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異世界で神(娘)と暮らし始めて嫁探し?  作者: 超七玉
サーヤ冒険者になる、ヒロ能力に目覚める
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27、クリス支店を出すぞ大作戦part3

27、クリス支店を出すぞ大作戦part3



 ・・・今から、7年前・・・


 ここが、冒険者の村かぁ

 目をギラギラさせた冒険者ばっかだな!


「なぁ、アイト!

 片付けが終わったら、ダンジョンの入り口を見にいこうぜ」

「そうだな!

 早く見たいな!

 でも、ゆっくりやってたら、また、ミサに怒られるぞ」


 そうだった、最近は、ミサも自分の立ち位置を決めたのか、俺達をしっかり怒って来るんだよなぁw



 先日、俺とアイトが冒険者ランクがC級になれた事を記念して、3人で初の護衛依頼を受けたんだ


 ちょうど、街に来ていた、ジムさんが村に戻る所だったんで、一緒に受けてもらったんだ


「ジムさん、ご一緒して頂いてありがとうございました

 こちら、ジムさんの分の報酬です」

「ほぉ、あっちの悪ガキ共と違って、ミサは偉いのぉ

 でも、報酬は、まだ出とらんだろ?

 それに、ワシは、ただ村に戻って来ただけだから、報酬なんぞ気にせんでええと言っといただろぉ」

 

 今回の依頼は、片道の護衛なので、依頼主の木札とサインをギルドに提出しなきゃ報酬は出ない事をジムさんは言ってくれたんだな


「ジムさん!悪ガキはねぇぜ!

 でも、報酬は、ちゃんと4当分させてくれよ!」

「そうですよ!

 道中色々教えてもらったんだから、講師料だと思って、貰ってよジムさん!」

 俺とアイトに無理矢理押し付けられる感じで

"なら、エールでも呑ませてもらうぞ"と、遠慮なく受け取り、酒場に向かった


「なぁ、いつか、俺達も、ここに挑みてぇなぁ」

「あぁ、この手で、未開のエリアに行ってみたいよな」

「私が、もっと奇跡を行使出来るようになったら行こうよ」


 あぁ、3人一緒じゃなきゃ意味がないからな!

 俺達3人は、いつかこのダンジョンに入る事を誓ったんだ!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 翌朝、ダンジョンに挑む前に、早めの朝食をみんなで食べる


「アイト、やっとだな!」

「あぁ、ワクワクするな

 ミサは、寝れた?」

「緊張して寝れなかったw

 でも、大丈夫、気力は十分だよ」


 3人が、食べながら、遠足に向かう子供達のようにワクワクしている感じだ


「ニール、冷え冷え箱に、おにぎりとホットサンドは、沢山入れといたから、温めてから、提供するといいよ」

「はい、全部売り尽くすつもりで頑張ります」

 俺のマジックバッグに入れて置くと時間の経過が無いようなので、ある意味作りたてを冷やして置く感じだ


「ねぇ、もしもの時のうちらの食料や、回復薬とかは大丈夫なの?」

「ははは、10日やそこらは、余裕で大丈夫だと思うよ」

 フィスが、冒険で大事なところを心配してきた

 しかし、未経験のキャンパーが、あれやこれやと必要以上に段取りする感じで、かなり準備は大丈夫だと思ってもらいたい(実際、キャンプなんかした事ない)w



「みんな早いじゃないか

 混ぜてくれたらありがてぇな」

 朝飯の香りに釣られたのか、ブレンダ、アラン、エレノアがやって来た


「おはようございます

 今、準備しますのでお待ちください」

 ニールが、すぐに準備にかかる


 これ!こういうところがニールの凄いところだよね!

 多分、ルイスにもかなり鍛えられているんだろうな!


「おはようみんな!エレノアは、もう大丈夫なのかい?」

「はい、ヒロさん、本当にありがとうございました

 今日は、バッチリ前衛でもイケますよ!」

 凄い回復力だと思うが、エレノアはみんなを案内するために、同行するので、無理はさせられないな

 現に昨日、一緒だった2人は、ここに残り、ニールの手伝いを命じられている


 しっかり、朝食を食べて、俺達は、まず、ジムさんとの合流場所のダンジョン入口に向かう


 既にジムさんと、アリアが待っており、挨拶も簡単に、銅貨を払いダンジョンの中に入る


 ブレンダは、ぎこちないが、入口のゴツいオッサンに詫びてから入った


 しばらくは、入口の大きさは、高さ、幅共に5m位で、しばらく直線の通路が続いた

 


