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異世界で神(娘)と暮らし始めて嫁探し?  作者: 超七玉
サーヤ冒険者になる、ヒロ能力に目覚める
23/47

23、エルフとギルマスの別れ、そして・・・

 いつも読んでいただきありがとうございます

 前回の続きの石化されたウルフ「フィス」と、初代ギルドマスターのお話しとなります

 よろしくお願いします

23、エルフとギルマスの別れ、そして・・・


 その日は朝から、各方面からの商人やら移住者やら、新たな冒険者達を含めてかなりの人数が、ライの街(まだ、村に毛が生えた程度w)に押し寄せた


 ライオネルと共周りだけでは、手が足らず、冒険者ギルド側からも人手を出して対応にあたっていた


 昼を少し過ぎた頃には、少し落ち着いて来た、そんな時だった


「山の麓に動きあり!

 モンスターの来襲に備えろ!」


 櫓に設置した、鐘が豪快に鳴らされた!


「くそっ!休憩もままならねぇな!

 規模は、どんな感じだ?」

 櫓に登った俺は、ベテラン冒険者に尋ねた


「あの土煙からすると・・・・

 30は、下らねぇかもな

 今日は、いつもより人の動きが多かったから、刺激されたのかもな

 それに、1番後ろ・・・結構デカいぞ」

 ベテラン冒険者が指差す方を見ると、確かに何か変な動きをするデカいのがいるように思われた


「今、動けるのは何人だ?」

「そうだな・・・・アンタら主力4人と、警護から6人、商人と一緒に戻ってきた奴らを合わせると・・・

 25人ってとこか?」

 まぁ、人数的にはイケそうな気がするが、1番後ろが気になるな・・・


「取り敢えず、動ける冒険者を全員集めてくれ、俺達も準備する!」

「了解任せろ!」

 ベテラン冒険者が梯子を降りた後、俺は、もう一度、モンスターの最後尾を睨んだ・・・


「もしかして、あれが今までの元凶なのか・・・」




「住人達は、北側に避難させたわ」

「弓と矢も、かき集めてきたよ」

 フィスとエイダンが、準備が整った事を告げてきた


「モンスターは、真っ直ぐこっちに向かってきやすぜ!

 大体30!

 見た感じ、爬虫類のような感じですぜギルマス!」

 交代した遠目の効く冒険者が最新情報を報告してくれた


 珍しいな?爬虫類となると、毒?・・・痺れ?・・・腐敗、腐食って感じなのかな?


「爬虫類は毒が考えられるから、盾持ちは必ず前に!

 回復系は、前に出るなよ!

 回復薬、解毒剤は、必ず携帯しろよ!

 誰でもいい、1人、ギルド払いで、予備の為に10個ずつ商人の所に交渉に行ってくれ!」

「じゃあ、俺が行ってくる」

 と、足に自信がある者が走り出した


「フレディ!最後尾にいるのは、多分、バジリスクよ!」

 バジリスク?聞いた事あるような無いような、多分、蛇のデカいヤツかな?


 走り寄ってきたフィスが、表情を変えずに付け加える


「実は、100年くらい前に森にも迷い込んできた事があるわ

 口から、毒の液体と石化の液体を出すの、強いわよ!」

 石化だと?神話の世界の話しじゃないのか?

 そんな事、戦う前に言ったら、みんなビビっちまう・・・どうする・・・


「フレディ!南から馬車が1台くるわ

 バジリスクと何匹かが、そっちに方向を変えたわよ!」

 やばい、せっかくここまでライが築いた村が、モンスターの襲来で犠牲者が出たなんて、変な噂が広がったら大変だぞ!


「よし!後ろのデカいのは、俺達の食費にしてやるぜ!

 2チームついて来てくれ

 あとは、ここで迎え撃ってくれ!

 くれぐれも、毒に注意しろ!

 飛ばしてくるかもしれないし、噛まれたりするなよ!」

 残す防衛の方は、ベテラン冒険者に任せて、俺は、馬車に向かって走り出した

 エイダンとジェフ、それとフィスも走り出す

 その後ろを盾持ちがいる2チーム6人がついて来る


「フィス!矢でアイツをこっちに向けられないか?」

 俺は、バジリスクの強さを把握していなかったが、馬車が狙われるよりは、マシだと思いフィスに叫んだ


「距離は・・・ギリってところね、アイツは強いわよッ!覚悟してよ!」


 ヒュンッ!ーーーーーーーーーーーーーーー→ グサッ!


 風の精霊のお陰か、フィスの腕なのか、狙い違わず、バジリスクの右目に突き刺さる!


