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異世界で神(娘)と暮らし始めて嫁探し?  作者: 超七玉
サーヤ冒険者になる、ヒロ能力に目覚める
18/47

18、俺、能力が使えるようになっちゃった

18、俺、能力が、使えるようになっちゃった



 俺は今、ベッドの上で正座をしています

 膝の上で、多分、寝た時に出来たであろう、ウェッジ(矢)を握りしめ、項垂うなだれております


 目の前には、普通に見たら、とてもセクシーな薄着のカミラさんが、腕組みをして、腕の上にたわわな物を乗っけた状態で、俺の事を見下ろしています

 そのかたわらには、リネンが、目を擦りながら立っている


「ちょっと、ヒロさん!

 さっきの魔力は一体何?

 この家を壊す気?」

「日中の時とは、比べ物にならないくらいの魔力量だったよ」

 カミラとリネンに結構、強めの口調で詰め寄られた


「すいません、今日も、寝ながら鋼材で、ものづくりをしただけなんだけど

 寝ちゃってるんで、何が起きてるのか理解してなくて・・・」

 こんなの小さい頃に悪い事して、親に怒られてる時以来だよ


「魔鉱石を寝ながらって、そもそも、手で魔鉱石をどうやって変形させるの?

 聞いた事無いわ!」

 うぅ、カミラさん、怖いよ!

 でも、出来ちゃうんだもん・・・


 何から、説明したらいいのか・・・


「ちょっと、説明させてくれるかな・・・」


 俺は、リネン達と遭遇した時のゴブリンとの戦いの時に投げた鉱石が、一瞬光って、串の様な針の様な物になり、ゴブリンに刺さった事

 もしかして俺にはそんな能力があるかと思って、その夜泊まった宿屋で、色々試したけど、出来なくて、そのまま寝て、朝起きたら、想像したナイフが出来てた事

 ミサに、神官魔法?の行使の仕方を聞いて、試してみたけど出来なかったが、怪我人を処置する時に必死に願ったら出来た事などを話した


「それから、毎日、練習しても、起きている時は出来ずに、寝る時に願ってから寝ると朝には、願った物が出来てるんだ」

 出来るだけ、細かく話したつもりだ


「うーん、じゃぁ、ここ最近に能力が発覚したと・・・

 でも、起きている時でも、2度は、その能力が発動してるのね

 ならば、やっぱり、スキル・・・かしら・・・」

 カミラは、右手を軽く握り、口元に持っていき思案をする

 かなり、色っぽい・・・


「ヒロさん、寝ている時には、必ず思い描いた物が出来てたのかしら?」

「そうなんだ、毎回、思い描いた物が、朝には出来ているんだ」

 カミラに尋ねられたが、自分でも仕組みは分からないが、出来てしまうのだ


「目が、冴えちゃったわね

 ヒロさんお茶でも飲みながら話しましょ」

「じゃぁ、私は、お風呂に入る」

 ええっと、俺は、従うしかない・・よね?




 淹れたお茶を2つ、テーブルに置いて、カミラが俺の向い側に座る


「ふぅぅ、ヒロさんといい、サーヤといい、変わった親子なこと・・・」

「申し訳ない、って親子ではないけどね・・・

 サーヤも、カミラさんに迷惑かけちゃった?」

 一瞬、カミラが"ハッ"と、なった気がした


「同居してるんでしょ?」

「あぁ・・・(サーヤが勝手に、俺を転生させといて、勝手に俺の生活に入り込んできたんだけどね!)

 幼馴染の子でね、面倒見てる」

 この嘘って、バレないのかな・・・?


「ヒロさんにもご家族が?」

 きたきた、こう言う質問が地味にキツイよね


「うん、妻と娘が居たんだけどね・・・

 まっ、それもあって、サーヤを面倒見てる感じかな?」

 マジで、今度、サーヤと、この辺の作り話をはっきり作っておかないとボロが出そうだな


「娘さんの名前って・・・」

「ん?名前?サヤだけど?」

 ん?なんだろう?このカミラさんの、アホな奴を見る様な目は?俺は、何か、まずい事でも言ったか?


