79日目
「劇中劇というかスピンオフっぽい物語とか深みがありそうじゃないか?」
「なんとか外伝とか銘打って、本伝ないパターンですね」
ボスケテ、とか有名なセリフが創作された名作であったような覚えがあります。
まあ、私も軽くしか履修していないわけでありますが。
本歌取りっぽいイメージを醸し出しながら、その大元が実は存在していない物語ですね。
「そうそう、思わせぶりなセリフとか躊躇なくぶっこめるわけだ、何しろ、原作でこんなことがあったって、後から突っ込めるからな!」
「うわぁ、それはひどい、無責任では?」
まあ、どこにもない物語を下敷きにして、名言を作ってみるとかはありそうではありますね。
似たようなものに、前作を改変して使うというものもありますが。
「改変って何よ?」
「誤って伝わってきた程を装って、外伝というか続編のシナリオの流れをコントロールするとかなんとか」
歴史改変と言いますか、過去作のエピソードをいいように解釈し直して、今作品につなげるとかなんとか。
前作の主人公はこのように感じてこうなしたのだ、とか、これを見越して、事前に策を練っていたのだ、とか、でっち上げておいて、真似をさせるとかなんとか。
「コメディかな?」
「そういう要素もあるでしょうね。それでその前作そのものをふわっとした設定で置いておくと、冒頭に先輩が言ったような作品、っぽくなりそうです」
先代様は、とか、前世のあなたは、とか、前の世界でのお話ですが、とか、別の大陸の、とか、まあ、時間と空間を隔てているけれども、何か今作とつながりがあるように匂わせて、物語に深みを出したり、ギミックを仕込んだりして、楽しむわけでございますね。
「前作の主人公が助けに来たりするんだよな!」
「演出とか立ち位置とか気をつけないと、今作の主人公サイドを食ってしまいますけれどもね」
あれとか、あれとか、有名なところではあれなんか、前作キャラの登場に賛否両論になったり、批判しかなかったりしますからね。
まあ、そもそもその前作が架空のものであったら、解決するのでしょうかね?
それでも、機械仕掛けの神様ではありませんが、オチに使われると、萎える展開になる、可能性はありそうではありますが。
「いいじゃないか、お話が終わらなくなったり、展開がダレてきたら、前作設定の強者を出しておいて、纏めさせればいいんだ、三行で!」
「読者から石か飛んできませんかね?いやまあ、そういう下地があれば良いのでしょうかね?」
あくまでもコメディとかギャグとかの範囲であれば、唐突な展開も笑いに変えることができたりするのではなかろうかなとか、予想できるわけでございますが、まあ、読者は選びそうではありますね。
「人気が出たら本伝を書く選択肢もあるしな」
「あー、本当に出たら、がっかりする可能性があるやつです」
……ちょっと見てみたい作品もありますね。




