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僕と私が交わる果てに  作者: 紅羽夜


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第28話「顛末の報告」

 翌日になり、朝緊急の連絡網がきて休校になった。

 後日、ナツキと茜はナツキ宅にて宗藤から事件の進展の説明を受けた。


「改めて、今回神崎君が被害を被った。申し訳ない」


 宗藤の開口一番は謝罪から始まった。


「無事だったしいいですよ。それに、もう被害者が出ないなら、役に立てたならこれくいらいどうってことないです」


 校長は逮捕された。あくまで、違法アダルト映像に関与した複数の罪でだ。


「本来なら『異能者』犯罪として法廷で争うべきだ。しかし、現在あいつは心神喪失状態でな。会話すらまともにできない状態だ」

「え?」

「どうしてですか?ナツキに影響はないんですか?」

「まず、神崎君に影響はない。医者で異能の柊の最終判断だ」


 そして校長はこの状態なので異能かどうかを証明する手段が現状ない。

 そういった要因から一部情報は秘される可能性が高い。


「なので非常に不本意ではあるが、佐霧さんには秘密にしておいて欲しい」 


 ナツキは契約書を交わしてるが、茜はなりゆきの関与なので改めてお願いをする。


「そこはさすがに分かってますよ」


 そして、学校は説明会など定期的に開く予定だそうだ。

 それに加え心理カウンセラーを招き、生徒のケアも行う。


「そういえば、毛熊はどうなるんです?」 


 茜は辞職する旨を聞いていた。


「あの人はひとまず、保留だそうだ。校長が逮捕され混乱してるしな。それにあの生徒さんの保護者と話し合った結果、卒業したら結婚するみたいだ」

「うそー」


 茜は飛び上がる。


「保護者了承ってのもあるから、ひとまず今年度は職務に努めてもらって来年度以降は判断に任せる流れらしい」


 宗藤は毛利のことをある意味尊敬していた。

 あの後毛利の態度は一貫していた。暴力行為に及んだ宗藤に態度が変わることなく接している。

 真面目。悪く言えば、融通が利かない。生徒からの評価と職員の評価が違うのはままあることだ。


「茜はよく毛利先生と先輩の関係気づいたよね。どうしてわかったの?」


 ナツキの純粋な質問に少々宗藤には眩しかった。


「な、別にいいでしょ。なんとなくよ。乙女の勘よ」

「へーさすがだね」

「あんたは体はこんな立派な乙女なのにね」

「別に僕は元が男だからね。セ、セクハラ反対」


 茜はナツキの胸を揉む。


「別に女同士ですしー。じゃ、私の揉む?」

「おい、そういうのは二人だけの時に頼む。一応刹那の前だからな」

「あ、ご、そうですね」


 茜は顔を真っ赤に染め、座る。

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