 少し開けた所に出た


「えっ?何?明るい」

 アイトがびっくりしている

 続いて、俺も開けた場所に足を踏み入れる


「なんだコレ?明るい?」


 なんと広間は灯りが設けられ、そこには、普通に、人が往来しており、屋台のような店も何軒か建ち並んでいる

 広間の周囲には、部屋の入口が、無数にあり、人の出入りもある


「1階は、ほとんど探索され尽くしておってな

 出入りの銅貨が勿体無い奴らが、ダンジョンの中で、生活したり、商売をしておるんじゃ

 湧いてくるのは、スライムくらいなもんだしな」

 ジムさんが、さも当たり前の様に教えてくれた


「スライムは、貴重なモンスターで、何でも食べてくれるので、そのアレだ・・・」

 ブレンダが、少し言い淀んでいると


「排泄物の処理や、残飯の処理に役立つんだよ」

 アランが、付け足してくれた


「このメンツで歩いていると目立つので、さっさと下に降りますね」


 エレノアが、広間に入りすぐ右に進んで行く、しばらく真っ直ぐ壁伝いに歩く

 突き当たり正面の壁に他の入口とは違いダンジョンの入口と同じくらいの大きく空いている入口に入る


 部屋の広さは縦横8mくらいで、左側の壁には、下に続く階段の入口があった

 しかし俺は、そっちより、この部屋に入った正面の壁が気になった


 久しぶりに、鉱石の輝きというか、光を感じたんだ


「ねぇジムさん、この階層は、調べ尽くされてるの?」

「あぁ、大体な

 それにここは下に続く階段の部屋だし、何も無いと思うがな」


 おかしい・・・

 この壁・・・、この部屋の入口と同じくらいの大きさのところだけ、周りの石と違って魔鉱石(青)が使われている

 ドワーフのジムさんでもわからないくらいの細工や塗装?で、ほかの石と同調させているのか?

 上手く出来てるな


「ジムさん、ここなんだけど、後で、調べたいんだけどいいかな?」

「おいおい、こんな所じゃ、何も出ねえぞ!

 アリア、アラン、ちょっと見てみろ」

 アリアとアラン、それにアイトも壁を入念に調べる・・・


「すまねぇ、多分何もねぇな

 ただ、この部屋の壁が、かなり厚い事は分かるけどな」

 俺は、アイトを見たが、首を横に振るだけだった


「ごめんごめん、でも、気になるから、後で調べさせて欲しいんだ」


 そう言ってから、階段を降りるジムさん達に続く


 地下1Fに出た

 ここも、灯りが設けられ部屋が明るい

 地上1Fとの違いは、階段の部屋を出ると、そこは通路になっており、壁も床も人工的に造られた感のあるダンジョンに思える


 通路は、入口の通路より少し小さめの、高さと幅共に3〜4mってとこだろうか


 エレノアは、右に進む、入り口から見たら奥に進む感じだ


 地下1Fの通路も所々に灯りが設けられ、ちょくちょく冒険者を見かける

 それも、普通に村を歩いている感覚で、別段探索をしているような感じでは無い


 通路を進んで行くと、時折、所々に入口があって、覗くと部屋になっている

 大体の部屋で、冒険者が休憩していたり、寝ていたりしている


「ダンジョンを楽しみにしていた俺らにとっては、ちょっと、拍子抜けしちまうな」

「仕方ねぇよ、これも、ケイシーのせいで、少しの素材じゃ金にならねぇから、冒険者もダンジョンから出るに出れねえって事だよ」


 だよね、少しばかりの素材を持って、ダンジョンを出ても、大した買取りにはならなそうだな・・・


「だが、ここに居ても、荷物を狙う奴らもいるからな

 タガート!

 今後、ここに入る時は、俺達に声を掛けな!

 新参者は特にやられるぞ」

「あっ、あぁ、そうするよ」


 そんな事を聞かされると、通りすがる冒険者に警戒しちゃうよね


「さぁ、ここが、地下2Fに降りる階段よ」

 さっきと似た感じで、通路の右側に部屋があり、入った左側に階段がある


 何で事だ、この部屋も入り口の正面の壁が、地上1Fと同じ大きさで光ってる

 間違いない、この壁の向こうに何かある


「いいかお前ら、この階段を降り切った部屋から、モンスターが居ると思ってくれ

 何故か、階段には入ってこねぇんだ」


 ゴクリっ、俺は、緊張のあまり、ツバを飲み込むのに凄い音を出してしまった


「先陣は、私とジムさん、続いてエレノア、アリア

 ヒロ達は、その後に続いて、アランは、最後尾を頼んだよ」

 流石、歴戦の冒険者って感じで、ブレンダが、テキパキと隊列を決めて行く

 ブレンダって、冒険者ランクは幾つなんだろう?


「姉貴!

 昨日、私達の後に誰もここに入っていなかったら、スケルトンがいるのが濃厚だからね」

「任せろ!」


 やばい!エレノアの一言で、メチャクチャ緊張してきた


「行くよ!」


 ブレンダが、静かに階段を降りる

 続いて、ジムがハルバードを構えながら降りていく

 エレノアは、ナイフを逆手に持ち、身をかがめて降りていく

 アリア、そしてタガートと続いて入った


「ミサ、頼りないかもしれないけど、前を行かせてもらうよ

 フィス、アイト、アラン!

