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異世界で神(娘)と暮らし始めて嫁探し?  作者: 超七玉
神と出会って無理矢理異世界に転生させられちゃった
7/47

7、俺、冒険者で食ってイキます

7、俺、冒険者で食ってイキます


 初めてお目に掛かります

 ルイスです

 クリス様に使えて、早5年、亡くなられた先代の後を引き継ぎ、日々頑張っているクリス様のお姿、先代が見たら・・・オロロ(涙を拭く)


 そんな、クリス様が、アリジアからの帰りに、モンスターの襲撃にあっそうなんです

 しかし、偶然通りかかったヒロ様と言う方が助けてくれたそうなんです

 大変ありがたく、また、このルイス、心より感謝いたしたいところです

 そして、いま、そんなヒロ様から、生活費(軍資金)確保の為にと、持参した鉱石類の鑑定をさせて頂いているところです・・・



 今、俺は、ダイヤの寝ぐらで手に入れた鉱石を鑑定士のスキルを持っていると言うルイス(夕食でクリスの帰還に涙してた年配の男性)に鑑定してもらっている


 それを元にこの町で、独り立ちを試みるつもりだ


 夕食の時に、クリスに何気なく相談したら、

「それならば、夕食後にデザートでも頂きながら・・・」

 と、なったのだ


 ルイスは、一通り鑑定が終わったのか、「ふぅ」と、息を吐きながら、右目に嵌めた方眼鏡を外して、ポケットにしまった


 結果は

「サファイア」  青い石 ✖️2

「ルビー」  赤い石 ✖️2

「銀」 ✖️2

「ミスリル」 燻し銀 ✖️2

「そして残りは、魔鉱石となりますね」

 おや?色分けで、2個ずつ出したつもりだったんだけどな


「もし、お譲り頂けるとなれば、金貨50枚程でしょうか」

 と、言われたので、その価値がいかほどなのかは分からないが、換金をお願いした


 しかし、疑問が湧いてきた


「1つ疑問が・・・

 魔鉱石?でしたっけ、これは、色が違うのになぜ、一括りなんですか?」

 何故か、ルイスが、ニヤリと左の口角を上げた


「説明しましょう・・・

 簡単に言うと、魔鉱石は、元々普通の鉄鉱石でして、魔力を浴びて魔鉱石になっていくのです

 また、魔力の浴びた時間、魔力の強さや量で、色が変わっていきます

 なので、真っ黒な鉄鉱石が、魔力を浴びて、段々と色が紫から群青色、そして青くなっていくのです

 ちょうど、ヒロ様の持参した魔鉱石

が、紫、群青色、青と分かりやすく別れていますが、全て、れっきとした魔鉱石なのです」


 ヤバい、かなりの得意分野的説明だ

しかし、これは、ダイヤの寝ぐらのお陰なのかな?


 そして、魔鉱石の特徴は、成長するらしい


 また、あくまでルイスの予想と言っていたが、魔力を気の遠くなる年月浴び続けたり、計り知れない魔力を浴びると、魔力の塊になるだろうと、そらは、強いモンスターから取れる魔石の様な綺麗な透き通った青色になるのではないかと推測しているらしい


 ルイスの説明が、一通り終わった頃合いに、ミレイが、お茶を持ってきた


「さっ、ヒロ様、ルイスは、鉱石や宝石の話になると止まらなくなりますので、一息いれましよう

 それと、換金も済ませましょう」


 と、トホホと、「また、やってしまいました」と、照れるルイスを尻目にミレイに仔細を伝え、何やら木箱を運ばせて、金貨と鉱石の換金をしてもらった

 


「ところで、ヒロ様、今後の事ですが、何か予定とか決めてらっしゃるのですか?」

 唐突に聞かれたので、俺は、イリカ達との会話を思い出し


「うん、とりあえず、冒険者ギルドに行こうと思う」

 そう伝えると、クリスとルイスが、ちょっと驚いた様に目を合わせ


「私としましては、正直、残念です。ミサさんを助けた時の、行動力と判断、それと、何も出来ないでいる私への指示、私に無い物をお持ちのヒロ様は、是非うちで迎え入れたかったのですが・・・」

 持ち上げすぎだよ、クリスさぁん!

