3話 殺人鬼キリングキラー
ラウドは何かの敵意を察した
そこへ目掛けて真空メイズを解き放った
エミナ町の壁が少し壊れる
「あぶねぇだろ!」
「女がいるんだよ隣に!」
ラウドはそんな事はどうでもよかった
ラウド
「すまん
俺フェミニストだから女だろうと殺さなきゃいけないんなら殺すけど」
「もう死んでるよそいつ…」
「うわぁ殺人鬼だぁ!!」
「殺人鬼キリングキラーだ!」
「逃げろ!」
ラウド
「いやいやキリングキラーじゃねえから」
昨夜、ニュースでやっていたシリアルキラーの特番が記憶に新しい
長い髪をしていないのに自分が殺人鬼と思われて侵害なラウド
その逃げていく人間を見ていると
ラウドはダメージを受けた その反動で倒れそうになり何とか立ち直る
ラウド
「どこから狙った?一体…」
ラウドがそう思考するまでもなく
ずっとダメージが入る
風がそれを伝えた
ラウドの目の前には剣が
そして左右にも剣がある 上空にも
ラウド
「俺の周りに剣が沢山…これが俺を攻撃していたのか…
だが俺には真空風がある真空放出爆風でぶっ飛ばせばいい」
ラウドは真空風を体外へ放出した
その反動によって剣が飛んでいく
しかし直ぐに直ってラウドへ飛んでいく
ラウドも応戦して何とか切り抜ける
ラウド
「俺の周りで逃げていた人間が能力者だったか
そしてシリアルキラーのキリングキラーが登場したんだろ
だけどな、その剣の演武は俺には通用しないな」
再び剣が遅いかかる
しかしラウドはそこに突っ走る
真空風を一点特化で突進に使う
そうして剣から抜け出す
しかし磁石の様に引っ付いてくる
ラウド
「剣が戻ってきたな
俺を対象としたんだ
これは絶対的な殺傷能力だ
犯人を誰も知らなかったのもその為だ
愉快犯の様に易々と現れたりもしないか」
ラウドはテリトリーに入ったと感じた
この剣の演武からは逃れられないと
ラウド
「なら、敵をこの状態で殺すしかねぇか
街の殺人鬼を殺す良い機会じゃないか
剣を真空風で吹っ飛ばしても意味ねぇからな
攻撃しまくって剣を破片にするか」
真空風特化攻撃で、剣を一つ一つ破片にしていく
しかし破片になったまま円を舞っている
ラウド
「これは鋭利な刃物になっただけだね
でもこれは俺には有利だな
敵が見ていても気付かないとみると
俺の真空風を甘く見ているんだろうな
さてと、もう一度真空風を体外に放出するか」
ラウドは真空風を体外へ放出した
それはつまり破片となった刃物が周囲に飛び交うという事だ
そしてダメージを負った能力者によって剣の演武が崩れ去る
ラウド
「この剣の演武をやったのはお前だなシリアルキラーのキリングキラー」
指をさしたそいつは帽子をかぶっていた
しかしラウドが真空風で飛ばすと長髪を下した
カナスティア
「私の能力を破ったのは凄いな
私の能力は殺戮円舞曲
円に入った者は剣の演武によって殺され尽くされる
私はこれで仕事を請け負ってきたのだ
だから別にシリアルキラーでは無いし殺人鬼でもない
私はそうだな ただの犯罪者だ
殺しが好きなのではない 殺した数が誰よりも多かっただけだ」
階段を上っては逃げていく
ラウドはそれを追いかける
ラウド
「おいおい鬼ごっこか?
俺は真空メイズだから、速度は自由に変えれるんだぜ?」
真空メイズで飛んでから
ラウドはそのままカナスティアの前に立ち尽くす
ラウド
「だからほら 飛びながらお前の前に立ちふさがれる」
カナスティア
「馬鹿はそっちだな
私は殺傷件数が多いと言っただろう?
だとしたらメイズ能力者の経験もあるに決まっているだろう」
カナスティアは殺戮円舞曲に入ったラウドに突き刺す
ラウドはその時に立ちふさがっていた
飛んできたと同時に止まっていた
ラウドは静止していて
カナスティアは走っていた
だから攻撃性は十分に詰まっていた
剣の破片達がラウドに勢い余って突き刺してくる
ラウド
「俺の肉体に破片からのダメージが来たな
俺の肉体の損傷が酷い
真空パック化で守るか」
肉体の損傷を真空パック化させる
しかしそれが仇になった
真空パック化内に潜んでいた破片が抉り散らす
カナスティア
「おーおー情けない声が出ているぞラウド
お前は世界を救ったと聞くが、その程度の強さだったのか
私でも殺せるではないか」
ラウドは一瞬で選択をして真空パック化を解除させる
肉体の損傷場所に剣の破片が繰り出される
ラウド
「くそ…!俺が剣を粉砕したばかりに俺が苦戦しているじゃないか…!」
ラウドに剣が舞い続ける
それをラウドは損傷場所への執拗な攻撃に悶絶する
それを笑い転げるカナスティア
カナスティア
「九滅の願いは私の願いでもある
とりあえずお前は消えろ
九滅の願いの反逆者に成り得るであろうお前は
私の殺傷仕事で死んでいくがいいさ」
カナスティアが肉体損傷へ執拗に攻撃した事で
ラウドの防御が間に合わなくなる
ラウド
「肉体損傷場所に執拗に攻撃してくるから俺は真空風で防御していたが
限界のようだ 俺の負けだ
そう感じても無理はないな」
カナスティアは後ろからの攻撃を受けていた
それはラウドが追いかけていたであろう場所からの攻撃だ
ラウド
「真空風をまずは残しておく
そして残りの少ない剣の演武になっていた所を防御の無いカナスティアの後ろに目掛けて突風だ
殺傷力なら俺も負けてはいないな」
カナスティアは死にそうになる
カナスティア
「私はそれでも九滅の願いをかなえるのだ」
ラウド
「第一、九滅の願いって何だよ?
九の破滅を願うのか?」
カナスティア
「違うよ ははは
それは違うな
九滅の願いというのは、人に依存する事を止める事だ
この町自体は依存体ではあるがな…」
それを聞いてラウドは安心した
そしてカナスティアを殺した
身体の内部へと真空爆風を繰り出して内部から殺害した
ラウド
「それはつまり、災厄を招くんだろ?
メイズ協会員としていたからね
正義を知り尽くしているんだ だから平気で殺せるよお前は」
カナスティア
「理不尽な野郎だな…
だがお前のようなバトルロイヤル思考の人間は嫌いじゃない…ぜ?」
カナスティアはそのまま死んでいった