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異世界で神(娘)と暮らし始めて嫁探し?  作者: 超七玉
サーヤ冒険者になる、ヒロ能力に目覚める
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33、久々にダイヤと依頼で一緒に大猪討伐

33、久々にダイヤと依頼で一緒に大猪討伐



 ライフィスと言う名の街がある

 西に王都ロペス、北には国境防塞都市のカッパーガード、南には湖畔の都市アルジア

 東から南東にかけては、大きな山々や深い森で、東の隣国と国境を隔てている

 また、その深い森には、数えきれない魔獣が住んでいて、中には魔族が潜んでいるとも言う者もいる


 この街は、150年程前に、1人の商人が

 "この地は流通の要になる"

と判断し、私財を投げ打って街を創る事を決心して、数多い商人、冒険者の協力で、集落から村へ、村から街へと発展を続け、今では、国内でも有数の商業の街となっている


 街の代表は、代々血族で受け継がれていて、今では、6代目となっている


 東の山からの魔物の襲来を幾度となく撃退しながら発展してきたこの街に、異世界からやって来たメンテと家庭菜園の好きな普通の中年が、また、何やら、やらかす模様です・・・



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 ふぃぃっ!

 おいおい、俺は、一体何をやらされてんだよ!

 なぁんで、あんな、腹黒最低な街の代表と仲間になんかなっちまったんだよ!

 もう、あのプレゼンから、ほとんど冷蔵庫と冷凍庫の箱を作りっぱなしだよ!


「おい!ヒロ!

 早く、最後の1台の冷蔵庫を作れ!

 もう、蝶番ちょうつがいは、出来とるぞ!」

「あのね、ドムさん!

 冷蔵庫の大半は、俺の役割じゃんか!」


 冷蔵庫のプレゼン後、レイのやつは、まず町の金持ち共っ・・・

 言い方!

 富豪さん達に、冷蔵庫と冷凍庫の話を持ち掛け、半ばぼったくりのような値段で交渉して、

 資金調達に回すと言い出し、冷蔵庫と冷凍庫を30台ずつ製作の依頼が来た


 俺たち製造側への支払いは、しっかり行われるらしい


 さすがに魔鉱石の在庫(俺の発明分)が減ってしまうので、まずはクリスに話して、依頼を出してもらい

 ドムさんと、サーヤ(依頼の回数稼ぎw)そしてダイヤを呼び付けて行こうとしたら、レイがエンバラに交渉に行くって言うんで、同行し途中に見付けた洞穴で、魔鉱石から鉱石から掘りまくった!


 例の交渉は上手くいき、畑の拡大、農家への移住?転職者などの人員拡大、設備拡大など順次行っていくらしい


 魔鉱石が手に入ってからは、それはもぉ!ひたすら箱作り!


「板の貼り合わせは、オマエさんしか出来んからの!

 箱さえ出来りゃ、後は、ワシが金持ち好みに仕上げてやるワイ」

 と、ドムさんにハッパをかけられて頑張った、ええ、頑張りましたよ


 丸々2ヶ月!頑張って、なんとか、俺達の役目は終わった!

 後は、クリスに報告して、運んでもらうだけだ

 魔石の確保や、魔石への魔力注入はレイや魔術学院学院長のエイミーに任せる


 ふぅ、これでしばらくは自由だな!


「ふぅ、やっと終わったよ!

 もう、しばらくは冷蔵庫なんか作らねぇぞ!」

「フンっ、自分で発明した物が売れるんだ

 少しは、喜べっちゅぅ話だワナ」

 

 ドムさんにキンキンに冷えたエールを渡し、俺は果実水をチビチビやりながら、店舗内のテーブルにダラァっとした


「ただいまぁ!」


 そこへ、現在、冒険者の村で、出張鍛冶屋を営み始めたライリーが帰ってきた


「オウ!」

「おかえり!お疲れさん!

 エールがいいかな?」

 "やっりぃ!"と、喜びながら、自分の体の2倍くらいのリュックを床に下ろす


「ダメだオヤジ!

 炉が無いから、向こうで直しきれない武具が多すぎるよぉ!」

「そうか、毎回その荷物じゃ、ちょいと面倒だな」


 そんな会話を聞いていて、作っちゃえばいいんじゃないの?と思い、工房の炉を見た


 なかなか、大きな代物だ


「炉って、作るの大変なの?」

 

 素朴な俺の質問に、ちょっと腕組みして唸るドムさん


「見ての通り、そんなに大したモンでもねぇ

 じゃが、炉だけじゃなく、建物も大事なんじゃよ

 熱を逃げちゃイカンしな、かと言って、密室なんかに出来んしな」


 ふむふむ、ならば、向こうにいる大工のローエにも相談だな

 ん?木材が必要になるな・・・


 久々にカミラさんに会いに行ってみるかな?


「炉はレンガとか使うのかな?」

「あぁ、粘土質の土と赤土、それと砕いた魔鉱石を混ぜる感じじゃな」


 粘土かぁ・・・それも近くにあるんじゃないかな?


「ねぇ、ドムさん、俺、材料集めてくるからさ

 後で、休暇がてら、みんなで、冒険者の村に鍛冶屋を作りに行かない?」

「おぉ、そうだの!

 今回の仕事で、結構、懐も温まるだろうしな

 じゃぁ、ワシは、出発までに、向こうで売る武具を作っとくワイ

 ライリーは、お客さんの武具を直さんとな!」

 ライリーは、"ぷはぁぁ!"と、返事代わりにエールのカップを掲げた



 クリスに武器屋建設の件を話すと、

「それは、早急に対処しないといけませんね!」

 と、またもや"俺優先"みたくなったので、"まずは、準備が先だよ!"と、伝えるのと、可能であれば、報酬は少なくていいから、材料集めの依頼を出してもらう事をお願いした


 サーヤにも伝えたら、

「ならば、イリナちゃん達も誘おうよ!」

 と、なり、翌日、冒険者ギルドに向かった



 久々のギルドだが、別段、顔ぶれはあまり変わらない

 既に昨日のうちに、テイラー商会から、依頼が出していてくれいたので

 受付で、まずはその依頼を受ける旨を伝えた


 掲示板を見て、他にも何かいい依頼はないか探していたら


「ん?タガロの村で依頼が出てるぞ!」

「ホントだ!

 "大猪の群れの討伐"だって

 この依頼も、イリナちゃん達と受けたいね」


「そうだな

 今日、会えるといいんだけどな」


 バタンっ!ガッシャガッシャ!


 噂をすれば何とやら


「おはよぉでぇす!」


 ははっ、来た来た歩く鎧!


「あっ、ヒロさん、サーヤ!お久しぶりぃ!」

「おう!待ってたんだ!

 一緒にカミラさんの所行かないか?」

 !!!!

 "待つですぅ!"


