【レン挿絵】朝日とまどろみ
スケルトンの時は日光を直接浴びると、骨がバラバラになるリスクがあった。
だが、今は全身を人工スキンで覆ったので、そのリスクもなくなった。
朝日を浴びて、起きるレンを見れるようになったのだ。
俺は独りベッドから降りて、カーテンを開ける。
朝の光が、窓から差し込んでくる。
レンは小さく身じろぎし、ふわりと髪が揺れる。
まだ少し寝ぼけたような目で、こちらを見た。
【おはよう】
少しだけ口の中も作れたので、舌もある。だがまだ声は出ない。
でも、筆談するまでもなく、口元がそう言っている。
「眩しくなかったか?」
【うん。平気。ちょっと……あったかい】
そう言って、レンは小さく笑った。
以前なら、できなかったこと。
日光にを避けて、闇の中にいた彼女が――今、朝日に照らされている。
それだけのことが、少しだけ、胸にしみた。
俺を引き寄せようとベッドから手を伸ばすレン。
俺はそれに抵抗する気もなく再び二人でベッドに横なる。
【もう少しだけ】
可愛い嫁のわがままにもう少し付き合うことにする。
もう一人の嫁は、毛むくじゃら状態でベッドの下にいた。
暑かったのかな?昨日は全裸だーって騒いでたけど順応早いよね。
まぁ毛皮あるから全裸ともいえないだろ。
喉を撫でると、ゴロゴロ鳴らしながら、また寝た。
昨日は少し、遅くまで起きてたからな。
レンの少しひんやりした肌が心地いい。
そして二度寝。をしたいが、アイツが突入しそうなので起きるとする。
名残惜しい。
ズボンを履いて、シャツのボタンを閉めてると。
表の鍵が開くおとがする。全く忙しない。
「おはよう。入ってるわよ」
聞き慣れた声が、おかしなことを言ってる。
「言葉がおかしい」
「おかしくないでしょ。入ってるんだから、そっちはさっきまでベッドだったみたいだね」
「うるさいよ。勝手に入ってくる奴がいるから、二度寝できなかったよ」
「なら早く私もハーレムに迎えることだね」
朝から絶好調すぎるセラに頭がいたい。
ヴェルはアッシュと教会の用事で今日は来ない。
うちの嫁さんは働き者だ。
「嫁さんが出稼ぎいってるセト君にお仕事」
「絵画の額縁直し数点と、陶器」
「納期は?」
「そこまで急ぎじゃない。手が空いてる時ようだな」
「急ぎじゃないなら朝からくるなよ」
「私が朝しか空いてなくてね」
「あとモナ用の服作るんだろ、素材数点おいておくよ」
セラは嵐のように去っていた。本気で忙しいのだな。
私生活が一年で一番忙しい時期に入ったので、ちょっと更新スピードが落ちます。
いつもお読みいただいて本当にありがとうございます。