 バジリスクは怒りの咆哮ほうこうと共にコチラにきびすを返した!

 "シャァァァァァッ!と言う、威嚇と共に首の部分を広げてコチラに迫ってくる

 大トガゲのような奴らも後ろに従ってきたが、1匹だけが、馬車の方に向かった


「まずいよ!」

 エイダンが叫ぶ!


「させないわよ!」

 今度は、3本の矢を一気に放った


 ホントにエルフの矢は凄い!

 風の精霊のちからが、自然と味方についてくれるらしく、射った者の意のままに飛んでいく!


グサッ  グサッ  グサッ

 ↓ ↓ ↓

 頭   首    胴


 仕留めた!


 仲間なのか、手下なのか分からないが、オオトカゲを仕留められて、一瞬動きを止めたバジリスクが、フィスを睨むように威嚇しながらゆっくり近寄ってくる


「私が引き付けておくから、周りのやつをお願いね」

 ウィンクしながら、フィスが横に飛んだ!

 さっきまでフィスがいた所に紫の液体が飛んできた

 ジュッ!と音がして白い煙が出た!

 毒か?


 と、見とれてる場合じゃない、オオトカゲ共を始末しないといけない


 オオトカゲと対峙した事はないが、フィスが1人でバジリスクを引き付けているため、ゆっくりはしていられない


 オオトカゲの大きさは、2mくらいで、そんなに動きが早いわけじゃなさそうだ


 1匹にエイダンがファイヤボールをブチ当てる!


 周りのオオトカゲが怯んだ隙に、俺はその中の1匹の顔面を剣で横に にぐ!


 ジェフが、渾身の右拳をブチ込むが、怯まない、そこへ尻尾が横からムチのように飛んでくるが、後ろに飛び去る!

 行儀の悪い尻尾は、俺が根本から叩っ斬る!


 血を流すオオトカゲに他のオオトカゲが噛み付く!


 どうやら、共喰いもあるらしい


 機を逃さず、俺達は畳み掛ける


 オオトカゲは、始末した


 バジリスクの方を見ると、フィスが、軽やかに全ての攻撃を避けながら、矢を射ている


 バジリスクは、鎌首かまくびをもたげた状態で、高さは3mくらいか?

 しかし胴体は太い部分が、4mくらいで急に細くなって尻尾らしき物がある

 なんか、ツチノコみたいだな?


 バジリスクの左右には、盾持ちが、盾を構えながら、牽制している


 バジリスクの顔の周りには、無数の矢が刺さっているが、皮が厚いのか、致命傷には至っていないようだ


 俺達もバジリスクに対峙する

 しかし、狙いをフィスに定めているのか、俺達には目もくれない


 俺達が時間を稼げたので、やっと馬車が俺達の後ろに差し掛かろうとしている、その時だった


 バジリスクが、威嚇の咆哮を挙げた


 バジリスクの威嚇で、馬車を引く馬の1頭が、立ち上がり暴れてしまい、馬車が大きく揺れた!

 荷台の中に隠れていた子供が振り落とされる!


 俺達と対峙していたバジリスクの視線が、その子の方に向いた!

 ヤバい!と思い、俺はその子の元に走った!

 背中を痛がる子供に近寄る


「大丈夫だ!もうちょっとの我慢だ!」

 言いながら振り返ると、すでにバジリスクは、何かを吐こうと体をのけ反らせ口を大きく開けている!


「毒かっ?石化か?

 くそっどうする?!」


 子供を脇に抱えたまま、避けれるか、ダメ元で一発切り込むか、悩んだ時だった


 バジリスクと俺の間にフィスが立ちはだかる!


「そうは、させないわよ!」

「フィス!何やってる!」


 バジリスクの口の奥の2つの穴の片方から、鼠色の液体が噴射された!


 液体は、フィスの全身に降りかかる!


「今よ!」


 バジリスクの後方から、エイダンが特大のファイアーボールを放つ!


 爬虫類の皮と肉の焼ける匂いが鼻をつく、そして、物凄い断末魔をバジリスクが叫ぶ


 この機は逃せない!


 俺は、剣を握る手にちからを込めて、一気に間合いを詰める!


 バジリスクは、背中の痛みでのけ反り天に向けて大口を開けている


 俺は、勢いそのままに地面を蹴る!


 剣を上段に構え、振り下ろす


 俺の殺気に気付いたバジリスクが顔をこちらに向けた

 それがバジリスクの運の尽きだろう

 俺の剣は、バジリスクの脳天にくらい込む!