 リネンが挨拶して、すぐにギルドを出ようとして、イリナに止められた



 朝飯を奢る事で、テーブルに着いてくれたリネン


「そろそろ行かないと、って思ってても、行くとシゴかれるからなぁ・・・」

「えぇ!猪討伐の依頼も出てるし行こうよぉ〜」


 行きたくない素ぶりのリネンにサーヤが、依頼の話しを出した


「また、この季節ですぅ」

「ん?毎年出るのか?」


 どうやら、タガロの村の裏山の森から南東への森には、かなりの獣や弱目の魔獣が生息しているらしく、その為、前回の依頼の時についでにやらされた間伐が、欠かせないらしいが

 この時期は、繁殖期を迎えた大猪のオスが、メスにプロポーズをするのだが、カップルが成立しなかった(オス同士の戦いに敗れた)オスは、苛立ち、高揚した状態で、村の近くまで来てしまうらしい

 まぁ、カミラさんが居れば、全て丸焼けに出来るが、森まで燃やしてしまうのでダメらしいw


「仕方ないなぁ

 ヒロさんも一緒に行ってくれるんでしょ?」

「あぁ勿論、それとダイヤも連れていくつもりだよ!」


 イリナとリネンも、最近は、クリスからの流れの依頼が増えている為、余裕がある


「私達は、今、依頼を抱えてないから、いつでも行けるけど

 お土産持って行かないとうるさいから、昼からなら出れるかなぁ

 そして、1回野宿したら、カミラさんちには、明日の昼くらいには着くんじゃないかな?」

 と、リネンが、提案してきた


「そうだな

 俺は、チョロっと食材足せば、いつでも行けるから、サーヤの準備次第かな?」

「へへぇん、最近は、いつでも出掛けられるように用意してるんだよぉ!

 部屋に戻れば、すぐ出掛けられるよ!」


 "よし、それで行こう!"と、決まった!


 今夜は、ダイヤと鍋を囲めるから、食材も、ちょっと多めに買っておいてやろうかなw


 そして、それぞれの準備を済ませ、南門で集合!


 顔見知りの衛兵さんに挨拶して出立した


 念話をしたわけでもないのに、ダイヤは、ちょっと進んだ道から見える丘の上に居た


『おい!

 ちょっとワレをほったらかしにしすぎではないのか?』

「ごめんごめん!

 今夜は、たらふく食べさせてやるから許してくれよ」


 ちょっとイジけた口調のダイヤだったが


『そっ、そうか、ならば許してやろう』

 などと、口調は悪いが、尻尾フリフリで疾風の速さで近づいて来た


 フンっwホントにゲンキンなやつだな!


 シロも大喜びで、ジャレつく


「とぉっ!」

 と、掛け声と共に、サーヤが、ダイヤに飛び乗った


「ダイヤさん、お久しぶりぃ!」


 サーヤが飛び乗っても全然ヨタつかない所を見ると、やっぱりダイヤは凄い魔獣なんだと思い知る


「私も乗せてもらいたいですぅ」

 と、イリナが駆け寄ると


『おっおい!

 そ奴を絶対、ワレの背後に近付けるでないぞ!』


 と、慌てて、反転して、イリナと対峙しながら横歩きするダイヤ


「ダメだよイリナ!

 あなた重いでしょ!

 ダイヤさん、ごめんね

 ちゃんと見張っとくから、サーヤの事お願いします!」

『フン!重さなどは大した事ではないのだ

 ただ、少しばかり、あのゴツゴツした物がな・・・』


 ははは、確かに鎧は、食い込んだら痛いかもなw


「イリナ、鎧を脱いだら、飛び乗ってもいいってさw」

「本当ですかぁ!

 では、今夜は、ダイヤさんと見張りをするですぅ!」


 おっ、今夜は、ゆっくり寝れそうだ


「もぉ!鎧脱いで見張りって、何かあったらどうすんのよ!」

「気合いで何とかするですぅ」


 イリナとリネンの掛け合いで、盛り上がり、念話を交えて、会話をしながら進んで行くと


『今日は、外で寝るのであろう?

 この辺が良いのではないか?』


 おいおい、お前ツアーガイドかよ!何で、ダイヤが、野営の場所を決めてくるんだよw


「ダイヤさん、相当、護衛してるでしょ?

 冒険者達の行動覚えちゃってるよね?」

「かもしれないけど、今日は、早く鍋が食べたいんじゃないか?」



 ギクっ!って、なったダイヤを尻目にリネンに答えた


『ワっワレは、チョイと肉でも探してこようかの!

 おい、翼があるのと、4つ足のどちらが良いかの?』


 あららら、もぉ、食材の厳選まで出来るのかよ


「ダイヤが、鳥か、それ以外って言うけど、鳥でいい?」

「はぁぁい!」✖️3人


 やっぱり、鶏肉の方がダイエットにいいでしょ?


「ダイヤさん!小さい、可愛い鳥じゃなくて、魔獣にして欲しいですぅ

 食べるところが多い方がいいですぅ」

『おっおう、任せろ

 そっちに、小さな小川があるぞ!

 おい、お前も行くか?』

 "ワン!"と、鳴くシロ!

 そのまま、ダイヤの背中に飛び乗った!


「ちょっ!シロっ!」


 サーヤが声を掛けたが、既にダイヤは、旋風と共に消えていた


 


「ねぇヒロさん、ココ、もう野営準備が出来てるように思えるんだけど・・・」


 少し見渡すと・・・


 火を起こす場所や、座れるように丸太が置いてあったり

 近くの崖には、小さな洞穴がある

 覗くと小枝や太めの枝などが乱雑だが、まとめておいてある

 多分、色んな冒険者にここを使わせているんだろう、この場所は、野営の為のような場所だ


 まさか、アイツ、焚き木まで用意して、丸太や石も運んで作ったのか?

 もし、そうなら、アイツの鍋への執着は凄いし、どことなく可愛いいところがあるんだな


 そんな話しをしながら準備をしていると、森の奥で、"クエェェェェ!""キィーー"と鳴き声がして、ズズーンと森が揺れた気がした


 しばらくすると、野営地の脇に、ドサッ!と、1羽?1体?の大きな鳥・・・ワシ?みたい?な大きな鳥が横たわっていた


 その後、1体の大きなニワトリ?の首を咥えたダイヤが現れた


『少し離れておれ、尾が暴れるかもしれん』


 ん?よく見たら、鶏のケツに蛇が付いていて、ダイヤに噛み付いていた

 "ガルルルル!"と、しきりにシロが吠えて威嚇している


「でやっ!」

 掛け声と共にイリナが、大剣を一閃させると、ドサッと蛇の頭が落ち、ダイヤの毛が何本か舞った


「ごめんなさいですぅ

 少し、毛を切っちゃったですぅ」

『気にするなと言ってくれ

 それと、礼もなw』


 そう、言いながら、ニワトリを地面に置き、座って、蛇に噛まれたお尻をペロペロと舐め始めた


「大丈夫なのか?

 ホラ、解毒剤飲んどけよ」

 と、モナから購入した毒消しを取り出した


『ん?苦そうな匂いだな?薬か?

まぁ、大事はないと思うが、もらっておこう』


 ダイヤが口を開けたので、解毒剤を流し込んだ

 他に怪我はなさそうだが、ちょっとグッタリしている気がする


「これって、コカトリスじゃなくて?

 猛毒で、成獣になると石化も使う魔獣だよ!

