17、ヒロ、魔法を体験・サーヤ、姉が出来る
17、ヒロ、魔法を体験・サーヤ、姉?が出来る
「ヒロさん、これは、カミラさんに、はめられたよ!」
えっ?何々?
ハメられたってなんのこと?
実は、カミラさんが、魔族とか?悪魔とか?で、取って喰われちゃうとか?
はっ!((((;゜Д゜)))))))(古っ!)
カミラさんは、魔女で、俺らをネクロマンサーとかに・・・的な?
「なっ、何をハメられたの?」
ちょっと緊張しながら聞いてみた
「カミラさんって、いつもそうなんだよ
立ってるものは、モンスターでも使う性格なんだけど
今回の依頼って、報酬が銀貨8枚だったでしょ?
修繕の箇所の多さから言って
全然、割に合わなすぎ!」
「そっ、そうなの?」
あっ、俺は、そんなの気にしないけど、リネン達には、死活問題なのかな?
「ごっ、ごめんな、俺が、誘ったばっかりに・・・」
俺は、申し訳なく謝った
「うんうん、私とイリナは、あの人達の弟子だから、気にしないでいいよ
ただ、ヒロさんに申し訳なくて・・・
ごめんなさい、変な人の依頼受けてもらっちゃって・・・」
なぁんだ、そんな事か!
苦労は、買ってでもしろって、化石世代の俺には、なんも苦じゃないのに
「いいよいいよ、俺も、スキルの件で、弟子にしてもらうよw
そしたら、問題ないかもね」
「うへぇ、ヒロさんは、優しすぎだよ
でも、ありがとう」
リネンが、珍しく頭を下げてきた
「ところで、リネンは、ノコギリは使えるかな?」
ダメもとで聞いてみたら
なんと、リネンもイリナも、カミラさん達が、ここに居を構える時に、大工を手伝わされたらしく、ノコギリなどは出来るらしい
「ただ、私は力がないから、時間かかっちゃうけど・・・」
「いや、ありがたいよ、無理はしなくていいから、ゆっくり休憩しながらお願いするね
長さは・・・大体、俺の背丈くらいかな?」
"分かった"と、来ていたローブを脱いで木を切り始めた
いや、ごめん、ローブで分からなかったけど、リネンさん!
かなり、揺れてますよ!
なんだ!こっちの女性は、みんな素敵なんじゃないか?
やばい!あんな素敵な、胸部を見せられたら、オジサンやべぇです
これは、何かで気を紛らわさなくては!
俺は、今までの倍(俺の認識ではねw)の速度で、木を切り始めた!
「うわっ!
ヒロさん、魔力が出まくってる!
魔力切れしちゃうよ!」
ダメだ!今、リネンの方を振り向いたら、オジサンの俺は、夜のお店で鼻の下を伸ばしてるオッサンと同じになってしまう
「おりゃぁぁぁぁぁぁ!」
俺は、煩悩を振り払うが如く、手頃な木を倒しまくっていった
「2人ともぉ!
そろそろ、ご飯らしいですぅ!」
鎧を脱いだイリナが、猛ダッシュでこっちに走りながら叫んできた
俺は、その声で我に返った
後ろを振り向くと、夥しい数の木が倒れていた
遠くの方で、リネンがノコギリを持ち上げ、振りながら
「分かったぁ」
と、答えている
息1つ見出す事なくダッシュしてきたイリナが
「ヒロさんすごいですぅ
こんなに木を切ったんですかぁ?」
鎧を脱いだイリナの印象は・・・予想していたより細い!
細マッチョ的な?
それにしても、あの大剣を振るような体系には到底思えないよ
しかも、あなたもあなたで、その胸の主張は、なんなんですか?
そのせいで、大きめの鎧を着てるのかな?
「いやいや、イリナの方が凄いよ!」
あっやばっ!思わず口に出てしまった
「え?何がですぅ?」
「いや、あれだ、だっ、ダッシュして来たのに息が乱れてないじゃんか!」
ふぅ、危ない危ない、危うく、OPが凄いと言いそうになってしまった汗
「あぁ、まだ、走り出したばかりだからですぅ
それに、カミラさんの訓練で、その日のうちに、体力と魔力は、使い切らなくちゃいけないんですぅ
だから、ご飯までに、走りまくるですぅ」
と、脱兎の如く走り出して行ってしまった
「ヒロさん、ホント凄い
あの魔力を出したまま、こんな量の気を切るまで続けるなんて、私じゃ無理だ」
と、汗を拭きながらリネンが近寄ってきた
うっすら、汗の滲んだシャツ姿、ボディラインがはっきりしちゃってやべぇっすよリネンさん!
