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吟遊詩人の忘れ語り

-夐古の石版と召還されし雷霆鳥-

作者: -Sare-
掲載日:2016/12/30

 どうも。今年も終わりますね、前回同様人殺しの話を書いている筆者です。因みにクリスマスに百物語をしました。意外に呪われない物ですね。写真も取ったし、陰霖も降ったし、何度も振り返ったのに・・・。霊にすらボッチにされるとか本格的に病みそうです。予定だと幽霊達とパーティダンスと洒落込みたかったのに。ま、其は置いといて、今回は・・・誰か分かりましたか?

 雷霆鳥・・・其の儘です、サンダーバードさん。インディアン方面出身の子です。

 マニアックなのか有名所なのか良く分からないんですけれど、彼です。トーテムポールの天辺に居る鳥さんですね。全長5m程の驚霆を操る鷲の姿をした精霊です。旻の災害である驚霆を制するなんてかっこいいですね。流石インディアン、伝説も痺れます。

 そんな彼は獲物も驚霆で仕留める然うですけれど、さて彼の目に適う獲物とは一体・・・?

 古(フル)き大陸(タイリク)の端(ハシ)にてある部族(ブゾク)と開拓者(カイタクシャ)の一族(イチゾク)が争(アラソ)っていた

 鑓(ヤリ)と銃(ジュウ)を交(マジ)えての争(アラソ)い

 幾(イク)ら部族(ブゾク)が巧(タク)みな鑓使(ヤリヅカ)いと優(スグ)れた野性(ヤセイ)の勘(カン)、精霊(セイレイ)の力(チカラ)を借(カ)りる術(スベ)を得(エ)ていても文明(ブンメイ)の差(サ)には歯(ハ)が立(タ)たなかった

 開拓者(カイタクシャ)の技術(ギジュツ)は殺(コロ)す為(タメ)の物(モノ)だった

 だが部族(ブゾク)の技術(ギジュツ)は自然(シゼン)で生(イ)きる為(タメ)の物(モノ)、初(ハジ)めから対等(タイトウ)ではなかったのだ


 次々(ツギツギ)血(チ)を流(ナガ)し、住処(スミカ)を奪(ウバ)われ、部族(ブゾク)は寂(サビ)しい荒野迄(コウヤマデ)追(オ)い遣(ヤ)られた

 其処(ソコ)は真黔(マックロ)に立(タ)ち枯(カ)れた木々(キギ)がある許(バカ)りの開(ヒラ)けた荒野(コウヤ)で、中心(チュウシン)に取(ト)り分(ワ)け大(オオ)きな樹(キ)があった


 其(ソレ)は古(イニシエ)の精霊(セイレイ)の住処(スミカ)

 此処(ココ)で太古(タイコ)より伝(ツタ)わる石版(セキバン)の通(トオ)り儀式(ギシキ)をすれば其(ソ)の精霊(セイレイ)は此(コ)の地(チ)に降(オ)り立(タ)つと言(ユ)う

 其(ソ)の精霊(セイレイ)の名(ナ)は雷霆鳥(サンダーバード)、黔(コク)雲(ウン)を呼(ヨ)び、驚霆(カミナリ)を司(ツカサド)るとされる


 部族(ブゾク)は古(イニシエ)から続(ツヅ)く祝詞(ノリト)を唱(トナ)え、舞(マイ)を披露(ヒロウ)して一心(イッシン)に祈(イノ)った

 此(コ)の地(チ)が、此(コ)の戦(タタカ)いが最後(サイゴ)だと

 だから如何(ドウ)か目(メ)醒(ザ)めて、見(ミ)て居(イ)て欲(ホ)しいと


 十分(ジュウブン)過(ス)ぎる程(ホド)祈(イノ)った部族(ブゾク)は早速(サッソク)追(オ)って来(キ)た開拓者(カイタクシャ)と戦(タタカ)い始(ハジ)めた

 雷霆鳥(サンダーバード)の御(オ)膝元(ヒザモト)で戦(タタカ)えるならばと、華々(ハナバナ)しく散(チ)って行(ユ)く

 暫(シバラ)くし、最早(モハヤ)此(コ)の戦(イクサ)が開拓者(カイタクシャ)の一方的(イッポウテキ)な殺戮(さつりく)へと変(カ)わってしまった頃(コロ)、突然(トツゼン)暗雲(アンウン)が立(タ)ち籠(コ)めた

