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四匹のドラゴン  作者: はやぶさ
54/56

第54話

「うん」


「それはそうと、我らはまなみ様やとしゆき様を元の世界に戻す責務がある」


 ドルダがそれをいうと、としゆきが、すかさずしゃべり出した。


「そのことだけど、この部屋の奥に大きな鏡があるんだけど、魔法使いはその鏡を通り抜けて、ぼくらの世界に行ったらしいんだ」


「それは確かなのかい」


 ラビネが訊き返すと、としゆきは大きく頷いた。


「ぼくあいつに訊いたんだ。どうやってぼくらを異世界へワープさせたのかを。そしたらあいつ得意げに鏡のことをしゃべったんだよ」


「それが本当なら、すぐにでもとしゆき様たちを元の世界に返そう」


 ドルダは、そういうと、さっと立ち上がり、まなみやとしゆきたちを促した。


「あ、あの」


 としゆきは、急に改まった声をあげると、ドルダやラビネ、グリラス達を見つめた。


「なんだね」


 ドルダが不思議そうに、としゆきを見つめると、としゆきはしどろもどろになりながら、こういった。


「迷惑かけてすみませんでした。いいつけを守らずに勝手な行動をとってしまって。ヴィルアルにも謝っておいてくれませんか」


 それを聞いたドルダは、ははっと笑った。


「わかった。伝えておく。しかしとしゆき様、あなたが一番謝らなければいけない人がもう一人いるのでは」


 ドルダは、まなみの方を見やりながらそういった。それに気づいたとしゆきは、さもいいにくそうだったが、ぶっきらぼうな口調で謝った。


「まなみ、迷惑かけて悪かったな」


 まなみは、きょとんとしていたが、そのうちにやりと笑うと、こういった。


「いいよ、別に。無事だったんだから」


 まなみは、ちょっと大人の気分だった。

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