

特に兜、俺もちょっと抵抗があるが、まぁ洗って使うか。

鎖帷子はおねーさんに勧めたけど重さが気になるらしい。

皮の鎧よりちょっと重いしな、スピードパワー重視、防御無視のおねーさんにはスタイルが合わないらしい。

「ほんとは道着とかの方がいーんだけどね〜」

との事だった。

盾は、俺もあんま使い方が分からんしな‥

まぁ魔法使用時の防御に使えるかもしれないから取っておく。


宝箱は‥

魅力の首飾りだった。

おねーさんにつけてあげる。

「うん、似合ってるね」

素直に俺が言うと、おねーさんはちょっと照れていた。

そいつは突然やってくる。

俺らはまた、変なのと出会った。


「レッツパーリーだぜー!」


次回 第26話 キング登場

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