20、家を手に入れて飲みに行きました
20、家を手に入れて飲みに行きました
今、俺とサーヤは、あまりの驚きで、空いた口が塞がらなくなってます!
昨日、宿屋に帰って、サーヤと晩御飯を堪能して部屋に戻ろうとしたら、クリスが話があると受付さんに伝言を教えてもらったので、一晩明けて、クリスに所に向かったんだ
「もう、何処に行ってたんですかぁ!
新居の段取りは、終わってますよ!」
「ええ!??!」1回目!
ええっと、カミラさんの依頼と採取の依頼で・・・・・5日か、6日くらいしか街を離れてないのに、新居の段取り???が終わってるってぇ!
クリスに言われるがまま、ついて行く事数分、中区には、良さそうな物件が無かったたらしく、南外周区、中区との中間道路沿い、リリスのお店の4軒西に空き店舗があって、そこが格安物件だったんで、即買い?したそうなんだ
道路沿いに店舗軒家屋があり、店舗の西側には、荷車も通れるような入口、家屋の南側は、リリスの家よりは小さいが、十分な大きさの庭があり、倉庫に納屋まである
土地の西側には、南外周区の中通りに繋がる道もあり、非常にいい場所だ
でも、値段が、金貨200枚とめちゃくちゃ安かったとの事、聞けば、ここに店を構えると、2ヶ月と持たなく閉店するらしく、いわゆる、いわく付き物件なのだそうだ
クリスが、ヒロさんなら大丈夫と、即購入したらしく、俺の支払いはいつでもいいと言うのだが・・・
「サーヤ、俺達は、狐につままれてるのか?」
「分かんない!こんな大きいお家に住むの?」
俺とサーヤは、家(店)の前で、放心状態になっていた
「うちにあった、使っていない調度品を運び込んでありますので、もう、今日からでも住めますからね!
2階に部屋が結構あったので、私の部屋も確保しておきました」
「ええええ?のえ?」2回目!
なんなんだ?クリスくん!もう住める?ってのは、100歩譲って、段取りありがとうだけど
クリスの部屋もある?なんのこっちゃ?そんなに、鼻息荒く言われても、意味が分からないよ
「ヒロさんと私は、パートナーですので、一緒に住んでもいいかなぁと思いまして・・・」
と、話していた途中で、ルイスがやって来て
「何を言っているのですか?
テイラー商会の主人が、自分の家に住まなくてどうするんですか?
さぁ、仕事に戻りますよ!」
と、無表情でクリスを連れ帰って行く
「ルイスさん!お金は、鉱石で払ってもいいかなぁ?」
ルイスは、振り向かずに、左手でグーサインをしてくれた
しかし、参ったな、こんな大きな家、しかも、店付きって、俺は、何の商売をすればいいんだよ
「クリスさんって、オジサンの事、大分好きだよね?
一緒に住もうとまでするなんて・・・」
サーヤくん、いきなり何を言い出すのかね?
「んな訳無いだろ?
多分、まだ、ゴブリンから、俺が助けたって、恩を感じてくれてるだけだよ
それより、ここで、住むとしても、まず、家を見て、宿屋の荷物を持って来て
家代を払って、足りない物を揃えないとな」
「そうだね、まずは、家の中見てみようよ」
と言う事で、家の中を探検だ
1階は、北側(道路側)に店舗、南側に、階段を挟んで、台所兼ダイニング
食器棚には、既に食器が並べられていた
釜のある壁には、調理器具がぶら下がっている
風呂とトイレも、ちゃんとある
後で、俺も水を魔力で温められないかチャレンジしてみよう
2階は、何と部屋が6個もあるぞ!
「おいおい、サーヤと俺と、なぜかクリスの部屋って、3部屋並んでドアに表札があるぞ、しかも、ベッドまで使える状態だよ
これって、宿屋として部屋を貸せるんじゃないか?」
「凄い、ホントだ、サーヤの部屋もベッドがもう使えるぅ!
