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神様と別れの時間

11-


家に帰り、主人が寝入った頃。

私はまた、夢の中でナナ様とあった。

夢の中とはいえ、もう一度会えて嬉しい。


「こんばんは。レイジくん」

「ナナ様。レイジとは誰だ?私のことなのか」


ナナ様は今、私のことをレイジといった。

レイジとは誰のことなのだろうか?

私にはまだ名前がないはずだが…。


「レイジ君は、名前を教えてもらっていないの?」


「レイジ、それが私の名前なのか?ナナ様」


私が疑問に思ったことを口にすると、ナナ様が私のことを抱きしめた。突然のことに、私は硬直してしまう。


「ごめんなさい。私が生きていれば…。君に辛い思いをさせることもなかったのに」


「辛い思い?辛いとは何のことだ。私はあなたに会えて嬉しい。たとえあなたが私の夢であってもだ」


私はナナ様から一歩離れると、はっきりとした声で伝えた。ナナ様から、私を抱く力が弱くなっていく。また、別れる時間がきたようだ。


「今度あうのはだいぶ先。でも大丈夫。あなたが生きていれば、きっとまた会える」


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