終わらない夢
置かれた場所でなんて
咲いてやるもんか
這ってでも僕は
僕の行きたいところで咲いてやる
あの頃はその旅路で
朽ち果てるのも絵になると思ってた
貫き通した結果であるなら
どんな結末でも
日の心に届くはずと
あれから月日は過ぎて
そんな気概を失ったのはいつかさえ
思い出せなくなっている
残っているのは
初めから
置かれた場所に留まったとしても
咲けなかったであろう
自分の未来を過信した恥だけ
厳しい現実に打ちのめされながら
僕はそれでも抗った
まるで使い古した櫛の歯が欠けていくように
気づいたときには
僕一人しか残っていなかった
それをまだ闘っているんだ
なんて良く言ったもので
つまりは
いつまでも大人になれず
ただそこに居座っているだけなのに
世界を見返すんだ
笑われた分だけ微笑み返そう
燃えるような情熱は
どこを探しても
種火すら見当たらなくなって
優しい人が
優しくいられるように
優しさ故に傷付いて
その優しさが陰で覆われてしまわないように
綺麗事しか出てこなくなったな
もっと恨み辛みに塗れているはずなのに
この積もり積もった感情を
晴らせるほどの才能はないと
気付いた所為か
あきらめられないから
以外に
なんで続けるのか探していると
いつだって出てくるのは
はじめた頃のあの気持ちと夢で
色が褪せてくすんでしまった僕には
痛いくらい眩しい夢で
それなのにまだ
僕は夢見ているんだ
辛く 真っ暗な今日でも
生き延びて
明日を迎える
誰かの力になること
灯りになること