DTSとか以前に挟まりたかったんだ
二話投稿です。このくらいのペースで出していきたいです。
妄想を膨らましていると、手袋が動き始め、置いてあったポテトサラダを方張り始めた。
「ふぅ~、美味しかった。」
若々しい青年の声がした。
さっきの横暴な乳の持ち主はどうやら男のようだった。
─────「おいおい、嘘だろ…」
彼の目の前には、ついさっきまで見えなかった金髪の女が立っていた。
「あら、あなたがここまで?ていうかどうしてここまで連れてこれたの⁉」
フリフリのドレスのようなものを着た少女が一人、感触通りの大きな乳を抱え、さっきの声とは別物の、かわいいこえで質問をされた。
現状を理解することもままならない───────それは凡人の話である。彼の驚きに対する適応能力、すなわち情報処理能力は尋常ではない。例を挙げれば、17年間ともに自分を高めあってきた確固たる親友が、実はホモだということを明かされた三分後に、良質なおホモだちを10人ほど住所、伸長、体重、年齢、細やかな性格まですべてを真顔で紹介したほどである。
要は、彼は今も冷静だった。だがしかし言わなければならないことが一つだけ、
「可愛い声してるな…おい」
──────彼は苦笑し話し始めた。
「えーと、まず?俺があんたをここに連れてきた。連れてきた経緯はよく覚えてないが、道端に手袋が落ちてたのは覚えてる。ちょうどあんたがしてるやつ。」
「なるほどね、私としたことがこんなミスをするなんて…。一応お礼は言っておくわ。ありがとう。それと質問攻めで悪いんだけど、あなた、私に直に触れた?」
「いや、触れてないと思う。つか、そんなもん見えないんだからわかるわけないだろ。」
「まあそうよね、よかったわ。悪いけど、あなたからの質問には返答できないわ。あと、私を見たことはすぐ忘れること。いいわね?」
「わかった。あ、でも一つだけ質問いいか?」
「きいてかた黙秘権を行使するかどうかを決めるわ。言ってみなさい?」
「えーと、風呂…入ってくか?」
「そういえば、体がベトベトだったわ。使わせてもらってもいいかしら?」
「ああ。何か飲むか?」
「お水をいただけるかしら?」
「もちろん。ちょと待っててくれ。」
彼が部屋から出ると、彼女はため息をつき小声でささやいた。
「あいつら…心配してないといいけど」
7月13日、暑き日差しがさしてくるころ、クーラーの効いたその部屋で、彼女は眉を丸めた。
なんかこの流れだと日常系になると思っているそこのあなた!これは、日常系ではありません!