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妻と始めるほのぼの闇堕ち錬金術師VRMMO  作者: hama
第一章 錬金術師
18/91

ユーゴ(別視点)

別視点。短めです。

「だーーーッ!! 何だよアイツ!」


教会に死に戻りしたユーゴは無人の聖堂で叫んだ。

ゲームを初めて一週間。死に戻りをしたのは初めてだった。脳裏には死に戻る直前の光景が焼き付いている。

路傍の石を見つめるかのような無表情で、けれども瞳だけは殺意にぎらついていたアイツ。


「くそォーーッ!」


悔しさにもう一度叫ぶ。すると教会の扉が開き神官らしき男が血相を変えて飛び込んで来た。


「何事ですか!?」

「あっすいません……っ、何でもないです」


思わず謝ったが、人が居た事で急に恥ずかしくなって教会を出た。

歩きながらステータスを確認する。



ーーー


【ユーゴ・フラットヒル】Lv.8

種族:人間

職業:剣士・戦士


筋力:30(+8)

防御:17(+5)

魔力:10

精神:10

速度:14

技術:10


〈スキル〉

剣Lv.2

大剣Lv.1

剣術強化Lv.1

身体強化Lv.1

回避Lv.1


〈装備〉

・綿のシャツ(重量1)

・綿のスラックス(重量1)

・青銅の剣(重量5、攻撃+8)

・革の軽鎧(重量3、防御+5)

・革のウエストポーチ(重量1、容量5)

・革の靴(重量1)


ーーー



(くそっ、この辺のモンスターじゃ上がりにくくなってたのに……)


デスペナルティはレベルが1つ下がる。

そろそろ次のエリアに行こうと思っていた矢先の不幸だった。


(あいつらに愚痴んねェとやってらんねー!)


ウィンドウを開いたついでにフレンド欄を見る。パーティメンバーは全員ログインしているようだったので早速グループチャットを飛ばす。


〈なー今PKされたんだけど!〉


返事はすぐに返ってきた。


〈マジ? どこよ〉

〈どんなやつ?〉

〈チップの森。白いショートカットの女だった〉


森での出来事を思い出す。

たった一人で反撃もできずに防戦一方だった少女。森牛が群れで動くと知らずにケンカを売った初心者だと思ったのに、彼女の号令でどこからともなく現れたネズミ達が襲いかかってきたのだ。


〈なんか森牛に負けそうな子がいたから助けようとしたら急にネズミけしかけてきた〉

〈ネズミ? それってキンキッドにいるやつ?〉

〈知らねー。白いネズミがたくさんいた〉

〈たくさん? テイム数はスキルレベルと同じだから相手は攻略組かも?〉

〈そんな相手が森牛に負けそうになる?〉

〈初心者狩りか? わざと負けそうなフリしてたとか〉


「はぁ!?」


初心者狩り!? わざわざ最初のエリアに戻ってきてPKしてるのか!?


〈マジありえねー!!〉

〈許せないな。全員で行けば勝てるんじゃないか?〉

〈あたしすぐ行けるよ!〉


パーティメンバーは全員俺よりレベルが高い。俺はテストの点が悪かったから夏休みに入るまでゲームを買ってもらえなかったのだ。

みんな俺より早くゲームを始めて先の町に進んでいるが、悪質なPKプレイヤーを倒すためにチップに集まってくれるらしい。


〈ユーゴの敵討ちだ!〉

〈打倒PK!〉

〈みんな、ありがとな〉


待ってろよ、PKプレイヤー!

ユーゴがにやついてたのは女の子を助けるなんて主人公っぽいな、と考えていたからです。

いいカッコしたかっただけなのですが、表情に現れてしまったため嫌がらせだと思われました。

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