「ヒロさん、私の事、どう思いますか?」

 え?いきなり何言ってんの?


「そりゃぁ、素敵な女性だと思うよ」


 ・・・・・・・

「それだけ?」

 なっ、何言ってんのか分かんねぇ!

 怒られるのかと思ってたら、自分の事をどう思うとか、そりゃ、ナイスバデーのお姉さんが、薄い寝巻き姿でいらっしゃれば、目のやり場に困るけどさぁ

 カミラは、一応旦那さんがいるんでしょう?

 それに今は、そんな事より怒られたりする場面じゃないの?


「状況が、状況だけに、怒られたりするのかなぁって・・・」

「ふぅ・・・サーヤも大変だ・・・」

 えっ?何が大変だって?

 俺は、知らず知らずにサーヤを困らせてるのか?

 やばい、意味が分かんないよ


「ヒロさん、これでも、私、結構、見た目も中身も自信あるのよぉ?

 全く興味を示さないなんて、自信無くすわよ・・・

 まっ、話しを戻しましょ

 リネンが、日中にも魔力を出してたとか言ってたけど、何の事なの?」

 なんだろ、俺は、誘われてたのかな?

 うーん、女心と秋の空ってやつかな?


 日中の件ってぇと、あれかな?リネンのOPから気を逸らすために、シャカリキに斧を振っていたら、魔力が出てたとかのくだりかな?


「俺が、木を切ってた時、全身から魔力が出てたらしいんだ

 それと、最初の頃は、汗も出ないで、全く疲れなかったんだよね

 最後は、汗は凄かったけど、疲れとかは無いんだよね」

 カミラは、またもや思案顔


「じゃぁさ、ヒロさん、その起きてる今の状態で、魔鉱石で何かを作ろうとしてみて」

 言われるがままに、俺は、魔鉱石(紫)を右手に乗せて、願いを込めて、粘土を捏ねる様に左手で掴む

 "捏ねるぞ!"と、念じながら、捻ってみたが、何も起こらない


「全然ダメね

 なんだか魔力は出てるけど、全く手元に魔力が込めれてないわね

 初心者魔法使いより酷いわね

 さっきの魔力量は凄まじかったのに・・・」

 男としては、女性に"全然ダメ"って言われると、かなりショックなんだけど・・・


「明日以降に、魔力の練り方を練習しましょ」

「えっ?俺も、カミラさんのスパルタを受ける感じかな?」

 カミラさんに、キッ!と睨みつけられた


「あら、私に手取り足取り教えてもらえるのよ

 少しは、喜んでほしいわねw」

 手取り足取りって聞こえはいいけど、夕方のイリナとリネンを見てるからなぁ


 そこへ、風呂から出てきたリネンが混ざってきた


「カミラさん、何か分かった?」

「全然!

