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やっほー、皆さんお久し振りの近衛さんだぞ?!
徹夜したせいで、卒業式練習がかなりキツかったですね。
まあ、そんな事は置いといて。
既に幾つものヒロインフラグが立っていますね。
因みに幾つあるか分かりましたか?
前回のも含め何人か確認してみてください。(暇人だけでいいですよ。)
それでは、また次回。
「……ここは?」
俺が声を発すると、周りの生徒達もザワザワし始める。
てか、やけに多いな?
50人位いるんだが。
─
疑問への報告。
惑星『地球』への勇者召喚に該当した、日本人上位52名が選ばれたようです。
─
成る程。
てか、この声は?
─
疑問への解答。
主の技能の一つ『知識の泉』です。
─
スキルか。
正に異世界と言った感じだな。
俺のステータスを提示する事は出来るか?
─
疑問への解答。
是。
橘 健斗 人族 十七歳 男性 lv1
技能
基礎属性魔法【lv1】
発展属性魔法【lv1】
特殊属性魔法【lv1】
魔法陣空中構築【lv1】
鍵言構築【lv1】
無詠唱【lv1】
錬金術【lv1】
我流刀剣術【lv10】
我流槍術【lv10】
我流体術【lv10】
完全記憶
至神魔眼
知識の泉
保有生命力 23692
最大攻撃力 1050
最大防御力 863
最大俊敏力 2491
保有魔力 ∞
最大魔攻力 ∞
最大魔防力 ∞
称号
銀の勇者 大賢者 紡ぐ者 我が道を往く者 召喚されし者
─
ふむ。中々ぶっ壊れた性能をしているのでは無いだろうか?
─
疑問への解答。
全力の魔法を放った場合、龍王種程度なら消滅が可能です。
龍神も肉体の消滅までなら行えます。
─
うん。ぶっ壊れ性能だな。
隠蔽等は出来ないか?
─
疑問への解答。
是。特殊属性魔法を使用しステータスの偽装を行います。
任意のステータスをお伝えください。
─
じゃあ、ここに居るメンバーの平均より少し下で、我が道を往く者と召喚されし者以外の全ての称号を外してくれ。
後、スキルを我流系は3まで、他のスキルは全て隠してくれ。
─
命令を確認。
……命令を実行。……命令を遂行完了。
─
さて、出来たな。
「ようこそ、いらっしゃいました。勇者様。」
この世界に来て一番最初に目に入った少女が、息が整ったのか声を掛けてきた。
その言葉を聞き、何処か夢見心地だったのが覚めたのだろう。
一斉に騒ぎ出した。
「皆、静かにしなよ!」
級長の富栄 愛が生徒達に声を掛ける。
すると、徐々に静かになっていった。
「ようこそ、いらっしゃいました。勇者様。」
今度はその凛とした声が響いた。
「今回は私達の身勝手な理由で召喚してしまい、申し訳有りませんでした。」
少女が頭を下げると、周りに居た魔法使い?達がオロオロとしていた。
「ですが、私達では勝てずに関係の無い貴方様方に頼る事になってしまいました。私達の体たらくをどうかお許し下さい。」
「謝る気が有るなら返してよ!」
「「「「そうだ!そうだ!」」」」
「すみません、それは一月後まで待ってください。」
「……えっ?!帰れるの!?」
「はい。こちらの身勝手ですので、この機会を与えて下さったレリオン神様の御計らいで、一月後と二月後は帰還の機会をくれると仰って下さいました。」
「そ、それなら……」
否定的だったクラスメイト達もその言葉が決め手となり、賛成し出した。
「有り難う御座います。皆様の為に専属侍女と御部屋を用意して御座います。どうぞ、今日はごゆっくり御過ごし下さい。」
少女──まあ、王女様で良いよな。王女様が退室すると、メイドさん達が入室してきた。
さて、俺の侍女はっと。
リーディア=スティング=ラディア 人族 十六歳 女性 lv12
技能
料理【lv6】
清掃【lv5】
洗濯【lv4】
礼節【lv8】
ラディア王国語理解
火属性魔法【lv2】
保有生命力 107
最大攻撃力 32
最大防御力 40
最大俊敏力 83
保有魔力 93
最大魔攻力 92
最大魔防力 119
称号
ラディア王国第八王女 眠り姫
お、おう。
何だこれ。姫様を侍女にすんなよ……。
「あ、あのあの。」
「ん? どったの?」
「案内しても宜しいでしょうか?」
「ああ、ごめんね。ぼーっとしてたよ。」
「い、いえいえ、大丈夫です!」
王女様は、顔を真っ赤にして俯きながら案内してくれた。
「こ、こちらです。」
「ありがと。昼食は何時に始まるのかな?」
「御昼御飯は十二時になります。因みに今は九時です。」
時間差はあまり無い様だな。
さて、王女様が下がったし魔法の練習をしますか。
っと、その前に知識の泉よ。
─
はい。
─
魔法知識の定着って出来る?
