集中豪雨から1週間が経過
集中豪雨から1週間が経過した。
今朝の安佐北区の天候は晴れ。
朝の空気はひんやりと心地よい。
朝のニュース番組では、穏やかな天候はひとまず今日まで。そして明日はまた傘の出番が来ると報じていた。
この1週間で、被災を免れた我が家周辺は、特段生活に変わりはない。
災害発生直後から見かけるようになった、災害派遣用の移動車。
マスコミ関係の車と、毎日のように飛ぶ報道ヘリ。
個人的な考えだが、報道ヘリは1社が飛ばして映像を共有することは無理なのだろうか?
災害発生から今日まで、救命救急やレスキュー用のヘリ以外、つまり報道用のヘリコプターを多く見かける。
広島県の民間放送局は4社だ。
この4社全てがヘリコプターから撮影した映像を、毎日のように報道する。
何台の報道ヘリが飛んでいるのかわかりかねるが、正直な感想を言えば、騒音が酷いのだ。
市内中心部の飲食店では、今回の集中豪雨のための募金箱を設置している店舗を多くみかけるようになった。
県外在住の友人・知人にとかく聞かれる事が多かったのは、救援物資についてだ。
被災地周辺は、商業施設も豊富にある。
今、もっとも必要なのは、物よりも人の力。
まず大量の土砂を撤去しないといけないのだ。。
ニュースを含めた報道番組では、緑井・八木地区の報道が多い。
しかし、あまり報じられない可部地区も、土砂災害で甚大な被害を受けている。
どちらも、大型重機が入るには道幅が狭い地域だ。
夫は、平日は会社へ出勤し土・日は消防団員として被災地で土砂の撤去作業を行っている。
撤去作業が完全に完了する日はいつだろうか。
ふと、夫を送り出す背中を見ながら、被災地で生活を送る人達やボランティアの人達、そして自衛官・消防士・警察官・消防団員、作業を行う全ての人達が二次災害に巻き込まれないようにと祈るばかりだ。
明日は、また一時的に天候が崩れる予報が出ている。
東日本大震災が発生したときに、インターネット上ではこのような言葉がよく用いられていた。
「やらない善より、やる偽善。」
口で言うだけでなく、偽善でも良いから行動を、という意味合いで用いられていた。
実際に身近な生活圏が集中豪雨の被害にあい、私が行った活動は、募金と土砂撤去のボランティア活動だ。
善とか偽善とか関係ない。
関係ないというよりも、考える余裕もない。
放っておけば、安佐南区・安佐北区の土地柄か、土砂は硬さを増す一方だ。
誰かがやらないと、土砂は片付かない。
今日・明日にかけて、某テレビ局では、チャリティーを掲げたテレビ番組が放送される。
地元テレビ局のホームページ上には、
「皆さまからの募金の一部を広島市土砂災害への支援のために活用させていただいております。皆さまからの善意をお待ちしております。」
と記載が。
皆さまからの善意を待つ。
待つだけでなく、動くことは出来ないのだろうか。
本当の意味でのチャリティーとは何か。
私個人も、今一度チャリティーの意味を考えたいと思う。