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向日葵  作者: 角達 和樹
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あの夏、あの子と別れる日に一緒に見たヒマワリ畑。


あんなに大きな花を持つはヒマワリは、一つの花のように見えるけど本当はいくつもの花が集まって一つの花を作っている。


そうあの子が教えてくれた。


和名のは『向日葵』の由来は太陽を追いかけるようにまわることからその名前がついた。


実際、太陽を追いかけるように動くのは成長が盛んな若い時期だけ。


太陽を追いかけるのは花だけではなく、茎の上部に位置する葉も太陽に正対するように動く。


朝には東を向いていたはずが夕方には西を向いている。


そして夜明け前には再び東を向いている。


でも、花が開き生長が止まるころにはだんだん動かなくなる。


西へ向く力は小さくなるが必ず朝には東を向いている。




あの子はきっと今、夜なんだろう。


東へ東へと動いて準備しているところなのだろう。


だから私も東へ行こう。


あなたともう一度会う約束が出来たから。


止まっていた時間の流れの中に。


私も後悔だけはしないように。


バイバイ。ありがとう。




『私はあなただけを見つめる』

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