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第24話 口づけ

次の部屋は予想通り、青いホブコブリンだった。

再生型か?

わからない、決めつけるのは危険だ‥

扉を一旦閉め、おねーさんと相談する。


「青いホブコブリンがいるけど、多分ボスでなんかの魔法を持ってると思う。おねーさんとは相性が悪いからあまり突進しないで欲しいんだけど?」


「えーつまらないな〜まぁでも魔法は確かに危険だからね〜、まぁ今回は素直に少年君の指示に従うよ?」


「んじゃ、まず俺が先制してみるよ。」

いつも通り、ボムの魔法で不意打ちを喰らわす!

浅い⁈

一瞬かわされた気がする。


「おねーさん、何故かかわされた気がする。」


「あれは見切った感じだったね〜、次は私がやってみるよ。」


おねーさんが攻撃する。

打ち上げ、払い、回し蹴り‥

フェイントも絡めて連続攻撃するも全てかわされ、あっ!かすっただけだが相手の攻撃がおねーさんに当たる。


「おねーさん避けて!」

瞬時に気づいたおねーさんがどいて、俺は死角からファイヤーボールをぶつける。

しかし、それすらも避けられる。


その隙におねーさんは後退し、一旦2人で逃げる。


「うーん、私のスピードが負けてるわけじゃないんだけどね〜、むしろあっちの方が遅いんだけど当たらないね。ただゆっくり正確に避けてる感じ?先読みみたいな‥」


「うーん、未来予測みたいな感じの魔法かもね?そうすると、攻撃を当てるには‥範囲とか、かわせないレベルの攻撃か、ハメ攻撃か‥、ただ、範囲魔法は使えないからはめるしかないかも?」


「先の先を読むしかないね〜、ちなみに払いと斜め攻撃は若干バックに下がるけど、まっすぐ縦に攻撃すると一歩踏み込んで反撃してくる癖があるみたいだから、その隙を狙った方が良いかも?」


「わかった、俺が先に攻撃しようか?」


「いや、私が先にやってみるよ〜」


そう言っておねーさんは再びボスと対峙する。

両者とも動かないで睨み合う。

相手が攻撃するビジョンが見えないせいか、青いホブコブリンは動かないで様子を伺っている。

もしくは、全て反撃されるビジョンが見えているのかもしれない。

唐突におねーさんが棍棒を縦に振り下ろす!

ホブコブリンはかわして、

おねーさんのボディーにパンチを繰り出し、当たる⁈

その瞬間を狙い、俺はおねーさんの後ろから飛び出して、真空斬りを斜めに繰り出す。

ホブコブリンは咄嗟に引いて、刃先をかわすが、甘い!

真空波がホブコブリンの腕と腹を切り裂く。

流石に刃先を読めても真空波まではかわせなかったようだ。

ホブコブリンは右腕を失い、腹から腸を垂らしながら苦悶の表情で叫んでいる。

再生はしていない。

やはり、同じ青いホブコブリンでも特性が異なるのだろう。


「おねーさん大丈夫?」


「んー、ちょっとかすったけど、少し引いてダメージは減らしたから戦うには問題なしよ?」

そう言って、青いホブコブリンに攻撃を始める。

ちなみに、手負いのホブコブリンなぞおねーさんの敵ではなく、一方的に嬲り殺されていった。

戦利品は銀色の魔石と鋼鉄の錫杖+2だった。


「私はこっちもらうね〜」

そう言っておねーさんは錫杖を持っていく。

かなり重いが、おねーさんは軽々と振り回している。

追加スキルは炎撃で、MPを消費して錫杖の攻撃に火の追加ダメージを与えるようだ。

おねーさん向きのスキルで怖すぎる。


そして、俺は銀色の魔石をもらったので使ってみた。

数秒先の未来が見えるが、正直脳が処理しきれていない。

こんなん普通の人間じゃ使えないぞ‥

しばらく立てなくなり、おねーさんに膝枕してもらう。


うーん、憧れのシチュエーションではあるが、気持ち悪くてそれどころじゃない。

ちなみに、膝枕中におねーさんは何故かひたすらマルチ商法について語っていた。


最初は宝石系マルチで、宝石に全く興味のない男友達で、安全資産で紹介料で更に稼げるって誘われたらしい。

興味ないよって言ったら、上位の人を呼ぶからって喫茶店に呼ばれて話を聞いたらしい。

「私は友達少ないから難しいって言ったんだよね、なのに絶対儲かるからとか、親に頼めばいいとか、みんな理解してくれるとか、そもそも私が理解してねーつうのって感じでね、なんかいい事しか言わないでリスクについてとか話しを聞いても全く話さずに安心だからとかいうんだよね〜。当然投資だからリスクを含め考えるのが普通なのにね。結局ね、2時間くらいずっと同じ話を聞かされて、最後印鑑押せって言ってくるから帰ったんよね〜」

俺だったら友達やめるな多分。


次は有名な三大マルチで妹さんがハマったらしい。

「なんか商品は全て東大とかハーバート卒の研究者が開発した商品で、凄い効果があるっていうんだけど全体的に高くてね〜、ぶっちゃけ普通にもっと安い同等品があるからとか、そんなにいい商品なら一般販売すれば売れるはずだけどって言ったんだけどね。聞かなくてね〜、絶対儲かるからとか、必要な物だからリスクは無いとか、仲間がいい人ばかりで騙されてないとか、意地になっちゃってね〜、最終的には借金して商品を抱え学生なのにバイト三昧、大学も中退して‥今は新宿あたりで働いているらしいけどね。

ということで儲かる話には裏があるって事で、少年君も気をつけてね?

異世界来てるくらいだし騙されちゃダメだよ?」

‥まぁその通りだ。


「そして、今度はおねーさんに騙されてる?まぁおねーさんならいいけどね。」

やっと回復してきた。

なんか、膝枕で語られると‥

話はアレだが愛おしくなってしまう。

最初は全く好みじゃなかったのにな‥


「ふふ、私の魅力がわかってきた?にしし」


「さて、そろそろステータスを確認しない?」

そう言って2人で確認する。


名前 奈良梨柚子

種族 人間

LV9

HP 3/8 up

MP 8/13 up

Str 24 up

Vit 5

Dex 12

Agi 20 up

Int 11


ボス討伐数1


名前 齊藤縁司

種族 人間

LV10

HP 14/18 up

MP 7/11

Str 11 up

Vit 11

Dex 12 up

Agi 14 up

Int 10


ボス討伐数3


ボス討伐数は最後に倒した人につくらしい。

って言うかおねーさん死にそうじゃん。

危ないな‥


「おねーさん、死なないでよ」

そう言って、俺は近づいて、おねーさんに軽くキスをした。


「不意打ちとは酷いな〜、でも嬉しいよ?」

そう言いつつ、おねーさんはキスを仕返ししてきた‥

自主規制

南の洞窟には更に下層があった。

そして、そこで出会った敵は‥


「ねー少年君、キスの続きは?」


次回 第25話 南洞窟第二層

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