草色、グラス・グリーン
草色、グラス・グリーン
強い黄緑。
そのまま草の色のことです。季節は夏。
草色はかなりくすんでいるので、他の色とのバランスがとりやすいです。
大正から昭和期にかけてよく使われた色。渋い色調ですが、当時はかなりハイカラな色だったようです。
草葉色や草緑ともいわれます。
草色は、緑系統を表す一般的な色名のひとつです。
Webカラーは、#72814b。
色言葉は、英智、芸術、洗練。
英智、芸術や洗練は、落ち着いた色味からのイメージでしょうか。
草色の洋服は美しさも表すし、身近な作業着としても表されます。
実際の小説では、『雪の涯の風葬』で記念すべき初出勤に着用されています。
「初めて学校へ出勤する日、彼は濃い草色の背広に芥子色のネクタイを締めて行った」
草色のカーペットは、清潔感も表しています。また自然で素朴なイメージも出てきます。
草色の服だと、エルフの服や日本将校の軍服としても表されています。
小説では、『上海』で兵士の服として描写されています。
「次の街角から草色をした英国の駐屯兵の新しい服が見えた」
海の描写でも、草色は使われています。
『或る女』
「東京湾の海は物凄いやうな草色に、小さく波の立ち騒ぐ」
なんと驚いたことに、草にも花言葉がありました。
思い出の人、優しい思い出、追憶。草の花は実際家、実利主義者。草の芽は、初恋の思い出です。
思い出が多いですね。草原などを見ていると、なにか思いを馳せる気分になるからでしょうか。過去の人を出すときに草色の服を着せてもいいかもしれませんね。実際家、実利主義者は、リアリストな感じでしょうか。そういう方に草色を身につけてもらうのもいいかもですね。
草の入ったことわざは、5つ。
お医者様でも草津の湯でも惚れた病は治りゃせぬ
これは恋わずらいは薬でも温泉でも治せないたとえとのこと。
おじが甥の草を刈る
目上の者が目下の者のために奔走させられることのたとえ。また、物事の順序が逆なことのたとえです。
駕籠にに乗る人担ぐ人、そのまた草鞋を作る人
意味は、人の世は持ちつ持たれつであること。
色んな身分があって社会が成り立っているということらしいです。
金の草鞋で捜す
根気強く探すこと。
いくら探しても金の草履はすり減らないからだそうです。
草木も眠る丑三つ時
意味は、人だけでなく、草木までも眠って静まりかえった真夜中のことです。
英名は、グラス・グリーン。
草の葉のようなくすんだ黄緑。
グラスは草や牧草の意味があります。日本だと雑草などをイメージしますが、英語だと牧草の意味合いが強いようです。
グラス・グリーンは英語の色名のなかでは最古のもののひとつとされています。
牧草にも、花言葉がありました。
従順、要領よく、服従、実利、効用。
草色よりも、現実的な言葉が並んでいますね。従順、要領よく、服従は、どこかに勤めている人でしょうか。制服にグラス・グリーンもいいかもしれません。実利は草色と同じイメージですね。効用も実利と一緒でしょうか。
ついでに枯れ葉にも花言葉があったので載せます。
新春を待つ、メランコリ-、ロマンチックです。
枯れ葉の花言葉は、詩的ですね。