 後ろをよろしく」

 俺は、左腕の腕輪を握りながら、心では、"頼むよ精霊ちゃん"とも、願った


「ヒロさん、奇跡は任せて!」


 階段に、足を踏み入れたと思ったら、下の階層から、剣撃音が鳴り響く


 てか、グワシャ!ガラガラのような、物を粉砕していく音にも聞こえる


 アリアとタガートの、階段を蹴る速さが増した

 俺も、コケないように降りていく


 部屋に入ると、ブレンダが左で、剣舞のように舞いながら、骸骨を斬りまくっている、ジムは右で、ハルバードを振り回す!

 その度にスケルトンが、切断されながら壁に飛んでは砕けている

 あいだを抜けてこちらに来ようとするスケルトンはエレノアとアリアが、ナイフで関節部分を切断していく

 タガートは、俺の前に立ち、守ってくれている


 床には、前衛の2人が吹き飛ばした骨の残骸が転がっているが、それが、ウネウネと動いているのが、マジで気味悪い!


 俺は、対処法を知らないので、粉々にすればいいだろうと考え、踏んで回っていた

 ってか、それくらいしか出来なかった


「ヒロさん!

 スケルトンは、胸の魔石を取っちゃえば、動かなくなります!」

 数が多くてタガートも参戦していたが、一緒に戦っていたアリアが教えてくれた


 俺は、骨の残骸から、魔石を抜き始める

 って、小指の爪ほどの大きさの魔石が、肋骨の裏側辺りにある

 こりゃ埋もれたら見付けづらいな

 でも、俺には、埋もれていても見えちゃう(感じちゃう)から大丈夫!


 これが転職とばかりに周りを気にせず、骨の残骸から、魔石を抜きまくっていたから、気づかなかったが


 前衛の暴れっぷりもさることながら、エレノアとアリアの動きが、半端ねぇ!

 スケルトンの節々を切り分けるように切っていく


 んで持って、節々を切られた腕や頭が、飛んでくるのなんのって!

 でも、何故か、俺の体に当たらないと思ってたら、不自然に飛来物の軌道が変わって、落ちたり、壁に当たったりしている

 どうやら、腕輪の効果で、風の精霊が助けてくれているらしい


 俺は、再度、腕輪に右手を重ね

「ありがとう」

 と、呟いた


 "ふふふ"と、優しい笑い声が聞こえた気がした


 俺が、魔石を抜きながら、興味本位で、スケルトンの骨も拾ってバッグに入れていたら、違った光を感じた

 骨の中から、片手剣にしては短い、ショートソードとでも呼んだらいいのか、剣が出てきた


「ヒロさん投げて!」

 エレノアが叫んだので、俺は、"えぇい、ままよ!"と、エレノアに向かってその剣を投げた


 エレノアが、さっきまで使っていたナイフを左手に持ち替え、俺の投げた剣のつかを右手で握った!

 と思ったら、エレノアが、さっきよりさらに速度を上げて舞った!

 さっきは、スケルトンの関節を狙っていたのに、今度は破壊力が増して、粉砕している


 はいはい、飛んでくる骨が増えましたよぉ!


 その後も、入り口からは、絶え間なくスケルトンが入ってくる


 俺は、階段側を見ると、ミサは錫杖を構えながら、全ての戦いに目線を送っている

 アイトとアランは、部屋に背を向けて、万が一、階段側からのモンスター以外の襲撃に供えている


 フィスは?と思ったら、なんと、入り口より通路側のスケルトンに向けて

弓で、ヘッドショットをかましまくっているw

 恐るべしエルフ!


 しばらくして、入り口から、入ってくるスケルトンの波が、途絶えたと見て、ブレンダが通路に躍り出て、左に向かう

 続いてジムも通路に出て右に向かう


 2人にエレノア、アリアが続く


 俺も、大体の魔石を取れたので、興奮気味にタガートと通路に出た

 タガートは左に、俺は右に行く!


 通路が、若干、暗いかと思ったら、階段部屋の入り口から光の玉が飛んできて、天井に張り付いて、一気に通路が明るくなる


「ナイス、ミサ!」

 タガートが叫ぶ!

 どうやら、ミサの奇跡らしい


 階段の降り口の部屋と通路も上階と同じくらいの広さだ

 違う点と言えば、壁や床が、うっすら魔鉱石に見える

 上の階層は、鉄鉱石だった


 スケルトンの波は、さっきで終わったようだ


「よし!こっちは、クリア!

 エレノア!道はどっちだい?」

「ジムさんの方向だよ」

 

 どうやら、左は片付いたようだ


「アラン、タガートと後方を頼むよ!

 タガート、いけるね?」

「おっ、おう!

 アイト!魔石の回収を頼む!」

 タガートは、アイトを呼んだ


「アリア、さがりな!