 そして彼(ア)の大樹(タイジュ)に悲鳴(ヒメイ)の様(ヨウ)な音(オト)を轟(トドロ)かせ、皆(ミナ)の耳(ミミ)を劈(ツンザ)いて巨大(キョダイ)な曦(ヒカリ)の柱(ハシラ)が降(フ)って来(キ)た


 戦場(センジョウ)は一瞬(イッシュン)で静(シズ)まり帰(カエ)り、人々(ヒトビト)は固唾(カタズ)を呑(ノ)んで旻(ソラ)を見(ミ)る

 すると先程(サキホド)の驚霆(カミナリ)で開(ヒラ)いた黔(コク)雲(ウン)の穴(アナ)から巨大(キョダイ)な鳥(トリ)が舞(マ)い降(オ)りた

 部族(ブゾク)は吼(ホ)え猛(タケ)り、開拓者(カイタクシャ)は震(フル)え上(ア)がった

 だが皆(ミナ)一様(イチヨウ)に雷霆鳥(サンダーバード)が羽搏(ハバタ)くと無数(ムスウ)の驚霆(カミナリ)に撃(ウ)たれて絶命(ゼツメイ)した

「おやおや暫(シバラ)く眠(ネム)っている間(アイダ)に又(マタ)随分(ズイブン)と害虫(ガイチュウ)が増(フ)えた物(モノ)だ。久(ヒサ)し振(ブ)りに起(オ)こして貰(モラ)ったし、掃除(ソウジ)でもしようか。」


其(ソ)の儘(ママ)雷霆鳥(サンダーバード)は飛(ト)び去(サ)って行(ユ)く

 其(ソ)の後(ゴ)四日(ヨッカ)程(ホド)雷霆鳥(サンダーバード)は飛(トビ)び続(ツヅ)け、大陸(タイリク)中(ジュウ)に蔓延(ハビコ)っていた人々(ヒトビト)は消(キ)え失(ウ)せたと言(ユ)う


 幾年(イクトセ)か経(タ)ち、大陸(タイリク)に一艘(イッソウ)の船(フネ)が乗(ノ)り付(ツ)けられた

 新(アラ)たな開拓者(カイタクシャ)は見晴(ミハ)らしの良(イ)い荒野(コウヤ)へ赴(オモム)く

「此(コレ)は歴史的(レキシテキ)遺物(イブツ)だ。早速(サッソク)解読(カイドク)しなくては。」

残(ノコ)された古(イニシエ)の石版(セキバン)を手(テ)に学者(ガクシャ)は色(イロ)めく

 頭上(ズジョウ)に立(タ)ち籠(コ)める黔(コク)雲(ウン)に切(キ)れ目(メ)が入(ハイ)り、一対(イッツイ)の瞳(ヒトミ)が静(シズ)かに見据(ミス)えていた事(コト)も知(シ)らずに


  -Fin-


 御免なさい、先ず謝らせて下さい。何か落ちの無い様な物語になりました。何か・・・違うんだよなぁ。ま、人死んだから良っか。(然う言う問題か。)何か大きい鳥が出る話って、国単位で人が滅びますね。たった5m程の鳥に出来るのか?其処はほら、ファンタジーで。驚霆の翼を持つとも、嘴と足しかないとも言われていますからね。其処は精霊さん要素で赦して下さい。人を滅ぼす精霊って珍しいですよね。

 さてと、御次は一応一区切り。又鳥ですけれど、人魚系な鳥です。割と色んな所で出てるからマイナーではない筈。

 では良い物語を。

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