 そのまま全体重を乗せて振り抜く!

 バジリスクの頭は自身の先割れの舌のように、左右に裂けた!

 

 ちからなく地面に倒れたバジリスクに冒険者達が、トドメを刺しに行く


 俺は、フィスの元に駆け寄る

 しかし、そこには、両手を広げたフィスが立っているのだが、すでに石と化していた・・・


 石と化した彼女の後ろでは、荷台から落ちた少年が、うずくまって泣いていた・・・


 俺は、フィスに近寄る


「なんで、俺なんかの為に・・・バカヤロウ・・・

 エルフが人間より先に行っちまうなんて・・・大バカヤロウ・・・

 まだまだ、これからだったのに・・・

 街だって・・・俺達だって・・・

 これからだったんじゃねぇのかよ・・・」



 ジェフが駆け寄って、何かしらの奇跡を何度も試したが、ジェフには、まだ、フィスを元に戻す奇跡は起こせなかった・・・


 エイダンは、だらしなく、立ち尽くす俺の代わりに、少年と、馬車の主人を介抱してくれた


 

「なんてこった!フィス嬢!

 ギルマス!あんたは大丈夫なのか?」

 ベテラン冒険者の大声で、俺は、やっと、現世に呼び戻されたような感じがした


「あっ、あぁ、俺は大丈夫だ

 でも、俺の不甲斐ないせいで、フィスをこんな目にしちまった

 みんな、申し訳ない」

 村に向かったモンスターも退治され、異変に気付いて、みんなが駆け寄って来ていた


「フィス・・・・!」

 ライオネルが絶句していた


「戦闘に入る前に、フィスが言っていたんだ

 100年前にエルフの森にもバジリスクが迷い込んだ事があるって

 フィスは、ただ強いとしか言わなかったが、多分、結構被害が出たんじゃないかな

 だから、1人で引き付けたんだと思う

 俺達が、未熟なもんだから・・・」

「そうかもね、フィスが1番強かったもんね」

 エイダンも同意してくれた


「ジェフ!ここから、ライの家までの歩数を調べてくれ

 それとライ!フィスはここにこのまま埋めていいか?

 石化を解く手段を手に入れるまで、隠しておきたい」

「なんでだ?村を守った英雄だぞ!

 なんで埋めちまうんだ!

 フィスが可哀想だろぅが!」

 もっともだ、でも、フィスは、俺の記憶が正してければ、エルフの王族で、エルフの森から逃げ出して来たはずだ、こんな事が、エルフに知れたら揉め事の種に成りかねない


「実はな・・・」

 俺は、フィスと出会った頃の事をみんなに話した

 みんな、普通に接していたので、フィスの素性を聞いてびっくりしていた

 ジェフもそうだった!と思い出したようにびっくりしていた


「そうだったのか、分かった、目印を付けて、もしここまで街が大きくなっても、分かるようにしよう

 そして、絶対、石化を解こう!」

 "ありがとう"と答え、少し落ち着いた俺は、戦闘の後片付けと警護の配置をした


 そして、ギルドの事をエイダン達に任せ、俺は、石と化したフィスの隣に穴を掘り始めた・・・



「1人で背負うなよな」

 ライオネルがシャベルを持って近づいて来た


「そうですよ!

 エイダンも来たがっていましたが、くじ引きで私が来ました」

 ジェフも来てくれた


「そうだぜ!俺らが不甲斐なかったのがいけねぇんだ」

「石化の解き方は、みんなで探しましょうぜギルマス」

「そして、早く元気なフィスちゃんに復活してもらいましょうや」

 手の空いた冒険者達が、手伝いに来てくれた




・・・・数刻後・・・・


 フィスを隠す為の穴も掘れた頃合い、何故か、冒険者や顔見知りの商人などが、集まってくれた

 そんな人々の中には、フィスが身を挺して守った少年もいた


 俺は、少年に近寄って、目線を合わせた

「来てくれたのか?ありがとうな

 さっきは、取り乱して声も掛けられなくてごめんな

 俺は、フレディ、彼女は、フィスだ、覚えておいてあげてくれ」

「うん!

 お兄ちゃんとお姉ちゃんのおかげで、父ちゃんと俺は助かったんだ

 だから、お姉ちゃんにお礼を言いに来たんだ」


 そうだ!そうなんだよ!

 フィスは、俺の為!だけじゃなく、この少年の事も身を挺して守ったんだ

 いや、この村を守ったんだよな


 なんだか、フィスに後ろめたい気持ちがあったが、今は、フィスがこの村を守った事に仲間として誇らしくも思う


「おい、フレディ、せっかくみんなが集まってくれたんだ

 言い方は、悪いが、派手に隠そうぜ!