しかも、その困った様な顔、おっさんはそう言う顔に弱いんだよ!


「イヤイヤ、買い被りすぎだよ、それに、冒険者になっても、クリスさんへの感謝は消えないよ

 この街にこんなに簡単に入れたのが、クリスさんのおかげくらい、俺でも分かるよ」

 困った顔が、明るくなり


「分かりました、でも、私は、諦めませんよ!

 いつか、ヒロ様を私のっ、あっ、いや、うちに招いてみせます!

 それと、明日、冒険者ギルドに行くなら、その前に、うちの店に寄って行ってください、多少、衣類を揃えていますので、お好きな物をお選びください」

 それから、しばらくは、雑談をした

 ルイスが先代と幼馴染で、冒険者をしていて、鉱石を集めて財を蓄え商人を始めたことや

 タガートがルイスの息子だと言う衝撃の話や(ぜんぜん似てねー)

 俺が手頃な宿屋はないか聞いた時には、クリスが猛反対したのだが、仔犬もいるのでって事で、納得してもらおうと思ったら


「分かりました、では、先ほどお教えしたうちの店の隣が、宿屋ですので、明日、動物も一緒に宿泊出来る部屋があるか確認しておきます

 無くても・・・キラリ!」

「あっありがとう、ただ、そんなに高くないところでお願いします」


 さぁ、軍資金もできた、明日は、忙しくなるぞ!




 日が変わり、自分の服に着替えた(一晩で乾くってどんな方法?)

 朝食後、若干寂しそうなクリスに見送られて、まずは、クリスに紹介された店に向かう

 ルイスが道案内してくれた


 中区と外周区を分ける通りの外周区側に店舗はあった


 仔犬を連れて入れるか悩んでいると


「気にしないでよろしいですよ、大人しくしてれば、問題ありません

 なんなら、私が見ていましょうか?」

 ルイスの行為を受け入れ、仔犬をお願いした

 暴れるのかと思ったら、全然大丈夫と言うか、俺に抱っこされるより大人しいかも・・・

 店舗に入ると、ルイスと同年輩の男性が店内にいた


「いらっしゃいませ?

 おぉ!ルイス!珍しいな」

 どうやら知り合いらしい


 ルイスと肩を叩き合いながら会話をしている


「なんと!クリス様が戻られたのは聞いていたが、そんな事が!

 これはこれは、クリス様の事、誠にありがとうございます

 ささっ、お話は伺いました、シャツだけとは言わず、こちらからお好きな物を手にとって・・」

 シャツのエリアに案内されると、男性は裏の方に消えてった

 コミュ下手の俺としては、買い物は、放置された方がありがたい


 うん、結構、無地で、形もいいかも!

 と、ボタン有りか丸首かで、悩んでいたら


「兄さん、この服は、どこの物だい?

 不思議な作りだね、触っていいかい?」

 振り向くと、俺の後ろで、しゃがんで、俺のジャケットとズボンをマジマジ見ている人がいた


「わおっ!」って、飛び退くと、1人の女性が上目遣いで見上げてきた

 クリスも綺麗だが、この娘も綺麗だ!


「驚かせてすまないね、クリスを助けてくれた人がどんな人か挨拶しようと思ったんだが、着ている服に興味を持ってしまって申し訳ない

 リリスだ、クリスを助けてくれてありがとう」

 全く、俺を見ないで挨拶をしてくれたのはいいけど

 リリスにクリスってか名前が似てるけど、眉を顰めながら、「何もしてないよ」と、答えると


「クリスとは、幼馴染と言うか、姉妹みたいな関係なんだ

 あっ!ルイスおじさん!久しぶり!」

 後で知ったが、ルイスとこの店の店主のカイリ、それと、クリスの父の3人で、冒険者をしていたらしく、商人第1号店がこの店で、信頼あるカイリに任せたらしい


「それにしても、ヒロさんだっけ?この服は、縫い目も細かくて、生地も頑丈、色合いも綺麗、この服を参考にして新しい服を制作したいな

 ねぇ、この服を譲ってくれない?」

 ちょいちょぉい!

 いきなりなんですか?

