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どうも皆さん近衛です。
今回は暇だったので直ぐに書き終われました。
さて、ここで皆さんに質問です。
本文内で、アラビア数字と漢数字が飛び交っていますが、統一するならどちらが良いですかね?
良ければ感想欄にコメントお願いします。(露骨なコメ稼ぎすみません。)
「お、おはようございます。タチバナ様。」
「ん?……おはよう。リーディア。」
「あれ? 名前お伝えしましたっけ?」
「……言ったよ?」
あ、あぶねぇ。
あんまりスキルの事は言わない方が良いよな。
いや、参加しなくても良いんなら、別に知られても良いんじゃないか?
鑑定と基礎属性魔法と発展属性魔法と無詠唱の隠蔽を解除するか。
「……それより、朝御飯食べれるかな?」
「はい、大丈夫ですよ。」
◆◇◆
「……御馳走様でした。」
「タチバナ様。召集が御座います。案内致しますので、御参り下さい。」
廊下を歩いて、昨日召喚された部屋に向かった。
「……改めて見ると、かなり広いな。」
天井には大きなシャンデリアが居座り、綺羅びやかな雰囲気を演出している。
勿論それだけでなく、基礎属性・発展属性魔法使用不可の結界の起動具にもなっている様だ。
俺達を召喚したのは、特殊属性魔法に一応含まれる時空属性系統の古代魔法だ。
だから使えたのだろう。
窓ガラスは一点の曇りも無く、壁には美しい絵が描かれている。
「皆様、お集まり頂き有り難う御座います。本日はこれからの生活について話させて頂きます。では、──」
◆ ◇ ◆
王女様の話を纏めるとこうなる。
・俺達は戦ってくれる気がある人は城で訓練、帰りたい人は来月まで城で生活、この世界で暮らしたい人は戦闘訓練をしてから金銭と紹介状を渡す。
・帰りたい人以外はこの世界の知識を教える。
・個人に合った武器や防具、道具を渡す。
・それぞれが城に居る間はメイド付きで個室を与える。
・城から出て、この世界で暮らす人はメイドを連れていっても良い。
である。
俺は戦闘訓練と武器と防具は必要無いので、金銭と道具とメイドを貰っていく。
「……と言う訳で、リーディア行くぞ。」
「ふぇ?……はっ、はいっ!」
先ずは道具を選ぶ。
まあ、道具と言っても鉱石等の材料系が殆ど何だけどな。
後は魔法具を幾つか貰ってっと。
「……じゃあ、行きますか。」
貰った金額は10万G。
近衛兵の月給が10万Gなのでかなりの金を貰った事になる。
先ずは冒険者ギルドに向かいますか。
冒険者ギルドはイメージ通り、木造の二階建てだった。
扉を開くと、受付に人が並んでいる様子と冒険者達が酒を飲んでいる様子が見られる。
並んでいる人数が比較的少ない受付の列に並ぶ。
「ようこそ、冒険者ギルドへ。本日はどの様なご用でしょうか?」
「……冒険者登録をしたいんだけど。」
「貴方だけでしょうか?」
「……はい。そうです。」
「では、試験を致しますので着いてきて下さい。」
受付の男性に案内されて、地下に有る訓練場?に向かった。
そこで胡座を掻いていると、筋骨隆々な男性がやって来た。
「よお、テメエが登録希望者か?オレはバラカっつうモンだ。今から試験を行うが、テメエは魔法使いか?戦士か?」
「……どちらでも大丈夫ですが、本職は魔法使いでしょうか。」
「なら、魔法を見るから撃ってみてくれ。」
「……一応、言っておきますが並の魔法使いと同じだと考えてると痛い目を見ますよ。」
「はっ!新人にやられる程オレはヤワじゃねえよ。」
「……はあ。では、遠慮無く。儚き夢と永久に踊れ【虚構の騎士団】。」
詠唱は本来要らないが、一応試験なので詠唱してみた。
この魔法は主に時空属性に含まれる魔法で、嵐と時空の二属性両立魔法になっている。
