【まとめ回?】ルナの独白【ルナ挿絵】
セラお嬢様お気に入りに修復師、いや道具屋でしたか。セトという青年は変だ。
まずスケルトンに肉付けをし嫁と言い出す。頭がご機嫌すぎます。
そして、その資金の調達に、買ったばかりの家を担保としてセラお嬢様から金を借りたのです。
どうかしてます。セラお嬢もセトという青年も。
セトさんが修復したスケルトンは、ただものではありませんでした。
元冒険者のお祖父様に小さい頃から聞かされていた、「最強スケルトン」でした。
若い頃、お祖父様もそのスケルトンに負けたそうです。
でも、すごい誇らしげに、そのスケルトンがそれからも、誰にも負けていないこと。
沢山の技を使えることを聞かされてきました。
私の白馬、いや白骨の王子様。と思ったら女性だったようです。でも憧れは変わりません。
セラお嬢様のお気に入りだけあって、セトさんは変態なのようです。
嫁を迎えてまもないのに、他の女性に手を出しています。
伝説の白虎。モナさんを抱きしめてやがります。
生まれてから切ったことのない髪を切って、さらに抱きしめるとは、獣人の中では、婚姻を意味します。
知らなかったなど通りません。責任を取りなさい。
モナさんが、照れている。
しっぽを左右に揺らしながら、くすぐったそうに笑って――
……ああもう、見なければよかった。
セラお嬢の気持ちを思うと、あーセラお嬢はそれをネタにセトさんを、からかってますね。
セラお嬢の考えも分かりません。仕事仲間以上にはセトさんを想ってるはずなのですが。
レンさんはいうまでもなく強い。
そして、モナさん剣を握ってすぐなのに、もう私を超えそうです。少し自信がなくなります。
長いこと研鑽を積んでるお祖父様も、レンさんに負けました。だけど、お祖父様はヘンテコな武器で楽しそうに、レンさんと遊んでいます。よく分かりません。
ダンジョン内では聖騎士フィーナ様にお会いしました、だいぶイメージと違いました。
正直あまり近寄りたくはない相手です。
筋肉語はまだ理解不能です。でもその強さは参考にしたいところです。
と思ったのですが、フィーナ様の本拠地が、想像を絶したので、やはり距離を取ることにします。
セトさんはあれですね。人外を好きな人です。
三人目のお嫁さんは、ヴェルさんという吸血鬼。いやハーフでしたか。
どうして、そんなにモテるんでしょう。
レンとモナ……さん付けはやめろと言われました。
レンとモナはなんとなく察してたようで、前もって誰が嫁に来ても、セトさんの判断に任せる宣言をしてました。
そして断らないセト。もう、さん付けいらないですね。
どうしてですかね、セラお嬢のことは断るのに。
理解に苦しみます。
セラお嬢の何がいけないんですかね。美貌とお家柄、仕事は有能、変態。
あーダメなところがありましたね。天井裏……いや私はそれは知らなかったことにします。
変態同士一緒になればいいのに。
ハーレム候補にはセラお嬢、フィーナ様 ヴェルさんの姉アッシュさん。
私は違いますよ。候補に入れられても困ります。もし入るとしてもセラお嬢の後です。
……変な人ですね、本当に。
だから、見ていたくなるんですよ。
セラお嬢の次に、気になる人です。
……セラお嬢、このナイトガウン、使い道ありませんよ。
誘惑なんて、しませんから。ほんとに。
※最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
もしよろしければ、ブクマや評価で応援していただけると励みになります!