 ここは、丁重に


「ごめん、これ、一張羅で予備が無いんだ」

「そうかぁ、代わりに、そこの服から好きなのを選んでいいから、頼むよぉ!」

 なんだろう、どことなく、クリスの様に芯が強い感じだぞ

 でも、どうしようかなぁ、郷に入っては郷に従えって言うしなぁ

 よし、ここはちょっと困らせる感じで


「これ、結構、あったかくて通気性が良くて、しかも、動きやすいんだよなぁ

 着れば分かるんだけどねぇ」

 フン、こんなおっさんが着た服なんか着たくないっしょ!

 これぞ、若い人はおっさんの物使いたくないだろ作戦!


「それもそうだね」

 眉間に皺を寄せ考え込むリリス

 ほらほら!そうでしょ!よぉしよし、諦めなさいって!


「よし、じゃぁ、そっちに飾ってあるやつは、モンスターの素材を織り込んだ、私の自信作なんだけど

 ちょっとそれに着替えてくれるかい

 私は、ヒロさんのをちょっと着させてもらうよ」

 アカン、リリスは職人気質だ、俺もメンテをやってたから、分かるけど、仕事に妥協しないタイプだ

 仕方ない、ここは、諦めて・・・っと、勧められた物を手に取ってみる


 おっ、これなんか、かっこいい!

 ちょっと、1cm位の詰襟で、生地は厚くなく動きやすい、肩と肘に当てがしてあって、ライダースみたい、ズボンは、普通に見えるけど、上着に合ってる。コレに決めた!

 試着室を探そうとしたら、もう、リリスは、上着を脱いでいた


「ここでぇ!?試着室とかないの?」

「?なんだ、恥ずかしいのかい?裏でいいかい?」

 試着室は、なかったが、裏の仕立ての部屋で、まず、俺が着替えて、リリスに俺の服を預けて、そそくさと店内に逃げてきた


 なかなか肌触りがいいな、それと、コレ、見た目より結構動きやすいな!

 生地もいい感じだ!難点は、ポケットが少ないかなぁ

 と、ちゃっかり肌着も着て着心地を確かめていると


「ヒロさぁん!

 この、ズボンどうなってんだい?」


 そっか、チャックとかこの世界にないんだっけか?

 と、慌てて戻ると


「おいおい、おっさんには刺激がツオイな」

 上半身は、タンクトップの様なシャツ一枚!

 しかも、かなりのお宝をお持ちの様で、主張が強すぎますがな!

 下に至っては、ボタンすら嵌めてなくて、V字オープン!下着が見えてますがな!


「ちょっと、教えてくれないかい?」

 なるべく、主張が強い辺りは直視しない様に、まずボタンを指差して


「このボタンしめれるかな?」

 と、説明


「コレが先か!」

 と、ボタンを留めた


「次は、ちょっと、させてもらうけど、怒るなよ!」

 俺は、ちゃんと前置きしたからな!


 余計な所は、見ない!触らない!を意識して、チャックを上げて差し上げた


「おっ!なんだいコレは、ちょっと、ちゃんと教えてくれない?」

 これ、元の世界なら、お金払わされるくらいのオプションプレイなんじゃないか?

 と、思いながら、チャックの使い方を説明した


「ヒロさん、これ凄いよ!

 男の人は、ボタンとかだと、面倒らしいと、聞いて、どうにかならないかと思っていたんだよ

 コレ、どこで作ってるの?」


 やばい!これは、非常にまずいぞ!

 こちらに無いと思われる物が、どこで売ってるかって聞かれても・・・


「いやぁ、俺も、買って着てみたらコレだったんで、あれ、どこで買ったんだっけかなぁ・・・」

 と、とぼけてみた


「ははぁん、他国の技術だね、悔しいな

 って事は、この上着の前も同じ仕組みなのかい?」

 と、言いながら、上着に袖を通しながらぼやくリリス

 チャックをしたら、胸の部分がキツそうです

 それ、俺でも、余裕があったのに、貴女は、どれだけ素敵なお宝をお持ちなのですか?


「うん、確かに、あったかいな、しかも、蒸れるって感じがない、うちの取り扱ってるどれよりも薄くて軽い!

 それに、至る所に、小物入れみたいな場所があるから、便利そう!