 ホント、ダイヤさんって凄いよね

 その強さに呆れちゃう」

「石化?コイツ石化の攻撃するの?」


 リネンが、この鳥の事を教えてくれた

 俺が、石化に食いついたんで、ちょっと驚いているリネン


「そうね、私も、冒険者ギルドのモンスター図鑑でしか見た事ないけど、石化に関して言えば、メドゥーサ、バジリスク、コカトリスあたりが有名だと思うよ」


 バジリスク?確か、フィスを石化させた魔獣か?


 毒とかって、その毒から抗体を作るんだよな?

 ワクチンだって、ウィルスを取り込むし・・・

 これなら、イケるかも!


「なぁ、イリナ!リネン!

 そのコカトリス?だっけか?

 頭や内臓や他の部位も一通り俺に持ち帰らせてくれないか?

 ちょっとモナに石化の薬でも作れないか相談しようと思ってね

 可能なら魔石もいいかな?

 礼はするからさ」

 既に、捌き始めている2人に俺は注文を入れる


「分かった!

 大鷲の方は、食材にしちゃっていい?

 それに、礼なんて要らないよ、仲間でしょ

 あっ、サーヤ!そこは、もう少し下からね

 そっ!そうそう!」


 ありがたい!それに、何気なく仲間って括りにしてくれてるのも、何だか嬉しいな

 この15年、閉鎖的に暮らしてきたから、少し戸惑っちゃうけどね


「ならさ、大鷲?の方、油であげようと思うから、拳の半分くらいに切り分けといてよ」

「分かった!任しといて!」


 今度は、サーヤから返事が来た!

 神様は頼もしいなw


 よぉし、ならば、背中に背負って来た特大大鍋と、今回はその中に忍ばせて来た、中華風鍋の二刀流行きますか!


 まずは、大鍋で野菜を煮込む、味付けは、リネンとサーヤに任せよう


 大鷲の肉をもらって自慢のミスリルナイフで、刻んでいく!

 そこへ塩、長ネギのような野菜、キャベツのような野菜を刻んで入れて、更に刻んでミンチにしていく!

 後は、拳より少し小さ目な団子にしていく

 そう"鳥つくね"だね!

 それを煮立ってきた鍋にGo!


 後は、任せたよ!


 続いて、こっちで、唐揚げとかフライって文化があるか分からないけどやってみようと思う


 片栗粉は・・・・作ったんだよ!

 じゃがいもに似た野菜が、あったんで、擦って目の細かい布でくるんで、水の中で揉んで、澱粉でんぷんを取り出す!

 この水をそのまま置いとくと白い物が、底に沈澱するので水だけを捨てる

 また、綺麗な水を入れて、混ぜて放置、沈澱したら水だけを捨てる

 2〜3回繰り返して出来た白い物を乾燥させれば・・・

 怪しい白い粉!の完成!片栗粉だ


 小麦粉は、エンパラで手に入れた物を使用!


 まずは、切り分けた鶏肉を木のボウルで、ニンニク風の野菜の擦ったのと塩でよく混ぜる!

 ホントは醤油が欲しいんだけどねぇ


 少し、ニンニクが染み込むまで放置!


 その間に、アキコマのパンを、粉っ粉にしていく

 そうパン粉だね


 大鷲の胸肉をかき混ぜた生卵に少し浸して、パン粉をつけて油で揚げる!


 ささみフライ的なねw


フライを揚げる音って、ワクワク感がハンパない!


 グッタリしていたダイヤも、そのダイヤを心配そうに見ていたシロも、耳をピンと立てて、鼻をヒクヒクさせている


 さぁ次は、にんにくに漬け込んだ大鷲の肉をこれまた、かき混ぜた生卵にヌチャリンコして、自家製片栗粉と小麦粉を混ぜたやつにチョンコロリンして、油にGo!


 今度は、にんにく風の匂いが広がるから、たまらねえぜ!


「わぁ、唐揚げだぁ!」

「何?何?カラアゲ?

 あぁ、油で揚げたやつだね」


 サーヤも食った事があるのか?

 しかし、リネンの会話からすると、油で揚げる料理はあるみたいだな


 とりあえず、ささみフライは10個、唐揚げは20個くらい出来たから、食べてもらおう

 

 ダイヤとシロには特大お椀にリネン風つくね鍋をたっぷり盛って、皿に大鷲のササミフライと大鷲の唐揚げを盛り付ける


 さぁ、俺たちの方も盛り付け出来たみたいだ


「いただきまぁす!」


 言わずもがな、ダイヤとシロは、ガッツきながら食べている


 さぁ、ササミフリャイは、ライムみたいな柑橘系を見つけたんで、それを絞って食べてみる


 はふっ!


 っくぅ、コレコレ、俺はササミが大好きなんだよ!

 ホントは醤油で食べたいんだけどなぁ


続いて、唐揚げ!


 はふっ!あつっ!


 肉汁半端ねぇ!塩ニンニク唐揚げサイコー!


「うわぁ!何これ!油で揚げただけなのに、何でこんなに味が染み込んでるのぉ!」

「すっ凄いですぅ

 ご飯が欲しいですぅ!」

 リネンが絶賛してくれてる

 イリナは、もう半分無くなってるよ


 それと!忘れてたわ!

 俺は、作りおきおにぎりinマジックバッグを取り出した


「ごめんごめん、急だったから、ご飯忘れてた

 これなら何個かあるよ」

「おお!ありがたいですぅ!」


 イリナにおにぎりを渡したら、横に気配を感じた

 デッカい奴とちっちゃい白いのが、お椀と皿を加えて座っている


「はえぇよ!もう食べたのかよ!」


 仕方ない、取り敢えず鍋をおかわりしてもらい、ささみと唐揚げは追加を作ろう


 コカトリスの肉も、全部持ち帰る訳ではないから、食べてみよう


 若干、肉質が硬い気もするが、気にしない

 揚がった唐揚げに、今度はレモンに似た酸っぱい果物を絞って、まずは、ダイヤ達大食い連中に食べさせる


『おぉ!何だ!この鼻に抜ける感じ

 ちょっと酸っぱい感じが、また、食べやすいぞ

 おい!これなら、もう2〜3匹喰えるぞ!』

「ワンワン」多分、そうだそうだと、シロが騒いでいる


「オジサン!美味しいよ!

 凄いじゃん、唐揚げなんて、すっごい久しぶりだよ!」

「そっそうか?

 俺は、あの激安弁当屋の唐揚げ弁当が大好きだったからな

 コショウも欲しいところだけど、仕方ないな」


 なぁんか、さっきから、作るばっかで、俺、食えてない気がするけど、まっいいか、まだまだ、作って、俺のバッグに入れときゃいつでも食べれるしな


「うーん、コカトリスの方が、硬いかと思ったら、凄ぉく柔らかい!

 肉汁もいっぱい出てくるぅ

 ハフハフ」

「ダイヤさん、私も、コカトリスを仕留めてヒロさんにコレ作ってもらいたいので、狩りの仕方を教えて欲しいですぅ」


 おいおい、狩るまではいいけど俺に作らせるのかぁい!w


『フン、そんなの簡単だ!

 俺が茂みに隠れて、コイツを見晴らしのいい所に遊ばせておけば、バカな鳥どもが襲ってくるから、そこを横から・・』

「コラァ!

 ダイヤさんダメでしょ!

