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レース開……中断なの!

久我の職業をディメンションウォーカーからランナーへ変更します。

そのままとかやってしまったと思いました。

 


 決闘レースの準備は整った。

 今回のフィールドも平原の丘。

 障害物がなくて、尚且人も少ない地形としてはここがピッタリだとか。


 ちなみに久我さんは呼ばない。


「あなた、本当に23レベル? わたしと同じくらいなのに」

「そっちこそ、私と5レベルしか違わないのにもうAGI500越えているなんて凄いよ」


 おそらく流星と同じステータスを目指したのだろう。

 装備品の補正も込みで、AGI500越えたら良いとのことだけど……あのSSレア並の足装備は簡単には入手不可だ。


 だから彼女は、私と同じようにAGIに全て振り、そしてレベルアップボーナスも全部AGIにつぎ込んだのだろう。

 常人の考えじゃないけど、そうじゃなきゃそのレベルでAGI500越えなんてできない。


「ありがと。でもまさか、わたしと同じポイント振りをする人物がいるとは思わなかったわ」

「へー、そんな人いるんだ」

「………………」


 何故かジト目で見られたけど、何が言いたいのかな?

 私はAGI極振りというより、空を飛ぶことに全力だ。


 流星も走ることに全力みたいだから、地上か空かの違いだけなのに。

 ん? ちょっと待って。


「あれ? 流星はレベルも高くて速さ特化なのに、あの装備でAGI500しかないのはおかしくない?」

「正確にはAGI530かな。お兄ちゃんは召喚も重視しているから速さ特化じゃないの」


 ですよねー。

 職業を無視してAGIばかり上げている私達が異端なんだ。

 普通は職業にあったスキルを上げますよね。


「わたしもレベル30以降はスキルを上げるつもり。でもまずは……あなたにどっちが速いか教えてあげる!」

「私が勝ったら、追加で借りたお金は返さないからね」


 AGIが上がる装備はそれなりに高価だった。

 それこそ、さっきもらったゴールドだけでは足りなかったくらい。


 デメリットがある装備なら安かったんだけど……そこまでしてAGIを上げる必要もないし。

 ついでに、ホウキも新しいの買ったから仕方ないんだけどね。


 じゃあいっちょ、新しい装備の走り心地を試してみましょーか!

 ……できれば走り心地より、使い心地を試したかったけど。




 名前:タカマチ 職業:魔法少女

 Lv:23


 HP:430 MP:710


 ATK:30(+90)

 DEF:30(+30)

 AGI:360(+120)

 INT:140

 MND:50(+30)


 残 SP:0


 スキル:

 マジカル・フルバースト

 ゴッドウィンド




「あれ?」


 走る前にステータスを確認してみたけど、何かスキルが増えていた。

 おかしいな? SPも0のままなのに。


「どうかしたの? わたしに勝てない現実を見て怖気づいたのかしら」

「それはないけど、スキルが増えてる」


 面倒くさいデス子ちゃんはバッサリと切り、ステータスを開示する。

 装備を買うところを見られちゃっているし、デス子ちゃんに今更秘密にすることなんてない。


「AGI480か……フッ」

「そこじゃないわ。スキルを見てよスキル」

「それならわたしもあるわ」


 ほい。

 そうやって提示されたデス子ちゃんのステータスには、確かにそのスキルがあった。


 ゴッドウィンド。

 彼女のスキル一覧には、それしか表示されない。


「……デス子ちゃん。本当にAGI重視だったのね」

「AGI510に慄いたかしら?」

「うん。別の意味で戦慄したよー」


 私がいうのもなんだけど、よくAGI極振りのステータスでやっていたものだ。

 私よりレベルが高くてAGI510ってことは、初期ステータスの変動が残念な結果だったのかな?


「そんなことより、このスキルって何なの?」

「そんなことって……それはギルドボーナスよ。大抵はステータス上昇とかだけど、スキルがもらえるギルドは希少ね」


 何でも第一線にいる攻略ギルドは『予感』というスキル。

 あっちにいけば良い。向こうに何かあると知らせてくれるスキルがギルメンに配布されるらしい。


 そりゃあ、攻略の第一線に行けるのも道理だ。

 じゃあこのゴッドウィンドは?


「このスキル、説明が載っていないのだけど」

「ギルドの拠点にいけばわかるわ。気になるなら、実戦で使ってみたらどうなの?」


 ゴッドウィンド。

 あのギルドのスキルってだけで、まともな気がしないのだけど?




「さて、決闘レースの準備は良いかしら? 久我も呼ぶの面倒だから、先行は譲ってあげる」

「ありがと。でもそれじゃ面白くないから、私の合図でスタートでも良い?」

「フッ、後悔しないでね!」


 それでもハンデには違いないけど、コンマ5秒くらいの差はあるだろう。

 速さの世界で、コンマ5秒の差は大きい。


「さ、いっちょ新しい装備の走り心地、試してみましょーか!」

「見せてもらうわ。魔法少女の新しい装備の性能とやらを!」


 ……私達は同じ位置に立つ。

 せめて、カウントダウンを――。


「さん……」

「にー……」

「いち……」


「GO!!」


 そうして、私は先に飛び出した!

 隣で聞いていたデス子ちゃんもすぐに飛び出し――。



 ――ユニークレイド発生! ユニークレイド発生!

 ――3分後『廃墟の教会』にてレイド戦が開始されます!

 ――只今の人数、4人! 残り16人!



 ……併走しながら、お互いに顔を見合わせた。




ブックマークありがとうございます!


昨日は頭痛で寝込んでいました。

今日は早退できたので多分大丈夫です。

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