─
疑問への解答。
是。
魔法知識を定着します。
完了しました。
─
さて、先ずは防諜結界と緩衝結界を張りまして。
先ずは、基礎属性魔法の強化から。
基礎属性とは、火・水・土・風・光・闇・無の七つとなっている。
基礎属性魔法や発展属性魔法、特殊属性魔法の様に一纏型魔法は本来、満遍なく育てないとlvは上がらない。
しかし、大賢者の称号によりどれか一つだけの練習でもlvが上がる様になっている。と言うチート仕様。
取り敢えず、火で良いかな。
最初は詠唱有りでやろうか。
「……求めしは炎 収束せしは弾丸 狙うは壁 連数は一 炎の弾丸」
詠唱が終わると、突如炎が生まれ弾丸の形になる。
60❲km/S❳の速度で放たれた様だ。
えっ?何で分かるのかって?
そりゃあ魔法知識をインストールしましたからね。
その速度になる丁度良い魔力を使いましたから。
さて、流石に恥ずかしいので、無詠唱で行きましょう。
◆ ◇ ◆
さて、 次は魔法陣の基盤の構築を始めますか。
最初にやってみるのは、炎球の魔法陣化。
円形魔法陣だと、小型化するのは上級位までしか出来ない。
だが、初級も初級のファイヤーボールなら円形魔法陣でも問題無い。
魔法陣はプログラムと同じだ。
魔法が状況に応じて手を加えられるのに対して、魔法陣は一定の行程しか行えない。
だが、威力が魔法より高く、先に魔力を籠めておけば、何時でも発動出来ると言うメリットが有る。
だが、その作成難易度から、今では使用する人はかなり少ない様だ。
さて、先ずは完成だ。
魔法陣が蒼白く光り、炎球を放つ。
おしっ、これで問題無い様だな。
どんどん作って行きますか。
◆ ◇ ◆
コンコン
「……どうぞ。」
「失礼するね。」
「……どうした?幽華。」
「今後の事について相談をしに来たんだよ。」
「……地球に変えるのか。って、事か?」
「ああ、そうだ。」
「……いや、帰らねえよ。だがさ、俺はあんまりステータスが高く無いからさ、戦場には出ずに旅に出ようと思っている。」
「そっか。じゃあ、私も着いていっていいか?」
「? ……良いけど。」
その後、少しだけ他愛無い話をして幽華は帰っていった。
「あの、タチバナ様。御昼御飯の準備が出来ました。」
「……ありがと。……もう、食べれるかな?」
「はい、大丈夫ですよ。」
因みに、今は眼鏡をしていない。
発展属性魔法の聖属性の治癒で視力を直した。
お蔭で視力が2.00になっていた。
因みに、発展属性魔法と特殊属性魔法だが、発展属性魔法は煉、氷、岩、嵐、聖、呪、時空の七属性で、特殊属性魔法は爆、冷、地、雷、封、法の六属性だ。
因みに法属性魔法は物理法則等に則った魔法だ。
例えば慣性や磁力、重力や引力等だな。
後、嵐属性魔法と風属性魔法の違いは、嵐は水を含めた風で、風は風オンリーだ。
「ご用意出来ました。」
「……うん、ありがと。」
「ッ……!? い、いえ、当たり前の事ですので!」
美味しそうな料理の匂いに自然と笑顔になってしまった。
ご飯を食べたらもう寝ようか。
3/5 我流剣術を我流刀剣術に変更。我流刀術を削除しました。