 ホラ!ジムさん、そろそろ息が上がってきたんじゃないか?」

「ほう、言うようになったの!」


 ブレンダは休まず、右側通路の最前線に躍り出て、アリアを休ませる

 俺は、相変わらず、ジムさんが粉砕した骨のガラの中から魔石を抜き、スケルトンの動きを完全に止める事に専念しながら、形のいい骨も、何かに使えるかもしれないのでバッグへGo!


 俺の後ろでは、ミサとさっきの戦闘で少し息が荒れているエレノアが控えている

 やはり、怪我は回復しても、精神的な疲れが残っていたのだろう


「ヒロさん、私の剣を見付けてくれてありがとう

 昨日、腕をやられた時に落としちゃってたの」

「そうだっんだ!

 役に立てて何よりだよ」

 笑顔で答えると、エレノアも笑顔になった、安心したんだろうな


「ジム!

 スケルトンとは、違った足音が、近づいて来てるわよ」

 フィスの耳が、何かを聞き分けたようだ


「コボルドのようだの

 こいつらは、すばしっこいからな」

 ジムさんは、多分、俺やタガート達の為に、わざわざ説明してくれたのだろう


 そんな事を言いながらも、飛びかかってくるコボルド達は、ジムさんの振るうバルバードが、上下二分割に選別されていく!


「ヒロよ!

 これは、切れ味が良過ぎるぞ!

 コイツ(ハルバード)が、はしゃいでしゃーねぇぞ!」

「すげぇなジムさん!

 しかし、仕留めた奴らが、その場に残るのは、歩くのに邪魔だな」

 ジムさんには褒められたようだが、何故か、ブレンダには、愚痴られた気がする


 コボルドの群れも、10体ほどで、落ち着いた


「クリアかの?

 いやぁ、参った

 切れ味が良過ぎて、全然疲んわ!

 ヒロ!感謝するぞ!」


 スケルトンの魔石を取り終えて、コボルドをどうしようか考えていたら、また褒められてしまった


「羨ましいな!

 でも、あんたの姪っ子に見てもらったこの剣も、格段に切れ味が良くなったぞ!」

 おっと、それは、ライリー本人に言ってあげてほしいな!


「コボルドも、スケルトンも、ここの階層のモンスターなので、大した魔石を持ってないので、そのまま放置で良いかと思いますよ」

 おっ、アリアが俺の知りたい事を教えてくれた


「ここって、ほとんど踏破されてたんじゃなかったの?」

「あぁ、でも、中層のモンスターが出るようになってから、ランクの低い冒険者が、来なくなったからな

 少しずつ湧いた奴らが群れを作るんだろう」


 ブレンダに言われて思ったんだが、もしかして、上の階の部屋に居た冒険者達は、湧き待ちでもしていたんだろうか?


「じゃ、じゃぁ、中層の・・・地下3Fのモンスターは、もっと強いんですか?」

 ミサが、興味ありげに聞いて来た


「あぁ、コイツらよりは、僅かに強い程度だ

 まぁ、このメンツなら問題無かろうて」

 ジムが、笑い飛ばすように答えた


「さぁ、みんな、それほど疲れてねぇだろ?

 エレノア!道案内しな!」


 エレノアの案内で、少しずつ進んでいく


 さっきの地下1Fと違い、通路は、左折したり、分かれ道になっていたりとマッピングしないと覚えられない感じだ

 入口があるたびに、一旦歩みを止め、ブレンダとアリアが偵察に行く


 とある部屋では、天井一面に大きな蝙蝠がぶら下がっていた


「うわっ!」

 と、あまりの気色の悪さに、俺は叫んでしまった

 すると一斉に蝙蝠が襲いかかって来た?


「あぁぁ!もう!大きな声出すから!

 じっとしてな!動かなければ避けてくれるさ!」

 ブレンダが、"やっちまったなぁ"的に呆れながら教えてくれた


 なら、安心と思っていたら、俺やタガートには、ガンガンぶつかって来る

 ぶつかった蝙蝠が、防具や頭に取り付いて来る

 俺は、噛まれるんじゃないかと焦ってしまい、掴んでは、床に投げて、踏んでトドメを刺していたら


「ごめぇん!

 腕輪のせいかもぉ」

 そうか!蝙蝠って超音波で、障害物を避けるって言うけど、風の精霊が働いちゃって、蝙蝠も慌ててる感じか?


 少しの時間で部屋の天井は綺麗になったが、俺とタガートの足下には、十数体の蝙蝠が転がっている


 ごめんなぁと思いながら、蝙蝠を調べたら、かなりデカい!

 翼を広げたら、1.5mくらいある!


「ん?この羽根、伸縮凄くない?

 タガート、翼だけ剥ぎ取ってくれよ!」

「おっおう!」

 こりゃ、リリスに持っていったら喜ばれるんじゃないかな?



