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第23話 血風灰塵

おねーさんを連れ、真ん中の道に進む。

14歩目に宝箱を置いて、乗ってジャンプ!


向こう側でおねーさんがびっくりしてる。

すぐにジャンプしてこっちにきた。

ジャンプ力もすげーな‥


そして、先に進むと‥

大量のゴブリンが復活していた。


おねーさんは‥

いつになく真剣な顔をしている。

戦闘モードに入ったようだ。

この横顔はカッコイイんだよな、思わず見惚れてしまう。

「これ全部やっていいんだよね?」


「いいよおねーさん、討ち漏らしは俺が倒すから遠慮なくやってくれ」


「ヒャッホーウ!」

そう言っておねーさんはゴブリンの群れに飛び込む。

一歩踏み込む度に素早い棍棒の一撃が繰り出され、ゴブリンの緑の血が霧となって辺りに舞う。

砕かれてミンチになった肉や骨、脳漿、内臓が飛び散り辺りに散らばる。

正に無双、ゴブリンは近づく事さえ出来ず、ただ狩られるだけだ‥

洞窟内は打撃音とゴブリンの悲鳴とおねーさんの笑い声が響いている。


俺は、正直近づけないから、予告通り討ち漏らしと死に損ないだけ処理して行く。

はっきり言って余裕だ。

魔石を回収する余裕すらある。


しかし、20秒に一匹くらいのペースで倒しているが、最初からペースは変わっていない。

スタミナも相当すごいな。

本当に人間か?

鬼神と言われてもな違和感がないレベルだ‥

スキルも地球で得た奥義だから、連続で出せるし制限は無い。

ただ、おねーさんはHPが低いから注意しないと‥

今の所、かすり傷すらないので大丈夫だと思うが。

それに、おねーさんはまだ魔法を使っていない。

まだまだ余裕‥か。


なんて考えながらゴブリンを処理して行く。

もう今更人型だとかは気にもならない。

慣れたよな‥

そうしてる内に1/4くらい減ってきた。


「おねーさん、疲れてない?HPは大丈夫?」


「あはははは〜、楽しいね〜最高だね〜」

聞いちゃいない。

近寄るのも危険だし、放置する。

全然疲れてなさそうだし、死角からの敵は俺がちゃんと処理してるし‥


ゴブリンも焼いたら美味しいのかな〜

でも食べれそうな肉が少ないしな〜

焼いた時の臭いが泥臭い気もするんだよな。

血が緑だし‥

戦闘がルーチン化して暇すぎる。

現在残り半分

血の臭いが充満してちょっと臭い。

若干ゴブリン達も腰が引けており、ジリジリと後退を始めている。


あっ、おねーさんが戻ってきた。


「そろそろ身体もあったまってきたし、本気出していい?」


「いいけどさ、HPちゃんと残ってる?」


「大丈夫、大丈夫、まだ一回も喰らってないから」

さいですか‥


「少年君は危ないからもうちょっと下がってね」

俺は素直に後退する。


「さーて、行くよ〜フィジカルブースト!」

おねーさんの身体がうっすら発光する。


それからは、本当の蹂躙劇だ。

逃げ惑うゴブリン供をゲームの如く粉砕して行く。

只の棍棒でだぞ?

ああなったら俺では絶対に勝てないな。

正味30分くらいでゴブリンが全滅した。

俺は何もしていない。


「いや〜楽しかったわ〜、まだまだ全然余裕だけど」

おねーさんが戻ってきた。


「お疲れ様、んじゃ先に進もうか?」


「いや、あのね、私なんだか興奮し過ぎて、そのな、身体が火照っていると言うか、あの〜、少年君、私とエッチしない?」

おねーさんの顔が真剣でちょっと怖い。


「いやいやいや、こんなところで何言ってるのおねーさん!今は無理だし!」

唐突過ぎて、意味がわからなくなる。


「いややわ〜女にこんな事言わせて断る気?いやもう少年君の意思は関係なく、襲わせてもらうし。」


「だから待って!今は嫌だって!話を聞いてよ!」

おねーさんが棍棒を構える、俺も間合いを取る。

少しの間が空くと、おねーさんが聞いてくる。


「少年君は私がキライ?だから嫌なの?」

おねーさんは涙目になる。


「違う!嫌いじゃないから、嫌いじゃないから流されては嫌なんだよ、だからちゃんと段階を踏んで‥」

恥ずかしい。最後の方は小声になってしまう。


そう言うとおねーさんは笑い出した、からかわれた?