 コレ、結構、複雑なのかなぁ?

 ダメだ、尚更、調べてみたくなった

 ヒロさん、やっぱり、この服、譲ってくれないかい?

 今来てくれてる服の代金も要らないから、金貨30いや、50枚で、お願いできないかい?」

 いやいや、参ったね、でも、クリスの幼馴染なんだし、ここは、恩を売っておいて損はないだろ


「いやいや、リリス、お金は、要らないよ

 ってか、この服と、交換で、リリスに損はないのか?」

 リリスは、パッと明るい顔をして、いきなり抱きついてきた


「ヒロさん、いいのかい?あんた、最高だよ!

 損なんて、もし、コレが作れたら、色んな人が欲しがるよ!

 チャック?の部分は、別としても、っくぅ、ヒロさん、ありがとう!」


 やっべ、職人魂に火を着けちゃったみたいだな

 ってか、すんごい当たってますよ、柔らかいものが!


 こりゃ、チャックの部分をなんとかしてあげたいな


「そんなに喜んでもらえるなんて、こちらこそ、ありがとうだよ

 買った場所とか、売ってくれた人を思い出したら、教えるね」

 リリスは、大喜びだ、もう、自分の服を着るのも忘れて、さっきまで俺のだった服を穴が開くほど、見て、調べている

 分かる、分かるよ、職人って、のめり込むと飯も忘れるからね

 でも、風邪はひかないでね


 新しい服で、気持ちも一新!

 では、冒険者ギルドに行こう!と、思い、店内に戻ると

 ちょうど、カイリと仔犬を抱えたルイスが、何故か入り口から入ってきた


「おっお似合いですね」

 と、カイリ


「ヒロ様、宿屋の方は、今夜からでも宿泊出来る様に、交渉して参りました」と、ルイス

 どうやら、隣のよしみでカイリを伴って、宿屋に行ってきてくれたらしい

 

「あっありがとう

 じゃぁ、今日の本命、冒険者ギルドに行くとしますか」


 カイリに、お礼とまた来る事を約束して店を出ようとしたら


「ヒロさぁん、分からないことがあったら、聞きたいから、また来てくれよぉ」

 店の奥から、リリスが手を振りながら叫んだ

 頼む、服を着てくれ!

 俺は、見ない様にして手を挙げて答える


 カイリに嗜められて、渋々服を着るリリスを横目に店を出る


 ルイスは冒険者ギルドも案内してくれると言うので、2人で歩く


「リリスって、クリスさんと似てるよね、雰囲気とか?」

 と、店で感じた事を聞いてみた


「はははっ、幼少の頃は、毎日一緒に暮らしていた様なものでしたから、うちのタガート含めて兄妹のような感じで、そりゃぁもう大変でした

 タガートが冒険者になった時は、2人して、私達も冒険者になると、言い出して・・・」

 ルイスは、思い出しながら苦笑していた

 多分、ルイス、カイリにクリスの父、それとタガート、リリスにクリスと、それぞれが、家族ぐるみで助け合い子育てしてきたんだろうな


「いい関係なんだね

 じゃぁクリスさんもリリスも、ルイスさんにとっては、大事な娘みたいなんだね」

「はい、大きな声では、言えませんが、ホント2人には、幼少時も今も、困らされてますよ」

 そんな事を言いながら、ルイスの顔は、微笑んでいた


「おお、さぁ着きましたよ」

 こんな所に?

 俺は、昨日、ここを通ったが、馬車で遮られていたのか気付かなかった


 仔犬が邪魔にならない様抱き上げ、覚悟を決めて、冒険者ギルドの中に入る

 

 うぉっと!結構、人がいる


「どうやら依頼が貼られて間もない様ですな、しばらくは、受付が混雑しますので、座って待ちましょう」

 と、受付に向かって左側にある、丸テーブルの群れから一つを選び、腰を下ろした

 受付の近くの壁に貼られた、依頼書?に群がる人達を見て俺はワクワクしてきた


 元の世界で仕事をしてた時には、いかにサボろうか!とか、いかに、誤魔化そうか!とかを優先に考える奴らを沢山見てきただけに、依頼を必死に探す冒険者達を見て、俺は、久々に熱くなってくる物を感じた


