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葡萄鼠、プラム・パープル

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


葡萄鼠、プラム・パープル



紅みの暗い灰。

葡萄鼠には2種類あり、もうひとつは深く渋い紫です。

読み方は、ぶどうねず。他に、ぶどうねずみ、えびねず、えびねずみの読み方があります。

1784年にその色名が出ており、『紺屋伊三郎染見本帳』にも掲載。

江戸中期から昭和初期に流行しています。

ちなみに昭和初期に流行した葡萄鼠は、青みの鼠色らしく、今回の色見本とはまた違うイメージになります。

浮世絵美人の着物の地色によく見られるとのこと。

貴族鼠、源氏鼠ともいわれ、青紫みの色は桔梗鼠ともいわれます。

Webカラーは、#705b67。色見本は、紅みの暗い灰の方を選びました。青みの方より、紅みの方がポピュラーな印象を受けたためです。


色言葉は、倫理、スピード、冒険心。


葡萄鼠は上品でおっとりとした印象があるので、倫理、スピード、冒険心は意外です。スピードと冒険心は、鼠からイメージしたのでしょうか。


小説では、『驛夫(えきふ)日記』で空の色を表すのに使われています。

「傾く月の光に葡萄鼠の色をした空を蛇窪村(へびくぼむら)の方に横切っている」


現在でも、小紋(こもん)の地色に使われています。


英名は、プラム・パープル。

西洋スモモの紫です。

西洋スモモとは、プルーンのこと。

スモモの開花時期は、3月から4月。

西洋スモモの開花時期は、4月から5月。

桜によく似た、白い5枚の花びらをもつ花を咲かせます。花びらの大きさは2センチほど。

果物がなるのは、6月から9月。

日本に入ってきたのは、平安時代。

実は、生食や果実酒などに利用されてきました。

味は甘酸っぱいことから、酢桃(すもも)の和名があります。


スモモの花言葉は、忠実、貞節、独立、疑惑、甘い生活、幸福な日々、誤解、困難、誠意。


疑惑や誤解などネガティブな言葉もありますが、由来は「李下に冠を正さず」からきています。スモモの下で冠をなおそうとするな、という意味で、なぜかというとスモモを盗んでいるように見えるから。

転じて、紛らわしい振る舞いをするなという意味になりました。


忠実や貞節は、シルクロードが関係しているようです。もともと梅とスモモの食文化は、日本からアメリカやヨーロッパに伝わったとされているそう。でも梅はシルクロードで伝わってきた中国の梅の花の印象が強く、スモモも梅のイメージと一緒にされたようです。それで、梅の花言葉の忠実や貞節がまじってしまったとのこと。


甘い生活、幸福な日々は、スモモの味が甘酸っぱいことからのイメージだそうです。


西洋スモモの花言葉は、誠実な一生。


甘い生活、幸福な日々、誠実な一生は、結婚なイメージがしますね。花を贈る際、花言葉の意味をこめてわたすのも素敵かもしれません。

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