それに、私達の部屋は、南向きで、日当たりいいよね
オジサン!
ちょっと、クリスさんの部屋覗いてみない?」
なぜか、ちゃんとノックして、そろぉり、ドアを開けてみた
「ええええええ?えっのえ?」3回目
今、俺とサーヤは、あまりの驚きで、空いた口が塞がらなくなってます!(冒頭のシーンは、ここねw)
ベッドは超豪華で、なぜか枕が2つ並んでいる・・・
オープンクローゼットには、夜のお店で頑張るお姉様方でも遠慮するようなデーハーでシースルーのような服が、何着かぶら下がってる
窓の前には、オサレなテーブル
サイドボード(って表現分かるかなぁ?)には、綺麗なティーセットなどの食器がズラリ
ヤバイ!マジで、ここに住むつもりだったんだ!
気合いの入り方に、俺とサーヤは、何も見なかったと、そぉっとドアを閉めた
「うっ、裏庭でも見に行こうか?」(俺)
「そっ、そだねw」(サーヤ)
無言で、階段を降りて、裏庭に出てみたら、やっぱり広かった
家の面積よりかなりでかい!
こりゃ、家庭菜園が、相当できるぞ、井戸もあるし、倉庫?物置もあるし、薪もふんだんに用意された薪置き場もある
納屋があるから、動物?も飼えるぞ!
「納屋?あるけど、シロは、家の中で飼いたいよ!」
「勿論!シロは、サーヤと同部屋だな」
「ワン!」
シロが、うれしく吠えた
俺は、庭を眺めながら、何処をどう使うか悩んだが、まだ、イメージが湧かなかった
一応、一通り見て回ったが、必要な物は、食材くらいだろうか?
宿屋では、外食で済ましていたが、家での生活となると、外食ばかりとも言えないなぁ
ドムさんのところに所にも行きたいし
「必要なのは食材くらいだな
ちょっとドムさんの所にも行こうと思うけど、サーヤはどうする?」
あえて、サーヤにどうするか決めさせようと思った、まぁ、神だし、やる事ありそうだしね
「なら、そこの洗い場で、洗濯しちゃおうかな?
石鹸あるかな?
それと、オジサンも洗濯物あったら、一緒に洗ってあげるよ」
「えええええええ?いいの」4回目w
サーヤの気遣いに目を丸くしてしまった
「何よぉ!嫌なら、いいんだけどぉ(怒)」
ヤバイ、神を怒らせちゃダメだ!
"よろしくお願いします"と、お願いした
「帰りに、食材とか、かっくて来るよ」
と、俺は、新居を出た!
通りすがりに、カイリとリリスに近くに越して来た事を伝えると
「あぁ、クリスが張り切って段取りしていたよ
一緒に住むのかい?」
と、冷やかされた
「何か、必要な物がありましたら、何なりとお申し付けください!」
カイリには、優しく声を掛けられた
ドムさんの所に着くなり
「ヒロさん!待ってたよぉ!
鞘が出来てるよ!」
と、ライリーが、"待ちかねた"と前のめりに言ってきた
カウンターに置かれた、ナイフは、どう見ても、カッコいいのが2つと可愛らしいのが2つ、それとかっこいいけど可愛らしいのが1つに、分けられているよつに思えた
「なんか、鞘が色とりどりだね」
「贈り物かなぁって思ったんだけど、違った?」
"ご名答!"その通り、タガートやイリナ達にあげようと思ってたんだよねぇ
「うん、ちょっと、こっちで出来た友人達にあげようかと」
「タガートやイリナ達でしょ?
どんな鞘にするか悩んだ時に、ヒロさんの事をオヤジに聞いてたら、本数的にも、そうかなぁと思って、5人をイメージして作ったんだぁ
どう?」
"最高だよ!"申し分ないですよライリー!