「ヒロ様、これでも飲んで、ゆっくり待ちましょう」

 ギルド内には、宿屋も併設されており、1階は、飲食も出来、ルイスは、そちらのカウンターで、飲み物を購入してきてくれた


「私達は、いつもこれを飲んでから、依頼に出かけたものです」

 と、ニコニコしながらルイスが言う

 飲んでみたら、グレープフルーツジュースみたいな味だが、どことなくフ⚪︎イト一発的な気持ちが湧き上がってきた


 目線を戻すと、壁から依頼書を剥がし、受付に行き、こちらのテーブルで待つ仲間だろうか?と、打ち合わせをする人

 依頼を受けてそのままギルドを出ていく人

 何故か、依頼書を取らずに項垂れて引き返す人、と様々だ

 

 また、テーブル側には、多種多様な装備、衣装の人たちが、思い思いに雑談している

 タガートに注意されたので、さりげなく見渡す

 

「ルイスじゃねえか!なんだ、また、冒険者に戻るのか?」

 と、いきなり、ずんぐりむっくりしたヒゲモジャの人に声をかけられた


「おぉ!ジム!元気そうだな」

 と、挨拶をして、空いてる席を薦め、事情を説明してくれた


「ほう、あのじゃじゃ馬を助けてくれたんか、ありがとなアンちゃん

 ところで、あいつが死んで何年だ」

「もう、5年かな」

 この、ジムさんは、ルイス達と、仲が良かったらしい


「そうか、早えもんだな

 まっアンちゃん困ったことがあったら声かけてくれ!

 ルイス、たまには顔出せよ!

 じゃっ、ちょっくら行ってくるわ」

 と、依頼に行くらしい

 ルイスは、出かけるジムに飲み物を掲げ何かを呟いた


「そろそろ空いてきましたね、行きましょう」

 と、促され、カウンターに向かった


「依頼の申し出ですかぁ?」

 カウンターの前に立ったら、受付の女性に話しかけられたが、どうも、依頼を出しに来たと思われたらしい

 冒険者になりたい事を伝えると


「あっ、ごめんなさい!

 もう、本当にすいません!

 こういう早とちりなところ、ギルマスにも直せって、いつも言われてるのにぃ・・・」

 いやいや、そんなに気にすることでも、受付さんは、あわてんぼさんなのかな?


「では、こちらに・・・」

 どうやら、書類に名前を書いて、異世界物でよくある、血液を1滴垂らすらしい

 俺は、渡された書類にカタカナで、ヒロと書いた・・・すると、一瞬、文字がぼやけた気がしたが、また、カタカナのヒロに戻った


「フルネームでお願いしまぁす」

 と、受付の女性に言われて、悩んだ

 せっかくの異世界だしなぁ、カッコいい名前にしちゃおうかなぁ

 でも、呼ばれて、反応出来なかったら仕方ないので、俺は本名を書いた


 ヒロキ・クロガネ!


 さっきと同じ様に一瞬、文字がぼやけて、また戻った


「はい、ありがとうございまぁす

 あとは、この辺に、一滴お願いしまぁす」

 紙の空白欄を右手で指差し、左手でナイフを出してきた

 うわ!なんかの契約書を書け!みたいに脅されてる様な・・・


 恐る恐る、親指をちょっと傷つけて、紙に一滴・・・

 垂れた瞬間、ホワッと紙が光った

 目を丸くしていると


「はい、ありがとうございまぁす

 偽名じゃないみたいですねぇ

 では、ギルドカードを作ってきますねぇ」

 と、後ろにさがっていった

 魔法かなんかだろうか?ルイスに聞いてみた


「あれは、魔法か何かなのかな?

 もし、偽名を使っていたらどうなってたのかな?」

「そうですね、真偽の魔法が付与されているかもですね

 偽名だなんて、普通は、書きませんよ

 もし書いていたら、この国では、2度と冒険者登録は出来ないでしょうね」

 グヘッ!危なかったぁ、言っといて欲しいよルイスさん!



 少しして、

「変わった名前だねぇ

 どこから来たんだい」

 と、言いながらイケオジ風な人が、なんかプレートを見ながら出てきた


「やぁ、ギルマス久しぶり」

「おや?ルイスかい?