 また、違う部屋では、冒険者の物だったと思われる、武具や道具が見つかった


「安全だと思ってて、急に中層のモンスターに襲われたら、反応出来ねぇよな」

 ミサが、膝をつき、胸に手を合わせる

 成仏してくれる事を願おう


 また、何個目かの部屋で、ブレンダが、部屋を覗いた瞬間、後ろに下がり、俺達にも下がれと合図をくれる


 すると部屋から、兜や盾を構えたスケルトンが3体現れた


「中層のモンスターだ!

 さっきのスケルトンより、頑丈で、剣技を使ってくるから気をつけるんだよ!」

 と、ブレンダは、俺達に注意をしながら、ジムと前に出る


 俺やタガートは、ミサを庇って身構える


 しかし、ブレンダは、注意をしたくせに、さっきと変わらぬ速さで、あっという間に1体のスケルトンを粉砕した

 一方ジムは、ハルバードを横に一閃しただけで、スケルトンを2体同時に盾ごと上下に真っ二つになってしまった


「ちょっと、ジムさん、それ切れ過ぎじゃないかぁ」

 部屋を覗き込みながらぼやくブレンダ


「おぉ、こりゃ最高だワイ」

 言いながら後ろに続くジムさん


「切れ味が良過ぎて、魔石が抜きやすいですね」

 アリアが、魔石を抜き終えてから、ウニョウニョ動く骨の残骸から、魔石を探すエレノアを見ながら言う

 俺が、ピンポイントで魔石を指差し、エレノアに教えてあげる


「そこの角を右に曲がって、左側にある部屋が、目的の部屋です」

 エレノアが、魔石を拾いながら指を刺す


 俺達は、来た時の隊列で、ゆっくりと目的の部屋に近付く


 ここでも、ブレンダが、ゆっくり部屋を覗く


 ブレンダが、手で俺達を呼ぶ


 どうやら、部屋にモンスターは居ないようだ


 通路にアラン、アリアが残り、部屋に入る


 そこは、10m四方の大きめな部屋で、確かに右の奥の床が崩れている

 ブレンダがゆっくりとその床に近付く、そして覗き込む


「どうやら、崩れた床や壁が、足場になり、下の階のモンスターが入って来ているんだな」


 恐る恐る、俺も近付き覗き込む

 床は、しっかりしている、なのに床に穴が開く・・・

 変だな、古くなって崩れたとかではなさそうだ

 でも、これなら・・・


「これ、下の階の瓦礫を取り除いて、蓋をしちゃえば、大丈夫なんじゃない?」


 ・・・・・


「まぁ、間違いではないわな!

 しかし、ずいぶん簡単に言うが、どうやってそれをする?

 まさか、出来ちまうのか?」

「まぁ、ちょっと段取りと、作業時間さえもらえれば・・・・

 さっきの部屋で、作戦会議しない?」

 と、提案して、部屋を出ようとした時だった



「ちょっと待って!

 私達が来た後方から、何かが・・・人?

 が近づいてくるわよ」

 フィスが耳に手をやりながら教えてくれた


 しばらく待っていると、俺にも足音が聞こえて来た


 全員で、部屋から出て、奥の通路へ進み、角を曲がり、壁に張り付いて身をを隠す


 しばらくすると、数人の足音が近付いてきて、部屋の前で止まり、1人が部屋を覗く


「よし、モンスターはいねぇな

 さっさとそれを置いて帰ろうや」

「へい」✖️2

 後ろの2人が、何か大きな物を持って中に入って行った



「この臭いは、何かの肉ですぜ

 血の匂いがしやすぜ」

「!!!!!

 アイツら!」

 ブレンダが、走りだした!

 遅れてアランとアリアも、飛び出した



「あっ!」

 と、驚く声が部屋からした、どうやら男のようだ

 ドサっドサっと、音がしたとおもったら静かになった


 俺達も部屋に入る


 部屋の中央に、男が3人座らされ、アランがその中の1人を後ろ手に縛ろうとしていた


「ジムさん、コイツ」

「あぁ、ケイシーの側近の1人だな

 お前ら、俺が分かるよな

 一体何をしていたのか説明してもらおうかの」


 男の1人が、ジムさんの顔を見るなり、急に慌てだした


「こっ、こんな事してタダで済むと思うなよ

 これは、ケイシーさんの指示なんだからな!」

 縛られた男は、ブレンダを睨みつけながら言い放った


 ズンっ!


 いきなり部屋が振動するほどの衝撃が走った

 ジムさんが、男達が持って来た物をハルバードで叩き切った!

 魔鉱石になり始めている床が欠けるほどの力で、真っ二つにした

 その血の付いた刃先をゆっくり男の首元に持っていった


「何をしていたか全て話せ

 さもなくば、ああなるぞ!

