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異世界で神(娘)と暮らし始めて嫁探し?  作者: 超七玉
サーヤ冒険者になる、ヒロ能力に目覚める
25/47

25、クリス支店を出すぞ大作戦part1

25、クリス支店を出すぞ大作戦part1


「最近、モンスターが強くなってないか?」

「あぁ、中層で出てたモンスターが、上層でも出てくるってやつな!

 まぁ、ドロップアイテムや魔石が取れるからいいけどな」

「いやいや、手強いだろ!今の装備じゃキツイぞ!」


 ここは、ライフィスの東の山の北側のふもとにある村

 通称:冒険者の村


 50年前にここより、少し西側にある小さな村で、ダイアウルフの被害が頻発し、王都から派遣された小隊にダイアウルフは討伐された

 しかし、それまで、そんな事がなかったので、ライフィスの冒険者ギルドが、原因を探る為に村の周辺を探索したところ、山の北側のふもとにダンジョンの入口を見付けた


 観察を続けると、その入り口から、モンスターが出てきては、周辺に生息する人には害のないモンスターを襲ったり、山仕事をしている人を襲ったりする事が頻発した


 これは、まずいと、ライフィスの冒険者ギルドは、ダンジョンの調査の依頼と、そこから出てくるモンスター退治の依頼をを出し始めたところ

 噂を聞き付けた冒険者が、集まり始めた

 これは好奇!と、商人達もダンジョンから出てくる冒険者から、より良いアイテムや素材を手に入れる為に、ダンジョンの入り口付近に集まり始めた


 1年くらい経過しても、踏破とうはする者が現れないそのダンジョンの入り口周辺には、かなりの商人達が集まり、冒険者を相手に商売を続けた

 5年もすれば、木材の建物を建て始め、今じゃ、宿屋、酒場、道具屋、鍛冶屋、中には、賭博場や風俗店まであり、近隣の村の中では、最大規模の村となっている


 50年経過した今でも、誰も踏破しておらず、今は、更にダンジョンに挑む冒険者が増えている

 しかし、踏破されていない分、危険なエリアもあり、ダンジョンに挑んだまま、帰ってこないケースも出てきている


 その冒険者の村で、最近話題になっている事が、出現するモンスターの生息エリアが変化しているらしいとの噂だ

 と言うか、出現するモンスターが、強くなってきているらしいのだ


 冒険者達は、ドロップアイテムや更に大きな魔石を狙えると、冒険者、商人が更に集まり始めていた・・・






「よし、ローズさん、しばらくこれで様子を見てみてよ」


 今日は、朝から、ローズさんちに納品ですw

 魔鉱石(青)を薄く伸ばして板状にして箱を作ったんだけど

 大きさはなんと、幅2m✖️奥行1m✖️高さ1m!デカいでしょ!


 勿論、蓋も作り、ドムさんに蝶番ちょうつがいを作ってもらい、開閉出来るようにした

 そして、持っている魔石の1つを握り、氷のイメージで魔石に魔力を込める

 それを箱の中に入れると、あぁら不思議、箱の中が、ヒッエヒエになっちゃうと言うね!

 そして、桶で作った氷をどんどん入れていく、他にも、肉などの食材も冷やせちゃう!

 冷え冷え箱(仮)!ヤバいでしょ!


 ここ何日かで、冷え冷え箱(仮)は、他にも3個作って、1つは家、1つはクリスの所、1つはドムさんの所で試験的に使用をしている


 クリスは、スイーツが冷やせるのが嬉しくて、まとめ買いしてきて、ルイスにお叱りを受けたくらいだ



「何よ!ヒロさん!なんなのよコレ!

 氷だけじゃなく、色んな物が冷やせちゃうじゃない?」

「そっ!一応、試作品だから、使ってみて、気付いた事とか教えてね!」

 ローズさんは、一瞬で、この箱の凄さが分かったようで、これからのお店の経営を考えて口角を上げている


「でも、店先にこんなの置いといたら盗まれちゃうんじゃない?」

「大丈夫、箱自体も重いし、中身が入っていれば、尚更、持てないよ!

 あとこれ、ドムさんに鍵(南京錠の大きい感じ)を作ってもらったから、ちゃんと閉めとこうね」

 カチッと閉めて、鍵を渡した


「もう、ヒロさん!ここまでしてくれるくせに、全然、店に足を運んでくれないんだからぁ

 ブランのキープを始めたら、お客が増えたし、綺麗どころだって、何人か入れてるんだから、たまには顔を出してくれたっていいじゃないかい?」

「ははは、ごめんごめん、また今度ね」

 来たいのは山々なんだけどねぇ、中々、時間が取れないんだよなぁ


 などと、店の中で冷たい物をいただきながら片付けをしていたら


「おはようございまぁす

 あれっ?ヒロさん!?

 お久しぶりです!」

「あっ、シロだぁ!

 おしさしぶりだぁ!」


 え?ソフィさんとミユだ!


「えっ?なんで?」

「さっきも言ったじゃないか!

 少し、人を増やしたのさ

 夜は、キムさんの所で、子供達も預かってくれるしね

 あっ、ちゃんとお金を払ってるよ」


 へぇ、そうなんだぁ、キムさんも収入源が出来たんだね!

 やっぱりローズさんは、この辺に居なきゃダメな人だね

 まっ、だから俺も、入れ込んじゃうんだけどねw

 てか、ソフィさんもいるなら、マジで遊びに来たくなってきたw


「あっ、そうだった、コレをミユちゃんにあげようと思って忘れてた

 はい、ミユちゃん新しいお友達!」

 と、以前、リリスに作ってもらった人形をミユに渡す


「わぁ、可愛い!ロージュちゃんみたいぃ!」

 ホントだ、髪の色が、赤いw


「へぇ、ミユ!良かったじゃないか!」


「あら、また、ヒロさん!

 ホントすいません!」

「いえいえ、ミユちゃんは、友達だもんねぇw」

 "ねぇ"と、言ったミユは、俺の方なんて見ていないw

 人形に首ったけだ!


「なんだい、ミユは、ヒロさんより人形の方が友達だってさ」

「もうミユ!

 ヒロさんにちゃんとお礼を言いなさい!」


 トホホ、子供は正直だね・・・


 その時、店のドアが開いた


「こんにちわぁ

 いたいたぁ!オジサン!

 もう、終わったぁ?」

「あら、お酒の匂いがするわね

 明るいうちから呑んでたら、ドワーフになっちゃうわよ!」


 サーヤとフィスがはいってきた


「サーヤじゃないかい?

 お迎えかい?

 そちらのエルフさんは、初めてね」


 同居人のフィスをローズ達に紹介する


「へぇ、そうなんだ!

 フィスさん、ここいらの人達は、ヒロさんに良くしてもらってね

 良かったら、フィスさんも遊びに来ておくれよ

 なんなら、お給金を出すからさぁ」

「あら、お金が貰えて、お酒が呑めるなんて、喜んで来させてもらうわ」


 いやいや、フィスさん!それはね、ローズさんのお店で働かせてもらうって事よw

 でも、綺麗なエルフと飲めるってなったら、客も増えそうだな



「ところで、何かあったのか?」

 俺達は、同居してるとはいえ、依頼が無くて、用事がない時は、基本みんな自由行動なんだけどね・・・


「うん、さっき、ルイスさんが来て、頼み事があるから、みんなで来て欲しいって」


 クリスからの頼み事は珍しいね、世話になってるから対応できる物なら、喜んで引き受けよう


「そうか、よし、こっちも区切りがいいし、行こうか?

 じゃぁ、ローズさん、後で、感想を聞かせてね」

「分かったよ!

 ヒロさんもフィスさんもいつでも遊びに来たおくれよ!