 シロにそんな危険な事をさせちゃ!」


 ん?サーヤがダイヤに怒り始めたぞ?

 まさか、サーヤもダイヤの念話が分かるのか?


 ダイヤが尻尾を丸めてシュンとしてるぞw


『いや、アヤツも狩りを手伝いたいと言うから、出来る事をさせたのだ!

 それに、アヤツはオマエ達が思うほどっ・・』

「それでも、ダーメ!

 シロも危ない事しちゃダメだよ!」


 サーヤが怒っているのを、お椀を持ったリネンと唐揚げを頬張ったイリナが、キョトンと見ている


「まぁまぁ、サーヤ

 ダイヤだって、シロを危険な目に合わせるつもりなんか無いって

 絶対安全だから、手伝わせたんだって!」

「でも、ダメ!

 家族が、これ以上居なくなったらどうするんだよ!」


 サーヤの一言は、かなり効いた

 そうだよな、家族が居なくなるのは寂しいよな


「あっ、その、あれだよ、シロは、家族も同然だからって事だからね」


 サーヤが、自分でかなり大きな声を出していた事に自分でビックリした様子で言った


「あぁ、そうだな

 その通りだな・・・

 ダイヤも、もう少し簡単な狩りから教えてやってくれるか?」

『うっうむ、すまなかったのだ』

 いつも強気のダイヤが、ションボリしてしまった


「ダイヤさん分かってくれた?

 なら、約束してよ、シロはまだまだ子供なんだから!

 そんなに食べたいんなら、私のあげるから我慢して!」

『分かったのだ、でも、これはオマエが喰らうのだ』


 ダイヤは、サーヤが差し出した皿を咥え、シロの前に置いた

 シロは、喜んで唐揚げにかぶりつく!その姿をダイヤは、恨めしそうに眺めている


「分かった、分かった、辛気臭い話は終わり!

 俺が、もっと作ってやるから、ダイヤも、もっと食えばいいじゃんか!」

 すると、ダイヤは耳をピンと立て

『何だ、早く作るのだ!』

 と、すぐさま、いつものダイヤに戻った


「オイ!」「コラァ!」

 俺とサーヤに突っ込まれても、体はデカいし、毛がモフってるので、何も気にしない素ぶりのダイヤ


 それを見て、イリナもリネンも笑い始めた


 たくっ!図太いヤツだw



 結局、カミラさんへの土産分と朝食分以外綺麗さっぱり、食べてしまった


 大鷲の羽根や足や爪などの素材をみんなで分けた

 大鷲の魔石は、リネンとイリナに貰ってもらった


「獲物を仕留めてくれたのはダイヤだけど、まさか、ほとんど食っちまうとわねw」

『わっワレだけではなかろう!』


 確かにイリナとシロも相当食ってたな


「よし、1番食べたダイヤとイリナで見張りだな」


 ちょっと、意地悪で言ったつもりだったが

 

「やったぁ!

 ダイヤさん朝まで、乗せてくださいですぅ」

『ぬほっ、フンっ仕方ない任せろ』


 その夜、ダイヤは、食べた物が全て消化されるレベルで、イリナを乗せて走らされたと・・・思うw





 翌日、朝から出立して、昼前にタンガロの村に着いた俺達は、まっすぐカミラさんの家に向かった


「ただいまですぅ」


「あぁ、ヨロイのオネェたんだぁ!」


 サキちゃんが迎えてくれた


「イリナかい?

 ちゃんと土産の1つも持ってきたんだろうね?」


 奥から、カミラさんも出てきてくれた


「あら、何だい!

 ヒロさんとサーヤも来てくれたの?

 お久しぶり!」

「カミラさん、ただいま!」

「久しぶり!カミラさん」


 サーヤが、ただいまだってw

 それとカミラさんのお腹が、前に会った時より大きくなってきている

 出産も近いのかな?


 俺達は、大猪の依頼の件を伝え、家にあがらせてもらった


「そうなのよぉ

 去年までは、あの人がいてくれたから問題なかったし、居なくてもこの体じゃなけりゃ、猪ぐらい問題ないんだろうけどね

 申し訳ないけど、ヒロさんよろしく頼むわね!」

「あぁ、任せてよ!

 俺じゃ役に立たないから、2人に声を掛けて、尚且つ、助っ人連れてきてるから安心して!」


 "助っ人?"って聞かれたので、ダイヤの事を説明した


「あら、何なら、裏山の方から入れちゃえばいいのに?」


 お言葉に甘えて、カミラさんちの裏手から、ダイヤを庭に入れさせてもらった


「はい、お土産買ってきたよ

 ちょっと最近余裕が出来たから、ちょっと奮発したよ」

「あら、あなたにしては、気が利くじゃない?

 昼ごはんの後にいただくわ」


 リネンから、お土産を貰って上機嫌のカミラさん


「カミラさん!

 これ、味見してくれないかな?

 俺が作ったんだけど」

 と、マジックバッグから、昨夜作った唐揚げをたんまり出してみた


 "どれどれ?"と、言いながら、小さめの唐揚げをパクり!


「あら、美味しい!

 ちょっと、何これぇ、味がしっかりしてて、肉汁が出てきてぇ

 ねぇ、ちょうどお昼だし、これでいいかしら?

 それと、作り方も教えてくれる?」


 いやはや、相当気に入ってもらえたようだ


 昼食の準備の最中に、持っていた、自家製片栗粉や小麦粉などをカミラさんにプレゼントして、作り方も伝授した


 そして、みんなで昼食になった


「ねぇ、あの、大きいお犬さん、ツオイ?ツオイの?

 おかあたんとどっちがツオイ?」


 サキちゃんが、ダイヤとシロとしこたま遊んできてからの困った質問だったけど


「サキ、あれは、お犬さんじゃなくて、ダイヤさんだよ

 それで、そのダイヤさんより、サキのお母さんの方が、数倍強いわよ!

 だから、言う事聞かないと大変よ!」

「ええ、おかあたんのほうがツオイの?

 おかあたん、こわいの?」


 リネンが頷こうとすると、


「リネン!変な事教えないの!」

 と、カミラさんに注意され、睨まれたリネン


「ところで、あのダイアウルフは、通常個体よりかなり大きくない?」

「あぁ、以前は、種族の長をしていたらしいよ

 それと、なんか、俺が"ダイヤ"って呼びやすく言ったら、それが、名前を授けたとか何とか言ってたから、そのせいかもね」


 カミラの疑問に、俺は思い当たる節を伝えた


「あらら、ヒロさん、気安く魔獣に名前なんて付けない方がいいわよ

 主従関係になったり、逆に相手が強かったら、支配されちゃう時だってあるらしいから」

「え?

 じゃぁ、アタシがシロって名前を付けたから、アタシ達も主従関係なの?」


 唐揚げを頬張っていたサーヤが聞いてきた


「そうね

 あれ、フェンリルでしょ?

 幼体のうちに手懐けちゃうなんてやるじゃない

 今のうちによぉく可愛がっとくことねw

 フェンリルは、大きくなったらダイアウルフどころじゃないわよw」

「ヤッタァ!

 白くて可愛かったから、ペットにしたんだけど、そうだったんだぁ

 へへへ、嬉しいな!