 それに俺は、決めた!

 フィスの石化を解くのはいつになるか分からねぇが、俺達が絶対忘れねぇように、町の名前を【ライフィス】にしようと思う!」

『おおおぉぉぉ!』

 歓声が上がる!


「ライフィス・・・いい名前ですね」

 ジェフが普段見せない笑顔で言った


「ああ、それなら忘れられねぇな!

 ありがとうライ!」

 俺は、ライに感謝した


『ライフィスバンザイ!』

『ライフィスバンザイ!』大合唱だ


 いつのまにか、誰が持って来たのか、酒や果実水が振り回れ、フィスを囲んでしばらくの間盛り上がった!


「お兄ちゃん、俺も冒険者になって、お姉ちゃんを治す方法探したい!

 うんうん、探す!」

「マジか?オヤジさんの仕事は、いいのか?」

 多分、もう親とは話したんだろう、後ろで父親も笑顔でお辞儀をしている


「仕方ねぇな!ギルドマスター直々に鍛えてやるかぁ?

 名前は、なんで言うんだ?」

「ダリス!ダリス・テイラー!

 絶対、俺が、お姉ちゃんを助ける!」

 俺は、ダリスを肩車して、冒険者仲間に紹介して回った


 フィス、これでいいか?

 ぜってぇ、石化を解いてみせるから、しばらく待っててくれよな


 空が、オレンジ色になり、みんなが飲み疲れて来た頃、ゆっくりとフィスを土の中に隠した・・・




・・・・50年後・・・・


 俺は、ここ数週間、体調を崩して寝たきりだ

 窓から見える景色と天井を毎日眺めているが、考える事はフィスの石化を解けなかった事ばかりだ


 俺は、あの後も、ギルドマスターを続けて、教会から来た受付嬢と出来ちゃった婚をしちまってな

 その時の倅が、俺の後を継いで冒険者になって、家庭を持ったと同時にギルドマスターを譲ったよ

 孫も出来て、今は、ギルドマスターになる為に冒険者で修行中だよ

 

 常日頃からフィスの石化の事は話していて、うちのギルドの3箇条は


・フィスの石化を絶対解く事!

・フィスの石化が解けるまでは、ギルドマスターはうちの家系で継いでいく事!

・絶対冒険者を食いっぱぐれさせない事!


 これだけ守れば、何をやってくれても構わないと思ってる


 ライオネルは、とうとうここを街にしちまったよ

 フィスを隠した所まで後少しの所まで街を拡張しやがったよ!

 ライオネルが掲げた、種族を問わず誰でも住める街!は、結構叶ってるな!

 でも、エルフが少ないように思えるのは気のせいかな・・・

 街の代表も俺と同じく倅に譲ったが、今も色々口を出してるみたいだなw


 ジェフは、あの後しばらくして、先に拡張された北地区に教会を建てやがった!

 至る所から、お布施と言いながら、ぼったくった金で建てた事は、誰にも話さず、墓場に持って行ってやるとしよう!

 しかし、いまだに石化を解く奇跡ば覚えられていない、これから教会を大きくして、石化を解く奇跡が行使出来る人材を集めて欲しいよ

 そして今は、孤児院を作り始めてると、こないだ会った時、エールを飲みながら言っていたな


 エイダンは西地区に、ライオネルと協力して、魔術学院かなんかを作って、学院長と教師で頑張っていたが、2年前に先に旅立っちまったよ

 まっ、気の強い娘が学院長を継いだから、あっちで安心してんじゃねぇかなぁ

 まぁ、凄い魔法使いを育ててもらって有能な冒険者を生み出して、石化を解くアイテムを見つけてきて欲しいよ


 俺は、あの後、5日と開けず、フィスを隠した場所に足を運んだが、本当に申し訳ない、石化を解けなかった


 いつか、出来ればうちの親族で達成して欲しいと思うが、誰でもいいから、フィスの石化を解いてくれたらありがたい

 すまない、先にエイダンに会いに行くよ


「じゃぁな、フィス・・・」



 フィスが隠されている場所には、目印に、プラムのような実がなる木が植えられている


 その枝に、風の精霊の悪戯いたずらか、少し強めの風が吹き、枝を揺らした

 いかがでしたでしょうか?

 次回からは,元の(今のライフィス)話しに戻ります

 これからも、よろしくお願いします

 ありがとうございました

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