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四匹のドラゴン  作者: はやぶさ
45/56

第45話

「わかった。それならば、この魔法の粉を持って行きなさい」


かれは懐から、小さな透明な小瓶を取り出した。中には、きらきらと光る金色の粉が入っていた。


「これは?」


まなみは、不思議そうな表情を浮かべながら、その小瓶を受け取った。


「それはどんな願いごとも一つだけ叶えてくれる魔法の粉だ。だが使えるのは一回のみだ。粉をふりまきながら、願いごとをいえばいい」


ヴィルアルは、きりりとした口調でそういった。


「ありがとうございます」


まなみは、その小瓶を大切そうにポケットの中にしまいこんだ。


「わたしが手助けできるのは、ここまでだ。魔法使いの城へ行きたいなら、としゆきが開けた黒いドアがまだ城へと通じているはずだ。急ぎなさい」


「なにもかも本当に済まない。ヴィルアル」


「申し訳ございません、ヴィルアル様」


ドルダとヴィルアルが頭を下げていると、どこからともなくダークの声がした。


「けっ、いつまでも戻ってこないと思ったら、小僧がとんでもないことをやらかしたようだな」


「ダーク?! おまえいつからいたんだ」


「いつからでもいいだろ。話は、ほとんど聞かせてもらったぜ。早く行った方がいいんじゃねえか」


ダークは鼻を鳴らしながら、そういった。


「それはそうだが……」


ドルダが困ったような表情を浮かべていると、ヴィルアルが後押しした。


「わたしのことは気にするな。ダークのいうとおりだ。早く行った方がいい。悪しきものに通じるドアではあるが、悪しきものは、その他にもいるものさ。早く行かないと別の悪しきもののところへ通じてしまうぞ」


それを聞いたドルダは、頷いた。


「それもそうだな。では、まなみ様行きましょう」


「ヴィルアル様、ありがとうございました!」


「ヴィルアル。ありがとう!」


まなみは、今までのお礼をこめて、ぺこりと頭を下げた。さっきまで怒っていたヴィルアルだったが、まなみが礼をいうと、大きく頷いた。


「魔法での訓練を忘れないように。さあ、行きなさい」


こうしてドルダとラビネ、ダークとまなみは、魔法使いの城へと乗りこむことになった。



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