 一杯可愛がって、人に優しくなるように育てよぉ〜」


 ふぅん、フェンリルって凄いんだ?

 俺が読んでた頃(30年前くらいw)のファンタジー物には、一切出てこなかったけどなぁ

 よぉし!俺も今のうちに仲良くなっておこっとw


「ところでカミラさん、大猪の件だけど、明日から討伐を開始しようと思うんだけど

 夜は、こちらに戻ってきてもいいかなぁ?」

「いいわよ

 ただし、あなた達がこの依頼を受けてくれるなら、条件は2つ!

1、討伐するのは、繁殖からあぶれて暴走したオスの成体のみ

2、討伐した大猪の肉は、出来るだけ持って帰ってきてねw

 食材にするからw

 皮や牙、魔石などは、4人で分けてもらって構わないわ」

「え?魔獣の素材だって売ればお金になるんじゃないの?」


 俺は、冒険者に甘々な待遇に疑問を持った


「ヒロさんいいの!

 元冒険者が出す依頼なんだから、冒険者に甘くて当然!

 それに、大猪の素材は、そんなに貴重じゃないんだ」


 カミラの代わりに、リネンが答えてくれた

 しかし、肉は必要って、こりゃ個体数倒さないと、村の人達に恨まれるなw

 よし、やっぱりカミラさんにあれをプレゼントしよう


「カミラさんは、魔法使いなんだよね?

 ならば、ちょっと、いい物プレゼントさせてよ

 って、デカくなりそうだから、ちょっと外でやらせてもらうね」

「あらやだ、プレゼントなんて、嬉しいわね

 帰ってきてないけど、一応、旦那がいる身よ」


 意地悪そうに頬に手を当てながらおどけて見せるカミラさんは、まだまだ、若くて綺麗だw


「討伐は、明日なら、ほら、未熟者たちは、体力と魔力を使い切る!」

「ひゃぁ!始まったですぅw

 じゃぁ、私は、ヒロさんの代わりに木を切ってくるですぅ!」


 半ば、喜びながら、イリナは斧を持って飛び出して行った

 その背中を見送って、俺も家の外に出ようとしたら、リネンがカミラに近寄った


「カミラさん、エミリーさんと知り合いになったよ!

 ってか、仲間扱いしてくれた

 この杖の事聞いた・・・

 カミラさん、えぇっと・・・

ありがとう

 もっと、凄い、魔法使いになる・・・絶対・・・」

「そっ・・・」


 カミラは、感慨深い顔で、リネンを見つめる


「あぁ、もう、先生に会っちゃたんだぁ

 これで、杖を返してなんて言えなくなっちゃったわ

 何々、もっと凄い魔法使いぃ?

 なぁに、甘ちゃんな事言ってんのよ!

 さっさと、魔力使い切って来な!

 いいかい、歩けなくなるまで、使いきってくるんだよ!」

「うへぇ、この人、やっぱり鬼だ!

 鬼カミラだ!

 エミリーさんに言いつけてやるぅ!」


 はははっ、マジで、カミラさんはダイヤよりツオイかも知れないなw

 俺は、走って出て行ったリネンの後ろ姿を見守った


「良かったの?あんな言い方で?」

「いつもの事!

 それに、リネンには、もう教える事なんてないの

 私より全然センスがいいもの・・・

 新しい魔法なんて、いつでも覚えられるわよ

 今は、基礎、魔力量を上げられるだけ上げちゃえば、いつか、凄い魔法使いになるわよw」


 あれ?なんか、こないだのエミリーと同じ事を言ってる気がするような・・・


「そうなんだ

 よし、じゃぁ、最近の俺の傑作を作るね」


 実は、この為に、ドムさんに金具を幾つも作ってもらってはある

 俺は、黙々と冷凍庫を作る為、魔鉱石で板を作っていく・・・




 しばらくして、蝶番ちょうつがいも付け終わり、あとは取手とってと、ロックする場所の金具を付けるだけとなった時だった

 いきなり、庭の真ん中に大きな水の塊が現れた!

 すると庭の上だけが暗くなり、真っ黒の雲が現れたと思ったら


 ピカっ!ドッゴォォォーン!


 雷が水の塊に落ちた!

 地響きも凄い!


 そして、水がバチバチ言いながら飛散した

 数滴が、こちらに飛んできたので、手のひらで受け止めたら


 バチっ!と、弾かれた!

 不意だったんで仰け反ってしまった!


「イテっ!

 スゲェ威力だな

 電気を帯びた水ってヤバいなコレ!」


 次は、デッカい火の玉が現れたと思ったら、小さな旋風が横から近づいてきた・・・


 火の玉に旋風がぶつかったと思ったら、炎の竜巻が完成した!


 ヤバい!リネン、怒ってない?


 炎の竜巻は、空中でうねる様に暴れ始めた


 と思ったら、急に炎が消えた


 ドサっ


 リネンが倒れた!


 俺は、ほとんど出来上がっていた箱を置いて走り寄った


「おい!リネン!大丈夫か?」

「うん!

 どう?ヒロさん!

 今回は、2発目までの合体魔法撃てたよ!

 凄いでしょw」


 エッヘン!と言わんばかりに強がっているが、魔力を使い切っている様子で、疲れ切っているリネンが、何故かちょっと色っぽく見えた


「ダメじゃんか!

 ホントに歩けなくなっちゃったら、もし、実践なら、やられちゃうよ」

「ヒロさんが近くにいるから大丈夫でしょw」


なんか、前の時と同じ様なw


「あぁ、俺が近くにいる時は、何とかするけど、いない時は、勘弁してほしいなぁ」

「はぁい!

 でも、コレやって魔力量上げないと、この杖に申し訳ないから・・・」


 杖を胸の前でしっかり抱いている


 いかん、オジサンとしては、どうしても、薄着の胸元に目がいってしまう

 そんな胸の中央で杖を抱き締めたら大きなお山が、クッキリと・・・

 

「こっ、この杖?

 前からリネンが持ってるやつだよね?

 凄い杖なの?」

「うん、今まで、知らなかったんだけど・・・

 エミリーさんが、カミラさんにあげた大事な杖だって、この間、教えてもらったんだ

 それをカミラさんは私にくれたの・・・

 だから、もっと凄い魔法使いにならないとねw」


 ふぅーん、さっきのカミラさんの態度に怒ってるんじゃなくて、気合いが入ってるのか

 それは、さておき


「こりゃ、また、おんぶしなきゃダメな感じかな?」

「うん、ダメな感じw」


 何故か、リネンは、喜んでる気がするけど、オジサンは、あなたをおんぶすると、背中に柔らかいものが当たるから、大変なんだけどなぁ

 まあ、役得って事でw


「ご飯出来たヨォ!」

 サーヤの声が、庭に響いた


「行くですぅ」

 すぅ、すぅ、すぅ、すぅ

 山の方から、イリナの声が、こだましてきた

 一体、どの辺まで入り込んでいるんだか・・・w


 立ち止まって、山の方を見ていたら、リネンがぎゅぅっ!

