欲望、願望を叶えよう
処女作品となります。
現実逃避とストレス発散
願望と欲望のままに綴っていきたいと思います。
出来得る限り頑張って綴っていきたいと思い
ますが、なにせ初めてなもので
掲載不定期や誤字脱字…等々
細く長く皆さんから応援があれば
幸いに思います。
ご意見や希望、指摘や非難も
遠慮せずにしていただけると
作品に反映出来るかと思っています。
序章
これだけ多種多様な魔法が使えるのに高度な魔法が扱えないのと性格的な問題で賢者職には就けないとは
なんたる侮辱…人生の大半を費やして魔法を駆使し、
国に貢献してきたのに馬鹿にしやがって…が俺の曾祖父の口癖の様な口癖だったそうだ。
だからそれを見て聞いていた祖父と親父は国に仕えず
冒険者にもならず、曾祖父が冒険者として蓄えていた
お金でヒノモト国のラーナ地方辺境にある程度の田畑と山林を買い農業と林業で生計を立てていた。
そこで生まれ育った俺は野生児の如く野山で遊び、
家業を継いできたが、親父の用事でトキオ都市へ
出掛けた時に一目惚れした街娘に告白し、
その娘も土地持ちという事でこちらの家へ嫁いで
くれる予定だったのだが…
俺の両親を紹介した夜に
「ねぇ、これからの子供はやっぱり教養が
大事だと思うの…」
「え?ここの自然でのびのび育てた方がいいんで
ないの?家業を継ぐだけなんだから教養は
10学年も行けば充分だよ?」
「…はぁ…じゃぁはっきり言うとね、
あなたの事やお父さん、お母さんは好き。
だけど、田舎と虫は大嫌いなのっ!
お父さんもお母さんもまだまだ元気なんだし、
これからはやっぱり教養は大事だと思うの。
あなたから両親を説得出来ないのなら
私と別れてくれない?」
突然の彼女の言葉に唖然呆然で言葉が出なかった
でも彼女の事が好きで両親も健在、
その時は惚れた弱みで彼女の意見を受け入れ
両親を説得、ラーナ地方辺境ではなく
ラーナ地方の中心地で彼女と結婚し、
息子二人に娘一人の五人家族で生活をしていた。
これも曾祖父からの血筋で生活魔法程度では
あったが全属性が使える事が出来た為に
仕事先にも難無く就職して、子供達を
成人にする事ができた。
これからやっと自分達の人生だと思っていた時
に俺の父親が歳を取って、家業を継いで欲しいと
手紙に綴られていたので一応ではあるが
家族みんなに打ち明けたら…
「私は嫌よ!あんな田舎と虫は嫌いだって
言ったでしょ?それに成人したからといっても
まだまだ子供達も結婚してないし、
面倒は見ないといけないから
あなたが継ぐんだから
あなたと子供達の内で誰か行きたいので
あれば私は止めないわよ?」
長男はここより都会に行くならいいけど
やはり田舎は不便だから嫌だって…
次男は田舎娘と虫が嫌いらしい…
長女は田舎の男はダサいし
不便なのは嫌だとはっきり言われた…
あぁ…なんてこった…
なんて人生なんだ…頑張って働いて
子供達を育てたのに…って、面倒みたのは
嫁さんだか、給金はちゃんと持って帰っいたのに
こんな感じになるとはやっぱり痛い目を
みるのは血族の呪いみたいなのか?と
ふと思いつつ、家族と離れ辺境で
自分の家業を継ぐ為にトボトボと
実家に向かって人生とはなんぞやと
考えながら、哀愁を背負い帰るのであった…