「あぁ、面白くて、夢中になってたら、こんな事になっちゃったよ
あれ、俺も汗だくだ!」
と、目を逸らしながら汗を拭いた
すると、走るイリナを見てリネンが
「うへぇ、そうだった、魔力を使い切らないと・・・」
そう言いながら、リネンが水筒の口を開け
「ちょっと、雨を降らすね」
水筒を置き、杖を構えて目を閉じて何かを呟き始めた
「ファイヤーボール!」
突き出した杖から、上空に向かって、デッカい火の玉を生み出した!
熱い!こんなの食らったら、丸焦げじゃ済まない
ただ、凄いとしか、言いようがない
「アイスウォール!」
続けて放ったのは、火の玉を氷?が、覆い始めた
しかし、火の玉の暑さで、氷が溶けて、雨のように降ってくる
リネンは、左手の平、右手の杖を突き出したまま、唸るように火の玉と氷の攻防を見つめている
すげえ!すげぇよ!これが、魔法か?
ゲームの中の魔法なんて物とは、訳が違う!
俺は、初めて見る魔法を落ちてくる水滴も気にせず見上げていた
カミラの家の裏の上空での、火の玉と氷の攻防は、俺にはすごく長い時間行われたかと思うと、急に収束した
"ふぅっ"と、息を吐き、リネンがその場に座り込む
俺は、心配で駆け寄った
「リネン、大丈夫か」
「テヘッ、ヒロさんに刺激されて、ちょっと無理したかも
どう、私の魔法」
どうって、凄過ぎるな決まってんじゃんか!
「びっくりだよ!
魔法が、こんなに凄いとは、思わなかったよ
随分、ヘトヘトだね、歩ける?」
「少し休めば、大丈夫」
相当、気合い入れたんだろうな、辺り一面、ちょっとした雨が降った後のようだ
「おんぶしようか?」
「えっ、あっ、うん」
下心はないからね!
まずは、ローブを着てもらい、俺は、荷物を全部マジックバッグに入れて、リネンをおんぶした
俺は、小さかった娘しかおんぶした事なかったけど、他の人をおんぶするって、なんか気恥ずかしいな
「なんか、ヒロさんって、お父さんみたい」
おいおい、一応、外見は36歳らしいぞ俺は!それをお父さんって、中身がバレたか?
「父親に、会ったりしてないのか?」
「・・・、反対を押し切って冒険者になっちゃったし、イリナも連れて来ちゃったから、多分、怒ってる・・・」
そんな事があったんだ・・・
「ははは、娘の父親なんて、みんなそうだと思うよ!
きっと、毎日、心配してくれてるから
今度、街の土産でも買って、帰ってみたら?」
「そうかな・・・、怒んないかな・・・」
リネンは、ポツリと呟いた
「もし、怒ったら、俺が、リネンのオヤジさんを説教してやるって!」
リネンが背中で、クスッと笑った
「ヒロさんの方が、年下だよ?」
「中身は、オッサンだから大丈夫だよ」
ホントのことだけど、伝わらないよな
「分かった、この依頼終わったらイリナに相談してみる」
俺の背中に頬を埋めるリネン、19歳って言ってたけど、子供っぽいところもあるんだな
「リネェン、さっきの魔法の雨は、気持ち良かったですぅ!」
柵の内周をリネンの魔法の雨?で、重馬場でも、平然と走っているイリナは、やっぱ凄いな
ってか、もしかして、こういう事をここで何度もしてるのか?
これって、マジで、スパルタじゃね?
流石に汗だくのイリナが、"あと1周"と、言いながら、脇を通り過ぎて行った
俺は、玄関まで来たので、リネンを下ろそうとしたら、寝ちゃってた
どうしようかと、思ったら、カミラさんが
「歩く気力くらい残さないなんて、冒険者失格でしょ、もう
ごめんなさいヒロさん、部屋までいいかな?」
"勿論!"と、今夜リネン達の使う部屋のベッドにそっと寝かした
「魔法って凄いんだね」
部屋から出てから、カミラさんに言うと
「ええ、魔法は凄いの
ちょっとでも使えれば、生活に役立つし、仕事にも使えるの
でも、冒険者で食べて行くのは、話は別・・・
本番では、焦ったり、萎縮したりして、本気の3〜4割しか実力は出せない場合もあるから・・・」
カミラは、魔法の有益性を教えてくれた
それと、やはり、弟子であるリアナを心配しているのだろう
「それで、あんな特訓を?