 っと、違う山を押し付けてきた


「早くご飯食べたいよぉ!」

「はいはい」


 嬉しいやら、嬉しいやら、しっかりと背中の感触を噛み締めながら、カミラさんちに戻っていく




 翌日、森に入っていく

 イリナが昨日倒した木々が、あちこちに倒れている


 これは、枝を切って、マジックバッグにそのまま入れられないかな?

 ヨシヨシ、かなりあるから、助かるよ!


 しばらく進んでいくと


『いるぞ』

 と、ダイヤからの念話がくる


 俺は、右手を横に出し、後方から来る3人を静止する


 1番後ろのイリナは、荷車を引いている


「おいおい、大猪って言ったって、せいぜい俺の身長くらいかと思ったら

 俺の2倍くらいない?」

「ヒロさん知らないの?

 アレでも小さい方だよ」


 ヤバい!チビリそうだ!


 目の前には、全長3m弱の大猪が何かを食べている

 背中やケツに傷が有るところを見ると、負け組かな?


「オジサン!アタシは、近づかなくていいでしょ」

「あぁ、俺もやめとこうかな・・・」


 マジで、ビビり始めてるかもw

 ここは、ダイヤに任せて・・・


『依頼とやらを受けておるのだろう?

 サーヤと白いのは、ワレに任せておけ』


 えええ?何何?俺、戦闘は無理だって!


「おぉ!手頃な大きさですぅ

 リネン、注意を逸らすですぅ」

「分かったわ」


 言うや、リネンが杖をかざす

「サンダーボルト!」


 すると、小さな稲妻が、大猪の鼻っ柱に炸裂する!


 プギィぃぁん!!


 えええ?俺の心の準備は聞いてくれないのぉ?


 と、躊躇してる間に、どこにそのスピードがあるのか、1番後方にいたイリナが、大剣を右下に構えた状態で、俺の脇をすり抜けて行った!


「どりゃっせぇぇい!」


 地面もえぐっているかの様な、掬い上げの切り込みを大猪の脇腹に喰らわせる


 げっ!一瞬、大猪浮いてなかった?


 イリナは、大剣を振り抜いたままの勢いに任せて、側転気味に大猪から離れる


 遅れて、大猪の脇腹から鮮血が飛ぶ!


 ドサリと大猪が横たわる


『ほぉぉ!見事だな』


「すっ、すげぇよ

 イリナ!スゲェって!」


 イリナは、一撃で仕留めてしまった


「へへへ、大猪は、もう何百頭って倒してるですぅw」

「さぁ、サッサと捌いちゃお!

 サーヤ手伝って」


 イリナの何百頭ってのもびっくりだけど、リネンのクールな返しにもびっくりだ


 物凄い早さで、大猪が捌かれていく


「ヒロさん、魔石出てきたよ、注入お願い!」

 そうだった、捌いた肉を荷車に裸で運ぶにしても、氷の魔石を置いとけばいいんじゃね?って事になって、魔石に魔力を注入して置いて布を被せて運ぶ事にしたんだった


 裁き終わり、また、進む


『また、おるぞ』


 またもや、負傷をしている大猪だ

 今度の大猪は、パートナーの争奪戦に敗れて、大怪我でもしたのか、瀕死の様だ


「ごめんですぅ!」

 躊躇なく、イリナが、頭を目掛けて大剣を振り下ろす


「サーヤ!やるよ」

「うん!」

 今度の奴は、大きさ的には、さっきのよりは大きかったが、身体中が傷だらけだった


 毛皮は、使えそうに無い


 今回も、出てきた魔石に魔力を注入して、捌いた肉の脇に置く事にする


 にしても、大猪は、腸が太くて長い!

 やはり、野生の動物だからか、大猪特有なのかは分からないが、食料を腸で溜め込んで、ゆっくり消化と吸収をしていくんだろうな


 これで、腸詰めウインナーなんか作ったら、凄い太いのが作れそうだなw


 まぁ、ダイヤも食べないし、他の魔獣を呼び寄せるかもしれないから、土の中に埋めてしまっている


 俺の仕事は、今のところ、魔石に魔力注入とこの腸の穴埋めくらいだよ

 戦力になってないのが、大の大人としてちょっと恥ずかしくなってきたよ


 そろそろアレを試してみるかな・・・w


 2頭目の処理も終わり、また、ゆっくりと奥に進んでいたら


『おい、今度は、少しデカいぞ』


 ダイヤからの念話が、少し緊張していた様に思える


 目を凝らすと、そんなに外傷の無い、体長が6mくらいの大猪が、向こうから、鼻をヒクヒクさせながら近づいてくる


 かなり大物だ、それだけ長く生きているのであろうか、貫禄があり、逆に襲われないと自負している様な雰囲気だ


 俺達は、ダイヤを先頭に風下に位置していからか、気付かれてはいないようだ


「そう言えば、パートナー探しにあぶれて気が昂ってる雄の討伐って事だけど、アイツどう見ても勝ち組だよな?」

「うん、もう、繁殖行為は終わってると思う

 それか、あんなに大きくても、負けて逃げてきてるのかも

 この辺は、まだ、大猪のエリアじゃないから、この辺にいるのは、毎年、全部討伐してるよ」


 あの大きさで、もし負けたと言うなら、相手は、どれだけデカいんだよ

 多分、ダイヤは、今回も、サーヤとシロの警護になるだろう


「これは、大きいですぅ

 一撃で倒せるか微妙ですぅ

 リネンの魔法で仕留められないですかぁ?」

「うーん、あまり大きな魔法は、他の魔獣達を呼んじゃうかも」


 イリナとリネンが、少し作戦会議をしている


『ワレなら、一瞬で型がつくが、どうする?

 鍋で手を打ってもよいぞ』


 ニャロメ、言ってくれるな!


『いや、サーヤを頼むよ!』

『うむ、任せろ』


「イリナ、リネン!

 俺が囮になるから、その隙に2人で仕留めてくれ!」

「え?ヒロさん?だって、戦闘は無理じゃ?」


 俺は、ダイヤの一言に腹が立ったっていうのも確かだけど

 ふふふん!実は秘策ってわけではないけど


「あぁ、俺は、剣とかは振れないけど、ちょっと試したい事があってね

 んと、コレコレを・・・」


 マジックバッグから、ミスリル製の縦長の板を何枚か出す

幅30cm縦90cm厚み2cmの縦長のミスリル板を3枚並べ、今度は、縦横の向きを変えて、はめ込んでいき、蝶番で固定

 ふふーん、盾横90cmのミスリル製の組み立て式の盾が完成だ!

 ちゃんと小さな覗き口もある

 そして表面には、鋭利な突起もある!

 

「さぁ、俺の事は、気にせず、ガンガン行ってくれよ!」

「えっ?でも!」


 そう言って、俺は2人の静止も聞かずに飛び出した


「おい!猪!

 俺が相手してやるから

 かかってこいや!」


 フゴッ!?


 フガァァ!!


 大猪が、挑発に乗って走ってきた!

 これが、猪突猛進か?


 やべぇ、すげぇ迫力だ!

 フン、しかし、こっちはミスリルの盾だ!

 負けねぇさ


「どりゃぁ!」


 俺は、両手で盾を持ち、左肩を入れて構える


 ズガァーン!

