1、神と出会って、転生
1、神と出会って、転生
「あれ?何処だ」
辺りは、心地よい眩しさがあり、でも、眉をひそめるほどでは無い明るさの空間?
ドタドタドタ・・・
何か、重量感のある足音が、近付いて来る
突然、目の前に
「緑?」
色の顔が現れた!
「ンガ!?」
ドタドタドタ・・・
何だったんだろう、緑?色の顔の人の走り去った方を振り向く、って、 俺、仰向け?
緑色のデカいのが、こちらを指差しながら、少女?と話してる。
「⚪︎△×・・!?」
慌てた様子で、2人?が近付いて来る。
「目が覚めたのか?」
少女が心配そうに、屈みながら話しかけてきた。
「っあああああああ!!!」
思い出した!
「嬢ちゃん、怪我はねぇか?」
-・-数刻前(多分)-・-
俺は、会社帰りに、夜の道を車で走っていた。
「っかぁ、金曜日なのに残業かよ!
動画の編集しようと思ったのに!」
俺は、51歳の会社員、15年前の震災で、妻と娘を亡くし、最近やっと、1人の生活に慣れてきた(と、強がってる)、しがないメンテナンス職人だ。
先週の土日に撮影したDIY動画を早く編集して、動画サイトにアップしたい、まだ、収益化に届いていないオッサンだ。
「今回の動画こそ、1万再生いきてぇなぁ」
などと、考えながら走っていたら
ちょっと先で、歩道から、何かが、転がり出てきた。
「おいおい、こんな時間に、ボール遊びは、頂けねぇなぁ」
一応、免許を取得して33年、無事故無違反、ゴールドの俺には、この位は余裕!
対向車と後続車を確認して、減速し、ウィンカーを出して、反対車線に逃げて、次に起きる事を予測して、やり過ごそうとしたら、小さな子も、飛び出してきた!
ほらね!案の定!
ちょっと、叱ってやろうかと、車を左に寄せて、ハザード点灯!
「コラコラ、嬢ちゃん!ダメだろう飛び出したら!」
そんな感じで話しかけながら、近寄ったと思う。
そしたら、その子が何かを言いながら俺を指差した。
「ん?猫耳?」
と、女の子の頭に動物の耳の様な物に気付いたと同時に
ドタドタドタドタ・・・
何か、えげつない物(者?)が、近寄って来るような気配がした!
振り向くと
「緑!」
思わず、叫んだ!
緑色した奴が、青と緑のモビ⚪︎スーツのショルダータックルばりに突っ込んできた!
すげぇ衝撃!
若い頃、足場に登ろうとして、梯子から落ちた時より痛ぇぇ!
あれ?
小さい頃、オヤジの大事にしてたバイクに跨ってコけたシーンや
嫁との初デートで、UFOキャッチャーに3000円注ぎ込んでも狙ったぬいぐるみが取れなかったシーンや
嫁や娘とネズミの国に行った時のシーンが、出てきたぞ!
これが、あれか?走馬灯ってやつか?
ってなると
地震の後のあのシーン・・・
だよな。
あぁ、思い出しちゃったよ・・・
で、今です。
「道路に飛び出したらダメじゃんかよ!」
近所で、嫌がられるオヤジ代表な感じで、近寄ってきた、少女の無事を確認した。
「ごっごめんなのだ」
少女の第一声だった。
ってか,飛び出しはいけないが、小さいうちは、危険なんて、体験しなきゃ分からないから、そんなに謝らなくても、と思い。
「気にすんなって、怪我さえなけりゃそれでいいって」
と、慰めてみた。
「違うのじゃ、お前を殺したのは、わたっ、違っ、ワレなのじゃ」
「じゃ?」
子供なのに、喋り方が変だぞ!
ってか、危なっかしいワードが混ざってなかったか?
「コロシタ?って言った?」
少女は、目線を逸らさず、ゆっくり頷いた。
「そっそうなのじゃ、ワレの勘違いで、お前を殺してしまったのだっ、じゃ」
どゆこと?
「ワレがこの仔と、遊んでたら、道路に飛び出しちゃって,この仔が轢かれたと、思って、犯人をソイツに襲わせたのじゃ」
と、緑の人の方を見ながらそう言った。
よく見ると、少女は、胸元で大きな白い毛玉を撫でていた。
その毛玉は、微妙にゆっくり動いていた。
犬?かな?寝てるみたいだ。
少女の喋り方が変だが、そこは、流そう。
「要するに,お嬢ちゃんの勘違いかなんかで、俺は、その緑の人にやられたって事かな?」
「そうなのじゃ、ごめんなのだ」
「そうか・・・、死んだのか、実感無いけど、そんなもんなのかな、じゃぁ、これで・・・」
やっと、2人の所に近道せずに行けるかな・・・・
と、頭の片隅に押し込んでいた気持ちを思い出していたら
「ダメェ!絶対、そんなのはダメェ!」
いきなり,少女が叫んだ!
え?っと、びっくりしながら、少女を見ると
あっ!と口をおさえながら
「アレなのだ、寿命じゃないのじゃ!
せっ、折角だから、別の世界で別の人生を歩ませてやるのだ!」
「別の人生?」
何やら、おかしな話になってきたぞ!
「こう見えて、ワレは、神なのだ!