 サーヤもだよ!」




 ローズの店を後にした俺達は、一旦、家に荷車リアカーを置いてから、クリスの店に向かった




「お待ちしておりました

 急なお呼び立てして申し訳ありません」

 出迎えてくれたルイスに応接室に通されたが、そこには、タガート、アイト、ミサの3人がいた


「なんだ君たちも呼ばれたの?!」

「おう!待ってたぜ!」


 こうやって、気軽に挨拶出来るってサイコーだよね


「ヒロ!あのナイフ、武器として使っても最高だぜ」

「そうなんですよぉ!

 刃こぼれしないし!

 まぁ、ミサは、お守りみたく大事にしまってるけど」

「もう!言わないでよぉ!」

 あ友達の証し?であげたナイフは好評らしい



 そうこうしていると、ドタドタとクリスが、書類を少し抱えて入ってきた


「すいません皆さん、わざわざお呼び立てして申し訳ありませんでしたぁ」

 テーブルに書類を置いて、"ふぅぅ"と、ひと息ついた


「では、今回、皆さんにお願いしたい事ですが

 こちらは、正式に冒険者に通して依頼を出してますので、安心してください」


 指名依頼ってやつかな?

 先日、ドムさんからの指名採掘依頼をしたが、あれは、俺の方からドムさんに頼んでおいた依頼だから、実質、今回が初の指名依頼だ


「実は、私のテイラー商会は、この度、街の外に支店を出そうと思いまして・・・

 そこで、ヒロさんのお陰で、鍛治のドムさん、調合師のモナさんともパートナーとさせてもらったので、武器防具、回復薬等を扱う店を出そうと決めました」

 へ?モナともパートナーって、モナってパートナーになってんの?

 俺?知らんかったw


「そういう、何かを始めるって、私、好きだわ

 ねぇ、どこにお店を出すの?」

「はい、初めての支店は・・・

 東のダンジョンの村、通称:冒険者の村です!」

 タガートとアイトが、ビクッとなった


「クリス!マジか!

 俺達も、まだ、数回しか行った事ねぇけど、結構、治安が悪いぞ!

 大丈夫か?」

 

 クリスは、同い年のタガートの反応をしっかりと受け止めて続ける


「って、言っても、店舗を構えるのではなくて、うちの名前を売り込みに、1〜2週間限定で、回復薬や武具を売りにいこうかと・・・

 初めての村なので、村までの護衛と、村での警護をお願いしたいのです」


 事業拡大の第一歩的なやつかな?

 その村は、行った事ないけど、タガートが言うからには、治安が悪いのは本当なんだろう・・・


「クリス、その冒険者の村ってどんな所なの?」

「それは、私から、ご説明いたしましょう」

 ちょうど、お茶を持って入ってきたルイスが、テーブルにお茶を出しながら、割って入ってきた


 ダンジョンがいつ頃出来たのか

 そこにどういった経緯で村ができたのか、ルイスは、分かりやすく教えてくれた


「冒険者の持ち出す素材を求めて集まった商人達が、居を構えていくうちに村となったと言うわけです

 しかし、真っ当な商人ばかりではないでしょうし、商売の相手も一攫千金を夢見る冒険者がほとんどです

 嫌がらせや難癖、それなりの覚悟がいる事でしょう」

 ルイスは、誰かの演説かと言うくらい説明が上手だった


「ルイスの言ったように、問題が起こるかも知れませんので、信頼のおける、タガート、それとヒロさん達にご協力をお願いしたいのです

 それと、これからの為に、人材の育成も兼ねてまして・・・」

 と、言ったところで、1人の若者が、応接室に呼ばれた


「今回の期間限定の支店を任せるニールです」

 紹介された男性が、深々とお辞儀する


「おいおい、マジかよ!」(タガート)

「ヒロさん、フィスさん、サーヤさん初めまして、ニールです

 兄タガートがいつもお世話になってます」

 えっ?嘘だろ?タガートの弟さんがこんなに聡明なの?


「ニール!お前、だっ大丈夫なのか!」

「こら、タガート!ニールは、小さい頃から、クリス様と共に頑張ってきて、やっと大任を任されるんだぞ

 兄として、素直に喜んでやれんのか!」

 "ぐはっ"と、ルイスに頭を小突かれるタガートw


「タガート、あなたは心配するかも知れないけど、もうニールは、うちで、1、2を争う人材よ

 この仕事を任せられるのは、彼以外考えられないわ!」

「やったじゃんかニール!こりゃ、本腰入れないといけないな、なぁミサ!」

「そうねニール君の為に頑張らなきゃね」

 おっと、タガートよりニールの方が、人気があるぞw


「じゃぁ、私達は、道中の護衛、そしてその村でのお店の警護とニール君の護衛をするのね」

「ええ、なんか面白そう!

 でも、アタシは、ここに残ろうかな、危なそうだし・・・」


 フィスは乗り気だが、うん、確かに今回は、サーヤとシロには、街に残ってもらっ方がいいかもな


「そうだな、そうしよう

 クリス、すまないがその間、サーヤの事を頼む」

「じゃぁ、留守番も兼ねて、ヒロさんちで寝泊まりしますねw」

 "やったぁ!"と、喜ぶサーヤと、ため息をつくルイスw


「ところで、クリス

 名前を売るって言うけど、まさか、露店で、床売りする訳じゃ無いよね?」


 クリスは目を丸くして、手で口を押さえてる

 どうやら、露天商をするつもりだったようだ


「それと、馬車だけだと、夜はどうする?

 俺達はいいけど、女性陣は、屋根があるところで寝れた方が、いいんじゃないか?」


 !??!?!

 クリスは目をさらに大きく丸くし、両手で口で押さえている!

 そんなクリスを見た、ルイスやタガート達の顔が、段々青ざめていく


「クリス・・・少し、計画を練り直した方が・・・」


 クリスの首が、マッハで連続頷きをするw


「その計画に、俺が絡んでもいいかな?」


 今度は、その場にいる全員が、マッハで連続頷きをする



 元冒険者のルイスを交え、クリスの計画を見直す事にする


 まずは、打ち合わせをするにもお題目が大事だよね!

 って事で


「まず、今回、クリスが冒険者の村に支店を出す計画の作戦名は・・・


"クリスの支店を出すぞ大作戦w"


 でいくよ!」


「おっ、おう!

 なんかそのままだなw」

 タガートのツッコミが入ったところで、打ち合わせを開始する


・運搬は、馬車で

  →馬車を追加して、1台を女性陣の宿にする

  (これから、製作!)


・俺達の任務:移動時の護衛と村での警護

  →村での夜の警護も交代制で必要かも


・店舗:床売り

  →折り畳式のカウンター(製作)

   馬車と併設する感じ


・商売の内容:回復薬や武具を売る

  →もっと商品の補充


 これだけでは、アピール度が足りないので、ドムさんに相談して、ドムさんかライリーに同行してもらい、武具の調整も視野に入れる

 冷え冷え箱を利用して、冷えたエール等を振る舞ったり、簡易シャワー室のようなのがあったら、面白いかも知れない


「ひっ、ヒロさんって、やっぱり凄いですね」

「うん、ヒロって、何かを考えるの早いよな」

 アイトとタガートが感嘆の声をあげているが、多分、君達は、勘違いをしてるね・・・


「何を他人事のように言ってるんだよ!

 これを今から、俺達で準備するんだよ!」


「えええええええ!」✖️7人!


「ヒロさん、これらを一体どうやって準備すると・・・」

 クリスが心配そうに見つめてきた


「クリス、今、この計画に回せる馬車の最大数は?」

「はい、2台と、馬が4頭です」

 うん、十分かな


「1台の馬車は、寝台にもなる様に改造しようか?