「あははは〜やっぱり少年君は可愛いね〜、そんな事言われたら、おねーさんも手出しできないね〜、全く、本気になっちゃったら責任ちゃんと取ってよ?」

おねーさんはそう言って棍棒を下ろし、いつもの雰囲気にもどる。


「えっと、善処します‥」

そう言って、鉈を下ろすとおねーさんが近づいてきた。

一瞬でほほに柔らかく暖かい感触がついた。

キスされた‥

「次は君からで頼むよ〜」

やっぱりおねーさんには敵わないな、そう思った。


とりあえず、全ての魔石を2人で集め分配した。

「おねーさんの方が戦ったんだから多くてもいいんだよ?俺は一杯持ってるし。」


「ん〜私だけなら魔石を拾わなかったしね〜、それに2人で倒したんだからはんぶんこ。ね?」


「まぁ、足らなくなったらいつでも言ってね。沢山あっても困らないから」


「わかったよ〜少年君は心配性だね〜、って前も言った気がする。うしし」


さて、次へ行くか‥

1番奥に扉がある。

念のため、俺が慎重に扉を開ける。

奥には一匹のホブコブリンが‥

緑色だからボスではない。

横からおねーさんも覗いてくる。


「近いって!危ないからちょっと待って。」

一旦後ろに下がる。


「ボスではないけど、ホブコブリンが一体いるよ、普通のゴブリンよりは体力があるから長期戦になりやすいけど戦ってみる?」


「少年君は前に倒した事あるんだっけ?」


「不意打ちでなら倒せるけど、やってみようか?」


「んー、なるほどね。あれくらいなら私1人でも大丈夫かな、多分空手で言うと二段くらいだし、あっ少年君が弱いって言ってるわけじゃないよ?相性的な問題だからね。多分、条件次第では少年君の方が強いから。

まぁ、今回はとりあえず安心して見ててちょ。」


そう言っておねーさんは堂々と歩いていく。

そして、ホブコブリンと対峙すると、ホブコブリンのガードの上から棍棒で叩き潰す。

そして、次いで下からの振り上げでホブコブリンを吹き飛ばす。

ホブコブリンが宙に舞い、落ちるまでの僅かな間に、棍棒をフルスイングしてホブコブリンの頭をぶち割る。

無駄のない、華麗な攻撃でホブコブリンは頭蓋を粉砕され、胴体が落ちてベシャっと音がする。

ただ、あれだけのスイングでも魔石は砕けずに転がっていた。

なんか、今までの苦労がなんだったのだろうと思うくらいのあっさりさに驚愕する。

実際、これが実力差ということなんだろう。


「言った通りっしょ。にしし」

おねーさんは笑顔で言う。


「あー凄い、凄い、おねーさんには敵わないよ。」


「カッコイイっしょ?惚れた?」


「はいはい、冗談言ってないで先に行くよ?」

そう言って出現した宝箱を開ける。

トラップはない。

中身は‥

薬草2個だった。

今回は本物のようで、例によっておねーさんとはんぶんこする。


次の扉の先はホブコブリン三匹。

「今回は三匹いるから共同してみないか?」


「いいよ〜、3体だとちょっとかすり傷位はつくかもだし。左の一体を頼めるかい?」


「わかった、魔法を使うから先に出過ぎないよう気をつけてね。」


「はーい、無理はしないでね、ダーリン、ふふ」


「俺はおねーさん程余裕無いからさ、まぁ頑張ってみるよ。」

ダーリン発言はスルーする。


先行して俺が入り、ボムの魔石を握り魔法でホブコブリンの膝を吹き飛ばす。

ホブコブリンの視線が俺に集まる。

その隙におねーさんが真ん中のホブコブリンをフルスイングで吹き飛ばす。

次いで、右のホブコブリンの攻撃をかわし、脇腹から肋骨を砕く。

俺は無色の魔石を使ってファイヤーボールを左のホブコブリンに至近距離で喰らわす。

連続で三発ぶつけると、流石にガードしきれず燃える。

その隙に真空斬りで頭を落とす。


おねーさんは?

左のホブコブリンが粉砕されている。

真ん中のホブコブリンが立ち上がった。

俺の方が近いが、向きはおねーさんに向いている。

チャンス!

更に後ろから真空斬りで頭を落とす。


「やっぱり少年君もなかなかやるね〜、まだ私の知らない技を持ってるみたいだし。」


「俺1人じゃ、こんな楽には勝てないよ。おねーさんのおかげだから。」

そう言いながら、ホブコブリンの頭から魔石を取り出す。


宝箱は‥

抗魔の指輪だった。

「おねーさんに使って欲しいかな?」

俺が言うとおねーさんは答えた。

「少年君が薬指にはめてくれる?」


仕方ない‥

俺はおねーさんの指に指輪をはめようとする。


はまらない‥

「あーおねーさん意外と指太いの忘れてたわ〜」

仕方ないので俺がはめることに、薬指にぴったりハマって‥抜けなくなる。

まぁいいか‥


「少年君にぴったりだから良しとしよーか。これで浮気もできんしね。にしし」

さあ、次はそろそろボスかもしれんし、気合い入れて行こう。

ただ、このコンビなら余裕で行けるそう思った。


共同で戦う初めてのボス

思わぬ敵に俺たちは‥

「少年君は私が守るから、安心していーよ」


次回 第24話 口づけ

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