効果としては、疑似生命体を創ると言う物だ。
「ッ!んだ、これ!?」
勿論、強さはS級冒険者と遜色無いレベル。
それが一度に十数体現れるのだから、相手からしたら堪ったものじゃ無いだろう。
「……序でに俺も行きますか。総てを焼き尽くさん〔レーヴァテイン〕」
鍵言構築によって生み出された魔剣が、虚空より現れる。
その真っ赤な剣身はまるで生きているかの様に妖しく揺らめき、敵を喰い尽くさんと内なる炎を蓄えている。
バラカはそれを見て、更に驚いていたが健斗は無視して斬り掛かった。
手応え的にバラカはかなりの達人らしいが、強敵とは言え無い程度だ。
右薙ぎを放ち、受け止められる前に反転して左薙ぎを放つ。
何とかバラカはそれを受け止め様と剣を向けたが、既に俺の剣は逆袈裟を放っていた。
鎧の一部を焼き斬り、重力魔法による負荷で無理矢理勢いを殺す。
「こ、降参だ。オメエ……いや、アンタかなり強いな。確かに並みの魔法使いじゃねえな。にしても、最後のあれは一体何なんだ?」
「……我流刀剣術の霞斬りって言う技だな。相手の意識を一定の行動で逸らして、死角からの攻撃を行うって言う技だ。」
「かぁ!その歳で我流の武術を創るたあ、恐れいった!ギルドマスター権限でアンタをSランク冒険者に任命させてもらう。」
「……良いのか?俺は冒険者ギルドに来たばかりの新人だぞ?」
「いや、アンタみたいな強者を下で燻らせてんのは勿体無いからな。それと、アンタの喋る時に一拍空くのは癖なのか?」
「いや、敢えてだが。やめる機会が無くて続けてただけだ。」
「そ、そうか。まあ、何にせよ歓迎するよ。ようこそ、冒険者ギルドへ!」
◆ ◇ ◆
そうそう、今俺が居るのは隣の国の王都だ。
え?早くないかって?
時空属性魔法を使えば、世界中何処へだって行けちゃいます。
因みに服装は学校の制服から、黒を基調とした騎士礼服を模した物と黒い手袋だ。
序でに伊達では有るが眼鏡を掛けている。
今まで着けていた縁の太い物ではなく、銀フレームの比較的細い物を構築して着けている。
鍵言構築には構築可能数が有り、今は68/200となっている。
今向かっているのは、ギルマスに勧められた安らぐ子羊亭と言う宿屋だ。
大通りにあり、かなりの大きさが有る。
驚きなのはコンクリートが、使われているのだ。
よく見るとこの辺りの建物にはコンクリートが使われている施設が多い。
老舗なのか木造や石造も有るが、大きな建物は基本的にコンクリートしかも鑑定してみるに鉄筋コンクリートで建てられているのだ。
─
どうやら、これは先代勇者が広めた様ですね。
─
へえ、そうなんだ。
昨日質問しまくったお蔭か、知識の泉が若干人間っぽい喋り方になった。
どこぞの小説みたいに人化したりしないよな?
「いらっしゃい!」
「あっ、どうも。ギルマスのバラカの紹介で来たんですけど。」
「おお、バラカさんの。一応ギルドカードを見せてくれるかい?……うん、確かに。いやぁ、そんなに若いのにSランクだなんて凄いねぇ。」
「いえ、それほどでもありませんよ。」
「そんな事無いさ。Sランク冒険者だなんて世界に数人しか居ないんだからね。……まあ、この話はおいといて宿泊は一人部屋のツインで良いかい?」
「いえ、ダブルでお願い──「ツインでお願いします。」します。……いえ、ツインで良いです。」
「朝夕はここで食べていくのかい?」
「はい、お願いします。」
「なら、一日400Gだね。」
「二人で800Gですか?」
「そうだよ。」
「では、十日分で8000Gですね。」
「うん。確かに、じゃあ鍵はこれだよ。それと食事は部屋に持っていくかい?」
「お願いします。」
「分かったよ。部屋は階段上がって、廊下の奥の208号室だからね。」
女将さんから鍵を受け取って、部屋に入る。
さて、少し寝ますか。