表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/71

第21話 第2の洞窟

まずは、おねーさんが寝た場所にマーキングする事にしよう。

丁度夕方くらいには出てくるだろう。

宝箱は、さすがに目立つか?

不自然だしな。

うーん、切り株でも置いておこう。

もちろん、出現ポイントとかぶると危ないのでズラして置く。


んー、最終的には敵同士なはずなんだがどうも憎めないというか、過去が壮絶すぎて同情すら湧かないくらいなんだが、っていうかあの話が本当かどうかは検証しようがないけど、人間的に嘘つきにはみえないし‥

うん、保留という事で。

俺も自分の事をおねーさんにはまだほとんど話してないし。

一応、アイテムボックスは草とか土が上位に来てるから、屍体とかパーツは見られてないはず。

さすがにまだこれを見せる程の信頼関係はない。

っていうか、屍体持ってる相手を信頼できる訳がないか普通、花散は別としても‥

理由を説明できるとは思えない。


さて、とりあえずは2人に増えたしな、食事をたくさん確保しないと‥

それと多分赤い敵がいると思う。

念のため探しておこう。


俺は、更に南下してみる事にした。

ワーウルフを狩りながら進んで行くと、また小高い岩山が見えてくる。

洞窟っぽいな、しかも前より大き目だ。


まずは中に入らずに、上に登る。

周りを見ると一面の草原と奥には森と海が見える。

後は‥

いた!

赤い大きな鳥だ。

あれが守護獣だろう。

とはいえ、鳥ならまぁ戦えない理由も説明しやすい。

飛んだらおねーさんじゃ手が出ないし。

あれも戦ったら確実に死ぬ相手だろうし、無謀に突っ込まないよう注意しないと‥


他は特に何もなさそうだ。

それじゃ、洞窟の様子を見ておこう。


入り口は、結構広い。

3人くらいは通れそうだ。

中はやっぱり、薄暗く発光している。

この辺りは一緒っぽいな。

うーん、おねーさんと一緒の方がいいか?


どうでもいいが、おねーさんと一緒というタイトルのエロゲーをやった事があったかも?俺って姉萌え?

違うと思うんだが‥


それはともかく、おねーさんが起きるのを待っている間だけ、行ってみようかなぁ…

まだ4時間くらいは残っていそうだし…

ちょっとだけ、ちょっとだけ入ってみよう。


ゆっくり、慎重に進んでいくと最初に3分岐があった。

この辺りは前の洞窟と同じか?

ただ、いきなり3分岐だと進む方向に迷うよな。

まずは…

右から行ってみよう。

行き止まりに、ゴブリンが一匹いた。

あれ?

忍び足で近づいたはずなのに…

すぐに気づかれて向こうから襲い掛かられてしまった。

今更ゴブリン一匹ぐらいなら余裕で殺せるからいいんだが、なんかが違うのか?

今後も忍び足が効かないと困るな…

場所が狭いから仕方ないのか?

ただ、気配まで察知された感じがするのが気になる。


まぁいいや、相手の攻撃をかわして鉈で首を落とす。

大分ゴブリンが弱く感じるようになったよな~

慢心はいかんが、実力の見極めは重要だし、雑魚に時間はかけたくないからサクッと行こう。


ひょっとして…

魔獣の皮のマントは魔獣ならいいが別のモンスターには逆効果?

うーん、試すことが増えたな。

早めに検証しておこう。


ちなみに宝箱は…

見当たらない、外れか。

あと、連続転移トラップも起きていない。

魔石も普通の無色だし、外のモンスターと変わりはない。


戻って、次は左へ…

今度は魔獣の皮のマントを仕舞ってからにしてみる。

今度は、敵はいなかった。

宝箱があるので慎重に開けてみる。

これもトラップなし、っと。

中は楽草2個だった。

薬草はかなり便利だし、あると助かるよな。

もっと出てくるといいなぁ、俺はそう願った。


最後は真ん中か、少し進むと、またもや3分岐があった。

また右から行ってみる。

さっきと同じくゴブリンがいた。

ただし、今回は忍び足の影響でギリギリまで気づかれない。

やはり、マントはゴブリン系に気づかれやすくなるようだ。

こんな所にもトラップ入れてるとか、アイテム設定まで性格が悪いとかどうにかしてほしいと思う。

今回はさっきより更に楽に殺せる。

やっぱり宝箱はない。


次は左に…

やはり宝箱と楽草2個、トラップなし。

同じパターンだ。


真ん中に行ってみる。

同じく3分岐…

なんか同じ道をループしているようで若干違和感がある。


一回戻ってみると入り口だった。

しかも、楽草ってよく見ると薬草じゃない。

念のためかじって効果を確かめると1分くらい身体が弛緩して動かない。

ダメだこりゃ‥

宝箱は普通に数が増えた。

うーむ。


とりあえず、入り直してひたすら左、真ん中、左、真ん中、左、真ん中‥

を繰り返す。

宝箱と楽草を追加で20個ゲットした。

多分なんか使い道あるだろうし、取れるときに取るのが流儀だから遠慮はしない。


さて、大体把握できて来た。

今の所わかったのは、真ん中の道を15歩進むと入り口から55歩進んだ地点に転移する。

そこから42歩で分岐だ。

転移すると宝箱と多分ゴブリンがリセットされて新しいのが入る。

小石で付けたマーキングは残っているから、別の場所や通路ごと変わっているわけではない。

1人だと調べれるのはこれが限界かも?