「!あっ、ダメだこりゃ」



 俺は、左肩、両腕に、物凄い衝撃を受け、現在、空中を吹っ飛ばされてます

 身体中に電気と痛みが流れて、まわりがゆっくり流れていく

 遠くでサーヤの声が聞こえてくる


 猪はどうなったか視線を送ると


 前屈みに猪がつんのめっているように見える


 イリナが大剣を振りかざしている


 ズズーン!


 俺は、地面に叩き付けられた




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「オジサァァン」

『ダメだ!行くでない』


 きゃぁ、どうしよう、パパが、あんなに飛ばされちゃった


「シロ!」


 シロが、パパに向かって走り出す


 猪は、パパを突き飛ばしたあと、何故か、前のめりになって、顔を地面にくっつけて、お辞儀してるみたい

 動かない・・・

 イリナちゃんとリネンちゃんが、攻撃を始めてる!


「よし、行ってもいいでしょ?

 ダイヤさんも来て!」


 パパに近寄ると、完全に気絶してる

 でも、良かったぁ、呼吸もあるし、心臓も動いている


「しっかりしてよオジサン」


 私は、パパのほっぺたを思いっきり叩いた


 バッシィーーン


「いだ!」


「もう、心配かけないでよぉ!」


 あれっ?でも、何で、あんなに飛ばされたのに血も出てないんだろ?

 パパのスキルって・・・

 もしかして、ケガとかしない?


 イヤイヤ、そんなスキルないでしょ?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 グォぉぉっ!

 イデェェェ!体の左半分が粉々になったかも!


 ってか、ほっぺたも超イデェェェ!

 頭もクラクラする


 あれ?サーヤだ!

 何、その、いかにも、フルスイングで、ビンタをした後のポーズ?


 えっ?いま、ビンタされたの?俺


「おいおい、普通、怪我人をビンタで起こすか?」

「だって、あんな無茶するからだよ!」


 俺は、恐る恐る、左手を上げようとしたが、痛みが走るだけで動かない!


 かなりヤバいかも?

 モネの超回復薬を飲まなきゃ・・・


 俺は、バッグから、超回復薬を取り出して一気にのんだ


「オジサン!それ、毒消し!」


 えええ?頭がクラクラしてたから、間違ったかな?

 今度は、左手でバッグの間口を開いて、覗き込みながら、右手をつっこんで、超回復薬を思い浮かべながら・・・


 え?

 左手でバッグの間口を?


「えええええええ?」

 俺は、自分の左手を顔の位置まで持ってきて、叫んでしまった


「もう動いてる?」

 肩も回してみる

 少し痛いが、何とか回る

 地面に叩き付けられた背中も、何とかひねれる


 俺の身体からだマジで、頑丈じゃないか?


「なぁ、サーヤ

 転生する時、俺の身体に何かした?」

「わっ分からないよ!

 確か、おっオジサンに頼まれて、病気や怪我になりにくい体にしてほしいってお願いしただけだよ・・・

 あっ!もしかして、それって」


 サーヤと俺は、少し口が空いたままになっていた


「ヒロさぁん!

 大丈夫ぅ」

「大猪は、仕留めたですぅ」


 リネンとイリナが、走り寄ってくる


「あぁ、少し痛いけど、もう治った・・

 じゃなくて何ともないw」

「何ともないって、おかしいいよ!

 あんなに飛ばされてたのに?」


 リネンは、俺の頭や背中、肩などを確認してくれた


「呆れたぁ、普通、あんな突進食らったら、最悪死んじゃうよ」

「あっ、あぁ、多分、アレだ、盾と鎖帷子くさりかたびらのおかげだよ

 ははははっ」


 ヤバい、俺の身体、マジで怪我しない身体かも?

 でも、メチャクチャ痛かったし、最初動かなかったよな?

 こりゃ、サーヤのやつ、凄い身体にしてくれちゃったんじゃないか?



「で、そっちはどうだったの?」

 俺は、盾の具合を確認しながら聞いた

 盾は、傷1つ、歪み1つ無かった


「えっ、あっ、そうそう、ヒロさんが飛ばされた時、一瞬、光ったの!

 そしたら大猪が脳震盪でもしたのか、気絶しちゃったから、簡単に仕留められた」

「今回は、毛皮も一杯取れそうですぅ」


 ん?光った?俺が光るのって


「アレかな?俺が、夜、寝ながらスキル使う時みたいな光かな?」

「そうそう、あんな感じで、盾と大猪がぶつかる瞬間に光った感じ」


 ふぅん、何だろう?

 何かしらのスキルが発動したのかな?

 まぁ、無事なんでヨシとしよう!


「コイツを解体したら、昼にしようか?

 戻るのも何だから、この辺の開けてる所探してくるよ」

「分かった、捌い(解体)とくね」


 大猪を捌いているリネン達をダイヤに警護してもらい、俺は、シロと周囲を探索し始めた


 シロは、一丁前に鼻をクンクンさせながら、俺の前を歩いている

 歩く事、数分?

 いきなり、森が開けた

 と、言うか、目の前に黄土色の小山が出てきた

 全体が、黄土色って訳ではなく、周りが抉られていて頭頂部に草木が生えている感じ


「シロ!ちょっと待った

 周りに何か居ないか確認しよう」


 グフん?っと、シロが吠えない程度に返事をしてきた

 一丁前に声を抑えたのかな?


 小山と言っても、直径20m〜30mか?

 高さ10mくらいで、隆起して出来たのか、周りが禿げてって出来たのか分からないけど、この赤土とはちょっと違う、これは多分・・・


《粘土》だ!


 これだけの粘土があったら、何個の《炉》が作れるだろうか・・


 まあ、場所を頭に入れとこう

「シロ、ここ覚えといてな」

「ワン!」


 おっ、いいねぇ!俺は、方向音痴だから頼むぞ!


 周囲に何かがいる様には思えないので、ここを休憩場所に決めて、リネン達の所に戻る



 戻ると丁度、さっき倒した特大大猪を捌(解体)き終わったところみたいだが・・・


「これ、全部、腸?」

「そうだよ!

 身体が大きいから、腸もメチャクチャ大きいよぉ!」


 かなり、捌(解体)くのが上手くなったサーヤが、呆れた顔で言ってきた


 俺は、無造作に置かれている、今回仕留めた大猪の腸を見て唖然とした

 さっきまでの2体の倍どころでは無かった

 太さ、長さが尋常じゃない

 これで、ウィンナーを作ったら、そりゃぁ大黒柱並の・・・待てよ!


 これは!


 俺は、1つ?1本?の太目の腸を掴み

 ちょっと匂うが、長さ2m位で切って、中身を押し出してみた


 消化途中と言うか、ドロドロ状態の物が出てきた


 感触は"ゴム"で、弾力もかなりある、イケそうだ


 俺は、10本くらいの

腸を切り取り、中身を出し、地面の砂で擦って、砂を落として、バッグにしまった

 残りは、穴を掘り埋めさせてもらった


「もう、そんな汚い物まで、何かに活用すんのぉ?

 オジサン、ほんっと変わってるよね

 はい、魔石!おっきいよ!」

「おっおう!落ちてる物は何でも使え!ってな!

 よく言うだろ?」


 昭和生まれを舐めんなよ!