「でも、サーヤの分は無いの?」
「あぁ、サーヤと暮らす前に作ったからね
サーヤにはコレを作ったんで、柄と鞘を作って欲しいんだけど」
と、三徳包丁を想像して作ったナイフをテーブルに置いた
「おぉ、包丁か?
どれ、見せてみろ」
ドムさんが、興味を持ってきた
「ほぉ、中々面白え形だな
ミスリルで、薄目にあつらったのか?
使い勝手が良さそうだな
これをあの娘にか?」
「そう、戦闘はしたくないが、捌くのを覚えたがっていたからね
ナイフより、包丁の方がいいかなぁって思ってね」
"ほぉ"と、感心してくれた
「刃入れは、ワシがさせてもらうぞ
鞘は、可愛く作ってやってくれ!」
「分かった!任せて」
と、作業分担が決まったようだ
「鞘は、木がいいな
それと、折角だから、鞘には、この辺の石も使ってよ」
俺は、マジックバッグから、赤や緑や白やらの小指の爪くらいの石をジャラっと、テーブルに置いた
「うわぁ、どれも、雑に扱う石じゃないのに・・・
余ったら・・・」
「あげるよ
それと、料金は、言い値で払うからね」
"よっしゃ!やる気出てきたぁ!"と、腕をぐるぐる回したライリー
「あっ、ドムさん!
例の能力が、昼も使えるようになったよ」
「なぁぁにぃぃぃぃぃ!」
と、包丁片手に俺に詰め寄って来た
場所をテーブルに移して、俺は、間鉱石(紫)で、またスプーンを作ってみせた
驚きながら、スプーンを穴があくほど見ているドムさんを見ながら俺は考えていた
寝ている時に作る?出来る品物は、想像した通りの物が形として成形されるが
実際に手で作ろうとすると、俺のセンスが無いのか、複雑な物や、真っ直ぐな物が、上手く作れない
スプーンをテーブルに置いたドムさんにそのことを話すと
「はははっ、お前さんが不器用なだけなんだろ?
そこまで、完璧に出来ちまったら、本当にワシの立場がなくなるわい!
そーだのぉ、間鉱石やミスリルを手で練れるんなら、型なんかに入れて形を作ってもええかもな」
おお!鍛造か!
鍛造なら、高校で習ったぞ!
「ドムさんそれいただきだよ!
よしドムさん、こういう道具作れないかな?」
俺は、彫刻刀のような物を作れないか、相談してみた
「なんだ、大工道具じゃろ?
そんな物、簡単に作れるわ
それで、何を作るんだ?」
「木で、型を作って、色々量産出来ないかと思ってね」
"おお!"と、叫ぶこの時のドムさんと、俺の顔は、悪徳商人のような顔だったと思う
「ってぇ事は、俺が今まで作りたくても、手間や時間、材料を無駄に使うからと諦めてた物も、ある程度オマエさんが作って俺が仕上げられるっちゅう事だの?」
「って事になるね!」
ドムさんの魂に火が着いたらしく、しばらく、あれやこれやと、作りたい物を昼飯も食べずに語り合ってしまった
「おい、オマエさん、ワシは、今までで、1番、こう、何かをしたい!って気持ちになって来たぞ!
食っていくのに始めた鍛冶屋だったが、こんな気持ちは初めてだ
おい、今日は、飲みに行こうじゃねぇか!」
「ええええ?えのえのえええ?」5回目w
まさかのこっちに来て、初めての飲みの誘いだよ!
俺は、今日、買い出しをしなきゃいけない事と、飲みに行くなら、ローズさんの店に行かないかを話したら
「おい、ライリー!
今日は、ワシとヒロの新たなる出発の記念に飲みに行くぞ!
お前も行くか?」
「え?え?飲みに行くの?
行く!行く!行くに決まってるよ!」
何と、ライリーも行くなら、サーヤも声を掛けてみるか?
