46日目
「延々といろんな人の誕生日を祝う物語とかどうだろう?」
「ピンクの服がトレードマークの芸人さんか何かかな?」
その日に書く話題を誕生日に絞るわけでありましょうか、描きやすいような気もしますし、良いのではないでしょうか?
調べればすぐにわかるわけでありますし、まさか話題に挙げられることもないような人物しか誕生日でない日も少ないでしょう。
「暦は思いきって、どマイナーなものを使うとかどうよ?」
「書きやすさを取りに行って、ハードルを上げてどうする」
各種文化の日付設定を使っての誕生日おめでとう物語とか、いやまあ、面白そうではあるけれども、意味があるのかというか、わかりにくくないかなとか?
太陽歴から、太陰暦への変換とかならまあ、どうにかなる、のかな?
皇暦とか、古代文化暦とか、想像上の産物暦とか、宇宙暦とか混ぜるとややこしいというレベルではなくなくないでしょうか?
「暦変換ツールは多分web上に転がっているんじゃぁないかなと」
「……どマイナーなものまで含めてありそうですね」
こう、一人の誕生日が他の暦であるとこれにあたって、とかやるわけですね、いやもうそれ暦に絞った書物にした方が書きやすくないですかね?
誰かの誕生日とかなくなくないですか?
「いやまあ、暦の一番メジャなものが、最大級宗教の首魁が誕生した関連じゃん」
「言い方が不敬であるとか、指摘されそうではありますが、まあそうですね」
そこを素直に捉えなで斜め後方から撃ち抜く感じでいくと面白そう、は確かにそうではありますが、それ撃ち抜いているのは味方の背中ではありませんかね?
基準が何であれ、統一されていれば歴史の整理的に便利なのでよろしいのではないですかね、とは思うわけでありますけれども。
「こうしれっと、普通の暦でない情報が紛れ込んでいくのが面白いんじゃないかなとか思うわけだよ、チミー」
「どういう呼びかけですか、まあ、言わんとすることはわかりますが」
ただただわかりにくい文章になりそうな予感がしますが、逆に無駄知識の浴びせかけみたいな、衒学的な会話を好む層も、あることは観察されているわけでありますし、意外と面白いのでは、とか錯覚しそうになりますね。
それが物語であるかどうかは、また別のお話ではありますが。
「そうじゃん、これどうやって小説にすればいいのさ、えくすっくらめーしょん!」
「語尾が変です間違ってます、それに、かぶってますよ先輩」
ネタは斬新ではあるれども物語にするにはどうすれば良いのか問題ですね、ストレートに行くならば、各種暦を併記することによって導き出される歴史的なミステリを書いてみるとかでしょうか?
もしくは文化紹介ネタとか、未知との遭遇系列の流れで、異文化交流的なそれで書いてみると良いかもしれませんね。
「……列車に乗って窓からの景色を映すとかかな?」
「つかみとしては良いかもしれませんね、どう誕生日ネタに繋げるかが問題ではありますが」
うーんと、頭をひねったり、首を傾げたりする先輩を見放して、世界の街散歩的な本に目を落とす私でした。




