汚れた孤島3
地下の階段は、大きな螺旋状になっており、階段を囲うように中心は吹き抜けのようになっていた。
頑丈な手すりに手をかけながら俺達は下目指して進んだ。途中非常口のようなドアがあり、武器を製造するフロアにつながっているのだろうと想像した。
牧草は階段の途中で立ち止まった。
「ここの地下階段はね。ミサイルの発射口なの。みてなさい。」
牧草は階段の横にある汚れた配電盤のようなものをあけた。錆び付いてる金具がしばらく人の手が触れられてないことを感じさせた。牧草は中のスイッチを全て上にあげた。
凄まじい音と建物全体に凄まじい揺れが襲った。建物内の螺旋状の階段が煙突のように、建物自体が二つに分裂した、建物は崩壊し一気に地下へ階段のトンネルが屋上までぶち抜いた。青々とした空が上にむかうトンネルの底に写し出され、太陽の光りが螺旋状の階段の真ん中の闇に覆われた底を照らし出された。
俺達は手すりに捕まりながら底に目を向けると、そこには宇宙に打ち上げるほどの大きさのロケットがあった。
「そう。これが以前北朝鮮がつかったロケットよ。このロケットに核兵器をのせて完成。」
俺は身震いした。
ここはミサイルの発射口とは。
「しかもここは地上から400メートルの海の底。ここでミサイル発射の爆発を起こせば、日本海側に広範囲にわたり、日本列島に津波が起こるわ。地震もあるかも。私達人間が築いた歴史を、私達人間が日本を終止符を打つわ。ミサイルはアメリカのサンフランシスコに向いてる。安保安保とアメリカに言い様に利用された最後の抵抗よ。懺悔しなさい。」
牧草は最後のスイッチのようなものを押した。牧草の立ち止まった横の
壁がスーパーの自動ドアのように音を立てて開いた。
「さあ。ここよ。入って開けて頂戴。サクラの夢を。さあ。」
牧草は大声で俺達に向かって叫んだ。