表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妻と始めるほのぼの闇堕ち錬金術師VRMMO  作者: hama
第一章 錬金術師
19/91

リフレクト(マリ)

マリ視点です。

森牛達をどれだけ屠っただろうか。

2時間近くかかって漸く盾スキルがレベル2になった。


(やっとカウンターができる……!)


盾Lv.2で取得するアーツは『リフレクト』。相手の攻撃時にタイミング良く発動できれば相手に反射ダメージとノックバック効果を与え、クリティカルが出れば気絶状態にさせる。クリティカルは技術ステータスが高いと出やすいので技術の上がりやすいドワーフとの相性も良い。


(与えるダメージは自分の筋力ステータスに左右されるから、反射というより反撃だけど……)


それでも殴られっぱなしだったのが反撃できるようになるのは嬉しい。


「ブォォオオオ!!」


と、そこに暴れ森牛が飛び込んで来た。


(こいつを倒したらエストに戻って今日はもうログアウトしよう)


最後にアーツの使用感を確かめて終わる事にした。暴れ森牛の動きにも慣れ、マリとネズミ達のレベルも多少上がったので今では10分かからずに倒せる。


盾と角がぶつかる瞬間、新しいアーツを使用する。


「『リフレクト』」

「ブモォッ!?」


バチッ、と閃光が走って暴れ森牛の巨体が後ろに弾かれた。


「ヂィッ!」


そこにネズミ達が襲いかかる。


「ブォオーーーッ!!」


苛立ったように身体を振ってネズミを追い払い、すぐさまマリに突進してくる暴れ森牛だったが、正面から向かって来るのでリフレクトの良い的である。


しばらくアーツの練習をさせてもらい、たっぷりと余裕を残して無事討伐を終えたのだった。


「皆お疲れ様。おやつ食べる?」

「キュイキュイ!」


喜びの声を上げるネズミ達にクッキーを与える。ちびこい両手でクッキーを掴んでしゃくしゃく食べているのが可愛い。

ほっこりしつつそのまま森を出ようとしたが4人の男女に行く手を阻まれた。


「見つけたぞ!」


やんちゃそうな茶髪の少年が声を張り上げる。


(えっ。誰?)


「さっきはよくもキルしてくれたな!」


(さっき……? ああ、漁夫ろうとしてた少年か。お礼参りってこと?)


始まりの町だというのに治安の悪いことだ。マナーを守らない人間は何処にでも湧くのだろう。



「先手必勝ッ!」


バンテージを巻いているのでファイターだろうか。プリーツスカートの少女が突っ込んで来たので小楯でアーツを放ち迎撃する。


「『リフレクト』」


バチンと強い音がして殴りかかってきた少女が倒れる。リフレクトの追加効果で気絶状態になったようだ。


「そんな、一撃だと……!?」


(クリティカル出たから気絶してるだけでダメージはほぼ無いんだけどな)


盾持ちは居ないようだし他役職に詳しくないエンジョイ勢のパーティなのかもしれない。

一人の時に遭遇したのがガチ勢じゃなかったのは幸運だが、攻撃系のスキルに乏しい上に速度の低さ故に逃走も容易ではない。


「『アクアランス』、『アイスフィールド』!」


魔法使いらしき三角帽子にドレスの女性が遠距離攻撃を放つ。と同時に初めて聞く魔法を唱えた。


(アイスフィールド……行動阻害系か!?)


嫌な予感に足元を見れば膝から下が凍りついて動けなくなっていた。

落ちていたファイターの少女を掴み上げて肉盾にする。大楯を装備するために上げていた筋力が良い仕事をしてくれた。


「メリナ!!」

「くそ、よくもメリナを……!」


気絶状態で抵抗することもままならない少女が光に包まれて消えていく。とりあえずワンキルか。


(実際にやったのはお前らだけどね?)


私が殺したような言い振りはやめていただきたい。効率的に始末できるとは思ったが。


(それよりも……)


氷魔法は水魔法の派生である。つまりあの女性はスキルの派生が起きるほどゲームを進めているのだろう。エンジョイ勢とはいえ油断はできない。


「あの女を狙え!」

「ヂィー!」

「くそっ、ルーナを守れ!」


ネズミ達にそう命じて自分は弓使いの男に肉薄する。

既に氷は溶けているし弓相手に距離を取る理由が無い。


「まずい……!」

「トウマから離れろ!」


茶髪の少年が斬りかかって来る。直線的な動きは先程履修したばかりの暴れ森牛のようだ。


「『リフレクト』」

「ぐぁッ!?」


クリティカルは出なかったが、吹っ飛ばされた少年が地面を転がった。


「ユーゴ!」


その隙にネズミ達が飛びかかる。女性はもう始末し終えたようだ。


「お前は何故PKなん」


少年が何か言おうとしていたが、大した内容では無いだろう。残るはあと一人。


「そんな……」


自分達から挑みかかって来たというのに、何故か戦意を喪失している弓使いを始末する。

プレイヤーをキルしても何もドロップしないので只々不愉快だっただけだ。


(ユキに連絡しておこう)



〈私もうエストに戻ってログアウトするね。なんかチップにマナー悪いパーティ居るみたいだから気をつけて〉

〈了解。こっちも教会で突然叫び出す奴居てやばかったよ。膝擦りむいて治療に来てた子供びっくりして泣き出しちゃったし〉

〈それは別の意味でやばいな〉

〈まぁ俺NPCの好感度めちゃくちゃ高くて、皆に「何かあったら相談して」って言われるから絡まれても守ってもらえると思う〉

〈何それほんと? 今日始めたばっかだよね?〉

〈本当だよ。治療ばっかしてるからかな〉

〈今度詳しく聞かせて〉

〈OK〉



よく分からないがユキの方は大丈夫らしい。



(あーあ、変なのに絡まれちゃったせいで無駄な時間を過ごしたな)


疲れた。早く帰ってログアウトしよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