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向日葵  作者: 角達 和樹
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私は夢を見た。


もう、すごく昔の夢。

 

 今からちょうど20年前の思い出。


たぶん、何年かぶりにこの場所に来たからかもしれない。


がむしゃらに前に向かって足を動かして走っていたあの夏。


今思い返すと懐かしくも儚くもあった、一生忘れることのない一夏の思い出。



小学生の頃の私は、両親が仕事で忙しいため夏休みのほぼ全てを毎年祖父母のところで過ごしていた。


まだまだ子供だった私は毎日いろいろなことをして遊んだ。


海水浴で身長の何倍もある岩の高い位置から飛び込んだり、自転車で20キロ以上離れた隣町までいったり、朝から晩までくたくたになるくらい遊んだり、気のすむまで朝までお喋りしたり。


 大人になった今の方が身体だって大きくなって人並みにお金も稼いで、時間だって仕事をしていない私は縛られることもない。


 それなのに比べてしまうのは、あの頃の自分は何でも出来るような気がしてたって。


実際に思ったことを毎日実行していたし、でもお金のかかるようなことや非現実的なことをやろうとは思っていなかった。


だけどもしそんなことを思っても、あの頃の自分だったら出来たのではないかと。


あの頃の私は、夏の日差しを受けてキラキラと光る水面の様にとても輝いていた。


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