 それに今のワシは誰も止められぬと思え」

「ジムさん、流石にそれは、まずいだろ」

 "黙れ"と、言わんばかりにブレンダを睨むジムさん、かなり怒っているようだ


「ひぃっ!」


 男の脇に座っていた男が、床を濡らして恥ずかしい姿を曝け出す


「やっ、やめてくれ

 いっ、言うよ、言います

 許してください」

 さっきの威勢はどこへやら、ベラベラと何から何まで喋り始めた



 事の始まりは、ケイシーの杜撰ずさんな金遣いらしい

 若い頃から、親の衣を借るケイシーは、酒、女、博打と、この狭い村の中で覚えた無駄遣いで、散々借金を作りまくっていた

 ハリーの跡を継いだ時に遺産を期待したが、実は、ハリーの遺産は全く無かったらしい

 ハリーは、全てを村の為に使っていたのだ

 それで、冒険者や商人から金を巻き上げ始めた

 数年はかなりの収益があったが、冒険者や商人達だって馬鹿ではない

 ケイシーから逃れるように、冒険者や商人が、ダンジョンに逃げ始めたのだ

 親玉が、巻き上げ行為をしていれば、手下も真似をする

 ダンジョンにケイシーが、入ってこないのをいい事に、ダンジョン内は、手下供が、口止め料(ショバ代)を巻き上げ始める

 それを知ったケイシーが、ほぼ安全地帯となっていた地下2Fにモンスターを引き込んで、冒険者達をダンジョンから引き摺り出そうと考えたらしい


 その第1歩として、この部屋の床に穴を開けさせて、定期的に、エサとして動物の死骸をここに運び込み、地下3Fのモンスターをおびき寄せていたと言う訳だ


「ふん、あんの野郎、そう言う所だけは、知恵が回るんだな

 でも、お前ら程度で、中層のモンスターに出くわしたら、ひとたまりもねぇだろう」

 と、ブレンダが尋ねると、手下の男は


「その時は、コイツらを犠牲にして・・・」

「えっ、そんなの聞いてねぇよ!」


 ハルバードが、一瞬動いた

「ここまで、落ちていたとはな・・・

 もう、潮時じゃな・・・」

 ジムさんは、怒りに任せて、ハルバードを持ち上げた


「待って、来るわよ!」

 フィスが叫ぶ


 みんなの視線が、部屋の隅の穴に向く


 ガサっ!と、音を立てて、緑色の爪の鋭い手が出てきた、続いて牙の生えたデカい顔!


「オークか!

 おいお前ら、ワシに殺されたくなかったら、その肉をもって、外に出ろ」

「ひぃぃ」

 手下に着いてきた2人が慌てて肉を持つ


 ブレンダより頭3つデカいオークと呼ばれたモンスターが、湧き出るように穴から這い上がって来る


「こっちからもコボルドが来てます」

 アリアが叫ぶ


「はっ、挟まれる!」

 エレノアが、左肩を押さえて叫ぶ!

 そりゃ、そうだ、昨日と同じ事が起きているんだから、たまったもんじゃないだろう!


「さっきの部屋に行きましょう

 俺に考えがあります!」

「それじゃ、袋小路で、逃げ場がねぇぞ」

 俺が、説明に困っていると


「アイト!ミサ!行くぞ!」

 タガートが、通路に飛び出て、さっきの部屋に向かって歩き出す


「フィスさん援護を頼みますよ!」

 アイトが、俺があげたナイフを逆手に走り出す!


「ヒロさん!着いてきてください」

 ミサが左手に錫杖、右手で俺の左手を掴んで歩き出す!

 やっヤバイ!キュンっ!ってなっちゃったよ!


「ジム、ブレンダ!

 殿しんがりは、任せたわよ」

 フィスは言いながら、少し硬直していたエレノアの背中を押して歩き出す


「アラン!

 そいつらを逃すなよ」

「へい!」

 アランに蹴られた手下が、"ひぃ!"と、喚きながら歩き出す


 肉の匂いか、血液の匂いに誘われてか、やってきたコボルドは、約5匹!

 タガートは、迫り来るコボルドに突っ込む!

 そのすぐ後ろをアイトが疾駆する


 タガートは剣を上段から袈裟斬り!

 コボルドの左肩から右腰まで斬り抜く!


 アイトは、コボルドの攻撃を掻いくぐり、回転しながら、アキレス腱、膝裏、うなじに赤い筋を付ける

 一瞬、間があり、コボルドが崩れ落ちる

 そこへトドメを刺すアイト


 残りの3匹は・・・いつのまにか走り寄ってきたアリアが、一瞬で行動不能にしていた


「よっしゃ!クリアだ!

 ヒロ!入ってくれ」

 俺は、部屋に入り、マジックバッグを下ろす


「俺の用意が出来るまで、通路を守ってくれ!」

「分かった!」


 俺は、魔鉱石(紫)を出して、板状の物を作っていく

 厚みは5cm、幅10cm、長さは入口より長めに!