 大工さんの知り合いとかいるかな?」

「分かりました

 すぐに手配します」

 と、言って、ルイスに目配せをするクリス


「クリス、準備も手伝うんだ、報酬は、弾んでくれるよな?」

「達成報酬とは別に、準備報酬も付けるわ!

 ヒロさんもそれでいいですか?」

 タガートが、言いにくい事を聞いたが、ちょっと待った!

 俺は、クリスを手で制した


「そういう報酬の相談は、ごめん

 クリスとタガートで決めてくれるかな?

 クリスは俺が絡むとめちゃくちゃ甘くなるからね」

「わっ、分かりました!

 タガート、あなた達に損はさせないから、しっかり決めましょ」


 クリスは、"そんな事ないですぅ"と、唇をかんでいるが、後ろでルイスが、マッハで連続頷きをしている!


 よし、そっちは、それでいい


「クリス、扱う商品は、揃ってる?」

「はい、十分とまでは、いきませんが、大分揃っています」

 甘いな・・・


「クリス、今の倍は、準備していきたいな、今回は、商品は安く売って、名前を売るのが、大事だと思うんだよね

 俺からも、モナとドムさんに頼んでおくから

 それと、エンバラのエールを仕入れられないかな?

 なんなら、護衛にイリナとリネンを指名してもらえると2人も喜ぶと思う

 あっ、それと、アキコマの米も!」

「わっ、分かりました

 確かに、次回に繋げる為にですね!

 ニール行ってくれる?」

 よし、あのエールと米は、かなりの武器として使えるぞ!


「それとフィス

 エンバラで作ってた、あの革紐のお守りって、効果は続くの?」

「あぁ、あれは、革紐に精霊を閉じ込めたりしてる訳じゃなくて

 精霊が近付き易くする感じかなぁ・・・

 だから、精霊を感じる事が出来なくても、革紐にお願いしたら、精霊が気にかけてくれる!みたいなね」


 フィスの説明のままだとすると、本当に御守りみたいな感じだな


「冒険者ってさぁ、口では実力がどうとか言うけど、トラップやモンスターとの遭遇なんて、運のようなものだから、結構、おまじないって言葉に弱いと思うよw」

「面白いですね!

 フィスさん!それも、商品として取り扱ってもよろしいですか?

 いいえ、取り扱います!」


 先輩冒険者のアイトのまじないに対する気持ちを聞いて、クリスは、フィスに商品化を強くお願いした


「じゃぁフィス、それをサーヤと協力して沢山作れるかな?

 あと、もし、もっと精霊が近付き易い素材があって、用意出来るものがあれば探しに行くけど・・・」

「そうね、サーヤと街の外に出ていいなら、自分で探してくるけど・・・」

 "私も手伝います"と、ミサが言ってくれたので、3人なら大丈夫だろうと思い、了承した

 昔から、立っている者は、神でも使えって良く言ってたよねw


「よし、タガートとアイトは、大工の手配が出来たら、馬車の改造の手伝いね

 今日は、イリナ達を探してくれると助かるね

 俺は、モナとドナさんの所に行ったら、その後、設計図作るから、明日の朝、また、ここで集合しよう!

 クリス、それでいいかな?」

「はっ、はい!

 それでは、私は、エールとお米の仕入れの手配と、護衛の依頼の件を進めます」

 よし、クリスの事業拡大の第一歩なんだけど、何故か、俺が楽しくなってきたぞ!


「折角ですので、皆さんで、昼食を食べてからにしませんか?」

 と、クリスからお誘いがあり、誰1人断る人がいなかったので、昼食をよばれることにした!


 以前、この街に来たばかりに食事をした食堂で、いただくことになった

 店の人達と一緒に食べても問題なさそうな大きさだが、そちらは、既に食べ終わっているようだ


 タガートも俺達も、クリスにとっちゃ信用のおける存在だからこそ、こうやって食事もさせてくれるんだろうな

 最後には、冷え冷えのスイーツが出てきた


「皆さん、この冷たいスィーツは、私のおすすめです!」

 と、俺の方を向いて、はち切れんばかりの笑顔を見せてきたクリス

 そんなに喜ばれると、照れちゃうよ


 昼食後は、それぞれの役目に移る

 


「サーヤとフィスは、どうする?

 革紐だけでも買って帰ろうか?」

「そうね、食後の運動がてら、行こうかしら」

「革紐は、ドムさんの所かな?」


 って事で、みんなでドムさんの所に行く事にした


「お疲れさーん

 例のやつ、ローズさんの所に置いて来たよぉ!」

「おぅ!お疲れさん!

 お前さん!これは、エールが冷えまくって、たまんねぇぞ!」


 ええっと、冷え冷え箱(仮)で、冷やしたエールを昼間っから呑んで、仕事にならねぇ親子が、ここにいます!


「ヒロさん、コレは、サイコーだよぉ」

「おいおい、エールは、いいから、サーヤとフィスのは仕上げてくれたのか?」

 "ぶっ!"と、エールを少し吹き出して、慌てて、作業に戻るライリー


「まったく、ホント、ドワーフはお酒が無いとダメなんだから・・・w」

「うわぁぁ、こんな明るいうちから、呑んでるぅぅ!

 いけないんだぁ!」


 フィスとサーヤに言われても、何食わぬ顔のドムさんと、"テヘっ"とベロを出すライリー


「クリスがさぁ、冒険者の村って所に期間限定で店を出すんだってさぁ

 それで、パートナーwのドムさんに、冒険者が欲しがるような武具の買い付けしてるとは思うんだけど、もう少し無いかなぁと思ってさ」

「あぁ、そういえばそんな事言ってたなぁ

 最近、魔鉱石製の武器や防具の依頼が、増えててなぁ

 どうやら、東の洞窟ダンジョンが、また、盛り上がってきたらしいな」

 そうか、まだ、行った事はないが、東のダンジョンが盛り上がって来てるのかぁ・・・・

 興味はあるけどなぁ、俺とサーヤでは、まだ、入れないだろうな


「行ってみたそうな顔になっとるぞ、オマエさん!」

「ばっ、バレた?

 やっぱり男としては、興味あるよ

 ドムさんは興味ないの?」

 と、聞いてみると、武器を調整していた手を止めて、虚空を見つめて


「兄貴と、里(国)を出て、ここまでの道のりは、モンスターとやり合ったり、洞穴の探検やら、スリルがあって、それは楽しかった

 こないだのオマエさん達との旅も、ゴブリン共との戦いも、楽しかったのう・・・」

 目を瞑り、思い出に慕っている様子だ


「ドムさんって冒険者なの?」

「100年以上も、単独で鉱石採掘とかもやって来ておるんだ

 C級だわ!少しはうやまえ!」


 知らなかった、ドムさんも冒険者だったとは・・・


「ワシらドワーフは、体が頑丈だから、戦士向きなだけだ

 まっ、本業は、こっちだけどな」

 と、また、ハンマーを持って、武器の調整を再開する


「出来たぁ!

 やっぱりエールが美味いと仕事もはかどっちゃうね」

 ライリーが、完成したサーヤの包丁とフィスのナイフを見せてくれた


 サーヤの包丁は、持ち手の柄の部分が少し細くなっていてサーヤにピッタリだろう

 鞘は・・・砕いた宝石で・・・可愛いクマさん?が、描かれている

 コレって、前の世界にあった、何とかスキーとかに似てるぞ!

 しかし、派手・・かもw


 フィスのナイフは・・・

 おっ!フィンガーガードの部分とかに宝石を埋め込んでていいね!

 鞘は、木製で外側を革で編んでるのね、うん、オシャレだね


「さぁ、お二人さんの包丁とナイフが出来たってよ!

 受け取って!」

 と、2人をライリーの方へ呼ぶ


「あら、素敵じゃない!

