特別っぽい
「あら、尚ちゃん。なにしてるの?」
聞き覚えのある声がきこえた。
振り返るとそこには大人をぞろぞろ連れた女性がいた。なんとなく予想はついていたが。
尚哉「あ、波留ちゃん」
純也「なんだ尚哉、知り合いなのか?」
尚哉「僕の姉だよ」
修斗「ハルねえじゃん!久しぶり!」
修斗は家に何度か遊びに来たことがあるので姉とは顔見知りである。
波留「修斗君もいたのね、久しぶり。あと二人は初めましてかな?」
光輝「こんにちは。はじめまして」
純也「尚哉のねえちゃんか!似てないな!」
純也は思ったことをすぐいうタイプだ。彼のいいところでもあるが悪いところでもある。
波留「うふふ。そうね、似てないってよく言われるわ。ところで並んでるってことはうちのカフェに来たのかな?」
修斗「そうだよ、クラスの女子から美味しくて映えるって聞いて帰りに寄ってみたんだ。そしたらこの行列で一時間待ちらしい、、ハルねえも一緒に並ぶ?」
おいおい、さっきと言ってること違くないか?褒めた僕が恥ずかしいじゃないか。
光輝「ん?うちのカフェ?ここで働いてるんですか?」
光輝は細かいとこに気が付くな。純也なんか何も気づいていないのに。
波留「尚ちゃんから聞いていないの?ここは一条グループが新たにオープンしたカフェよ。名前が普通のカフェっぽいからわからないだろうけど。」
光輝「尚哉って一条だったんだ、凄いな」
光輝はすでに把握したっぽい。さすがだ。
修斗「おい、ここ尚哉んちだったんかい!早く言えよ!」
尚哉「ごめん、言うタイミング逃した」
純也「ん?どーいうこと?」
やはり何もわかっていない人が一名いた。逆に助かる。
波留「二階の個室でよければ案内するわよ。まだ二階はオープン前だから特別ね」
純也「まじすか?やったー。尚哉の姉ちゃんすごいな!」
純也はたぶんバカだ。
尚哉「ありがとう波留ちゃん。」
波留「連絡してくれればいいのに。いつでも空けてあげるからね」
波留ちゃんは割と弟に甘い。僕もそれに甘えてしまう。
修斗「ハルねえ、あと三人ぐらい増えてもいい?」
波留「ええ、いいわよ」
修斗「ありがとう!この店を教えてくれた友達が後ろに並んでるんだ」
波留「そうなのね、じゃあ尚ちゃんに案内してもらって。あとでスタッフに注文取りにいかせるわね」
そういって波留ちゃんは店内に大人たちを引き連れて戻っていった。
修斗「美紀たちも呼んできてもいいかな?」
光輝「いまさら断れないでしょ」
んん、確かにそれは間違いない。
やっと女性が出てきましたね。
お姉ちゃんではなく波留ちゃんと呼ぶんですね。
年が離れてるせいかな?
さてさてこれからだんだん男女の高校生の交流が始まっていきますよ。