 確かに、普通の人よりは、魔力は出てたけど、まだ、コントロールがね・・」

 自分の事を目の前で、低く評価されているようで、少し恥ずかしい


「後は、実際に寝る時に、何かを作ってるところや、出来上がるところを見るしかないわね

 ヒロさん、お願いできるかしら?」

「だっ、大丈夫だけど、緊張して寝れないかも」

 寝る所を人に見られるなんて経験ないし・・・


「じゃぁ、リネン、あれ淹れてよ」

「うん、分かった、カミラさんは要らないよね」

 と、確認して、台所に行った


 カミラの説明では、お茶の葉と一緒に、眠り草と、癒やし草を手揉みして乾燥させた物も一緒に淹れると、睡眠が促進されるらしい

 多分、俺が、草を取る時に、青や緑などの優しい色のオーラ?が出ていた部類の草だと思う


「はい、ヒロさんのは、濃いめに淹れといたから、早く寝れると思うよ」

 と、寝巻き姿のリネンをマジマジ見ないようにして、カップをもらった

 紅茶の様な香りがして、口当たりも悪くなく、飲みやすい

 なんだか、体の中、血管が、ほんのり温かくなった気がする

 まぶたが、少し重く感じてきた


「うへ、ヒロさん早すぎるよ

 ベッドに行かなきゃ!」

「ぶっ、こんなに効くのが早い人は、見たことないわよっ」

 リネンとカミラが、慌てて、俺の両脇から、俺の腕を持って、立って歩かされた

 早くてごめんなさい

 あれ?凄く柔らかい物が、俺の両腕に当たってて、天国にいるみたいです


「ほら!ヒロさん、ちゃんとコレを持って!

 作りたい物を想像して!」

 え?なんの事?今、俺の頭の中には、メロンが2つ、メロンが4つ・・・


 そのまま寝てしまったようだ


 翌日の朝、凄く目覚めが良かった!


 昨日は、確か・・・

 カミラとリネンに両脇から抱えられて、胸の感触を味わいながら、ベッドに入ったような・・・

 ハッΣ(゜д゜lll)!


 ヤバい!俺が作ったのって、まさか!

 慌てて、右手を見たが、何も無い!

 待てよ、カミラさんが、俺が、寝るまで見届けるって言ってなかったか?

 もしかして、持っていったのか?


 俺は、慌てて部屋を出る!

 台所まで、走った!

 俺のこっちでの人生が!おっ⚪︎いのせいで、終わっちまう!


「カミラさん!あれには深い事情があって・・・」

 台所には、カミラとサーヤが料理をしていた


「あら、おはようヒロさん!

 目覚めはいかが!」

「ちょっとオジサン!

 ちゃんと朝の挨拶してよね!」

 ん?なんだ?2人とも、俺を白い目で見てないぞ!

 今回は、作れなかったのか?


「ところでヒロさん、昨日の作った物だけど・・・」

 えっ?カミラさん?やっぱり昨日は、作れてたの?じゃぁ、やっぱり、俺が、最後に脳裏に描いた、おふたりのたわわな・・・


「コレには深ぁいワケがありましてですね・・・」

「あれは、何かの果物か何かなのかしら?」

 テーブルの方を見ながら、カミラが聞いてきたので、恐る恐るテーブルを見ると!


 丸い物体にヘタが付いていて、周りが、血管が浮き出たような模様の・・・って


 メロンじゃないかぁぁい!


 俺は、魔鉱石で、メロン作って何やってんだよ、ああ"ぁ!

 魔鉱石の無駄遣いじゃねぇかよ!


「こっこれは、ですね」

「メロンって言って、アタシ達の地元で採れた、甘い食べ物だよね」

 サーヤ、ありがとう!ナイスフォロー!


「オジサン、メロン食べたくなっちゃったの?