ワレのはやとちりとは言え、お前の人生を一旦終わらせてしまったから な、別の世界で、人生をやり直させてやるのじゃ!」
目が覚めてから、数分なんだけど、神様が、こんな猫耳の少女っておかしくないか?
ってかコレ、転生物的な奴なのか?
いきなりの展開で、何が何やらって感じだな
少し、天を仰いで考えてみる・・・
転生なんか、ある訳ないだろうし、どうせコレは、俺が危篤状態か何かになって、夢でも見てるんだろう。
震災のせいで、貯蓄もたいして無いし、ローンも無いから、人に迷惑もかからないだろう。
動画とかは、タブレットに纏めて入ってるけど、別に見られても恥ずかしくない、身バレしたって、死んでるってことだし、
まっ動画投稿で、収益化できなかったのは、心残りだが、あの災害の後に、妻と娘の分も長生きすると、一応決めたからな。
「よし!乗った!別の人生させてくれ!」
と、叫んでた。
すると、なぜか、少女と緑の人が、ハイタッチで喜んでいる!
俺の視線に気付いて、慌ててこちらを向く2人、でいいのかな?
「よろしい!ならば、何か、やりたい事や、なりたい職業や、欲しいスキルとかあるか?」
と、尋ねられた。
こちとら、18の頃から、RPGリプレイ小説に始まり、最近は、異世界ものまでファンタジー物を読んでたんだ(半分は、津波で流されちゃったけど)、こうなりゃ、ちょっと意地悪してやるか。
「それって、異世界転生だろ?
じゃあ、家族の代わりに長生きする事を誓ったから、不老長寿が嬉しいけど、怪我や病気になりにくい体が欲しいね!」
と、ファンジー物では、ちょっとタブーな事を望んでみた。
すると、少女と緑の人が、後ろを向いてヒソヒソ始めてる。
あの緑の人喋れるんだw
「よっよかろう、ちょっと、不老長寿は、不可能だが、少しばかり、病気や怪我には強くしてよろう。
それより、やりたい事とか、なりたい職業はないのか?」
おっラッキー、望みが叶った!
しかし,やりたい事かぁ、せっかくなら、好きな事して、のんびり暮らしたいよなぁ。
「DIYや家庭菜園が得意だし、仕事も保全関係一筋だったからなぁ、俺に合うものってある?」
って、逆に聞いてみた。
そしたら、また、2人?でヒソヒソが始まった。少しして、
「難しいが、とりあえず、DIYと家庭菜園ってスキルを入れといたけど、ワレでもどんなスキルか分からんから、お前で何とかしろ!
それと、職業は、次の世界で、自分で決めたらいいだろう。
まっ、しばらくは、見守ってるから安心しろ!」
なんか、対応が、雑になってきてないか?
「そんな簡単でいいのかよ!
って、その緑の人って何なの?」
ちょっと、疑問をぶつけてみた。
「こちらのお方はっ?!」
言いかけて、緑の人に軽く肘鉄くらう少女。
「あっアレじゃ、ワレの使い魔の、アレじゃ、何だったか・・・
そう!ゴブリンじゃ!」
って、おいおい、このファンタジー読書歴30年の俺でも、神と使い魔っておかしい事に気付くぞ、しかも、ゴブリンって言うより、ホブゴブリンとかの大きさなんじゃね?
まっ、ツッコまないでおこう。
「そうなんだ、仲良さそうだな」
と、当たり障りなく流しておいた。
「おう、ソロソロ時間だし、もう、次の世界に送り込むけど、心の準備はよいか?」
えっ、展開早くね?まっ、いっか。
「もう、成る様になれだ。
よし、頼むぜ、嬢ちゃん!」
「嬢ちゃんじゃない!神なの!」
ちょっと、頬を膨らませながら、掌をこちらに向ける少女
「エイっ!」
嬢ちゃんの掛け声と共に、眩い光が、一面を覆った。
数瞬後、ゆっくりと目を開ける。
青空が見える、俺は仰向けらしい。
何か、左にある様なので振り向いてみる。
「クマぁ?!?」
クマが、大口開けてこっち見てるよ!
コ レ、詰んでね?
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「これで、良かったのですか?」
問われた少女が、声の方に振り向く
そこには、緑の人が、と、思ったら、ホワホワっと、ボヤけて、大人の女性が現れた、少女の目線では、胸元くらいまでしか見えない。
「はい、あの人は、もう、15年もの間、頑張って生きてきました。
もう、私達の事は、忘れて、好きに生きて欲しいんです」
少女は、目の前に見える、クマの横で、大声をあげている男性が映る空間を見ながら、目を涙で一杯にしながら、笑顔で答えた。
「あなたが、転生しても良かったのですよ」
女性は、少女を諭す様に言う。
「いいんです。パパが、まだ、私たちの事を思っていた事を知れただけでも嬉しかったので・・・」
少女は、我慢していたものを堪えられず、女性にしがみつきながら、肩を震わせた。
「もう、しょうがない、親子ですね。」
女性は、優しく、少女の頭を撫でた。
初めまして、超七玉です。
表現力、語彙力、その他もろもろ、情けないレベルですが、ゆっくりまったり進めていけたらと思っています。
よろしくお願いします。