まぁいいか。


次は、真ん中の道14歩のところまで行き、宝箱を置く。

上に乗って‥ジャンプ!

後ろに宝箱は?

あった!今回は越えられた。

宝箱に向かって歩くと入り口方面に転移する。

つまり、先に進むには飛び越えるのが正解という事だ。


更に進むと、かなり広い道になった。

目の前には大量のゴブリン(武器なし)だ!

わらわらと数がわからないくらいいる。

消耗戦、とりあえずダメージに気を付けないと‥

多分防衛しながら戦えば追い込まれ負けるだろう。

確実にそして連続的に、イメージはおねーさんの様に、斬って斬って斬りまくるしかない。

まずは魔法、ファイヤーボールを中央の一匹にぶつけ、燃やす。

次いで手前の三匹の喉を鉈で正確に斬り裂く。倒れたゴブリンを踏みつけ、奥の三匹を回転エネルギーをつけ、流れる様に斬りつけていく。更に奥のゴブリンにも正確に喉めがけてナイフを投擲する!

八匹を戦闘不能にしてもまだほとんど減ってない。

数が多すぎる!

大群のゴブリンがこちらに気づき迫ってくる。

一旦少し下がるも、倒れた仲間を踏みつけながら迫ってくる。

このままじゃジリ貧だ。


急いでアイテムボックスからワーウルフの肉を出し、集団ゴブリンの中に投げて見る。

やった!匂いに釣られ奪い合いを始めた。

今のうちに逃げるか?

多分おねーさんを連れて来れば倒せそうだし‥

いや、おねーさんをあてにするのか?

なんか男のプライド的に嫌だ。


そういえば、これだけゴブリンがいるのに酸欠にならない。

風は入り口側が風上で流れているからか?

確か、前に読んだラノベで蟲は殺虫剤でまとめて殺してたっけ?


俺は試しに宝箱を出して、ありったけの楽草を出してから、宝箱に入れる。

その中に種火を入れて楽草を燃やす。

煙を確認したら、入り口側に退避した。


再び楽草と箱集めをする事約30分‥

マスク代りに服の切れ端を口に当て、さっきの場所に戻ると、大群のゴブリンが痙攣して倒れていた。

なんか、殺虫剤で死んだ蟲の群れみたいだ。


さすが一口かじっただけで弛緩する楽草だ。

肺から全身に循環すれば更に効果はでかいだろう。

ただ、燃えて成分が弱くなるパターンも心配していたが、大丈夫みたいだ。

ちゃんと燃えて拡散するらしい。


あーでもこんだけ全部処理できるかな?

軽く見積もって300匹はいそうだが‥

メンドくさいと思いつつ、一匹一匹殺して魔石を回収していく。


ゴブリン達の症状をよくよく見ていくと、三段階くらいの違いがある。

Phase1

軽く全身が弛緩

起き上がろうと頑張っている。

Phase2

ケタケタと笑っている。

目がぐるぐる回っていて、ナチュラルハイトリップな感じ?

麻薬の重症患者みたいな感じ。

Phase3

死んでいるかの様に全く動かない。

呼吸も浅く、斬ってもほとんど反応しないが、時々ビクッて痙攣する。

ちょっとビビるからやめて欲しいんだが‥


後は踏み潰されたか死んでるのも数匹


だんだんメンドくさくなってきたので、雑に殺して魔石回収は諦める。

それでも200くらいまでは頑張ったがこれ以上は時間的に厳しい。

まだ倍は居そうだし‥

明日にしよう。


そう思い、俺は洞窟を出ると、大体5時くらいの太陽の位置になっていた。

もうすぐ夕方か‥

おねーさんのところまで急ぐ。


途中、マントを外していたためワーウルフに襲われるも、一匹だったので軽い怪我だけで倒せた。

すぐにマントを出し、ワーウルフは無視って目印まで到着

ギリギリのところでおねーさんが出てくる。


自主規制


幸い周囲にワーウルフはいない。

揺すって見るも起きない。


しかし、凄い筋肉だ。

腕も脚も硬い。

大胸筋もしっかりと引き締まっている。

自主規制

ほとんど筋肉で脂肪とか無いし。

ちょっと突っついて見ると見事な硬さ‥

というところで目が合う。


気まずい‥


自主規制


まぁある意味気にはなる。

筋肉過ぎる点が‥

ただ、ここまで鍛えるには生半可なトレーニングをしていないだろう。

恐るべし、恋愛パワーか?


「いや、早く服を着てくれ、頼むから」


「おはよ〜、んーよく寝た〜久しぶりにゆっくり寝れたよありがとう。」

そう言っておねーさんは伸びをする。

剃って無いのか脇毛が結構伸びている。


「あっ、私の脇を見た?こっちじゃ剃れないから仕方ないじゃん、恥ずかしいから見ないで‥」

おねーさんが照れている。

珍しくものを見た気分だ。


「ぷっ、はははは〜おねーさんでも照れるんだね。はははは」

なんか久しぶりに楽しい気分になれた。

楽草の後遺症か?

この世界にもいい事あるんだな、俺はそう思った。

おねーさんと洞窟を攻略する。

女の人と一緒に行動する。

これってデートか?

いやデートの雰囲気じゃねーけど‥

「少年君は積極的だね〜うしし」


次回 第22話 初めての共同作業

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