 多分、もう、食べる事は出来ないんじゃない?」

 そっ、そうだよなぁ、もう、向こうの世界の物は、食べれないんだよなぁ・・・

 じゃなくて、コレを作ったって事は・・・


「じゃぁ、カミラさん、俺が、コレを作る時、部屋にいたのかな?」

 料理をしているカミラに問いかけた


「えぇ、何やら、寝言で、メロンを数えてたけど、あれは関係あるのかないのか分からないわね

 しっかりと、見届けさせてもらったわ

 朝ごはんを食べたら、教えたげる

 さっ、顔を洗ってきちゃって!」

 内心、ホッとしているが、なんでメロンを想像したかが、言えないよねぇ


 顔を洗っているとイリナとリネンも起きてきた

「おはようございますですぅ」

「おはよう、ヒロさん」

 "おはよう"と、言いながら、場所を譲った

 よく考えると、俺は、女性ばかりの家に居候してるみたいだな、今更ながら、意識し始めてしまったよ

 うんうん、ここは、大人として、凛とした態度で接しないとね、うん

 慌てたりしないでね、うん・・・

 朝から、慌ててたけどね、うん、トホホ


 半分寝ているサキちゃんと、もうすでに、外で、ひとっ走りかましてきたシロも交えて、朝食となった


 朝食のあと、作業に入る前に、サキちゃんとシロは、外に遊びに行っているので、それ以外で、集まって、昨夜の俺のスキルについて、カミラから説明された


「ヒロさんが、そのメロンって果物を作った理由は分からないけど

 昨日、ヒロさんが寝たと思ったら、急に右手に魔力が集まってきたの

 それは、凄い量だったわ

 多分、リネンの今の魔力量を超えていたわね

 そして、私達が魔法を放つような感じで、一気に魔力が、持っていた魔鉱石に注入された感じね

 あまりの眩しさに詳細は見れなかったけど

 光が収まったと思ったら、そのメロンが手のひらに乗っていたわ」

 リネンは自分の魔力量を超えると言われ、じとぉっとした目で俺を見てきている


「リネンの魔力は凄いんですぅ

 それを超えるなんて、ヒロさんは、なかなかやるですねぇ」

 イリナに褒められてしまった


「私の見解では、魔法を放つ時と同じで、魔力をコントロールして、手に魔力を集めれば、魔鉱石や他の鉱石も変形させられるかもね」

 魔力のコントロールかぁ、俺にそんな事が出来るのかな?


「分かった!カミラさん、あとで、魔力のコントロールの仕方を教えてほしいな

 でも、まずは先に、柵の修繕に取り掛かろう!」

 "おお!"と、イリナとサーヤは、右手を挙げてくれた

 リネンは、右手で"グー"ポーズをしてくれた


 今日は、イリナと俺で、交換が必要な、杭を抜いて新しいのを打ち付けていく

 リネンとサーヤで、俺が昨日、売れるほど切ったw木を必要な長さに切っていく


 俺は、杭が打ちやすいように踏み台をまず作り、イリナが、杭を抜いた

 新しく打ち込む(立てる)杭の先端を灘で鋭利にする


 まず1本目は、前世でメンテ職人として、大ハンマーを大概振ってきた俺が、見本を見せてやろうと、打ち込んで見せた!

 12発、ぶっ叩いて、杭がしっかりと固定された


 続いてイリナが、大ハンマーを振った

 ズンっ!の音と振動が違う!

 たった5発で、杭がしっかりと固定された


 いやいや、このパワーで、あの大剣を振り下ろされたら、そりゃデカゴブリンもひとたまりもねぇわ!


「へっへぇん!どうですぅ!

 パワーでは、負けないですぅ!」

「お見事だねw

 木が割れないか心配なくらいだね」

 胸を逸らすな逸らすな!

 もう、あなたは、違うものまで自慢してますよ!


「一応、交代で行こうよ、先は長いし」

「イリナは、一向に構わないですけど、ヒロさんがそう言うなら、交代でいいてすぅ」

 全部、イリナに任したら、俺、多分、意気地なしの自分を責めちゃうかも・・・


 ある程度の長さに切った木がまとまると、リネンとサーヤは荷車で、持って来てくれる

 それを尖らせて、杭を打つ


 単純な作業だが、これを繰り返していたら、カミラの"お昼だよぉ!"と、声が掛かる


 杭打ちは、2/3(3分の2)くらいは終わった

 なんだかんだ言って、イリナは、結構な汗をかいていた、俺も汗はかいているものの、疲労感はない

 やはり、DIYのスキルでも発動しているのだろうか?


「ふぅ、やっと昼ですぅ

 ヒロさんは、全然疲れてないですぅ」

「いやいや、俺も、結構キツイよ!」

 と、イリナに合わせておく


 リネンとサーヤが、二の腕を摩りながらやって来た

「ノコギリ、キツイぃ!」

「全然切れないぃ!」

 ボヤキが全開の2人!