 渡された魔石は、本当に大きかった

 まぁ、最近、魔石に魔力注入をしこたましてきた俺にとっては、造作もない事だけど、チャチャっと魔力を注入して、荷車に置く


 移動して、昼食をとり始めた


「今度さぁ

 ドムさんが、冒険者の村に、本格的な店を構えるらしいんだよ

 それで、粘土を探してきて欲しいって言われててさ

 見つけちゃったよw」


 俺は、背中にそびえる粘土の山を親指で指差しながらみんなに伝えた


「え?ドムさん引っ越すですかぁ?」

「いや、もしかしたら、ライリーが店を出す感じかもね」


 "えええ!"と、女子達のうなだれる声が森に響く


「実は、ここだけの話だけど、ドムさんって、ライリーちゃんがいないと・・・」

 "ええホントぉ!"

 "可愛いですぅ"


 マジか!ドムさんは、親バカだったのかw

 そんな、サーヤの暴露に俺達は笑いながら驚いた

 そんな楽しい雰囲気で、食事と会話を楽しんでいると


『おい!多分、害は無いだろうが、魔獣どもがやってきておるぞ』


 一瞬、俺とサーヤがビクつく!

 それを見たイリナ達も警戒をする


 粘土の小山の反対側まで行かないが、俺達からでも見れる辺りに、かなりの数の草食獣達が、ゾロゾロとやってきた


 俺達は、それぞれに武器や杖、盾を構えて見ていると、魔獣達は、粘土の小山に近付いたと思ったら、粘土の山を舐め始めた?

 ある物は牙で擦り取り、ある物は、爪で削ぎ落として舐めている


「おいおい、土を食べてるのか?」

『何だ、知らんのか?

 アレには、草花からでは、得られない物が混じっておってな

 ワレ達も、昔は、アレの場所を見付けたら、部族で定期的に舐めに行っておったぞ』


 ん?ミネラルか塩分か何かかな?

 そう言えば、以前テレビでやってた気がするなぁ

 ゾウの群れが、土を食べてた映像を見た様な・・・


「リネン、イリナ、安全みたいだよ

 あの土には栄養があるらしい

 ところで、ダイヤは舐めに行かないのか?」

『フン、似た様な栄養の味は、お前達の作る物からも感じるからなw』

 大猪の肉焼きを頬張りながらダイヤが答える


 駄目だ、もう、人間食に慣れすぎてるわ


「ところで、大猪って、毎年、何頭くらい討伐してるの?」

「うーん、大体、20体くらいだと思う

 この先と、あっちに小屋があるんだけど、大体その辺までは、見回る感じ」


 ふぅーん、リネンが言うその小屋の周辺までが、俺達人間が活動してるよ!って範囲かな?


「じゃぁ、その辺までの木々は、間伐しても良いって感じかな?」

「そうだと思うですぅ」


 よし、ならば、見た感じ、今後、木材は相当量確保出来るなw

 問題は、このマジックバッグの容量だけど・・・

 まぁ、入らなくなるまで入れてみるしかないな


 俺達は、昼食後は、5体のはぐれ大猪の雄を仕留めて1個目の小屋に辿り着き、周辺の探索して、初日の討伐は終了し、カミラさんちに戻った


 昨夜のうちに作っておいた冷蔵庫には、4体分の大猪の肉を押し込め、魔石で冷蔵保存

 残りは、そのまま、村の人達に配った

 途中で出くわした、あのでかい大猪の毛皮を外に広げて干し

 俺は、洗い場で、持ち帰った腸を水洗いした

 表と裏を丁寧に水洗いしたら、結構綺麗になった

 試しに半分は、毛皮と一緒に干してみた

 残りの半分は、切り口の片方を結んで、丸めてマジックバッグにしまった



 明けて大猪討伐2日目

 昨日、発見した粘土の小山付近までは、何事もなく進み、ここからは、昨日と違う方角に進む


 中くらいの個体の大猪を4体倒したところで昼食にした


「ヒロさん凄いよね

 昨日は、あんなに飛ばされてたのに、今日は、大猪の突進を止めちゃうんだもんねぇ」

「いやいや、昨日のアイツよりは小さかったし、多分、盾のおかげだよ!」

 

 今日倒した大猪は、4体とも3〜5mくらいだったんだけど、1匹目は正面からの突進を盾で受け止めようとしたら、当たった瞬間に、やっぱりまぶしく左腕と盾が光ったんだ

 でも、弾かれて尻餅をついたんだけど、大猪は気絶してた

 2体目以降は、当たる前に腕と盾に魔力を流すイメージをしたら、しっかりと大猪の突進を止められて、尚且つ気絶させたんだ

 これは、やっぱり俺は、怪我しにくいのと同時に、鉱物製の物と俺の相性が良いのかもしれない


「でも、オジサンは駆け出しの冒険者なんだから、無理しちゃ駄目だよ!」

「ははは、そうだな、正直、武器は、このナイフだけだし

 闘い方知らないしなw

 守りだけに専念するよ」


 サーヤが心配してくれるのは嬉しいが、サーヤと暮らす様になり、冒険者で食べていくと決めたんだ、俺達の事は、俺がしっかり守らないとな!


「もうすぐ、木屋が見えてくるから、その周辺の大猪を討伐したら終わりかな」

「早く終わらせて街に帰るですぅ

 でないと、カミラさんに何日も、しごかれまくるですぅ!」


 イリナの言葉に促される様に、俺達は、大猪討伐を終わらせるべく、昼食を済ませ、次の小屋に向かって進み始めた


 何故か、大猪と出くわさないで進んで行く事ができた

 もうすぐ小屋に着くと、リネンに教えてもらった頃合い


「待って、血の匂い」

『気を付けろ

 嫌な感じがするぞ』


 後ろでリネンが何かに気付いた時、同時にダイヤから警告が出た


 茂みに隠れながら、小屋があるであろう方向に進んで行くと・・・


「おいおい、ヒドイな」


 俺は、思わず声に出してしまった


 小屋の周囲には、無惨に食い散らかされた大猪が、5〜6体転がっている


 臭いと状態からして、結構最近のものではないだろうか?


「大猪って、共食いするの?」

「何でも食べるとは聞いているけど、共食いは、どうだろう」

 リネンが、首を傾げながら答えてくれた


 さっきから、シロがソワソワしている、何かを感じているのか、また、警告をしてくれたダイヤも静かに周囲を伺っている


『嫌な気配がする

 昔、出会ったような残り香を感じるぞ

 少し、退がるとしよう』



 昼食をとった場所まで戻り、念の為、イリナとシロが見張りに立つ


「さっきのは一体・・・」

 俺が、怪訝に声を発する


『少しよいか・・・』


 ダイヤが、いつもになく、真面目な口調で念話をしてきた


・・・・・・・・


「それ本当なのか?

 それが本当なら、村や街がやべぇじゃんか!?」


  じゃんか・・・じゃんか・・・・じゃんか・・・・・


 俺の声は、相当大きかったようで、こだまとなって、響き渡った

いつも、読んでいただき感謝します。超七玉です

今回から、ちょっと新しい流れに入って行こうと考えています

上手くまとめられるよう頑張ります

ありがとうございました

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