と、いう事で、うちの場所を教えたんで、夕方、うちに集合になった
俺は、ミランダさんの店に寄り、石鹸やタオルなどの日用品を買い込む
ミランダさんに八百屋と肉屋を聞いて、ちょっと出来合いと、食材を買っていく
クリスの店により、ルイスさんに、家の代金を鉱石払いをして、換金も済まして、今日の飲み代はバッチリだ!
家に帰ると、サーヤは昼寝をしていた
台所の釜戸に火を入れ鍋を置く、この時間からなら、ゆっくり調理できるだろう
火の調節は難しいが、薪を少なめにすればいいだろう
今日は、牛乳鍋にしてみようかな?
ちょっと塩を多めに入れたら、味の調整効きそうだし
そうだ、その間に風呂の水を温められるかチャレンジしよう
風呂に水を張り、俺は右手を湯船に入れて、目を瞑り集中する
手に集めた魔力で、水を温めるイメージを念じた・・・・
最初は、火をイメージしたが、水で消されるイメージになってしまう
次は、鍋で水を温めるイメージ、あの、鍋底から気泡が上がるシーンを想像しながら集中した・・・・
おっ!あったまってきた!
出来る出来るぞ!
冷めてしまう事も考えて、少し厚めになるまで俺は温め続けた・・・
出来ちまったよ!
やれば出来るもんだ!まさか俺って、天才魔術師の素質があるんじゃね?
調子に乗って、今度は手のひらで、炎を出そうとしてみたんだけど、まったく反応ありませんでした、トホホ
鍋が気になり、台所に戻ると、サーヤが、鍋を混ぜていた
「もお、火をかけっぱなしで、離れちゃダメじゃんか!」
うげ!怒られた!神は怒らせちゃイカン!
「あっわりいわりい!
ありがとな
でも、聞いてくれよ、俺でも、風呂を沸かせたよ!」
「え?ホント?やった!
毎日、お風呂入れちゃうじゃん!」
やっぱり、女子は、お風呂が好きなのかな?
「あぁ、それと、ご飯の後に、鍛冶屋のドムさんとライリーと飲みに行くんだけど、一緒に行くか?」
・・・・
「私、未成年なんだけど!」
嘘つけよ、神だろ?何年、神をやってんだっけか?
何百年とかじゃねぇのかよ!
「そっそうなんだ?
別に、元の世界でもねぇし
飲まなきゃいいんじゃねぇの?」
あれ?そういえば、何で俺は、サーヤに対して、最初から地元言葉と言うか、素の言葉使いなんだろ?
元の姿を知られてるって気持ちからかな?
まっ、相手は神だから、注意されたら直そう!
「ったくぅ、仕方ないなぁ
誰かが、監視しないとやらかしそうだから、一緒に行ってあげちゃおう!」
ってか、なんか、ワクワクしてないか?
「ねぇ、さっき、サーヤの部屋を確認してたらさ、多分クリスさんのおさがりだと思うんだけど、洋服が、いいいいいっぱいあったんだよ!
どうしよう、ちゃんとあとでお礼言いに行くから、着ちゃってもいいよね?」
「勿論だろ?
そう言うのは、遠慮したら逆に失礼だぞ!」
"やったぁ"と左手を挙げて、喜びの舞いを踊りながら、鍋をかき混ぜ始めた
ホンット、中身が子供の神様だよなw
ちょっと早めに夕食を済ませ、たいして汗はかいてないが、今日は、驚いてばかりで変な汗wをかきすぎたから、風呂に入り
出かける格好で、店舗の方?の真ん中にテーブルを一つ置き、そこでお茶を飲みながらドム達を待つ事にした
「オジサン、ここで何をする予定?」
「何がいいかなぁ?」
ドムさんと一緒に作るであろう物を売るか・・・
依頼で手に入れた食材で、飲食か・・・
何かの技能を伝承する、道場とかコミュニティかぁ?・・・
いやいや、依頼を受けたいから、店にずっといられないしなぁ
「まぁ、ここの使い道は、おいおい考えるよ」
そんな事を話していたら
「うぃぃぃぃ!