 ライリーは、センスあるわよねぇ・・・

 ほら!腰にもピッタリ!」


 フィスは、クルッと一回転して見せた

 凄い、ダンサーだってこんなに優雅にターンは出来ないだろうってくらい、素敵なターンだった


「うわぁ、コレ可愛すぎるぅ」

「包丁は、故郷でも、よく使われてるやつだから、モンスターをジャンジャン捌いてくれよな!」

 と、ウィンクをしてみせた


「ライリーさん、オジサンありがとう

 でも、コレで、モンスターを捌くの勿体無いよぉ!」

「家用は、また作るから、それは、持ち歩いてくれ、なっ!」

 "うぅぅ"と、唸りながら渋々承知した


「ライリーありがとね

 いくら?」

「いや、あのさ、用意してくれた宝石を出し惜しみなく使ったんだけどさ・・・

 結構余ったからさ・・・それを貰えるんなら・・・」

 代金を払おうと思ったら、ライリーが、申し訳なさそうに言ってきた


「それは、違うよ!

 ライリーの技術に対しての対価は、絶対請求しなきゃダメだよ

 お金が、要らないってのは、テキトーに仕上げたとか、練習や遊びでした事だったり

 自分の製品に自信が無いって事を自分で言っているようなものだよ!

 今回の2つは、ライリーの評価はどうなの?」

「うっ!

 今、私に出来る事、全てを注ぎ込んだよ!

 それは、自信を持って言えるよ!

 でも、余った宝石があまりにも多いから・・・・」

 どうしても、引け目を感じてしまうらしい


「じゃぁさ、こうしよう!

 親子関係なしで、この2つの技術料は、ドムさんならいくらの値を付ける?」

「おっ、オマエさん、ワシが値を付けるのか??汗」

 急に振られて慌てた様子で、"見せてみろ!"と、2つのナイフを見る


 鞘を外したり、付けたり

 鞘の中を見たり

 装飾を見たり、いじったり


 ライリーが、緊張している顔なんて初めて見た気がする


「コイツは、まだまだ、青二才だが、いつも、使う相手の事を考えて

 ソイツがどう使うかまで考える

 その辺は、ワシより熱心に考えているのが、この2つを見てもよく分かる

 ナイフとの嵌め合い具合に文句は無え

 嵌め込んだ石も、しっかりくっついているし

 革紐の編み込みもかなり工夫されてる


 悪くねぇ・・・


 この店の棚の1番前に並べたって問題ねぇ出来・・・だな


 材料費無しで

 サーヤのが金貨1枚

 フィスの方が金貨2枚ってとこだな」

「親父!」


 まさかの評価だったのか、ライリーは、ドムさんに抱きついた


「馬鹿!もう、そんな歳じゃねぇだろ

 ヤメロ!」

 口では、そんな事を言っているが、

照れ隠しなのか、ムスッとしてるが、顔が真っ赤だw


「ありがとう、親父!」

 と、髭だらけのドムさんの頬っぺたに自分の顔を押し付けて抱きついてるライリー


「うわぁ、ライリーさん、めちゃくちゃ喜んでる!」

「いいんじゃない、こんな感じで!

 ドワーフは不器用なのよ!」


 素敵な親子を見ながら、俺は、金貨を3枚カウンターに置いた


「親子水入らずのところ悪いけど、ドムさんの所に革紐って一杯あるかな?」

「おっ、おう、コラ、仕事に戻れ

 革紐か?

 まぁ、ある事はあるが、うちは、ミランダの所で、纏めて仕入れてるぞ」


 お!あの魅惑のミランダさんのお店か!

 革紐の仕入れもしてるのか!

 では、行こうか・・・


「えっ!ミランダさんの所にあるの?

 ねぇ!フィスさん行こ行こ!

 そこね、色んな物があるんだよ!

 ねぇ、オジサン、フィスさんと先に行ってていい?」

 と、言うなり飛び出して行ってしまった


 じゃぁ俺は、俺で


「ドムさぁん!

 もう1個、冷え冷え箱、作っていいかなぁ」

「おお!構わんから、勝手にやってくれ、蝶番ちょうつがい取手とってを用意しておくわい」


 俺は、魔鉱石(青)を取り出し、薄く伸ばす

 昔、小さい頃作ったサイコロのイメージで、伸ばして、谷折りして箱にする

 合わせ面を指で溶かしてくっ付けるイメージでなぞると、あーら不思議、くっ付いちゃうんだよねぇ

 もう、魔力の調整もお手のものだよ!


「ドムさん、蝶番と取手頼むよぉ!

 それと、冒険者の村でクリスが店を出す話だけど、回復薬と武具を売るには、まだまだ、数が少ないんだよねぇ」

「だろうな、ワシも何度か、兄貴と足を運んだが、そんな物売りの商人は、いくらでもいるだろうからな

 せめて、数だけは揃えねぇとな

 まぁ、武具に関しちゃぁ、オマエさんに材料では世話になっとるからのう

 そこに並んどるのを3割引き位で持っていって構わねぇがなぁ」


 ラッキー!さすがは、パートナー第1号のドムさんは、話が早いよね


「あとさぁ、売るだけじゃ無くて、武具の修繕とかって、現地でやったら需要が無いかなぁと思ったんだけど、どうかなぁ?」

 と、ダメ元で聞いてみた


「ん?もしかして、そっちが本題なんじゃねぇのか?

 そうだな、武具を置くだけではつまらねえからな

 じゃあ、コイツを連れてって武具の手入れでも、雑用でもやらせてくれるか?」


 おっ!これは、さっきの件で気分が良くなってるのかな?

 話がスムーズにいきそうだぞ!


「いいの?親父!」

「フン、時間を掛けて、研いだりなんだりそんなもんは基本中の基本だ

 そろそろ、短い時間で丁寧に、そして、使う者の環境に合わせて武具の手入れをしてみるのもいいだろう

 修行がてら行ってこい!

 それと、兄貴によろしく頼むわい」


 ライリーは、跳ね上がって喜んだ


「ジムさんかぁ・・・

 一度だけ会ったことあるけど、そうだね、しっかり紹介してほしいね」

「最近は、ずうっと、あそこで、何かアイテムを探すって言って、ダンジョンに潜っとるわい」


 ジムさんもそこに居るんなら、結構なコネクションになる気がする

 なんせ、冒険者の古株だろうからね!


 ヨシヨシ、回復薬と武具、そして、ライリー、プラス極太コネクションをゲットしたぞ!


 ライリーには、出発の日が決まるまでは、準備をしておいてもらう事にし

 ドムさんには、後でクリスの方から、武具は買い付けに来るのと、冷え冷え箱(仮)の運搬もその時に宜しく!と伝え、店を後にした



 続いて、サーヤ達が先に行ってるミランダの店に入る


「ヒロさん、いらっしゃい!

 新しいお客さんを連れてきてくれて助かります」

 "イヤイヤ"と、単なる同居人ですと、伝える


「革紐は、用意しましたよ

 他に何かあります?」

「ありがとう

 ところで、空便とかあるかな?」


 "確かこの辺に・・・"と、言いながら、席を立ち、店内を前屈みに探す姿が、薄着なので、目のやり場に困ってしまう


「今は、これくらいかなぁ」

 と、12本の大小様々な空便を見つけてくれた


「ねぇフィスさん、ここにある小さな可愛い銀細工って、一緒に編み込んだらダメかなぁ」

「あら、センスいいんじゃない、銀なら問題ないと思うわ

 数もあるし!

 ねぇ、ヒロ、これも一緒に買ってよぉ」


 出た出た!これが女性の得意技!

 "ついでにこれも買ってよの術!"