魔法は、使えば、使うだけ強くなるのかな?」
「私の経験上だけど、1日に使える魔法の回数は、自分の中の魔力の量に比例するの
毎日、限界まで使えば、明日は、今日より少しでも、魔力量が増える
それに、同じ魔法でも、何回も使えば、早く、そして威力も上がる
と、思うの」
うは、結構、根性論的なところもあって、ちょっと、共感しちゃった
「はははっ、意外と、スパルタだw」
「そっ、そんな、私は、ただ、あの子達の事を思って、厳しくしてるんであって・・・
もう、中身は、こぉんなに優しいのにぃ
もう、すぐに、ご飯ですよ!」
気が強そうで、気さくなカミラさんの慌てる姿は、結構いいね!
ギャップ萌えってやつかな?
「おかぁーさぁん!
できたよー」
おっ!タイミングよく、台所から、サキちゃんに呼ばれたぞ!
「はぁい!
じゃ、リネンは、起きてからで、先に食べちゃいましょ」
"ええ"と、ついて行く
食卓には、結構な夕飯が並んでいる
「こりゃぁ、豪勢だ」
「アタシも手伝ったんだよ」
なんと、サーヤも手伝ったらしい、案外やるもんだ!
「間に合ったぁ!」
イリナが、ゼーハー言いながらはいってきた
「さぁ、みんないただきましょ!」
『いただきます』
一斉に食べ始めた!
「リネンちゃんは?」
「魔力の使いすぎで、少し寝てるの」
サーヤの質問に、カミラさんが答えた
ん?今更だけど、カミラさんを挟むようにサキちゃんとサーヤが座ってるけど、どうしたんだろう?
昼は、俺の隣に座ってたのに・・・
それに、髪型が・・・変わった?
「サーヤ、髪型変わった?」
「あっうん、カミラさんにといでもらったの、いいでしょぉ!」
「サキは、いつも、してもらってるぅ」
なんか、一瞬、家族みたいにみてたぞ!
それから、しばらく、食事と会話を楽しんだ頃合いに
「そうそう、汗をかいてると思うから、ご飯食べたら、順番にお風呂入ってねぇ」
「え?お風呂あるの?」
当たり前の感じで、カミラさんがお風呂があると言って来たので、俺は、びっくりしてしまった
「魔法使いのカミラさんは、簡単にお風呂が用意出来ちゃうんですぅ」
凄い、水源があれば、水は増やせるし、温める事も出来てしまうらしい
うぉぉぉ!あとは、ボディタオル(垢擦り)さえあれば最高なのになぁ・・・
元の世界でも、直接は見た事無いけど、糸瓜のような物がこちらでもあればなぁ・・・と、考えてしまう
「じゃぁ、俺、1番最後でいいよ、出る前に掃除するよ」
1人の生活が長かったので、いつも、風呂場は、出る時に掃除しちゃってたんだよねぇ
「あら、助かるわ!
でも、ヒロさんが、後に控えてたら、ゆっくり入れないじゃない?
いっその事、一緒に入っちゃう?」
『ぶっ!』
俺と、サーヤが吹いた!
「もう!カミラさん!」
「あら、ごめんなさい、サーヤが怒るからやめとく」
何なんだ??会った時のカミラさんと、何か雰囲気が違うし、サーヤとの絡みが絶妙だぞ?
怪しいなぁぁぁ!
まっ、俺は、細かい事は気にしない・・・
リネンが居れば、作業中に話してた、魔力の事を聞きたかったけど、まっ、日にちもありそうだし、明日以降にしよう
今日は、日中に欲しくなった、ウェッジ(矢)を寝ながら作る事にしよう
「じゃぁ、イリナからでいい?」
「はいですぅ!」
「サキもはいるぅ!」
最初は、イリナとサキが入るらしい
「じゃぁ、サーヤは私と入る?」
「うん!」
あれま、どうなってんだろ?
まっ、サーヤと仲良くしてもらってありがたい
結局、リネンは、起きてこなくて、朝風呂になりそうだ
リネンも自分で、風呂は用意出来るらしい
順番が回って来て、風呂に入らせてもらった
ふぃぃぃ!風呂は、やっぱり気持ちがいい!