随分大層な家に住みやがったなぁ」
すでに、間違いなく、酔ってるドムさんとライリーが、ドアを壊す勢いで入って来た
「ヒロさぁぁん、今日は、ガッツリ行くよぉ!」
「らっ、ライリーさんとドムさんが肩組んで歩いてるw」
どこぞのお笑い芸人の酔っ払いコントみたくなってるぞw
「ドアが壊れるがな!」
って、ノリで突っ込んじゃったよw
「さぁ、じゃあ、以前依頼で知り合ったローズさんのお店に行こう」
「おぉ!」✖️2
「鍵ヨシ!」サーヤ!
4人で、家の脇の道から、中通りに出て、とりあえず右に少し歩いたら、
バラの絵の入った看板を見つけた
「あれだ!ホラ、酔っ払いのお二人さん!入るよ!」
「あいあいさー!」
「まだ、酔っとらんわい!」
と、サーヤとライリーに支えられたドムさんと店に入る
「こんばんわぁ」
と、入ったら、まだ、誰もいなかったようで
「いらっしゃ!
あれ?ヒロさんかい!
ホントに来てくれたんだね
ごめんよ、まだ、店を開けたばかりでさ、そこ座って」
と、勧められたテーブルに落ち着く
「あら、ドワーフさんも一緒なの?
お酒足りなくなったらごめんなさいねw
まずは、エールでいいかしら?」
「ありがとう、ローズさん!
1人、お酒じゃない飲み物があると助かるんだけど」
"任せて"と、すぐ、エールと果実水が出てきた
「カンパーイ!」✖️3
「・・・・?」サーヤ
駆け付け3杯の勢いで、ドムさんとライリーが一気に飲む
「ねぇ、オジサン!
ドムさんは、何でこんなにご機嫌なの?」
「あぁ、俺の能力でさ、ドムさんの今まで我慢してた事が色々出来そうでさ、その前祝い的なねw」
"ふぅーん、良かったじゃん"と、サーヤもちょっぴり喜んでくれている
「娘っこ!オマエさんの同居人は、すげぇ能力の持ち主でな!
ワシがこれまで作りたくても作れなかったアレやコレやナンタラかんたら〜〜」
ドムさんは、本当に嬉しかったのか、新しいエールを片手にサーヤをロックオンして語り始めた
サーヤも面白がって聞いている
ライリーも、相打ちを打って、父であるドムの話を聞いている
「ヒロさん、あの時は、ホントありがとね
あの指輪をくれた常連客は、まだ来てないから、今度来たら、アレをダシに、ツケを払わしてやんのさ
さぁ、コレでも食べてよ!
今日は、ゆっくりしてっておくれよ」
サラミかな?と、チーズをいただいた
店内は、どうやっているのか、淡いピンクで、アロマみたいな香りがして、うーん、大人のお店の雰囲気w
カウンターがあり、ボックス(テーブル)も4セットあって、結構な人数が入れそうだ
俺らの乾杯の後に入ってきた、男性2人も、楽しげに飲んでいる
カウンターの後ろには、酒瓶が並んでいて、元の世界で、俺の町にあったスナックって感じだね
「オマエさん!飲んどるのか?
こんな気分のいい時にシケたツラしおって!」
「まぁまぁ、ドワーフさんと一緒にされちゃぁヒロさんも、もたないでしょ
ローズです
私も同席させてくださいな」
ひぇぇ、ローズさんありがとう!
俺、そんなにお酒強くないんだよねぇ(あくまで前世ではねw)
「おう、そうだの!ドムだ!よろしくな」
「ライリーでぇす!」
ドムさんとの関係をローズさんに伝えると、ローズさんは改まって
「ヒロさんには、この辺りの多くの人が、落とし物を探し当ててもらったの
そんなヒロさんの仕事仲間だなんて、羨ましいわ
改めて、ドムさん、ライリーさんよろしくね」
「コイツは、ホントおなごには、優しいんじゃないか?」
ゲッ!たまたま、知り合ったり、依頼主が女性ばかりなだけだし!