「2人のお陰で、杭打ちに専念出来るんだ、ありがとうな!」

 "その通りだ"と、言わんばかりに、リネンとサーヤが、腕を組んで頷いて来た



 昼食後、残りの杭打ちを行い、その後、柵の横板をどうしようか悩んでしまった

 板って作るの面倒だし、この際、倒した木をそのままロープで結んでいこうと思う

 これは、4人がかりで、やっていくが、この作業は、明日に残りそうだ


 少し、日が傾き始めた頃

「そろそろ、地獄の時間ですぅ」

「うへぇ、考えたくないぃぃ」

 そうだった、体力、魔力の使い切りの時間だ

 これは、俺も何かをしないといけないと思い、昨日切った木が、まぁだ、沢山横たわっているので、柵の横板用に切り分ける事にした


「片付けたら、サーヤは、カミラさんの手伝いを頼む」

 と、みんなで、さっと片付けた


 イリナが昨日と同じ様に、柵の内側を走っている

 そして、リネンは、空中に向かって、氷と炎の魔法をぶつけ合って、火照った体にはありがたい雨を降らしていた


 俺は、昨日切った木を無心でノコギリで切り分けた、夢中になって切っていて

 次の木を取ろうとしたら、もう無かった

 全部、切り分けた様だ、見上げると、リネンの人工雨?も終わっていた


 イリナが、ゼーハー言いながら、"ご飯だそうですぅぅっ"と、ヨタヨタ近付いて来て、教えてくれた


 夕食は、今日も豪勢だった

「カミラさんは、料理が上手だね」

 これぞ、冒険者料理的な、肉もふんだんに使い、スープにサラダと盛り沢山

 ライスはないが、麺じゃないパスタ?みたいなのがあって、これが上手い!

 これ、トマトソースだったら、最高だろうな!


「あら、嬉しい!

 まぁ、冒険をしていた時は、いつも私が料理当番だったの

 2人にも、料理は教えたわよね」

「うん、魔法と同じくらい、スパルタだったけどね」

 リネンは、じとぉっとカミラを見たが、何食わぬ顔のカミラが"あら、そうだっけ?"と、答えた


「チーズ鍋は、カミラさん直伝ですぅ」

 そうだった、イリナ達と初めての夕飯でダイヤの奴と食べた鍋は、マジで美味かった

 あれは、カミラさんの受け売りだったのかぁ!


「私も、教えてもらうんだぁ!

 いつか、オジサンに食べさせられるように頑張るんだぁ」

 できれば、チーズ鍋を!と、懇願してしまった


「さぁ、ご飯を食べたら、みんなお風呂ね!

 ヒロさんはその前に、私と魔力の練習ね

 リネンも付き合ってね」

「うへぇ、もう、魔力ほんとんどないのにぃ」


 食事が終わり、テーブルの上を片付けて、俺、カミラ、リネンで席についた

「じゃあ、魔力の話からね」


 魔力は、誰しもが体の中に持っているもので、無意識に出したり、感じ取ったりもしている

 自分の体の中の魔力を理解(見つけて)し、コントロールして、集める

 それを具現化したり、目に見えない現象に変化させたりするのが、魔法ね


「まずは、そうね

 このカップの水をかき回す事を目標にしましょ

 リネン、ゆっくり魔力を手に集めて、ゆっくり水をかき混ぜてみて」


 リネンは、"分かった"と、カップの両側に手を置き、ゆっくり目を閉じる

 すると、リネンの髪や衣服が、ふわっと膨らんだ気がする

 見えるわけでは無いが、リネンの身体中から集まった物が、両手に流れていく・・・ような感じがする

 両手の手のひらが、ほんのり、淡く白く輝き出した

 その白い輝きが、ゆっくりカップに移動した


 カップの中の水が、ゆっくり回り出す

 徐々に回転が速くなり、中央に窪みが出来、水は回りながらカップから出て、上昇し始めた

 水柱が唸りを挙げて、上昇し始めた


「はい、止めて!」

 パァン!と、手を打ちながら、カミラが止めた

 と、同時に、"チャプンッ"と、カップの中に水が戻った


「え?水を回したのにぃ!」

 リネンが不服そうに答えた


「私は、水を回す!

