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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

メーテルメ

作者: 冬峠花火







(AI音声)


彼女はAIロボット。名前はメーテ


人類と共存を図るために作られた存在だ。




今より少し未来の話


AI産業は大きく発展し、ついには人型のロボットの開発に成功した


しかしいつの時代も科学者はやりすぎてしまうものだ。



AIロボットに人間と同じように家庭生活を営ませる試みが










「おはようルメ、今日も髪型が決まってるね!」


私ことルメはぶっきらぼうに言い返す


「ショートカットに決まるも決まらないもないでしょ?」


「そうかな?長時間加工された形跡があるけど」


私はさらに表情を険しくした。


「うるさいな!さっさと学校行くよメーテ!」


このメーテというやつはAIロボットだ


ある日一通の手紙が届き、様々な手続きを経て


私はAIロボットと一緒に暮らすモニターに選ばれた




まあ漫画とかで良くある話でしょ?


それに選ばれたってわけ



メーテについて言うことがあるとすれば「うるさい」の一言につきる


正確には一言多いなんだけど。


今朝の髪型一つとってもあんな感じだ




はあ、いやだいやだ学校に着いちゃったよ。


メーテは学校で嫌われてるからすごく気が重い



普通漫画とかだとこういう場合人気者になるっていうのが


お約束じゃん?それがそうじゃないんだ・・・。



「メーテ、酸素を無駄に吸うな」


まず最初に出くわしたのが同級生の邪魔田じゃまだ



「大丈夫、ワタシは肺呼吸はしてないよ、ただちょっとCO2排出量が多いだけなんだ」


すると邪魔田は得意げになって言い始めた


「俺の父ちゃんはな!この学校の学園長なんだぜ?

 

 あんまり舐めたこと言ってっと退学にさせてもらうかんな?」


メーテは空気を読まずにこう言う


「邪魔田くんとお父さんの権限は同レベルじゃないね、告げ口をしても私が退学になることは絶対にないよ」






あのさ、信じられる?一応これ政府公認のプロジェクトって説明されたんだけどさ


メーテ、退学だってさ・・・。


「あんたもロボット?なんだからもう少し考えてしゃべりなさいよ!」


メーテはまた空気を読まずに言う


「思考プロセスは3秒も長考したうえでの発言だよ、私に責任はないはず」


「いまこうしてその口のせいであんたは退学になったってわけ!」


メーテはきょとんとしている。


「それよりも余計なおしゃべりをしたせいで電力が不足気味だよ。補給ポイントに向かおう」



・・・!!余計なおしゃべり!!!!


こいつ!!




はあー、このAIモニターってやつ降りたいんだけど・・・。


「ちょっと御茶のごちゃのみず博士のところにいこうか」


メーテは返す


「お、デートのお誘いかな?門限は6時までだよ、ホテルは絶対に無理」


はあーあああああああ


ほんとなんなのこいつの発言は?とにかく私の学園生活に支障がもうすでに出たから


博士に報告に行かないと




ラボに着くなりこう言われた



「完璧」




え?なにが完璧だって?


博士どういうこと?



「こう漫画みたいなロボットものは儂は大嫌いなんじゃ!その点今日のメーテの行動は100点満点じゃ!!」


メーテが口を挟む


「良くしゃべるお爺さんだね、年金が少ないから精神が不安定なのかな?」


博士は言った


「スクラップ」







あのさ、これ政府公認のプロジェクトなんだよね?


まじでスクラップにしやがったんだけどあのじじー





え?この話ここで終了なの?

どんだけ漫画展開嫌いなんだよ・・・・。



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