「あら、そちらのかわい子ちゃんは、ヒロさんの彼女?」
ぷぅーーーっ!✖️2
「いやいやいや、俺はそっちの路線じゃないし」
(パパと彼女はないよぉw)
俺とサーヤは、思いっきり吹き出した
「いやいや、幼馴染の娘のサーヤだよ
訳あって、同居中なんだ!」
「そうそう、親子じゃないよぉ!
(ホントは、親子w)」
"あらまw"と、ローズさんも、わざとらしい驚きをしてくれた
「そうなの?雰囲気似てるけどねぇ
サーヤちゃん、おかわりいる?」
「うん!これ、美味しい!」
んんん?美味いの?それは、興味深いぞ!
俺も、もらう事にした
果実水が、来たそばから、いただいてみた!
おりょ!コレは、美味いぞ!
「ねぇ、ローズさん、エールと氷もらえる?」
「エールはあるけど、氷は、ないわねぇ」
ん?向こうの感覚で、頼んじゃったけど、氷は無いのか・・・
あっそうか、電気が無いから、冷凍庫なんて無いのか!
試してみようかな?
エールに続いて、水を桶でもらう事にした
俺は、今日、水をお湯にした事の反対をしてみようと思った
温める時と違い、水の中には手を入れない、成功して抜けなくなったら嫌だからねw
水面に手のひらを軽く置き、凍るイメージ・・・
六角形の結晶が広がっていく、ピキピキっとイメージしていく・・・
目を開けると、桶の水が凍っていた
「オマエさん!魔法まで使える様になったのか」
「ヒロさん、カッコいい!」
いやいや、そんなにほめないでよライリー!
なんだか、魔力を集めるコツは掴めてきたんだよねぇ
「今日、水を温められたから、今度はその逆をやってみたら、出来ちゃったよ」
「あらぁ、ヒロさん魔法まで使えちゃうなんてねぇ、それで、氷を何に使うんだい?」
俺は、コップを1つもらい、マジックバッグから串を取り出し、氷をつついて、手頃な大きさにして、コップに入れる、そこへエールと果実水を1:1で入れて、串で軽く混ぜて飲んでみる
うんイケる!でも、エールが少ないかな?
次は、ちょっとエールを多めにして作ってみる、それを
「ローズさん、ちょっとコレ飲んでみて」
ローズは、ゴクッと、飲んでくれた
「あら!美味しい!
それに飲みやすい!しかも、冷えてて、気持ちいいわ」
それを見ていた、ライリーは、俺が口を付けたコップを横取りしてがぶ飲みした
「ぷはぁっ!美味い!果実水の味がしっかりして、エールの苦味もある
こりゃ、何杯だもイケるよ」
試しに、何杯か作り、隣のお客にも飲んでもらったが、好評だった
「ヒロさん、コレ、店で出してもいい?」
"勿論"と、答えたが、ローズは、氷を見つめている、多分・・・
「もしかして、氷って、お店に置いとけないのかな?」
「そうなのよぉ、溶けちゃうでしょう
悩みどころよねぇ」
俺は、考えた・・・・
魔鉱石やミスリルで、箱は作れるだろう、氷を溶かさない・・・保冷?
あれ、物に魔力を付与とかってなかったっけ?
「ねぇ、ドムさん!
魔鉱石やミスリルに氷の魔法とかって、封じ込めたり、付与?したり出来るのかな?」
「おお、何か、閃いたのか?
そぉさなぁ、戦闘時、武器に火や風の魔法を付与する時もあるし、ダンジョンなんかで見つかったりする貴重な武器や防具には、既にそういった魔法が備わっている物もあったりするな
まっ、魔石があれば、その大きさによるが、継続して魔法を発動できるからな」
やはりな、ならば、箱に氷の魔法を付与できれば、冷蔵、冷凍が出来るって事だよな
「よし、ローズさん、俺、氷をお店に置いておける箱を考えるよ!