 と、言ったのよ

 決して、水柱を作れとは言ってないわよ」

「ええ、回すだけって難しいよぉ」

 "まだまだね"と、カミラは、人差し指を立てて、カップの淵に触れる


 カップの中の水が、ゆっくり回り出した


「自分の魔力が上がると、必然的に魔法も強くなるわ

 でも、なんでも、全開ですればいいわけでわないのよ!

 ちょっとの事には、ちょっとの魔力でいいのよ」

 と、水をゆっくり回しながら、話すカミラ


「うへぇ、こんな少しの魔力調整って難しいよ」

「では、ヒロさんは、出来なくていいので、思っ切りやってみて」

 ぐはっ、リネンが、難しいって言ったのに?


 俺は、カップの両側に手を置き、目を瞑り、身体の中の魔力を手に集まれぇ!と、念じる・・・・

 そろそろ集まったかな?

 よぉし、それらを手に集めるイメージ・・・・

 おっ!ほのかに手のひらが温まってきたような・・

 ゆっくり目を開け、手のひらを見たが、さっきのリネンの時みたく、白くホワンと見えない

 でも、自分を信じて、カップの水を回すイメージをする・・・


 一瞬、水面が、揺れたような、それとも、俺が揺らしたのか・・・


「うーん、ダメね

 イメージも、大事だけど、まずは、感じるって言うか、身体の中の魔力を探してみる感じでやってみて」

 ?見つける?感じるって?


 さっきと同じようにして、目を瞑る・・・

 俺の身体の中の魔力を探す・・・


 魔力は、体のどこにあるんだろう・・・


 血液の中か?・・・


 血液は、心臓から、出て戻って来てる・・・


 体のあちこちにある魔力を集める・・・


 筋肉か?

 リンパか?

 神経か?


 そうやって、身体の中の事を想像してたら、身体の至るところに、白いホワッとした小さな光を無数に見つけた?感じた?


 では、そいつらをどうやって集める?

 動かす?・・・引っ張り出す?・・・


 いや、この魔力一つ一つは、俺の魔力、俺そのものだよな?


《集まってくれ!》


 そう念じた、すると、白いホワッとした魔力と思われる光達が、ゆっくりと、そして確実に移動を始めた

 そして、徐々に俺の手に集まってくる


 目を開けて、自分の手を見た

 ほんのり白く包まれている


 ここで、カップの水を見る、回って欲しいと願う・・・


 ダメだ、動かない・・・そうだ、さっきのカミラさんのように、カップに人差し指を触れてみる


 少しずつ、カップに魔力と思われる物を移動させた・・・


 水面が、ゆっくり回り始めた!


「出来た!」

「うへぇ、そんなに簡単に出来ちゃったら、私のあのスパルタ期間は、なんだんだったんだよ!もう!」

 出来てしまった!

 ミサに教わった、念じる行為も大事かもしれない!

 リネンは、悔しがっている


「じゃぁ、ヒロさん、同じ要領で、鉱石で、何か作ってみてよ」

 はっ!立て続けに?

 さっき出来たことをすぐにまたやれって?

 ハハァン、出来た事は、忘れないうちに覚えて(身につけて)しまおうって話だね?

 分かった、やってやろうじゃん!


 俺は、魔鉱石(紫)を右手に握りしめ、さっきと同じ様に、目を瞑り、魔力を右手に集める

 手の周りが、うっすら白くホワッとしてきた

 そして、それを魔鉱石に流し込むイメージで・・・


 ん?・・・魔鉱石が少し青っぽくなったか?


 恐る恐る左手の親指と人差し指で、摘んで、引いてみる


 うお!伸びた!


 捏ねてみる!


 出来る!コイツ、捏ねれるぞ!