今夜は、ぐっすり眠れる事だろう
部屋に戻ると、サーヤが、シロともう横になっていた
心なしか、寝顔が笑顔に見える
何か、いい事でもあったのだろう
さぁ、俺は俺で、今宵の作りたい物を頭に思い浮かべて、魔鉱石(群青色)を右手に握りしめて目を瞑る・・・
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・・・数刻前・・・
「よし、柵の点検は終わったね
でも、凄い数だったね」
リネンちゃんと修繕の必要な柵に目印を付けながら1周して、カミラさんの家に戻ったアタシ達は、イリナの様子を見てから、パパの手伝いに行こうと、家の中を覗いたら、カミラが居て
「サーヤちゃん!私を手伝ってくれる?
サキは、鎧のお姉ちゃんのお手伝いお願いね」
"はぁい"と、走り出してった
リネンちゃんは、パパの応援に向かい
アタシは、カミラさんについて台所に入った
「何をしますか?」
と訊ねると
「そうね、野菜を洗ってくれる?」
と言われ、納屋の脇の畑で採れたって言う野菜を洗い始めた
少ししてカミラさんから話しかけられた
「ねぇ、ところで、あなた、獣人じゃないわよね?
一体、何者なのかしら?」
《ぐっ、カミラさんには、バレちゃってるみたい、どうしよう・・・》
「私は、魔法使いだから、魔力を操れるんだけど、感じる事も出来るの
人は、みんな、魔力を少なからず持ってるの
魔力をコントロールできない人は、微量の魔力を放ってるんだけど
サーヤちゃんは、何かが違うのよねぇ
それと、その耳!魔力を感じないから、偽物でしょ?」
完全にバレてるぅ、どうしよう・・・
カミラさんには嘘は通じそうにないなぁ・・・
「実は、私、オジサンの娘なんだけど、パパは、私の事を死んだと思ってるの
ただ、訳あって名乗り出れないの
だから、この耳を付けて誤魔化しているんだけど
パパは、ホントに鈍感で全く気づかないの、気づかないのは助かってるんだけど・・・
カミラさんには、簡単にバレちゃったかぁ」
「あら、バレたくないの?親子なのに?」
そうだよねぇ、でも、私の事を細かく説明したくないなぁ
「うん、パパが幸せになれたら、アタシは帰らなくちゃいけないから
娘だと分かったら、余計、離れる時パパを悲しませちゃうから・・・
そうだ、私の本名は、サヤ クロガネって言うから、後で聞いてみたら、いいんじゃないかな?」
「えっ?今のあなたの名前とそっくりでも、バレないの?
ヒロさんって、相当、天然さん?」
そうなの、全然バレないの、多分あの人は、顔や名前でなくて、耳で判断してるんじゃないかとも思えてしまう、でも、私が、少しお姉さん(12歳)になってるからかもしれないけど
「そうなの、だから、女性の気持ちも気づかないんじゃないかと思うの!」
「娘も、大変だね
分かった、サーヤがそこまで考えて、やっている事なら、私も協力してあげる
まずはその耳ね」
カミラは、サーヤの頭から猫耳バンドを外し、頭に手を置いて、何やら呟いた
すると、サーヤの髪の毛が、ホワホワと動き出し、髪の毛が、耳の形になった
「私の知っている獣人族で、私達と同じ様に顔の横に耳があって、頭には、耳の名残の癖っ毛が生える獣人もいるの
魔法だから、たまに私の所に遊びに来な!また、魔法をかけてあげるから
それと、父親の前で他人のフリをしてて、寂しくなる事もあるでしょう?
これからは、私をお姉さんだと思いなさい」
「そこは、お母さんじゃないんだw」
急にカミラの周囲の雰囲気が変わったかと思うと、カミラはサーヤのほっぺたを摘んで
「今度、私をオバさん扱いしたら、お尻が赤くなるまで叩くからねw」
と、引きっつった笑顔を見せてくれた
「カミラお姉さん、怖いぃぃw」
叫びながら、サーヤはカミラに抱きついた
数日とは言え、1人で、街を徘徊し、実の父と同居しても、他人(神)のフリをするのは、外見12歳、中身は8歳くらい?のサーヤには辛かっただろう
そんなサーヤを見て、カミラは、事情があって言えない事もあるんだろうけど、サーヤが本当の事を言っているのは分かった
「よし、じゃぁ、夕ご飯作っちゃお」
「うん」
しばらくの間、台所からは、歳の近い親子が料理をする様な会話が続いた・・・
いつも読んでいただきありがとうございます
少しずつ、色恋沙汰も入れていけたらと考え中なのですが、なかなか、語彙力がなくて、スミマセン
ありがとうございました