ドムさん!あとで、知恵を貸してよ」
"任せろ!"と、赤ら顔のドムさんが、エールをあおった
「とりあえず、今日の分は・・・」
と、ドムさんが、一気に飲んだお陰で、エールの酒樽が1つ空になってたんで、そこに水を張り、凍らせてっと
「塩あるかな?」
ちょっと塩をかけて、綺麗な布をかける
「これ、暗い所に置いといて、まぁ、溶けちゃうけど、明日くらいまでなら大丈夫でしょ?」
「ヒロさん、アンタ、ホントいい男だよぉ
旦那にしたいくらいだよぉ!
ちょっと!そっち!今日は、ヒロさんのサービスでそのお酒は、タダで飲ましてあげるから、明日から、うちで新しくて、美味しいお酒を出すって、周りに宣伝しておくれよ!」
"へーいw"と、ローズさん、ちゃっかりしてるよ
こりゃ、早めに作らないといけないなw
「あら、ごめんなさいね
お酒の絡むお店はね、中々、頻繁にお客さんも来てくれないからねぇ」
「がはは、ワシらみたいな、酒好きばかり来てても、困っちまうかもな」
"いいえ助かりますよ"と、新しいエールをドムさんとライリーに渡しながらローズさんが言った
どうやら、お酒業界も大変なようだ
「ねぇ、ローズさん、他にも何か協力したいと思うけど
例えば、ああいったボトルのお酒とかって、飲みきりなのかな?」
と、カウンターの奥の棚のお酒を指差して聞いた
「そうねぇ、ボトルのお酒は、飲みきりで、出してるねぇ」
「1本大体いくら位で、出してるの?」
俺は、こちらのお酒の相場が分からない
でも、もし1本の値段が、高かったら、手を出しにくいし、店に来る回数も減るよねぇ
「物にもよるけど、安いのは銀貨2枚くらいから、高いのは金貨2枚とかもあるわねぇ」
やっぱりね、飲みきりで、金貨はキツイかもね
「おい、オマエさん、顔が真剣になっとるぞ!
何か、企んどるのか?」
"いやいや"と、手をひらつかせて、大した事ではないアピールをしておく
でも、とても色っぽいローズさんに恩を売りたくなってきたのは嘘ではない
「ローズさん、お酒って他になにがあるのかなぁ?」
「私らは、エールさえあれば、大丈夫だよぉぉw」
わーってるわ!アンタらが高い酒飲んでも、勿体無いわ!
質より量だろうから、エールでいいでしょ!
「そぉねぇ、ちょっとサーヤちゃん手伝ってもらってもいい?」
「いいよぉw」
と、カウンターの後ろから、3本の瓶をサーヤに渡した
「エールの他で取り扱ってるのは、大体3種類かしら・・・
ちょっと飲んでみてよ、みなさん!」
・果実酒・・果実などを発酵させて作ったお酒らしい
(ワインってとこかな?)
・ブラン(ブランという国から伝わったらしい)・・果実酒を加熱蒸留して、多分アルコール分を高くした飲み物かな?
(ウィスキー、ブランデーみたいかな)
・果実ブラン・・・果実などを砂糖とブランで、数ヶ月〜数年間漬けた飲み物
(こりゃ梅酒とかだな)
「ほぅ!ブランは、こぅ、くぅっと、喉の中から熱くなってくるのが、ええよな!」
「果実酒は、ちょっと酸っぱく感じるかなぁ
果実のブランは、甘いけど、一気に飲んだら、熱くなりそうだね」
おいおい、ドワーフ親子さん!エールがあればいいとか言ってて、他の酒も飲むんかい!