 これを6本作った


 俺は、これで入り口を塞ごうと思う


 既にオークを倒したジムさん達が、部屋の入口まで来た


 通路の守りをジムさんとブレンダ、アラン、アリアに任せ、後は、部屋に入ってもらう


「タガート、アイト!

 手伝ってくれるか」 


 入り口の高さは、3mくらいだが、問題はないだろう、まずは目線の高さに板を持っていき、俺は能力を使って、壁と魔鉱石の板を溶かしくっ付ける

 慌てているので、集中するのに時間がかかったが、一度出来れば、あとは合わせ面に指を這わせながらイメージするだけだ

 片方がくっ付いたら、反対側もくっ付ける


 次は、床から30cmくらいの所に魔鉱石の板を貼る


 俺は、マジックバッグから、ハンマーを取り出して、板を思っ切り叩いてみた!


 ッキィィィーン!


 大丈夫だ、しっかり着いてるし、折れない!


「みんな、モンスターが居なくなったら、入ってきて!

 頭をぶつけないようにね」

「それは、嫌味かの?」

 ジムさんは、屈みもせずに入ってきたw


 みんなが入ったのを確認して、他の4枚の板を適当な間隔で、貼り付けていく


「多分、強度はしっかりしてるから、モンスターが来たら、隙間から対処してくれるかな?」

「ちょっと、なんなんだ!

 こんなの見た事ねぇよ!」

 驚くブレンダへの説明は、タガートに任せ


「ちょっと作戦会議しながら、休憩しようよ」

 俺は、おにぎり、ホットサンド、果実水、ジムさんにはエールを提供した


「っかぁ!コリャうめぇ!

 動いた後のエールはたまんねぇな!」

 ジムさんは、1口で飲み干す


「おい、お前ら、その肉は、新鮮なのか?」

「はっ、はい、朝方に捌いた肉です」


 ブレンダは、お肉が好きなのねw


 アランに火を起こさせて、焼き始めた


「もしかして、肉を置いといたら、モンスターが寄ってきちゃうから?」

 フィスがホットサンドを頬張りながら聞いた


「そうだな、食われちまうか、消滅しちまうかだからな

 って言うより、ムカついたからってのが大きいかもな」


 さっきまで、モンスターと戦っていたのに、平気で肉を食べようと思えるのが凄い


「ところでヒロ!

 穴を塞ぐ作戦を教えてくれるか?」

 タガートが、指についた米を食べながら聞いてきた


 作戦はこうだ


・俺が、縄梯子を作る

・俺と、ブレンダ、ジムさん、アリアで地下3Fに降りる

 地下2F側を他のみんなが防衛する

・安全を確保しながら、俺が、崩れた瓦礫を回収(魔鉱石ゲット!)

・縄梯子で、上に戻る

・俺が、部屋に板を貼り付けた要領で、蓋をする


「向こうの部屋は、ここみたく、入り口を塞がないけどいい?」

「その方がよいだろうな

 何かあってら部屋からすぐ出れるようにしとこうや!」

 素人の俺の考えなんて、ジムさん達からしたら、当たり前なんだね


 俺は、マジックバッグからロープとカミラさんの所で蓄えといた木材を出す

 ロープの端は、長めに、どこかに縛れるようにしておく

 等間隔に丁度いい木材(直径5〜8cmくらい)をロープで縛っていく

 左右が、同じ感覚にするのは難しい

 

 少し時間がかかったが、なんとか縄梯子は完成した


 その間、部屋の入り口にモンスターはやって来なかった

 数ヶ月前までは、安全な階層だったらしいから、モンスターの数も少ないのかな?


「よし、準備は出来たよ」

「じゃぁ、あの部屋に戻るとするか!

 隊列は最初と一緒な!

 アラン左の通路を頼むぞ!」

 ブレンダの指揮の元、床に穴の開いた部屋を目指す


入り口を塞いだ魔鉱石の板は、外したら、そのまま、バッグに入れてしまった


 穴のある部屋には、肉の残り香を嗅いでいる、オークが2体いたが、ブレンダの剣舞とジムさんのハルバードの餌食になった


 部屋に入り、穴を覗き込み、下の階から、モンスターが這い上がって来ないのを確認して

 壁に、2つの突起フックを能力で設置して、そこに縄梯子を掛けた


 ブレンダ、ジムさん、アリアの順で降りていく

 

「通路にもいねぇから、ヒロ、降りていいぞ!」

 ジムさんが、通路の確認をする


 俺は、縄梯子で、数段降りて瓦礫に乗った


 ミサが奇跡で部屋を照らしてくれた


 足下がよく見えるようになったので、片っ端から、マジックバッグに瓦礫の魔鉱石(薄紫)を入れまくっていく

 山になるほどの瓦礫だ、相当あるが、バッグに入らないような大きさの物は、ジムさんに頼んで部屋の反対側の隅に運んでもらう


 縄梯子を作った時間よりかなり時間が経過している


「まだか?」

 ブレンダが、そろそろ飽きてきたようだ


 通路を見張っていたアリアが部屋に入って来て


「ジムさん、数体のモンスターが、近づいて来ます」

「そうか!

