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41日目

「スーパーハカーが活躍するお話はワクワクするよね」

「ゴミ箱をあさることが主業務でしたっけか?」


 企業案件の諜報活動なら、廃棄物を調査することが基本であるとかなんとか探偵それも情報処理系のものに書かれていた覚えがあるようなないような。

 あと、ハッカーの歴史とかなんとかの書籍によると、ネットワークを介してなんとかするよりも人をつまりはリアルを攻略していった方が良いらしいですね。


「夢がない、えくすくらめーしょん」

「思い出したように続けますね、その語尾」


 電脳空間のワイヤーフレームを背景にしてキーボードをカチャカチャやっている映像が浮かんでくるような気もしますが、まあ、あれはほぼ演出なのであろうかなとは想像できるわけでございまして。

 むしろ文章をタイピングしている方がハッカーみたいに見えるのではなかろうかなとか、高速タイピングですかね。


「タイピングゲームとか変態的な指の動きを見せる人もいるなぁ」

「処理が間に合わないくらいに速いタイピングとか、まさか実際に見ることができるとは思いませんでしたね」


 普通のエディタで文字が遅れて表示されると言う現象は滅多にないような気がしますが、ただたんに、スペック不足で処理落ちしていただけではなかろうかなとも思われるわけでありますけれども。


「便利なプログラムを即興で組んでいくという描写には憧れるな」

「実際は遍在しているコードを集めて組み合わせているだけ、という場合が多そうではありますけどもね」


 どこかの誰かが実装しているガジェットを組み合わせて便利に使うというやり口であるのであろうかなとか、必要なセンスはどれをどう組み合わせれば、目的のものが作れるのかというものでありましょうか。

 もしくは何が問題に成っているのかを見極める能力?なのでしょうかね?


「経験と実績に裏付けされた職人芸的なハッカーとかカッコ良いよな」

「きちんとやっている内容を説明しなければ、とことん地味ではありますけれどもね」


 大元は複雑に絡み合ったコードを斧でぶった切るようにして解決していく凄腕のプログラマ、的な意味合いだったのではなかろうかなとか、そのような記憶があるわけでございますが、ちょっと乱暴なのではなかろうかなというか、後のことを考えてないで、勢いだけで解決するイメージがあったりするわけでありまして。


「でも実際、すーパーはかーって何をするんだろうな、はてな」

「創作物では管理者側の秘匿情報を抜いて世間に公開するとかしてましたね」


 あとは、リモートで航空機の制御を奪ったりとか、こう人類を破滅に導こうとしている人工知能と花札で対決したりとかしていたような?

 基本体制側に抵抗する弱者の味方とか、自分のわがままを通す個人の幸せを追求する人格とかそんな感じだったような?


「花札、えくすくらめーしょん、はてな」

「最初にお願いいたしますと、挨拶から始まるのだそうですよ」


 止めを刺すときには辞世の句を詠ませるのでしょうかね?

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