しかし、ブランといい、果実プランといい、多分、アルコール度数が高いんだろうな
まぁ、ドムさんやライリーは、何食わぬ顔で飲んでるけどね
「多分、果実酒は、風味が変わりそうだから、飲みきりがいいと思うけど
他の2種類って、封を開けた後も、蓋さえしっかりしとけば、何日も持つんじゃないかな?」
「どういう事なのかしら」
ふふふ、これから、俺は、画期的な、それでいて、元の世界では、当たり前のシステムをローズさんに教えちゃうぞぉ!
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何だろう、パパが、一生懸命、ローズさんに、お酒の提供の仕方を教えてるんだけど、凄いイキイキしてる
さっき、ドムさんが、パパと組めば、今まで、材料が勿体なかったり
、細工に時間がかかった物が、簡単に作れそうで、楽しみで仕方ない!って、子供みたいな顔で話してた
ライリーさんは、そんなドムさんを見て、めちゃくちゃ喜んでた
パパって、意外と周りの人が笑顔をしたくなっちゃうような事をしてるのかなぁ
でも、ホント、パパは、綺麗な女の人には一生懸命になるんだなぁ
クリスさん、カミラさん、多分リネンちゃんとイリナちゃんにも・・・
ふふふ、お嫁さん候補は、多い方がいいからねw
話の内容は、よく分かんないけど、お酒をキープさせるとか
水や果実水でお酒を割るとか
水や氷、果実水でお金をるとか
女の人を同席させて話をして聞いてあげるとか
パパの話しにローズさんは、驚いたり、喜んだりしながら聞いてるし
ドムさんも加わって、コップを作るとか、マドラーとか、コースターとか、かなり盛り上がって話してる
ライリーさんは、"私に接客させれば、ガンガン飲ましちゃう!"とか
ホント、楽しそうだ
こう見ると、パパには、ライリーさんよりローズさんかなぁ・・・
でも、ローズさんだと、パパは、尻に尻に敷かれちゃうだろうなぁ・・・
でも、悪くないかも・・・
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「そうやって、店に来た時の1回の支払いは、少ないけど、何度も足を運ばせる、お酒の提供の仕方ってどうかなぁ?」
「ヒロさん!アンタ天才だよ!
これなら、ボトル1本で、何回も来てもらえるし
客が増えたら、この辺の夜に暇をしている未亡人達を働かせる事も出来るよ」
"でしょう?"って、俺は、ローズさん達に、胸を張ってしまった
「ならば、急いで氷を保管出来る箱の制作だな
オマエさん考えはあるんだろうな?」
「うーん、少しはねw」
うん、箱はね、考えてあるんだよねぇ
まぁ、あとで冷やし方を考えよう
「えぇ、じゃぁアタシも、もう少し大きくなったら、お客さんの話しを聞いてあげたいなぁ!」
「ええぇぇええ?」6回目!
サーヤめぇ、未成年って言ってたくせにぃぃ??
「あらぁ、サーヤちゃんさえ良ければ、いつでもいいわよ!」
「待て待て待て待てぃ!
ホント、大きくなってからでよろしく!」
何をしようが、その人の自由だが、こういうお仕事は、ちゃんと大人になってからね!
いやぁ、それにしても、今日は朝から、驚きまくりだったなぁ
急に家を用意されて
クリスの同居宣言と
クリスの気合いの入った部屋と
サーヤが洗濯してくれたり
ドムさんに飲みに誘われたり
サーヤにローズのお店で働きたいって言われたり
俺は、そんな事や氷の保管箱の件とかを考えていたら
「オマエさん、ほんと、こっちに来てくれてありがとな」
ドムさんがエールを掲げながら言ってきた
「俺の方こそ、受け入れてくれてありがとうドムさん!」
俺たちが杯を重ね、何度目かの乾杯をすると、サーヤとライリー、そしてローズさんが、笑顔で杯を重ねてきた
いつも読んでいただきあらがとうござます
とうとう、家を手に入れました
そして、飲みに行っちゃいました
段々、書きたい事が、長くなってきている事に戸惑いを感じております
あっち行ったり、こっち行ったりしますが、よろしくお願いします
ありがとうございました




