2.5話 仮想メイズ装置に願う事
そして次の日ラウドはその祭りへと足を運んだ
仮想メイズ装置は、祭りの上部に掲げられていた
そこにいる一人の男
ラウド
「あれは誰だ?」
ラウドの見知らぬそいつに対して声を上げた
その声に耳を傾けて自己紹介する
グリザル
「俺はグリザルって言います
俺は皆さんの知らない所で日夜努力を積んできました
そして今この時を持ってして仮想メイズ装置に願う事が出来ます
俺は世界の救済を望みます」
世界の救済 それを笑いながら言ってのけた
ラウドはそこから一つの不安を覚える
その構えにグリザルは笑いながらも見ていた
グリザル
「大丈夫です
俺は世界の救済と言っても
災害を促す類ではありません
俺の前でもう世界を脅かせません」
そしてグリザルは叫んだ
グリザル
「天に至る仮想メイズ装置よ!
俺に力を!回復メイズの力を与えたまえ!」
そうしてグリザルは回復メイズの力を得た
グリザルは鐘のある台座から降りると
身体障碍者に対してメイズを施した
そしたら肉体の損傷が治療された
グリザル
「うお!
すげぇえ!
椅子に座ってた奴が起き上がったぞ!
奇跡だ!奇跡が起こった!」
女神だの歓喜する者もいる
それはさながら崇拝者だった
ラウドは気落ちした
ラウド
(俺の勘違いか…少し気を持ち過ぎたか…)
「すまないな 俺の勘違いのようだ」
グリザル
「いえいえ
俺はそんな偏見すらも返れるくらい
メイズの世界を変えたいと思ってますから」
そうしてグリザルの大講演のような舞台は終わった
グリザルが帰っていくのを見てから
そしてその男を思い出した 男はニュース番組でキリングキラーを語っていた男だ
そしてキリングキラーもここへ来ると考えていたラウドは敵意を察したのだった