萌葱色、萌黄色
萌葱色、萌黄色
深く渋い青緑。
平安末期から、萌黄と混同されています。今では、一緒の意味になっているようです。
色見本は萌葱色で、ネギの濃い緑。
江戸時代の1704年から1711年に、蚊帳の地色として流行。
雷除けの色とも信じられていたそうです。
Webカラーは、#006e54。
萌黄色は、強い黄緑です。
萌木色とも書きます。
別の説では、萌木色は青みよりの色になるとのこと。
萌黄、萌木は春の萌え出る若葉の色。平安時代から使われている色です。
萌え出る若木の色から若さを象徴し、若者の色とされます。青春の色。
若草色ともよぶ説があります。
若草色は、鮮やかな黄緑。
萌黄色より、明るい黄緑色です。
芽吹いた草が野山を覆い、春の訪れを感じさせる色。
「若」には、新鮮な、未熟な、新しいなどの意味があります。しかし、はかなく未熟な弱さも暗示します。
古くから若い女性のたとえに使われてきましたが、色名として若草色が使われるようになったのは明治時代だと考えられています。
この若草を春の七草と考えると、若菜色という色名を当てはめることもできるとのこと。
また、若緑ともいわれるようです。
若菜色は、明るい黄緑。
若草色より明るく柔らかい黄緑色です。
春先の菜の色全体を指す爽やかな色。
若緑は、明るい黄緑。
若菜色より、青みの明るい黄緑です。
瑞々しい松の若葉のようなイメージ。
ずいぶん色んな色と同じく見られているようです。でも色を調べてみると、別の色であることがわかりました。イメージだけで、同じく見られているようです。
萌葱色の色言葉は、生活、指導力、微笑み。
萌葱色はネギの色なので、ガッツリ生活に根ざしていると思います。指導力と微笑みは意外でしたが、キャラクターを先生にするなら、理想的な先生になりそうです。
小説での描写では、萌葱色より萌黄色のほうが使われているようです。
以下、並べていきます。
『桟橋』
「総の下がった萌葱色の蝙蝠傘を挿して」
『先生への通信』
「案内者が萌黄色の背広を着た英国人らしいのに説明して居ました」
『日本橋』
「萌葱がかった、釜底形の帽子を」
『鵣の巣』
「鮮やかな萌黄色した楕円形の芝地を」
若緑もありましたので、載せます。
『センセイの鞄』
「街路樹にも家のそばの雑木林にも、若緑色の葉がびっしりと繁りはじめていた」
『冷笑』
「若緑の色の鮮やかなサラドの皿が運び出される頃に」
見ていると、やはり若々しさや新鮮さをイメージする描写が多いです。