 俺は、何を作ろうか考えてなかったんだけど、簡単に作れそうな、スプーンを作ってみた

 そして、テーブルに置いた


 少しして、黙って見守っていたリネンが、そのスプーンを手に取り、爪で弾くと、ピーンっと、綺麗な響きを奏でた


「凄い!こんなの初めて見た!

 でも、改めて、ヒロさんの魔力量の多さが分かる」

「これは、世に出しちゃイケナイ能力だよ・・・多分・・・」

 リネンは驚き瞬きを忘れている

 カミラは、能力の凄さもそうだが、ドムさんと同じく、この能力が、世に知れた時の影響力を心配した


「ねぇ、ヒロさん、この能力の事を知っているのは、他にもいるの?」

「あぁ、ドムさんだけだけど、2人だけの秘密って事にしている」

 カミラは、腕を組みながら、顎に手をやり、数回頷く


「ドムさんなら大丈夫ね

 リネン!ヒロさんの為にもこの事は、他言無用ね」

「うっ、うん、分かった

 でも、ヒロさんって、なんか凄いよね

 悔しいけど、カミラさんと同じ様に尊敬しちゃうよ」

 "生意気に!"と、言いたそうなカミラには目もくれず、見つめられてしまった


「そっ、そうかな?

 俺には、リネンのあの炎と氷の魔法の方が、凄いと思うよ」

「んー、ヒロさんにそう言われると嬉しいけど、私より凄い威力の魔法を放つ人は、沢山いるから・・・

 カミラさんなんか、エゲツないよ」

 ジトーっとした目線をカミラに投げるリネン

 カミラは、何食わぬ顔w


「でも、ヒロさんの能力は、凄く希少だと思うから、もっと、練習して、極めたらいいんじゃないかな」

 リネンなそこまで言われて、とてもありがたい


「嬉しいね!

 よぉし!今夜から、ガンガン作っていくぞぉ!」

 と、張り切ったら


「うぅ!寝てる時のあの魔力は、勘弁して欲しいなぁ

 起きちゃうもん!」

 リネンが、口を尖らせた


「ふぅぅ、3人でお風呂は、大変ですぅ」

「のぼせちゃうぅ」

「ママぁ、たのしかったぁ!」

 ちょうど、3人が、風呂から戻ってきた!


「じゃぁ次はわたしぃ!」

 と、リネンが立ち上がると


「あらやだ、じゃぁ、私は、ヒロさんと入るのかしら

 イヤァん!」

 と、セクシーなポーズを取ってきた、やばい、本気なのか、冗談なのか

分からないが、色気に負けそうだ


「カミラさんダメだよ!」

「ママえっちぃ!」

「歳を考えろ!」

 と、サーヤ、サキちゃん、リネンにツッコまれた


「最後!誰だ!私は、まだ、20代だよ!」

「うへぇ!逃げろ!」

 ははは、弟子が師匠を怒らしたぞ!


 リネンとカミラの姉弟対決は、リネンが風呂場に籠城している間に、サキちゃんがおネムの時間になり、停戦になった


 いくら俺のスキルが、希少だからとは言え、イリナやサーヤにまで秘密にするのは、いけないと思い、カミラさんが風呂に入っている時に、俺から説明した


 俺をこの世界に転生させたサーヤが、1番びっくりしていた

 俺は、《それは、ないだろ!》と、サーヤにだけ聞こえるように毒づいた


 イリナに至っては

「えぇ!私は、カックイイ防具が作って欲しいですぅ」

 と、内緒にする代わりに、とんでもな依頼をいただいた


 まさか、この世界で、こうも早く、秘密を共有したり

 お泊まりしながら、談笑が出来る知り合い?友人?仲間?が、出来るなんて思わなかった

 ホント、人生ってわかんねーもんだ

いつも読んでいただきありがとうございます

ちょっと、先週は、トラブって、2交代をしたので、あんまり進めることが出来なかったです

なんとか、1話分まとめたのでアップします


ありがとうございました

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