 ヒロ、ちょっと戦闘になるが、気にせず続けろ、大した事はなかろう」


 俺は、ジムさんを信じて瓦礫採取に専念した


 おぉぉぉくぉおぉ!


 部屋の入り口で咆哮がしたので振り向くとオークがいた


 さっき見たオークより、少し大きく感じるが、部屋に入って来た途端にブレンダの洗礼を受ける

 オークが、ブレンダに気を取られた瞬間にアリアがオークの足回りの筋を

断つ!

 よろめいたオークを押して、もう1体のオークが入って来る

 片手が伸び切って空いている胴に、ジムさんのハルバードのフルスイングが炸裂!


「よそ見なんぞしとらんで、早く瓦礫を取り除けよぉっと!」

 戦闘に見いってしまっていたら、ジムさんにたしなめれてしまった

 流石に真っ二つまでとはいかないが、2体目のオークが、後ろに押し戻される


「ん?おいブレンダ、少し下がれ!」


「なんだい!ジムさんがビビるようなヤツは此処には居ねぇだろ!」

 ブレンダは、返事と共に1体目のオークにトドメを刺した


 2体目のオークが、何かに引っ張られるように通路に消えた


 悪寒が走るっていう言葉を俺は今まで、小説でしか読んだ事が無かったが、はじめて体験した

 汗が出るほど、急いで瓦礫をバッグに入れていたのに、背中の中心・・・

 いや、背骨が急に冷えた感じがして、身震いをしてしまった


 ゆっくり振り向くと、倒された2体よりデカいオークの顔が、入り口から覗き込んできた


 おぉぉぉくぉぉぉ!

 

 低い、腹に響くような唸り声を発した


 そのオークは若干身を屈めながら入って来る


「オークが、ここまでデカくなるとはね」

「あぁ、上手く逃げ回っておったのだろうな」


 そっ、そうなの?そんなのいるの?

 ってか、身長がブレンダの2倍あるじゃんかよ!


 ブレンダが、先制攻撃を仕掛ける!

 オークは、一瞥をくれるだけで動かない

 オークの体に赤い線が無数に出現する・・・


「かってぇ!」

「全身筋肉って感じかの?」


 オークは、ブレンダを睨みつけてから、殴りかかる


 ブレンダが、弾き飛ばされたのか!

 と、思ったが、自らバッグステップでかわす!

 風圧で髪がなびく


「まっ、こういう時は、火力だの!

 ドリャッセイ!」

 ブレンダに渾身の殴りを決めていたオークの左足にまたもやフルスイングのハルバードをぶち込む!


 ぐぉおぉぉぐぅぁ!


 左足を刈り取られたオークが左側(俺の方に)倒れ込む


「アリアっ!」

「はいっ!」

 瞬時にオークのふところに飛び込んだアリアが、オークの喉元を一閃する


 ヒュー!と、空気が漏れる音が部屋に響く


 オークは、空気の漏れる喉を右手で押さえながら、もがき苦しむ

 何かにすがるように左手を伸ばす


 そこには、ジムさんに急かされて、瓦礫を必死にバッグに仕舞っている俺の背中が!

 オークは、俺を何と思って手を伸ばしたのか、掴もうとしたのか、分からないが、鋭い爪が、俺の背中を引っ掻いた!


 リリスからもらった皮のジャケットの背中部分を爪が切り裂きながら、俺は横に吹っ飛ばされた


 爪先だけでそれだけのパワーで、俺は壁に投げ飛ばされた


 視界がブレた・・・


 ヤバい!意識が・・・


「ヒロ!」

「ヒロさん!」

「こんの野郎!」


 まさかのオークの最後の行動に、一瞬、その場にいた3人の時が止まる!


 ブレンダは、オークにトドメを!

 ジムさんは、入り口の前を守る形で立ちながら後ろを見る

 アリアが、俺に駆け寄る


「ヒロさん、ダメ!」

 叫びながら、俺を抱き起こす


 アリアが、背中の傷を確かめる


「!?!?!!あっ!」


 あれ?柔らかい物が腕に当たってるよ?

 クッションみたいだ


 はぁ・・・柔らかいなぁ


 薄れゆく意識の中で、俺は、アリアが黒装束で隠しているが、かなりのお宝をお持ちになっている事が分かった


 いや、もう、意識を保てねぇ

 なんで、俺は、こんな素敵な状態を堪能させてもらえないんだよぉ


 俺は、力無く、アリアの胸に顔を埋めて意識を無くした・・・

いつも読んでいただきありがとうございます

超七玉です

今回は、主人公が、とうとうダンジョンに入ってしまったお話です

よろしくお願いします

ありがとうございました

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