 この術は、男としては、なかなか封じる事が出来ないんだよねえ


「ミランダさん、って事なんで、アレも含めて、お幾らですか?」

「ありがとうございます

 金貨・・・5枚・・・おまけして4枚でw

 瓶は売り物じゃないんでw」

 

 とミランダさんは言ってきたが、"ダメダメ"と、言って、5枚の金貨を渡した


「もう、ヒロさんったら

 ならば、この小物入れを付けさてもらいますね」

 と、銀細工を小物入れに入れてくれた


 "じゃぁまた"と、店を後にして、八百屋に立ち寄ったあと、今度は、モナの店に向かった


「こんちわぁ!

 ちゃんと商売してるかぁい」

 と、店に入る


「おっ!これは、ヒロさん、一家勢揃いだねい!

 フィスさん、体調は良いかい?」

「ええ、大丈夫よ!ありがとねモナ!」


 フィスとモナが会うのは、石化が治って以来だから心配してくれたんだろうな


「今日は、仕事の話でさw

 回復薬や解毒薬、なんなら煙り草、冒険者が喜びそうな物を沢山仕入れたいんだよ

 あっ、依頼者はクリスね!」

「おいおい、先日、クリスは回復薬や解毒薬を買い占めたばかりだよ!

 まぁだ、欲しいのかい?

 薬草類が不足しているから、まずは、薬草類が欲しいところだねい」


 俺は、先日のエンバラの帰りに採取した癒し草と毒消し草等の蓄えや、その前の依頼で採取した薬草類が、人に言えないくらいあるので、多少w(俺としては多少)モナの前に出した


「ヒロさん!アンタは、ホント最高だね

 惚れ惚れする量だよ

 コレの半分でも回復薬にして売れば、しばらくは、例の検証に没頭出来るねぃ」


 例の検証とは、多分、モナの超回復薬と石化の関係性だろうね


「モナは、クリスとパートナーになったんだって?」

「フン、クリスが、ヒロさんの名前を出してきたんで結んだだけさ

 んで、材料は持ち込みかい?買い取りかい?」


 本当にパートナーになってたんだ

 なんか、俺の周りがみんなパートナーという繋がりになっていっちゃうんじゃないかな?


「モナが俺の事をパートナーと認めてくれてるなら

 これからは、俺が持ってくる素材は、通常の半額で買いっ取ってよ

 モナも助かるだろ?

 だから、クリスとの値段交渉も、うまくやってあげてよw」

「ほぉ、パートナーってそんな感じでいいのかい?

 お得意様的な考えでいたけど、お互い助け合う感じって事かい?」


 そうだった、俺も、ドムさんから始まった、パートナーって言いながら、一体、何がパートナーなのか決めたりしてなかったなぁ


「そうだな、みんなで、助け合って、みんなで得する関係って感じかなぁ?

 って、良く決めてなくてさ

 俺も、お得意様感覚だったよ」

「ふへへっ、やっぱりヒロさんは、面白いねい

 普通は、自分の損得を最優先に考えるのに、周りを優先にするところが、粋だねい

 分かった、ヒロさんとも、クリスともうまくやらせてもらうよ」


 これで、モナも俺もはっきりと、パートナーである事を理解しあった


 モナが薬草類を数えていると、その脇で


「ねぇ、これって幻惑草?

 これって、まだ、あるかな?」

「おっ?フィスさんは、これ好きなのかい?

 あまりすすめられないが、エルフは平気なのかい?」

 と、意外そうな顔でモナがフィスを見つめる


「違うわよぉ!

 私達の中でも、さすがにこれねぇ・・・

 でも、精霊の中には、寄って来易くなる精霊もいるのよねぇ」

「へぇ、そうなのかい?

 それは、初耳だねい、薬に役立つかも知れないから、教えて欲しいねい」


 "実はね"と、言いながら、モナとサーヤの耳元で、ゴニョゴニョしている


「へぇ、そうなんだぁ

 面白ぉい!」

「ふーん、中々面白いね

 ちょっと、試してみたいねい」


 と、なぜか、女性陣だけで盛り上がっている


「ならば、これは、フィスさんに渡そうかい?」

「いや、多少、まだあるから、カウンターの分は全部買い取ってもらって良いよ」

 俺には、まだ予備がある(沢山)事を伝えた


「しっかし、溜め込んでたねい

 2〜3日くれれば、ヒロさんや冒険者が喜ぶ物を用意しとくから、クリスに伝えておいてくれるかい」

 言いながら金貨5枚をくれたが、多分半額では無いだろう

 まっ、全ては、モナに任せよう


 あとは、よろしく頼んで、店を出た



「これなら、私達は、今からでも、腕輪を作り始められるけど

 サーヤ、帰ったら始める?」

「うん!やりたい!

 フィスさん教えてぇ!」


 俺達は、それから、ロイドの肉屋に寄って、食材の買い出しと、ある頼み事をして帰った



 俺は、夕飯を食べた後、馬車を寝台に改造するべく、考えた

 元の世界で、流石にベッドの改造はした事ないが、テレビや動画では、腐るほど観てきた、折りたたみ式の格納タイプのベッドだ

 そして、寝台馬車の側面を利用して、店舗を作ろう

 そうそう、キッチンカーの考えだ

 雨の日だって商売できる様にしなきゃな


 うぉぉぉ!考えが止まらねぇ!

 もっ、もしかして、これも、DIYのスキルのおかげか?

 よぉし!ちゃっちゃと片付けて、寝てやんぜ!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 やっちまったよ!

 一睡もしないで、考え込んじまった・・・

 不思議と疲れや眠気は無いのが、不思議だ


 さあ、気持ちを入れ替えて、朝飯を食べたら、ちょっと体を洗って、クリスの所に行こう


「オジサンおはよう

 遅くまで起きてたみたいだけど大丈夫?」

 おっ!さすが神様!どこかで見てたのかな?


「あぁ、サーヤのくれたスキルのお陰か、DIYや鉱石弄りをしてる時は、全然疲れないんだよなぁ

 一体全体どんなスキルなんだコレ?」

「えっ、あっ、実は、アタシも分からないんだよぉ

 ただ、DIYとメンテのスキルって頼んだから・・・」

 そうか・・・分からないのかぁ・・・

 頼んだだけか・・・


「えっ、頼んだって誰に?」

「あっ、いや、そりゃ、オジサンにスキルが備わってぇって、頼みながら、スキルを与えたからさぁ・・・」

 へぇ、そんな感じでスキルを与えるのか、なんか雑だなw


「おはよう

 朝ごはんは何ぃ?」

 フィスが起きてきた

 あんだけ髪の毛が長いのに、寝癖ひとつないって、エルフは髪の毛も精霊に守られているのだろうかw


「目玉焼きとサラダとパンだよぉ!」

「サーヤありがとうzzzはっ」

 喋りながら、寝ようとしてるよフィス!w



「昨日は、腕輪をどれくらい作ったんだ?」

「あはは、アタシは、3つしか作れなかったw

 でもね、フィスさんは凄いよぉ!

 料理は苦手なのに、指先は、凄ぉく器用なんだよぉ!」


 "何か言ったぁぁ??"寝起きのせいなのか、ジトーッとした目つきで、フィスが睨んできたw


「ミサさんは、直接ここに来るって言ってたから、片付けはやっとくよ」

「おっ、おう、ワリーなw

 じゃぁ、フィス、あとは、頼むね」

 "ふわぁぁい"と、気の抜けた返事をいただけた



 俺は、クリスの店に行き、今日の予定のすり合わせをする


・ニールは、昨日のうちに冒険者ギルドに依頼を出しておいたので、イリナとリネンが来たら、エンバラとアキコマへ、エールとお米を仕入れに行く


・タガート、アイトと俺は、ルイスが手配した大工が来たら、馬車の改造と折りたたみカウンターの製作


「よし、みんな!

