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神様とサーカス
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「レイ兄。隣町のサーカス団を見に行こう!サーカスを見た人はね、次の循環場所まで馬車に乗せてもらえるんだ」
サーカス団とはなんだろうか?私はゼロの頭を意識的になでた。ゼロの知識が私に流れ込む。
なるほど、たくさんの人間や動物が芸をして、働いている場所か。共同生活もしているようだ。
私は知識をえたあと、今度は意識的にゼロの頭をなでる。昨日の布団はフワフワだったが、ゼロの髪の方が柔らかい。
「レイ兄、くすぐったいよ」
なですぎたようだ。可愛いらしい反応に口角が上がって、慌てて自身の口を手で隠した。