 久しいね」

 ルイスにはホント感謝しかない、いてくれるだけで、何事も問題なく事が進んでしまう

 どうやら冒険者ギルドのギルドマスターが俺の名前に疑問を持ったが、ルイスの説明で、納得してくれた


「そうか、タガートやイリカの報告にあった救世主かぁ、ダイアウルフを従えてたそうじゃないか、凄いね

 ギルドマスターとしても礼を言わせてもらうよ

 冒険者と依頼者を助けてくれてありがとう

 依頼も、達成できて何よりだ

 君みたいな人が冒険者になってくれるなんて、ありがたいよ、歓迎する!

 あとの説明は、グレース、頼むよ」

 と、言いルイスと話し始めた


「はい、ヒロキさん、これであなたも冒険者です!」

 ギルドカードを受付のグレースが笑顔で渡してくれた


「では、簡単に決まりを説明しますね・・・」


 冒険者には、階級があり、最初は、E級から始まり、依頼を複数回達成し、ギルド側と面接をして認められると昇級する


 ただし、回数は決まっておらず、E級からD級への昇級に必要な依頼達成回数は、大体50〜100回、達成した依頼の内容、依頼者からの評価、評判などを踏まえた上で、ギルドから呼び出しがある


・受けれる依頼には、階級制限がある場合がある


・討伐依頼や探索依頼で、手に入れた素材、アイテムは、冒険者の収得していいが、報告要


・収得したアイテムや素材は、ギルドで買取も行っている


・討伐依頼や探索依頼は、少し詳細な報告が必要で、倒したモンスターに応じて報酬が追加される場合がある

 などなど、分かりやすく色々説明してくれた(他にも色々あったが、覚えきれなかったから、おいおいでw)


「最後に、E級の冒険者は、最低1ヶ月に1度は、依頼を受けてくださいね

 活動していないと判断されて、資格を剥奪されますので」

 就職しても、働かなかったらクビって事ですね


「分かった!

 じゃんじゃん依頼をこなして、ギルドに貢献するよ、ありがとうグレースさん」

 改めて、ギルドカードを見る

 鉄板の様な物に、名前が刻まれている、名前は読めたが、他の文字は・・・読めない

 この世界の文字が、俺は、読めないのだろう、でも、名前のところだけ、カタカナで書かれている、もしくはそう見えるだけなのか分からない

 まっ、冒険者になれたのは確かだ


「申し訳ありません、ヒロ様、ついつい、昔話に花が咲いてしまいまして

 手続きは終わりましたか?」

 ギルドマスターと、談笑していたルイスが戻ってきた


 「ルイスさん、ホントに今日は、ありがとう

 1人で行動してたら、冒険者登録まで出来たかどうだか」

 ルイスに感謝をし、冒険者ギルドを後にする

 太陽は、すでに真上を通り過ぎている

「さぁ、これから、何が起きるか分からないが、一緒に楽しもうぜ!」

 と、仔犬をナデナデした


 俺は、この世界、この街で、第2の人生を亡くなった2人の分も、楽しく、そして、人一倍長生きしてやるつもりだ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あの方は、冒険者になってしまいましたね」

 と、心配そうな眼差しの女性


「はい、多分、あまり後先考えてないと思います

 今まで、見てきたので・・・父なので、よく分かります」

 と、全くもう!と、言わんばかりに少女が落胆している様に見えるが、冒険者になれた事をホッとしている様にも見える


「あら?心配そうですね」

 と、少女の顔を覗く様に前屈みになる女性


「だっ、大丈夫です!

 パパの人生はこれからなんです」

 声など、届くわけないのは知っているが、「がんばれぇ!」と、声を掛ける少女


(ホント、強がって!この子は・・・)

 女性は、優しく、少女の頭を撫でながら、一緒に「がんばれぇ!」と、冒険者になったばかりの男に声援を送った

いつも、読んでいただきありがとうございます

やっと、冒険者になれました

最初に思ってきたより、描きたい事が、書いてるそばから出てきてしまい

進捗がゆっくりになってしまって申し訳ありません

ありがとうございました

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