65日目
「骨董品を扱う物語とか対象が多そうでよかないかな?」
「蔵とか探る系列ですね、因縁めいたものとか面白そうではありますね」
古文書とか、古地図とか、魔導書とか、掛け軸とか、巻物とか、その手の旧い状情報を手に入れたあたりから始まる冒険小説とか定番ですよね。
先輩がイメージしているのは、古道具屋とか骨董品店とかのお話でしょうかね?それはそれで先駆者がおられるので書きやすいかもしれません。
「こう薀蓄を語っているだけで行数が稼げるよな」
「資料の丸写しはやめたほうが良いとは思いますよ?」
出典を明らかにしておけば、良いかもしれませんが、そればかりなら、その出典元を読んでしまえばよろしいわけでありまして。これはまあ衒学的な物語展開においてはおなじみのジレンマというやつでございましょうか?
「独自の解釈とかを入れれば良いのだろう?実は宇宙人からのメッセージだったのだー、からの、なんだってー!とかなんとか?」
「それはまた他の路線だと思いますが。しかし容易に映像が泛かんでくるあたり、汚染がひどいですね」
汚染というと悪いような意味合いになりますが、お約束が収束してしまうことはやはり文化的な発展が見込めなくなるとかになるのではないでしょうか?
こう、とんでもないこじつけに対して、驚く姿を描写するという展開で、あの影響を避けることが難しくなっている、とかいう現状があったりするのでしょうか?
「あとは贋作と絡めていけばさらに話題が膨らむよな」
「偽物を集めた画廊とか、その手の作品がありましたね」
骨董とミステリは結構馴染みが深い関係であるという認識で間違いないとは思いますね。直接的に高価なお宝であるという、シンボルとしての骨董というものと、それ自体に何か解き明かせる謎があるとか何とか。
技術系のお話でいうならば、それはどうやって作成したのかを探る物語とかも、よくあるパターンです。
「水晶ドクロとか有名だよな!」
「結局あれは近年に作られた贋作であるという結果が出ていたような?」
夢がないという意見はございますが、だいたい現実のオカルトっぽい場違いな工芸品はそんな感じなものが多いという結論が出てたりしますね。
あえてそこに踏み込んで、それっぽい嘘を並べて真実味を出していく、陰謀論的な冒険物語もありますね。
「だいたい第三帝国が絡んで来るんだ、私知ってるぞ」
「あそこはとんでもフィクション的にどう扱っても許される風潮がありますからねー」
程度はございますが。
突飛な設定であっても、実はかの帝国が計画していたのだよ、とか言ってしまうと納得してしまいそうな勢いはあったりします。
これもまた情報汚染と言っても良いのではとか、考えてしいます。便利すぎる設定も良し悪しであるのかなぁと。
「あとは鑑定団とかの番組をモチーフにしたりするんだ」
「……借金のカタに頂いた、元第三帝国所蔵の一品が、その手の専門家?によって鑑定されて、”残念贋作でした”とか言われる番組を題材にした物語とかシュールすぎませんかね?」
しかもネタとしてすでにありそうな気もしますね。




