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ひつじを数えて  作者: あぷる
1/8

序章




 夢はいつか覚めるもの。



 自由に空を飛び回る夢


 世にもおぞましい化け物の夢


 溢れるほどのお菓子に囲まれる夢


 ありえそうな事故で死んでしまう夢


 「夢」を叶える夢


 学校に遅刻する夢


 その日の続きのような夢


 物語のような夢


 会いたい人に会える夢


 何かに追いかけまわされる夢




 覚えている夢


 覚えていない夢




 _____夢は、いつか覚めるもの。





 どんなに愛おしくても


 どんなに恐ろしくても





 夢は必ず、覚めるもの。





 眠れない日はひつじを数えましょう。



 今夜も眠りはかいなを広げてあなたを待ち望んでいる。



 でもね?



 _____覚めない夢には気をつけて。






.

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