 世話になってるテイラー紹介の為、頑張ろうぜ!」

「オウ!」

 掛け声と共に、それぞれが自分のする事に向かう



 裏庭で、大工が来るまでの間に改造予定の馬車と、材料などの準備をしていると


「おはようございますぅ」

 と、元気な声が聞こえた


「おはよう!

 イリナは、いつも元気だなぁ!」


「ヒロさんが手引きしてくれたんでしょ?

 ありがとう」

 リネンがお礼を言ってきたが、手を振って、とんでもないと言っておいた


「リネン、話は聞いていると思うけど、クリスが、冒険者の村で期間限定で店を出すんだけど

 よろしく頼むよ!」

「うん、クリスさんには、お世話になってるから、任せて!」


 父とのわだかまりが取れたからか、村に帰れる事が嬉しいらしい

 リネン達は、ニールと連れ立って、早速出発した


 今度は、ルイスが走り寄ってきて


「ヒロ様、先ほど、私の知りうる限りで、最高の大工が、参りましたので、馬車の件宜しくお願いします」


 裏庭に通された男性がこちらに向かって歩いて来る

 よく見ると、昨日、会った気がする・・・


「あれ?肉屋のロイド?」

 と、俺は、声を掛けてしまった


「あはは、よく似てるって言われるけど、ロイドは従兄弟だよ

 俺は、ローエってんだ

 あれ?ロイドを知ってるってこたぁ、もしかして、冒険者のヒロさんか?

 ばぁちゃんの指輪探してくれたって言う?」

「そっ、そうだけど

 俺は、ただ、依頼をこなしただけだって」

 まさか、あのロジーさんのお孫さんに大工もいるとはねw凄いな

 握手した手がゴツいの何の!

 大工の事なんて、何も知からない俺でも、ローエがかなり頑張ってる職人さんだってのは分かる


「いやぁ、ばぁちゃんが、めちゃくちゃ喜んで、もう、何十回も自慢話しをされちまったよ!

 ホント、感謝しかねぇよ

 さぁ、俺は、何をすれば良いんだ?」

「ちょっと、図面を見ながらで良いかな?」


 俺は、図面と馬車を見比べながら、また、小さな木材を使いながら、折りたたみベッドの説明

 折りたたみカウンターの説明をさせてもらった


「ヒロさんよ、こりゃ、かなり斬新だな

 今まで、考えた事もなかったよ

 壁から引っ張り出してベッドにするなんてな、しかも2段だ

 こりゃ腕が鳴るってもんだ」

「おっ、分かってもらえた?

 いいだろ?

 稼働部には、俺が金具を用意するから、それを使ってもらおうと思ってるんだ

 それと、俺とこっちの、タガートとアイトは、仕立てことして遠慮なく使ってくれ!」


 タガートとアイトと挨拶をしてから、ローエと、4人で図面を見つめる


「まずは、荷台から、補強と改造をやってくぜ!」

 ローエの音頭で、俺達は動き出した

(段取り1日目!)



 荷台の改造に没頭していると、メイドのミレイが昼食の準備が出来たと呼びにきた


 テイラー商会の食堂に案内された


 今日は、商会で働く人達も一緒だ

 

 俺とローエは、ロジーさん繋がりもあってか、ザックバランにご飯を食べながら、折りたたみ式のベッドの話をした

 ハシタナイが、箸を使って実演して見せたりしていたら、テイラー商会の人達も、主人であるクリスの一大企画の為か、興味あり気に見ている


「あのぉ、木の板だけだと、寝る時に痛いと思うのですが・・・」

 と、ちょっと離れた所で、ご飯は既に食べ終わり、お茶を飲みながら聞いていた若い子が質問してきた


「いい質問ありがとう!

 だよね、普段は、ベッドの上に藁を強いてシーツを掛けてる感じかな?

 そこでさ、シーツを袋状にして、中に藁を入れちゃえば、ベッドと一緒に畳めちゃうと思うんだよねぇ

 まぁ、たまに干さないと臭くなっちゃうけどね」

「おお!袋状ですか!なら、藁が溢れないですね!」

 俺の回答に、ルイスが歓談を漏らし、"手配します"と、当然の様に制作にあたってくれた


「そうそう、クリスの支店を盛り上げるのに、武具を売るだけじゃなく、武具の手入れを出張で、ライリーにも参加してもらおうと思って、声をかけたんだけど、いい?」

「それは、面白えかもな!

 ダンジョンでは、武具も痛むだろうしな」

 タガートの合いの手もあってかクリスも喜んで了承してくれた


「"革製の腕輪ミサンガ"も、昨日から作り始めてるから、結構な数は、用意できると思うよ

 武具の修繕代は、ライリーと決めてもらって

 革の腕輪の方は、材料費費含めて後で提案するよ」

「わっ分かりました!

 ライリーさんと相談させてもらいます

 それと、ローエさん、馬車はいつ頃完成出来るでしょうか?」

 クリスも、今回の計画が、更に楽しくなってきているようで、食い入るように聞いてきた


「まぁ、ヒロさんの金具次第だけど、3日もあれば、完成させてみせる

 なんか、面白え事に参加させてもらってるみたいだからな、気合い入れるよ

 泊まり込みでも構わねえか?」

「勿論です!

 お部屋や身の回り品は、すぐに用意します!」


 ニールの仕入れの方も、今日出発しているので、馬車の完成と同じくらいで戻って来れることだろう



 昼食後、ローエを中心に、馬車の底面の補強から、上面の箱の設置までは出来た

 四隅の柱は、ちょっと太めにしておいた

 上に載せたいものがあるからねw


 俺は、寝る前に稼働部のピンと平座金をたらふく作っておいた




 翌日(段取り2日目)には、馬車の車内に折りたたみ式の2段ベッドが、両サイドに装備出来た

 昼には、ルイス手配の藁制敷布団?も出来たので、俺達は、一晩寝てみたが、エールを持ち込んで、色んな話しで盛り上がってしまい

 たいして寝れなかったw

 しかし寝心地は問題なかった



 その翌日(段取り3日目)には、外側の片側の側面に、開閉式の屋根を設置し、折りたたみ式のカウンターと合わせれば、かなりガッチリした、店舗が構えられるようにした


 また、簡易シャワー室や、ライリーの為の折りたたみ式の作業台や椅子の制作に着手し始めた


 夕方になってローエが、作業の手を止めて俺に話しかけてきた


「なぁ、ヒロさんよぉ

 俺は、大工一筋でやってきたが、こんなに楽しく作業が出来たのは初めてだよ

 どうせ、しばらく仕事の依頼はねぇし、俺が、何に役立つか分らねぇけど、一緒について行っちゃぁ、邪魔かなぁ?」

「そんな事はないんじゃないかな?向こうでの微調整や、もしかしたら、建物の修繕とかもあるかもしれないから、いいんじゃないかなぁ?

 クリスに聞いてみようか」


 俺はローエを連れ立って、室内にいるクリスの所に出向き、ローエの話をしてみた


「また、目玉的な事が増えそうですね

 うれしいかぎりです!

 ただ、向こうでの窓口がうち(テイラー商会)になってしまい、ローエさんのお名前が霞んでしまうような・・・」

「そんな事は、気にしねぇでください

 なんなら、今後も、クリスさんやルイスさんが窓口ににってもらった方が、資材の手配や顧客の数やら、おいらにとっちゃ、徳な事しかねぇのかなぁと思いましてね」


 キラーンっ!クリスの目が光ったよ!今、絶対光ったよ


「ならば、ここは、パートナーを結ぶしかありませんね!ふふふっ!」


 やばい、クリスは、ただ、パートナーって言いたいだけなんじゃないかな?


