2話 エミナ町とキリングキラー
エミナ町に来ていた
この町は笑顔が絶えなかった
ラウド
「なんだろここ
凄く不自然だな そんな笑って何が楽しいんだろ
俺は災害メイズとかいう暗い暗い村にいたから
そうしたポジティブシンキングな街の風景は苦手意識みたいなものが発生してしまうな」
ラウドにとっては妙な地獄観があった
世界観がぶち壊されてる中
そこで一つの儀式的なものがあった
それをラウドは見ていた
「九滅の願いを我らに与えたまえ…」
ラウド
「九滅の願い?何言ってんだこいつ」
その儀式を見てはラウドは首をかしげていた
そして夜
ホテルにチェックインしてからラウドはベッドに寝転んでいた
ラウド
「九滅の願いねぇ…
俺が永眠している間、電子世界は電子世界の中で歩いていたんだな
でもここの住人は何かの意識で集まっているような気がする
俺はメイズ協会員に言われた
「殺す対象だと思えば殺せ」ってな」
ラウドがメイズ協会で情報収集してから
帰る際に言われたのがその言葉だった
メイズ協会員のマリアという女から言われていた
殺す対象になるのはメイズ協会にとって邪魔な存在
その邪魔な存在である証明としては
メイズ協会員が殺されるという事件が多発している事にある
ラウド
「俺も命を狙われる危険性があるのかな
でも俺は真空の中に存在するように渡り歩いてるからね
そこまで危険視しなくてもよくねぇか…」
ラウドは色々試行錯誤していると
うつしていたテレビから情報が流れる
事件についてのニュース番組だった
「キリングキラーについて思うのですが…
彼は常に人を狙っています
彼は完全なるシリアルキラーです
愉快に人を殺して悦楽を感じているのでしょう
たまらなく危険な存在ですよこれは」
そう言われていたのは
殺人鬼についてだった
ラウド
「えーとなになに…
今まで殺された数、すげー人数いんのな
この町ってそんな殺されてんのな
でも何でそんな殺伐としている中、こいつら笑顔でしかも町から出ようとしないんだろ
何か支配されている光景でもあるのか」
今まで999人殺されたという
残りで1000人目
その1000人目は一体いつに殺されるのだろうか
それを議論していた
「それはつまり明日でしょうな」
「明日…と言いますと?」
「明日は仮想メイズ装置から願いを叶える日ではありませんか?」
「あ、確かにそうだった 明日は願いを叶える日だったな」
情報を受け取った際に町に関しての情報だった
祭り上げるような行事で仮想メイズ装置を扱う日だった