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4話 新たなる推論

~宿泊所 自室~


カナスティアが死んでからニュースが流れていた

新たな殺人鬼現れる


ラウド

「おいおい勘弁してくれよ

俺はただの正義に準じたメイス協会員だっての」


ラウド

「そういえば、ここの街来ては見たものの普通の街だな

誰も仮想メイズ装置を使用しそうには思えない」


ラウド

「みんな何故か凄く安心したように生きている

だけどなんだ?この変な気の流れは…」


グリザル

「皆が安心して生きているのがそんなに珍しいですか?」



そこに訪ねてきたのはグリザルだった



「いきなり部屋にノックなしって…

これこの町じゃ普通なの?」


グリザル

「仲睦まじい人には普通の光景ですよ

ラウドさんはメイズ協会の人ですよね?

どうしてこちらへ?」


ラウド

「どうしてって…

九滅の願いについて伺うだけさ


何か九滅の願いについて知らないか?」


グリザル

「ふむ…九滅の願いですか…

そうですね、俺としてはまず図書館に行くといいと思うんですよ

ラウドさんはこの町の歴史を知らないじゃないですか


だったら知ってからでも遅くはないと思うのです」


ラウド

「それもそうだな ありがとうな」


グリザル

「いえいえ…それでは

(いずれまた会えるでしょうね…)」


ラウド

「あいつ何しに来たんだ…?」






~ここはエミナ町の裏通り~



「グリザルさん

こいつ寝てますね

これから残虐が始まるってんのに」



そこには狂気を持った集団が集まっていた

金属バッドやチェーンソーなどを持ちながら

髪の色が違うもの、顔にタトゥーを入れた者が

外見の荒くれ者が跋扈していた


グリザル

「いいではありませんか

俺達がやるのはエミナ町にいる殆どが知らない救世イズムで出来ていますから


救世イズムは時として残酷なのですよ

それに私達が救うのはこの町ではありません


世界に対してです

それが達成されれば、そしてそれを達成したのちに公表すれば

私達はラウドと同様に救世者としてあがめられるのですよ」





弱っている相手を見てはグリザルは笑いながら演説していた

そしてグリザルの合図によって荒くれ者はバッドを女へと打った

鈍器の音がした

そして眠りから覚めるとそこは地獄の手前の光景であった


瞬時にそれがこれから拷問が始まるような光景だったからだ

そして自信が何故このような行為にまで及ばれたかも察した


彼女は見てしまったのだ

人を狩る姿を


グリザル

「どれだけ振るっても無駄ですよ

二度と解けない鎖です

そして逃亡なんて出来ない事に


連鎖的に見てしまった人間は狩らなければならない

俺も一時の感情を無くして暴挙に出ます

何…痛みは一瞬ですよ

そしてその痛みにも慣れるのです


九滅の願いを達成する為にあなたは残酷に遭ってくださいね」



女はそれでも少しばかりの余裕があった

だからこそ無言だった

しかしその余裕が無くなった途端に女は発言した




「能力が…使えない!?」


グリザル

「えぇ 即効性の麻痺です

全体的に影響されてます


これだとメイズを操れないのですよ


俺達は無能と蔑まれて生きてたのを実感して生きてきた集団です

だからメイズの独自の研究をした


メイズ能力者をズタボロに剥いで殺して死なせて

やっと分かった


メイズ能力者は

メイズを操っている事に

仮想メイズ装置で明らかな確信へ変わっていった」





グリザル

「仮想メイズ装置で与えられたメイズを使っている訳ではない

メイズをコントロール出来るコントローラを与えられているだけだって事に


だから電子世界に切り替わってから

元々あったメイズが変わってしまった人間がいるって寸法だ

元々メイズは世界(空気)という存在として永遠に存在している


それを仮にコントロール出来る操作能力を植え付けられているだけだ

それが仮想メイズ装置の本領であり

そして俺らが見つけたメイズ能力者の全てだ」


グリザル

「つまりメイズを操れなくするには

五感神経全てをスロウにさせる事にある」



グリザルの言った通り

女は身体を動かそうにも麻痺で動けない


普通の麻痺薬では無い

五感神経をあらゆる方向で動けなくする薬だ

その影響でメイズを操縦出来ずメイズを発動できない






女が怯えるが

グリザルと集団は楽しそうに金属バッドやチェーンソーやバケツを持っていた


今から自分が滅多打ちされる事に怯えている

グリザルは笑ってから合図する



「じゃあ綺麗に泣いてくれよ?」

「無能な人間からの世界に抗った行動に悲鳴上げてくれや」



「ま、まって!

何でもするから――」



金属バッドで滅多打ち



「はは!おもしれぇ!おもしれぇよ!グリザルさん!」

「こいつ涙流しながら命乞いながら血流してやがる!」

「面白すぎんだろってーの!」



金属バッドで頭を打たせて血を流す

どれだけ撲殺しても


グリザルは仮想メイズ装置から願って受け取った

回復メイズで肉体損傷を回復し続ける



「どうしてあなたはそこまで狂気でいられるの!?

あなたは仮想メイズ装置で願った人でしょ?


素晴らしい考えをお持ちだったのなら…!

だったらメイズ協会員と同じ思想を持つべきでしょう


何故――」



グリザルの合図で女をボコボコにする

そしてチェーンソーで首を切り落としては回復メイズで回復

グリザルは感情を爆発させた


グリザル

「俺達は弱いから仕方ねぇだろっての!

だからメイズ持った奴を滅多打ちするんだ馬鹿野郎が!


文句は言わせねぇぞ!

おいお前ら!回れ!狩るぞ!」



それはグリザルの集団のやり方だった

戦略としては五感神経を奪う為のもの


それに特化した攻撃手段は奪う事にある


グリザル

「ラウドさん あんたは俺に対して殺意が出るだろうね

だがな、時として現実は残酷なんだ


俺はシリアルキラーの革を被って

必ず九滅の願いを達成させてやるさ」


そうしてまたシリアルキラーの量産が続いてゆく

そう これがエミナ町の現在の状況だった


ラウドはそれを知らないまま眠りに落ちていた


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