「あのさクリス、パートナー、パートナーって、言ってるけど、パートナーになったら、どうなるとか、何をするとかって決めたりしてる?」


 クリスは、目をまんまるにして、口をあんぐりと開けて止まってしまった


 やっぱりクリスは、パートナーって言いたいだけなんだなw


「なぁクリス、パートナーになったらさ

 明確に、生産者の確保、仕事や作業の手間賃の確保、更に提供する時の値段の考慮

 そこをテイラー商会の顔の広さで、お互いが利益の上がる付き合いが構築できるマニュアルを作らないか?」

「まにゅある?ですか?」


 おっと、どうやって言い換えたら良いのかな・・・


「そう、手引き書みたいな感じかな?」

「あぁ、はい、やり方や仕組みを決めるって事ですね」


 おし!流石はクリス、頭の回転が早いね


「そうそう、今、クリスが、どれだけの人をパートナーにしてるか分らないけど、パートナー同士も、利益が上がるような、仕組みをちょっと考えて、やり方、進め方を作ろうよ」

「はい、分かりました

 みんなが、得して、私とヒロさんが幸せになれればいいんですね?」


 ぶっ!

 また、斜め上の回答が来たけど、やる気があるので、頭ごなしには、訂正出来ないなw


「うーんとね、俺とクリスだけじゃなくて、みんなが、幸せになれる仕組みを作ってよ」

「はっ、はい、分かりました

 では、早急にまとめますね

 そして、ローエさん!

 今回、ご同行していただいて、その後は、私共で、仕事を斡旋させてもらう方向性ですすめますね」


 よし、大筋で、クリスの支店を出すぞ大作戦wは、まとまってきたぞ


 何とか、明日で、俺達、馬車組は何とかなりそうだ

 昨夜の寝不足もあるので、今日は、この辺でやめて、俺は、1日ぶりに家に帰った



「おかえりぃ!

 馬車の寝心地はどうだったぁ!

 ご飯あるよぉ!」

「お疲れ様です!

 すいません、遅くまで、お邪魔してます」

 サーヤとミサが出迎えてくれた

 どうやら、フィス達腕輪組も、かなり追い込んでくれているらしい


「ただいま!

 ミサも遅くまでお疲れ様!

 みんなは、ご飯食べたのかな?」

「まだよ

 キリもいいし、食べようかしら」

 おっと、結構いいタイミングで帰って来たみたいだな


 折角なんで、ミサも一緒に晩飯だ


「ベッドは快適だったよ

 ってか、タガート達と色々話してたら、夜更かししちゃってさぁ、かなり寝不足な感じw」

「ははは、男の人でも、おしゃべりしちゃうんだ」

 いやいや、男だって、語り合う時はありますがな!


「腕輪の進み具合はどうかな?」

「けっ、結構進んでます・・・よ・・」


 ミサが俯き加減で答えて来た


 ん?フィスとサーヤも俯いて肩を震わせているぞ!

 どうした?


「はいはい、正直に言います!

 私が足を引っ張ってます!」


 ん?何がどうした?


「実はね、ミサさんが、ちょっとぶきっちょ(不器用)さんでねw」


 サーヤが、ポケットから何かを取り出した


「ミサさんの最初の作品w

 アタシがもらっちゃったw」

「もう、サーヤちゃん、恥ずかしいよ!」


 ぐはっ、革紐の塊だw


「まっ、まぁ、斬新な腕輪?だ、うん・・・

 はははっ、ダメだ、ごめん、笑っちゃった

 でも、ミサにもそういった意外な面があったんだな

 いいじゃんか、形なんて、だって、これでも、精霊は来てくれるんだろ?」

「ふふふっ、ええ、何の問題も無いわよ

 でも、もう、何個も作って、ミサも大分上手になったわよ」


 ミサが顔を真っ赤にして、ポケットから、さっき出来上がったばかりだという腕輪を取り出した


 確かにいびつだが、サーヤが持ってるのに比べたら、全然腕輪の形をしている


「何だ、もう形になってるじゃん!

 じゃぁ、それ、俺が買うよ

 幾らにする?」

「え?こんなの売れないよ

 それに、私、材料費出してないし」


 ミサは、あたふたして、どうしたらいいか困ってる


「ヒロぉ!ミサを虐めないの!

 普通に貰っちゃえばいいんじゃない?」

「ごめんごめん、ついw

 じゃぁ、精霊の加護を貰うね

 ミサ、縛ってくれる」


 ミサは、顔をパァッと明るくして、俺の左手首に腕輪を着けてくれた


「ねぇ!フィスさん!

 エンバラでやってたみたく、やってあげてよ」

「そうね

 ヒロ、腕を伸ばして!」

 俺は、言われるがまま、ミサの隣に座るフィスに腕を伸ばした

 フィスが、腕輪に手を被せて、何かを呟いた


 ふわっと、そよ風が左腕に当たったような感覚があった


「うん、いい感じに風の精霊が反応してくれてるわね

 腕に風を感じる感覚に慣れるまでは、くすぐったいかもね」


 うん、これは、効果が出てる感が味わえて、イイ!イイぞ!


「こりゃイイね

 あとは、値段設定だね

 2日で、どれ位作れたの?」

「驚かないでよぉ

 フィスさんが、めちゃくちゃ早くて、全部で90本はあるよぉ!

 明日で130本は余裕で完成するんじゃないかなぁ」


 おお!これはイイぞ!

 店頭に下げたら目立つ量だな

 技術料は、こっちの金銭価値から考えると・・・


「フィス、腕輪の制作の技術料だけど、1本銅貨4枚ってとこでいいかな?」

「あら、お金貰えるの?

 いいんじゃない?

 なら、130本作ったら、520枚で、3人で割ったら・・・

 あら、1人、銀貨17〜8枚って

 いいわねぇ!」


 "えっ?!"✖️2


「フィスさん、計算がおかしいですよ

 私、全然作れてないし」

「アタシだって、全然だよぉ!」


 2人が、慌ててフィスに苦言を言っているが、フィスは何食わぬ顔で


「何言ってるの?

 3人で作ったんだから、3当分でしょ」

「流石フィス!

 フィスが良ければ、俺もそれがいいと思う

 よし、じゃぁ、明日残り40本目標で・・・

 何なら、もう少し頑張って、みんなの分も作っちゃってよ」


「アタシ頑張る!」

 サーヤも、拳を突き上げる!


「私も、明日は、もっと頑張ります!」

 ミサが、ぐっと拳を握って

 フィスって、時間的な余裕だけでなく、心や懐も大きいんだろうな


「ヒロさん、今日、もう少し頑張りたいのと、明日も1日頑張りたいから、泊まってもいいかなぁ?」

 ミサは、頑張り屋さんなんだな!


「構わないよ!でも、無理は禁物だからね

 じゃぁ、その前に、俺、お風呂を用意してくるから

 サッパリしてからにしなよ!」


「ヤッタァー」✖️3


 ヨシヨシこっちもいい感じだ

 腕輪の単価は、明日までに考えよう!




 (段取り5日目)

 裏庭での馬車の改造は終わり、今は、組み立て式のシャワー室の製作をしている

 冷え冷え箱の要領で箱を作り、馬車の上に固定する

 そこで湯を作り、くり抜いた気を繋ぎ合わせて配管を作る

 シャワーヘッドは、キリで穴を沢山開けたら完成だ


 昼頃には、ドムさんとモナの所から、武具と回復薬等の仕入れも完了した


「なぁ、クリス!

 もし、今日、イリナ達が問題なく到着するとしたら、冒険者の村には、いつ出発するんだ?」

「そうですね

 ニールに1日休みをあげて

 明後日出発でしょうか?」


 うん、いいかもしれない、ならば・・・


「あのさ、昼には、製作は終わるからさ

 今夜、壮行会する?」

「ソウコウカイ?」


 だよねぇ、なんて言ったらいいのかな?


「えっとね、準備のご苦労様と支店の成功と士気を高める為に、みんなで、ここで食事でも、どうかなってさ?」

「!!!!?

 ヒロさん、それ、いいですね!」


 ヨシ!じゃぁ、段取りを始めちゃおう!


 昼を待たずして、簡易シャワーとライリー専用作業台セットも作り終わり

 ローエが、最終確認と言って、馬車と睨めっこをしている


 タガート、アイト、俺は、もう、夜の壮行会の準備に気合いが入る


 昼頃に、ニール達が到着した


「ただいまですぅ」

 と、胸を張ってイリナが入ってきた


「みんなおつかれ!

 あとは、こっちでするから、旅の疲れを癒してよ

 あと、夜は、ここに集合ね」

 と、イリナ達をさそう


 荷車から、米とエールを降ろす

 どうやら、エンバラでは、去年に作ったエールが、まだまだ沢山あったので、かなり仕入れられたらしい


 何故か、その他にもたくさん荷物があった

 エンバラでは、小麦も生産しているようで、村長が、今回のクリスの話しを聞いて、少しでも売り物の種類にと、日持ちのするパンを沢山焼いてくれて、かなり安く提供してくれたらしい

 このパンは、食べる時にもう一度焼けば、柔らかく食べれるらしく、冒険者にはいいんじゃないかと、村長から持ちかけられたらしい


 アキコマの米は、俵2個分くらい仕入れられたそうだ


 俺は、タガートとアイトと3人で、ミランダさんの所で購入した空瓶に玄米を入れ、棒で突っついて精米を始めた


「え?米ってこうやってから使うのか?」

「違うの?精米機とかあるの?」

 タガートがボヤくが、俺は、このくらいしかやり方が、思いつかなかったので、手を止めずに突っついた


 ルイスも、店の若い子に声をかけて同じ事をし始めた

 これは、あとで、精米機を考えないといけないな


「ごめん、みんな、今夜、食べる分もそうだけど、もし、それでみんなに好評を貰えたら、店でも出そうと思うから、頑張って手伝って欲しい!」


 ルイスが、キッチンから空瓶を探して来て、手の空いている男達総出で、精米を始める!


 

 さぁ、あとは、壮行会だ!



 クリスの店の裏庭には、テーブルやイスが用意され、バーベキュー台もある!

 冷えたエールも用意され、食事も、各テーブルに用意された


 ライリーは勿論、モナやドムさんも呼ばれた


 あとは、今回の主役の一言だけだ


「みなさん、私の我儘で、計画した支店の計画だったのですが、ちょっと甘く考えてた気がします

 でも・・・ヒロさんを始め、みなさんの協力で、ここまで凄い準備ができました

 本当にありがとうございます

 今日は、少しだけ羽目を外して欲しいです

 乾杯!」

『カンパーイ』!!!!

 ドムさんとライリーは、先陣切ってエールを煽る

 みんな腹ペコなんで、テーブルの食事に夢中になっている


 よし!この隙に、俺の戦いだぜ!

 俺は、炊き立てのご飯で、塩握りを作っていく

 勿論、三角形にね!


 みんな、エールと食べ物に夢中だったが、俺が20個くらいの塩握りを作ったくらいで、ローエやタガートが、物珍しげに近寄ってきた


「ヒロさんよぉ、呑まずに何やってんだよ!」

「ご飯を丸めて何やってんだよ、食べ物で遊んでたら、親父に怒られるぜ!」


 やっぱり、これは、見た事ないんだな!

 よし、それでいい、ギャップに打ちのめされろ!


「大体、人数分揃ったな!

 いいか、みんな、これは、俺とサーヤの故郷の味だ

 文句は、食ってから言ってくれ!

 美味かったら、クリスの店で、振る舞うか、売るか決めてくれ!」

 と、言いながら、俺が、1番最初に喰らい付いた!


 味見なしで試してみたんだが・・・


 間違いない!

 勝ったな!


 なんだなんだと、みんな寄ってきた、俺の食べてる姿を見て


「あぁ、おにぎりだぁ!」

 と、サーヤが、大人達を掻き分けて飛びついた!


「うまぁい!

 やるじゃんオジサン!」

 それを見た、他のみんなが手を伸ばす!


 全員が、目を丸くして喰っている!


 そりゃそうだろ!


「ヒロさん、これは!?」

「おにぎりって言う、まぁ、手軽なお弁当かな?

 暖かくても、冷めても、また、焼いても食べれる、最高の携帯食だよ!」


「ヒロさん、最高の塩加減だよ!

 ペロッて、食べちゃった」

「ヒロ様、もしよろしければ、作り方をうちのコックに教えていただけないでしょうか?」

 ミサもルイスも、ドストライクだったようだ


 目の前を何かが、駆け抜けたと思ったら、アイトが、両手で塩握りを持って走り去ったw


「コラ、アイト!1つよこせ!」

 タガートが追う!


 よしここは、ルイスのコックに任せよう!


 次は、ロイドに頼んでおいた・・・・燻製肉だ!

 我儘言って、作ってもらった

 それと、なんとか八百屋で見つけた、長ネギのような野菜だ

 色々購入して、生でかじってみたが、結局見た目が似てる野菜が味も似ていたと言うねw


 燻製肉と野菜を小さくみじん切りにする

 鍋を強火で温めて、油でを敷いて初めに燻製肉を塩で炒める!

 少し火が通ったら、1度出す!

 今度は、鍋に油を敷いて、卵を1つ2つ3つと割って、かき混ぜる

 そこへご飯をドーン!と、入れて、炒める

 すかさず、みじん切りした野菜とさっき炒めた燻製肉を入れて炒める!

 味付けは、塩しかないけど気にしない

 火が通ってパラパラになったら、塩チャーハンの出来上がり!


「米の2品目だ!さぁ、喰ってくれ!」

 盛り付けは、さっきから、俺の料理を見ていた、若い子にに任せる


 俺は、みんなが食べてるところを黙って見る

 みんな笑顔だ!


「何コレ!

 美味しい!お肉が香ばしくて、しっかり味が付いてる」

 リネンも喜んでくれている


「オマエさん、冒険者より、こっちのが向いてるんじゃねえのか?」

 エールばかり呑んでいると思われたドムさんが、髭にご飯粒を付けて、マジ顔で言ってきた


「あら、結構、あっさりね」

 フィスも、絶賛だ


「他にも、食べたいですぅ」

 イリナの催促に、俺は、エンバラのパンを軽く炙り、燻製肉を薄く切り塩を軽く降り、葉野菜と一緒に挟んで、ホットサンドの出来上がり!


 受け取ったイリナはひと口食べて、鎧をガッシャガッシャ言わせながら飛び跳ねて喜んでいる!


 ライリーは、右手にエール、左手にホットサンドの二刀流だ


「クリス、おにぎりは、作り置きして、俺のバッグに入れておけば、間違いなく最後まで日持ちするけど

 店で利用出来そうかな」

「ひっ、ヒロさん、出来るも何も、この反響を見たら、失敗が想像出来ないです

 それと、そろそろ、お米を使うのをやめないと、店で出す分が無くなります」

 ちょっ!まっ!


 お米の使用を俺が止めようとしたら、クリス以外の全員からブーイングの嵐があり、結局、心行くまで、お米を堪能してもらった


 腹が膨れれば、笑顔も勝手に出てくる


 次の日、全員が米の精米で、腕がパンパンになる事なんて、誰も予想もせずに

 クリスの支店を出すぞ大作戦の壮行会は、しばらく続くのであった・・・

 いつも読んでいただいてありがとうございます

 今回は、クリスの事業拡大に主人公が協力して、のめり込んでしまうお話でした

 投稿までに時間がかかってしまいました

 語彙力、文章力の低さに痛感されました

 次回も、間隔が空いてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします

 ありがとうございました

 

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